プッシュ通知の種類と効果とは?|ローカルとリモート通知の違いを解説
業種全般
店舗の集客・売上アップに欠かせない情報発信手段として、いま注目されているのがスマホのプッシュ通知です。メルマガやSNSといった従来のデジタルツールと比べて開封率が高く、ユーザーがアプリを開いていない状態でもリアルタイムに情報を届けられる点が大きな強みです。
背景にあるのは、情報接触の中心がスマートフォンへ移ったことです。総務省の調査では、2024年の端末別インターネット利用率はスマートフォンが74.4%で、パソコンの46.8%を27.6ポイント上回っています(出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」インターネット)。
つまり、お客様が最も情報を受け取っている端末に直接届けられるのがプッシュ通知の位置づけです。ただし種類ごとに得意な場面が違い、選び方を誤ると効果が出ません。オフラインでも届く通知と、その場で作って送れる通知では、そもそも用途が異なります。
この記事では、種類ごとの違いを比較しながら、他ツールとの使い分けや配信までの流れ、効果の確かめ方まで順に整理していきます。
この記事では、プッシュ通知の基本的な仕組みや種類から、他ツールと比較したメリット、業種別の活用事例、そして導入時に押さえておきたい注意点まで幅広く解説します。
「プッシュ通知を自店舗の集客に活かしたい」「どう運用すれば効果が出るのか知りたい」という店舗担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
プッシュ通知とは
プッシュ通知とは、スマホ内にインストールしているアプリに関する通知をユーザーに提示する機能です。
アプリを開けば最新情報は閲覧できますが、これはユーザーがアクションを取らないと情報が届かない、ということでもあります。
プッシュ通知ではアプリに関するお知らせがアプリを起動していなくても画面上にポップアップ表示されて配信されるので、お客様が情報に気づきやすいのがメリットです。
プッシュ通知のメリットはこれだけではありません。
プッシュ通知は画面にポップアップ表示されるだけでなく、バイブレーションや着信音などでユーザーに新着情報が届いたというのを伝えられます。
ただ画面に表示されるだけではなく他のアクションでも注意喚起できるので、お客様が情報を見逃す可能性は低くなります。
最近では「PWA(ネイティブアプリ的要素をWebサイトに組み込む技術)」の登場で、Webサイトでもプッシュ通知が送信できるようになりました。PWA普及はまだまだ先のことですが、今後はさらにプッシュ通知の重要性が増していくでしょう。
関連記事:アプリ予約×プッシュ通知で予約忘れ防止!リマインド機能の活用法
関連記事:MAUとは?アプリのアクティブユーザー数の計算方法と増やし方を解説
プッシュ通知が届く仕組み
種類の話に入る前に、通知がどう届いているかを押さえておくと違いが理解しやすくなります。
サーバー経由の通知の場合、店舗側が管理画面から配信を実行すると、その内容がAppleやGoogleの通知配信サーバーへ渡り、そこから各ユーザーの端末へ届けられます。端末を識別するための情報がアプリインストール時に発行されており、それをもとに宛先が決まる仕組みです。
ここで重要なのが、ユーザーが通知の受信を許可していなければ届かないという点です。現在は初回起動時に許可を求める方式が標準になっており、断られた場合は配信対象から外れます。
一方、端末内で完結する方式もあります。この場合はサーバーを経由しないため、通信環境に左右されずに通知を出せます。次章で扱う2種類の違いは、この経路の違いから生まれています。
関連記事:ポップアップ通知とは?プッシュ通知の仕組み・メリット・注意点をわかりやすく解説
プッシュ通知の種類について
プッシュ通知には、大きく分けて以下の2種類があります。
ローカル通知:アプリ内にあらかじめ設定した条件に基づいて自動配信される通知
リモート通知:インターネット経由でリアルタイムに配信できる通知
この2種類は仕組みや得意なシーンが異なるため、目的に応じて使い分けることが重要です。
たとえば定期的なセール告知や予約リマインドにはローカル通知、タイムセールや急なお知らせにはリモート通知が適しています。それぞれの特徴を正しく理解しておくことで、プッシュ通知の効果を最大限に引き出すことができます。以下で詳しく解説します。
ローカル通知
ローカル通知とはインターネットにつながっていないローカル環境の状態でも、情報配信できるプッシュ通知方式です。アプリ内に最初から命令が組み込まれており、指定した期日になったりアクションが行われると、それに合わせたプッシュ通知が自動で配信されます。
アプリ内で処理が完結するので、確実に通知を行えます。
ローカル通知はその性質上、定期的に発信したい情報や、ユーザーのアクションによって内容が決まっている情報を配信したいときなどに向いています。
例えば「自店舗は毎月5日、15日にセールを開催しているから、その通知は全員に配信したい」という場合や、「アプリゲームでユーザーに利用制限がかかったとき一旦通知し、制限が解除されたらすぐ知らせたい」ときなどに使われます。
リモート通知
リモート通知は、インターネット経由でユーザーに情報を発信する方法です。
ユーザーがオフラインだと情報発信が遅れますが、急なお知らせやお得な限定情報などをリアルタイムで発信したいときに、その場で通知を作成して発信できるメリットがあります(ユーザーは一般的にオフラインになるのを嫌がるので、リアルタイムで発信できる可能性は高いと言えます)。
リモート通知はその性質上、「1日限定のセール情報を発信したい」という場合や、「このリピーター限定のお得なセール情報をピンポイントで配信したい」といった場合に向いています。
店舗で頻繁に使うのは、好きなタイミングですぐにリアルタイムな情報を届けられるリモート通知になります。
集客にはリアルタイムでの発信が重要です。「今伝えたい情報」をユーザーに伝え集客に繋げるために、プッシュ通知の機能を理解し最大限活用しましょう。
関連記事:ドラッグストアは自社アプリのプッシュ通知で集客!激戦市場で地域No.1になるアプリ戦略
即時通知(リモート通知)とはどのようなものか
リモート通知は即時通知と呼ばれることもあります。管理画面から配信ボタンを押したその瞬間に届くという性質から、こう表現されます。
店舗運営で価値が出るのは、鮮度が価値そのものになる情報を扱う場面です。ゲリラ的なタイムセール、当日の空席・空室の案内、悪天候による営業時間の変更などは、翌日届いても意味がありません。
紙のチラシやDMでは、企画から到着まで数日から数週間かかります。この時間差をゼロにできるのが即時通知の役割です。
ただし即時性があるからこそ、思いついたときに送る運用になりがちな点は注意が必要です。配信前に「今送るべき内容か」を判断する基準を決めておくと、無用な通知を減らせます。
ローカル通知とリモート通知の比較
2つの違いを項目ごとに並べると、使い分けの基準がはっきりします。
配信の経路は、ローカル通知が端末内で完結、リモート通知がサーバー経由です。この違いから、ローカル通知はオフラインでも届き、リモート通知は通信環境がないと届きません。
配信のタイミングは、ローカル通知が事前設定した条件、リモート通知が任意の時点です。先に決めておけるか、その場で決めたいかが判断の軸になります。
運用の手間も異なります。ローカル通知は一度設定すれば自動で動き続けるため、担当者の作業は発生しません。リモート通知は都度メッセージを作る必要があり、継続には体制が必要です。
向いている用途は、ローカル通知がポイント有効期限のリマインド、予約前日の案内、登録から一定期間後のフォローなど。リモート通知が当日限定セール、新商品入荷、急な休業案内などです。
実務では、日常的なフォローをローカル通知で自動化しておき、そのうえでリモート通知を月に数回差し込む形が現実的です。
関連記事:アプリのプッシュ通知マーケティング|効果を高める活用術とメリットを解説
Webプッシュ通知やリッチプッシュ通知という分け方もある
ローカルとリモートは配信経路による分類ですが、別の切り口で語られることもあります。混乱しやすいため、あわせて整理しておきます。
1つはWebプッシュ通知です。アプリではなくブラウザを経由して届く通知で、アプリを持たない店舗でも配信できるのが利点です。ただしブラウザによって対応状況が異なり、アプリの通知ほど確実には届きません。
もう1つはリッチプッシュ通知です。文字だけでなく画像や動画を添えられる通知で、商品の見た目を伝えたい業種と相性がよい形式です。文字数の制約を補える一方、素材を用意する手間は増えます。
また、内容による分け方もあります。注文完了やパスワード再設定のような取引に関する通知と、セールやクーポンのような販促目的の通知です。前者は届かないと困る通知なので、後者と同じ扱いで頻度制限をかけないよう注意しましょう。
プッシュ通知の訴求力とは?従来の通知方法と比較
ここからはプッシュ通知とそれ以外の情報発信方法を比較しながら、プッシュ通知の訴求力がどれほど高いかについて解説していきます。
メルマガなど
Webサイト
SNS
ITが浸透してきた現代では、プッシュ通知以外にも上記のようにさまざまな通知方法があります。しかしこれらのツールは、それぞれ次のようなデメリットを抱えています。
メルマガなど
一昔前は情報発信のメインであったメルマガも、現在は開封率が大きく落ちています。
メルマガは万人に同じ情報を送る分パーソナライズできないので、開封率が一桁台になってしまう可能性もあります。これは手軽にコミュニケーションが取れるSNSの普及によりメールの魅力が薄れて利用者が下がっているのに加え、格安スマホの普及により「キャリアメールアドレス(携帯電話会社から割り振られるメールアドレス)」を持つ方が減り、そもそもメールをしない方も増えているのが理由として考えられます。
もともとメールは注意喚起力に劣りどんどん情報が埋もれていってしまうデメリットがあるので、最新情報をリアルタイムで配信する目的には向いていません。
現在ではメルマガとは違いプッシュ通知のように「セグメント(顧客を属性ごとに分類する)」のできるステップメール利用率が高まっていますが、メールを使う都合上心もとない面もあるのが現状です。
関連記事:メルマガとプッシュ通知の開封率を改善!読まれる販促のコツ
Webサイト
Webサイトで最新情報などを配信する方法も、昔から使われています。
ただしデータとしてみると、手軽に見られる分興味のないコンテンツからはすぐに離脱が起きてしまうWebサイトに対し、アプリの利用時間は自分の気に入ったものしかインストールしない分圧倒的に長いのが現状です。
また現状ではPWAを実装しておらずプッシュ通知が配信できないWebサイトが多いので、情報をアップしても注意喚起力が低く、お客様に情報を見てもらえる可能性が低いのも難点です。
特に小売や美容業界では、「ホットペッパーグルメ」や「ホットペッパービューティー」などのポータル店舗紹介サイトに上位を取られ、自店舗のWebサイトが上位に掲載されにくいのもネックです。こういった業種では、Webサイトを単体の集客手法として運用するのは極めて難しいでしょう。
SNS
情報を配信しながらお客様とのコミュニケーションを取れるSNSは、自店舗のファンを作りリピーターを増やす面で大きな効果のあるツールです。
ただし継続的にお客様に情報を見てもらうには、自店舗アカウントをフォローしてもらう必要があります。またSNSは競合の情報配信量も多く、上手く施策を打たないとどんどん他の投稿に自店舗投稿が埋もれてしまう欠点も抱えています。
SNSを活用する際はWebサイトなど他の集客手法と併せ、お互いの欠点を補う形で情報配信すると効果的です。
関連記事:アプリのデジタルクーポンはこう使う!プッシュ通知との組み合わせで効果を最大に
メッセージアプリの公式アカウントとの比較
近年よく比較対象になるのが、メッセージアプリの公式アカウントです。利用者数の多さから導入する店舗は多く、プッシュ通知と役割が重なる部分もあります。
公式アカウントの強みは、友だち追加のハードルが低いことです。アプリのインストールを求めずに、その場でつながってもらえます。開封率も高い水準を維持しやすい手段です。
一方で弱点もあります。配信数に応じて費用が発生する料金体系が一般的なため、会員が増えるほど配信コストも増えていく点です。またプラットフォームの仕様変更に運用が左右されるという不確実性も残ります。
自店舗アプリのプッシュ通知は、インストールという最初の壁がある代わりに、会員が増えても配信費用が跳ね上がりません。会員証やスタンプなど他の機能と同じ画面に集約できる点も違いです。
どちらが優れているというより、入口は公式アカウント、定着はアプリという役割分担で併用している店舗も少なくありません。
プッシュ通知のメリット
プッシュ通知を活用すると、メルマガやSNSといった他の情報発信手段と比べて、集客効果の面で大きなアドバンテージを得られます。
最大の特徴は、スマホのロック画面やホーム画面にダイレクトに通知が届くため、ユーザーがアプリを開いていない状態でも確実に情報を届けられる点です。さらに配信するメッセージの内容・タイミング・対象者を細かく設定できるため、画一的な情報発信ではなく、一人ひとりに最適化されたアプローチが可能になります。
具体的には以下のようなメリットがあります。
ユーザーが通知に気づきやすく、開封率も高い
先ほども言いましたが、アプリのプッシュ通知はスマホトップ画面にダイレクトに表示されるなどの仕組みでユーザーが通知に気づいてくれやすく、その分開封率も高くなります。
開封率が高いのは単にユーザーが情報に気づきやすいからだけでなく、情報欄をタップすれば指定のアプリがすぐに起動して詳細を確認できる手軽さも手伝っています。
あるデータではメルマガ10%未満に対し、プッシュ通知は約70%という高い開封率を誇るなど、数値から見てもその高い訴求力が分かります。
関連記事:プッシュ通知の開封率の平均は?開封率を上げる方法と配信時の注意点を解説
パーソナライズ配信が可能である
プッシュ通知は各データと組み合わせて、さまざまなパーソナライズ配信が可能です。
ユーザー属性
購買情報
アプリ利用頻度
位置情報連動型
パーソナライズ配信のもとになるデータには上記などがあります。
例えばユーザー属性には各アプリユーザーの年齢や性別、趣味などが該当し、それぞれのユーザー層に合った商品やサービス情報を配信できます。また購買情報をもとに頻繁にお店に来店してくれるリピーターと、そうではないお客になりたての方とを分けてそれぞれに適した情報を配信可能です。
さらにアプリ利用頻度をもとに、しばらく利用していないお客様にはセール情報やクーポンを配信し再起動を促して集客につなげたり、「ビーコン(店舗備え付けの情報発信機)」や「GPS(位置情報測位システム)」、「Wi-Fi」などをもとにした位置情報連動情報配信もできるようになります。
このようにさまざまなデータをもとにそれぞれのお客様に合ったピンポイントな情報配信ができるのも、プッシュ通知の魅力です。
ただしプッシュ通知にも弱点はあります。
お客様のスマホにダイレクトに通知が配信される分、1日に数十回など過度な量を配信するとお客様に嫌がられ、プッシュ通知自体をOFFにされたりする危険性もあります。最悪の場合はアプリをアンインストールされ、自店舗の評判が下がってしまうかもしれません。
プッシュ通知で注意喚起力の高い情報が配信できるメリットは、余計な情報が大量に配信され、お客様に嫌悪感を与えてしまうかもしれないというデメリットにもなり得ます。
ですからプッシュ通知を配信する際は、「お客様がどんな情報を求めているか」をデータなどからしっかり常に考え、重要な情報をピックアップして配信するのがポイントです。
関連記事:店舗アプリの導入効果とは?メリット・デメリットと成功事例を解説
配信コストがほぼかからず効果も測れる
見落とされがちですが、配信そのものに追加費用が発生しないのも実務上の大きな利点です。
チラシやDMは、届ける人数が増えるほど紙代・印刷代・配布費が比例して増えます。1万人に届けるには1万人分のコストがかかります。
プッシュ通知は、配信先が1,000人でも1万人でも作業は同じです。会員が増えるほど1人あたりのコストは下がっていく構造になっており、告知の回数を増やしても予算を圧迫しません。
さらに、配信数・開封数・その後の行動が数値として残ります。紙のチラシでは「配った」までしか分からなかった部分が可視化されるため、次の配信を改善できます。安く送れることより、結果が分かることのほうが価値が大きいといえます。
業種別プッシュ通知配信事例
ここからは業種別に、プッシュ通知をどのように活用すればよいか具体的な配信事例をご紹介します。
プッシュ通知は業種によって効果的な配信内容やタイミングが異なります。飲食店であれば新メニューや予約状況、美容室であれば施術後のフォロー通知など、それぞれの業種特有の顧客ニーズに合わせた内容を配信することが、来店促進やリピーター獲得につながります。
自店舗の業種に近い事例を参考に、どのようなプッシュ通知が顧客に響くかをイメージしながらご覧ください。
飲食店
飲食店では、次のような情報をプッシュ通知で配信するとよいでしょう。
【飲食店プッシュ通知事例】
・新メニュー
・おすすめメニュー
・予約状況(本日席空いてます等)
・アプリ限定クーポン
新メニューは言わずもがな、多くのお客様が知りたいと思う新鮮な情報です。集客率向上のためにもぜひプッシュ通知してください。またおすすめメニューはパーソナライズ情報をもとに、各お客様に合ったメニューを考案して情報配信すると効果が上がりやすくなります。
また予約しないと入れないようなお店では、予約状況をプッシュ通知で配信すると行きたいお客様がすぐにその場で予約できるようになるので親切です。自店舗アプリに予約機能を組み込んで、プッシュ通知タップとともにすぐ画面を表示できるようにすればもっと集客効果が高まります。
アプリ限定クーポンも、おすすめメニューと同じように各お客様に適したクーポンを配布すると効果的です。例えば「新規お客様にはメニュー1品無料」、「リピーターには裏メニュー注文可能」など来店頻度を元に特典を変えれば、集客効果がアップするでしょう。
美容室
美容室では、次のような情報をプッシュ通知配信しましょう。
【美容室プッシュ通知事例】
・予約日前のリマインド
・施術後のフォロー(そろそろリタッチしませんか?等)
・アプリ限定クーポン
予約日前にリマインドして来店日を伝えれば、お客様は忘れることなく確実に来店してくれます。
また各お客様の施術データをもとにリタッチを行わないかなど、フォローを行うプッシュ通知を配信するのもリピーター創出に効果的です。お客様に特別な情報配信を行うと、お客様の店舗への「ロイヤリティ(信頼度など)」が高まる傾向にあります。
アプリ限定クーポンでは「次回来店時施術メニュー1つ無料」など、各お客様が魅力的だと思うような特典をつけるようにしましょう。
アパレル
アパレルでは、次のような情報をメインにプッシュ通知情報発信しましょう。
【アパレルプッシュ通知事例】
・商品入荷情報
・おすすめコーディネート
・イベント情報
最新のアパレル入荷情報は、誰でも知りたいと思う情報です。さらに「このお客様は明るい色のパーカーが好きだから、明るい色のパーカーが入荷したときに情報発信しよう」などとすると、集客効果も高まります。
おすすめコーディネートでは、お客様がすでに購入したアイテムなどを組み合わせて着用例を見せれば、お客様の着用フォローにつながります。また新着アイテムなど関連のアパレルも組み合わせると、お客様の購買意欲が高まるでしょう。
イベント情報は、定期的に開催されるものはローカル通知で送れば手間がかかりませんし、突発的なものはリモート通知で送ればリアルタイムでお客様に届きます。
スーパー
スーパーでは、次のような情報をプッシュ通知配信しましょう。
【スーパープッシュ通知事例】
・チラシ情報
・ポイントデー
・タイムセール情報
お得な情報が記載されているチラシ情報は、誰もが見たいと思う情報です。特売情報があればプッシュ通知を行い、また週間チラシはアプリ内にチラシ閲覧機能を組み込みいつでも閲覧できるようにしておくと、チラシ代の削減にもつながります。
ポイントデーはリピーター創出に重要な情報です。「ゴールド会員様限定本日ポイント5倍」など、セグメントごとにポイントデーを開催しピンポイント通知を送るのも、集客手法の一つとして考えられます。
タイムセール情報をリアルタイム発信できるのは、プッシュ通知の大きな強みです。「ゲリラ開催、13~16時限定鮮魚20%OFF」など、その日に急に開催されるセール情報もプッシュ通知で打っておくと集客効率が高まります。
商業施設
商業施設では、次のような情報とプッシュ通知が相性よいです。
【商業施設プッシュ通知事例】
・イベント情報
・ポイントデー
・各ショップからの情報
商業施設の集客施策と言えば、やはり大々的なイベントでしょう。イベント情報は定期開催のものはローカル通知、不定期のものはプッシュ通知配信にしておくと効果的です。
ポイントデーもリピーター創出に重要な施策です。「全員ポイント3倍」「ゴールド会員限定ポイント5倍」など、さまざまなポイントデー情報とプッシュ通知を組み合わせると効果的に集客できます。
その他商業施設内各テナントからの情報も客引きに重要です。例えば商業施設内ショップをお気に入りしていつでも見られるようにする機能をアプリに組み込み、そのお気に入り状況に併せて「あなたがお気に入りにしているアパレルショップ〇〇、本日セール開催」などの情報を送信すればピンポイント集客が可能になります。
宿泊施設
ホテル・旅館などの宿泊施設の集客施策にも、プッシュ通知による情報配信が効果的です。
【宿泊施設プッシュ通知事例】
・予約状況(本日空室あります等)
・新プラン情報
ドタキャンや地域の天候状況などで、どうしてもお客様が宿泊できない状況になってしまう可能性もあります。その際空室になった分をそのままにしておくと、宿泊施設側の損失につながります。
予約状況をお客様にプッシュ通知すれば、その場でお客様は「今日は空いているし、ちょうど旅行予定だからこのホテルや旅館を借りよう」などと判断できるので、利益損失を防いで効率よく売り上げを上げられるようになります。
また新プラン情報を確実にお客様に届けたい場合も、プッシュ通知は効果的です。それぞれの顧客情報に合わせて「出張の多いあなたにおすすめ、新ビジネス宿泊プラン」など適した情報を送れば、集客効果も高まるでしょう。
クリニック・スクールでの配信例
物販や飲食以外でも、来訪の予定が決まっている業種とプッシュ通知は相性がよいです。
クリニックであれば、予約前日のリマインド、定期健診や予防接種の案内、休診日の連絡などが該当します。無断キャンセルの削減に直結するため、1件あたりの単価が高い業種では効果が数字に表れやすい部分です。
スクールや習い事の教室では、レッスンの振替案内、教材の準備連絡、発表会や体験会の告知などに使えます。保護者への連絡手段としても機能するため、電話やプリントに頼っていた業務を軽くできます。
いずれの業種も、取引に関わる連絡はローカル通知で自動化しておくと運用の手間がかかりません。日程が決まった時点で通知が予約される仕組みにしておけば、担当者が忘れる心配もなくなります。
スマホのプッシュ通知機能を導入する際の注意点
集客効果の高いプッシュ通知ですが、使い方を誤るとお客様に嫌悪感を与えたり、アプリのアンインストールにつながるリスクもあります。効果を最大化するために、導入前に押さえておきたい注意点を解説します。
通知頻度が高すぎるとオフにされるリスクがある
プッシュ通知はスマホにダイレクトに届く分、頻度が多すぎるとお客様にとって「邪魔な通知」になってしまいます。1日に何度も通知が届く状態が続くと、プッシュ通知をOFFに設定されたり、最悪の場合アプリをアンインストールされてしまう危険性があります。
配信頻度は週1〜2回程度を目安に、本当に届けたい情報に絞って配信することが重要です。「量より質」を意識した運用を心がけましょう。
配信する時間帯に気を配る
どれだけ有益な情報でも、深夜や早朝に通知が届けばお客様の印象を損ないます。業種や顧客層によって最適な配信時間帯は異なりますが、一般的にはランチ前後や夕方〜夜の時間帯が開封率の高い傾向にあります。
顧客の生活リズムや来店傾向のデータをもとに、最も反応が得やすい時間帯を見極めて配信スケジュールを設定しましょう。
配信内容をパーソナライズして関係のない通知を避ける
全顧客に同じ内容を一斉配信するだけでは、受け取った顧客にとって無関係な情報になってしまうケースもあります。たとえば男性客に女性向けの新メニュー情報を送ったり、遠方の顧客に「本日来店限定」のクーポンを送ったりするのは逆効果です。
顧客の属性・購買履歴・来店頻度などのデータをもとにセグメントを分け、それぞれに適した内容を配信することで、通知の開封率と来店促進の効果を高めることができます。
関連記事:アプリのセグメントプッシュ通知の肝!来店の回数・購入頻度・地域をどう活用する?
許諾が取れないと通知は届かない
見落とされやすいのが、通知の受信許可(オプトイン)です。現在はアプリの初回起動時に許可を求める方式が標準で、断られた場合は1件も届けられません。
しかも一度オフにされた通知を、店舗側からオンに戻すことはできません。アプリ内で案内を出し、ユーザー自身に端末の設定を変更してもらう必要があります。
許可率を上げるには、システムのダイアログをいきなり出さないことが基本です。「クーポンの配信をお知らせします」といった目的を先に伝える画面を挟んでから許可を求めると、承諾されやすくなります。
また、通知の種類ごとに受け取るかどうかを選べる設定を用意しておくと、「全部止める」以外の選択肢を残せます。クーポンだけ受け取りたい層を取りこぼさずに済みます。
関連記事:プッシュ通知の効果とデメリット|逆効果になるNG例と許諾率を上げるコツを解説
配信後は数値で効果を確認する
配信して終わりにすると、何が効いたのか分からないまま同じ内容を繰り返すことになります。配信ごとに数値を残す習慣が改善の土台になります。
確認したいのは4つです。1つ目は許諾率で、そもそも何人に届けられる状態かを示します。2つ目は開封率で、通知をタップした割合です。
3つ目はタップ後の行動です。クーポンが使われたか、予約が入ったかまで追えると、通知の価値が判断できます。4つ目は通知をオフにした人数とアンインストール数です。開封率が良くても、配信のたびにオフにする人が増えているなら頻度が過剰なサインです。
月単位でまとめておくと傾向が見えます。反応が良かった曜日・時間帯・文面の型を記録しておけば、次の配信を組み立てる材料になります。
関連記事:アプリマーケティングのKPIとは?ダウンロード数など主要指標の見方と設定のコツを解説
プッシュ通知を配信するまでの流れ
準備から配信開始までの4ステップ
これから始める場合、進める順番を決めておくと迷いません。大きく4段階に分かれます。
1つ目は配信手段の用意です。自店舗アプリを持っていない場合は、アプリプラットフォームを利用すると開発期間とコストを抑えられます。テンプレートから機能を選ぶ形式なので、専門知識がなくても構築できます。
2つ目は配信ルールの設定です。週あたりの上限回数、配信可能な時間帯、誰が配信内容を確認するかを先に決めます。ここを決めずに始めると、担当者の判断で頻度が増えていきます。
3つ目はローカル通知の初期設定です。登録直後のあいさつ、来店から一定期間後のフォロー、ポイント期限のリマインドなど、自動で動く通知を先に組んでおくと、その後の運用負担が大きく変わります。
4つ目は配信と検証です。まずは全員向けの配信から始め、数値を確認しながらセグメント配信へ広げていきます。最初から細かく分ける必要はありません。
なお、インストールしてもらう導線づくりも並行して進めます。通知は会員がいて初めて成立するため、店頭POPやレシートへのQRコード印字といった案内を用意しておきましょう。
関連記事:プラットフォームアプリとは?フルスクラッチ・外部委託との違いとメリット・デメリットを解説
まとめ
今回はプッシュ通知機能の概要や他ツールに対してのメリット、そして実際の利用場面を想定しながら事例までご紹介してきました。
自店舗アプリからプッシュ通知を発信すれば、注意喚起力の高い情報を送りながらさまざまな施策を行えるようになります。まだプッシュ通知施策を試してみたことがないという方は、ぜひ自店舗アプリ制作まで含めて検討してみてください。
あらためて整理すると、押さえるべきなのは3点です。ローカル通知とリモート通知を用途で使い分けること、許諾率を確保して届く母数を作ること、配信後の数値を見て調整すること。
文面から手を付けたくなりますが、そもそも許可されていなければ届きません。まずは自店舗の許諾率と配信頻度を確認するところから始めてみてください。
関連記事:継続率(リテンションレート)とは?計算方法とアプリの継続率を上げる施策を解説
関連記事:デジタルクーポンとは?種類・紙との違い・アプリで配信するメリットや活用のコツを解説
弊社自店舗アプリ制作サービス「店舗アプリ」では、プッシュ通知を効果的に活用できる自店舗アプリをリーズナブルに作成可能です。気になる方はぜひ下記お問い合わせフォームから、弊社へご相談をお願い致します。
「プッシュ通知を活用して集客を強化したい」店舗アプリなら簡単に配信できます。頻度・時間帯・ターゲットまで細かく設定でき、集客効果を最大化します。
この記事を監修した人
店舗アプリ公式。累計1,000社以上の導入実績を誇る店舗アプリ構築プラットフォーム。 単なる集客に留まらず、リピーター創出による売上最大化を得意としている。
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