デジタルクーポンとは?種類・紙との違い・アプリ配信のメリットと使い方を解説

業種全般
公開日:2021.06.24 更新日:2026.09.01
アプリのデジタルクーポンはこう使う!プッシュ通知との組み合わせで効果を最大に

飲食店やアパレルなどの店舗運営において、お客様に直接的なインセンティブを提供できるクーポンは重要なマーケティングコンテンツです。しかしユーザーに合わせて効果的な配信を行わないと、掛けた費用が無駄になってしまうリスクもあります。

中でもアプリで配信するデジタルクーポンは紙のクーポンに比べてコスト面や管理面で大きなメリットがあり、すでに多くの店舗で活用されてメディアに取り上げられる成功事例も増えています。

本記事ではアプリで配信できるデジタルクーポンの種類や紙クーポンとの違い、効果的な使い方、プッシュ通知や分析を活用した運用のコツまで詳しく解説します。

デジタルクーポンが広がっている背景には、スマートフォンの普及があります。総務省「令和7年版 情報通信白書」によると、2024年のスマートフォンの世帯保有率は90.5%、モバイル端末全体では97.0%に達しました。財布は持たずに家を出る人がいても、スマホを忘れる人はほとんどいないというのが今の生活実態です。

そのため、クーポンを届ける場所も紙からスマホへ移ってきました。あわせてクーポンの管理と効果測定をアプリ側にまとめられるようになり、配布して終わりだった販促が、数字を見ながら改善できる施策に変わっています。

目次

デジタルクーポンとは?電子クーポンの基本と配信チャネル

デジタルクーポン(電子クーポン)の定義

デジタルクーポンとは、紙ではなくスマートフォンやパソコンの画面上で受け取り、提示して使うクーポンのことです。電子クーポンやアプリクーポンとも呼ばれ、指しているものはほぼ同じだと考えて問題ありません。

割引や特典という中身は紙のクーポンと変わりません。違うのは、発行・配布・回収・集計までがデータとして扱える点です。誰がいつ何を使ったかが記録として残るため、次の施策の判断材料になります。

デジタルクーポンの主な配信チャネル

配信の手段は大きく4つに分かれます。

・自社アプリ:会員情報と結び付けて出し分けでき、プッシュ通知で能動的に届けられる

・SNSやメッセージアプリ:友だち追加のハードルが低い一方、配信の仕様は運営側に依存する

・クーポンサイトやポータル:新規客に届きやすいが、掲載料と値引き原資の両方が発生する

・メールマガジン:既存顧客に届くが、他のメールに埋もれやすく開封率が伸びにくい

それぞれ役割が違うため、優劣で選ぶものではありません。新規客はポータル、リピーターは自社アプリというように、目的で使い分けるのが現実的な進め方です。

電子クーポンアプリが軸になりやすい理由

リピーター施策の中心にアプリが選ばれやすいのは、クーポンの配信と顧客データの蓄積を1か所でまとめられるからです。会員情報、来店履歴、クーポンの利用状況が同じ場所にそろうため、次に何を配るべきかを判断しやすくなります。

加えて、アプリはホーム画面にアイコンが残り続けます。クーポンを配ったことをプッシュ通知で気付いてもらえるため、配布したのに存在を忘れられるという紙クーポン特有の取りこぼしも減らせます。

参考:なぜアプリを導入するとリピーターが増えるのか?その仕組みを解説

アプリで配信できるデジタルクーポンの種類

ここからは実際にアプリで配信できるクーポンを4種類に分けて見ていきます。それぞれ狙う相手と目的が違うため、組み合わせて使うのが基本です。

インストール特典クーポン

アプリインストール時に自動で付与されるクーポンです。アプリを使ってもらうにはまず認知を得てインストールしてもらい、その上で何かしらの形で初回利用してもらう必要があります。

しかしきっかけがないと人はアプリをインストールしたり利用したりはしません。そこでアプリをインストールするきっかけになり、初回利用を促進できる手法としてインストール特典を付けているアプリは多くなっています。

初回利用を促進するため、指定商品無料といったお得度の高いクーポンが配布されているケースが多いです。具体的にはお会計より10%OFF、特定の一品が無料、ドリンク無料といった内容が代表的なインストール特典クーポンとして使われています。お得度を高めることで「とりあえずアプリを入れてみよう」という心理を引き出しやすくなるのがポイントです。

配布時に意識したいのは、特典の価値がインストールの手間を上回っているかです。会員登録に3分かかるのに特典が50円引きでは、途中で離脱されてしまいます。初回だけは思い切った内容にして、以降の通常クーポンで回収する設計が現実的です。

また、レジ横やテーブルにQRコードを置き、その場で読み取ってもらう導線を作ると効果が上がります。店頭で声を掛けた直後が最もインストール率が高いため、スタッフが案内しやすい一言を決めておきましょう。

通常クーポン

アプリの中で常に配信されているクーポンです。「クーポン」メニューを設置して一覧を確認できるように設計すれば、お客様がクーポンを管理する手間を減らせます。通常クーポンには指定商品40円引きなど小幅な値引のクーポンが並ぶケースが多くなっています。

お得度の高いクーポンは確かに利用率が高いですが、店舗の予算面で何度も用意するのは難しく、継続的にアプリを利用してもらうには継続的なクーポンの配布が重要です。お得度の高いクーポンをたまに配布しながら継続的に小幅な割引のクーポンを混ぜて配布することで、利用率の向上につながります。

さらにさまざまなクーポンを配布することで、どの種類のクーポンが効果的にユーザーへ刺さるのか分析データが蓄積され、より効果的なクーポンを付与できるようになるためユーザーメリットも高まります。具体例としてはトッピング無料、今週のクーポン半額、特定商品20%OFFといった内容がよく使われます。

通常クーポンは常に3〜5枚が並んでいる状態を保つのがおすすめです。1枚しかないと使い切った時点でアプリを開く理由がなくなり、逆に10枚以上並ぶと選ぶのが面倒になって離脱を招きます。

値引き幅は原価と客単価から逆算しましょう。客単価が上がる組み合わせ、たとえばドリンク単品の割引ではなく「セット注文で1品無料」のように、利用時に他の商品が一緒に売れる設計にすると利益を削らずに済みます。

誕生日クーポン

ユーザーの誕生日という祝うべき日に店舗からのプレゼントとして配布されるクーポンです。誕生日クーポンを配布するにはアプリユーザーから誕生日の登録をしてもらう必要があります。

アプリにおいては複数の個人情報を登録してもらった方が細かい分析に活用できるので便利ですが、今の情報社会では個人情報を気軽に入力するのを嫌がる方も少なくありません。

そこで誕生日クーポンを配布するために誕生日の情報入力を促すといった方法で、効率よく情報を収集できるようにしておくとよいでしょう。もちろんアプリのセキュリティは最新の状態を保ち、情報を安全に管理することが大前提です。

また誕生日ごとに配信設定するのは運用上手間が掛かるため、あらかじめセットしているクーポンを誕生月に自動プッシュ通知で「誕生日おめでとう!プレゼントします」といった形で案内できる仕組みを整えておくことが重要です。具体的には誕生月に使えるお会計50%OFFの限定クーポンや、お誕生月の方にデザート1品プレゼントといった内容がよく使われます。

登録項目は生年月日と性別、よく行く店舗の3つ程度に絞るのが無難です。項目が増えるほど登録完了率は落ちるため、配信に使う予定のない情報は最初から取得しないほうが結果的にデータは集まります。

有効期間は誕生日当日ではなく誕生月いっぱいに設定しましょう。当日限定にすると予定が合わずに使えない人が出てしまい、せっかくの好意的な接点が不発に終わります。

スタンプコンプリート特典クーポン

アプリにスタンプカード機能を搭載し、すべて貯まると利用できるクーポンです。スタンプを集める手段は来店時にチェックインする方法や支払金額に応じて付与する方法などさまざま用意できます。

店頭やレジ横に専用のQRコードを設置してスタンプをスムーズに集められる仕組みを作ることで、お客様のスタンプを集めたい気持ちを高め、アプリの利用率や店舗での提示率を上げることが可能です。

具体的な特典内容としては、来店で1スタンプを付与し3か月以内に4つ貯めて1,000円割引券をプレゼントする、1,000円ごとに1スタンプを付与し30個貯めて特典をプレゼントするといった内容がよく使われます。スタンプの集めやすさと特典のお得度のバランスを取ることで、リピーターの育成につなげられるのが大きなメリットです。

設計で迷いやすいのがゴールまでの距離です。自店舗の平均来店頻度から逆算し、3か月以内に到達できる個数に設定すると挫折されにくくなります。月1回来店の店舗で20個必要にすると、達成まで1年以上かかって忘れられてしまいます。

参考:スタンプカードアプリとは?導入メリットと紙からの移行で集客を成功させるコツ

関連記事:デジタルクーポンの導入|店舗にも顧客にも嬉しい効果多数

アプリのデジタルクーポンと紙クーポンの違い

両者の違いは、まとめると次のようになります。

比較項目

デジタルクーポン(アプリ)

紙クーポン

発行コスト

印刷費が不要

デザイン費+印刷費が都度発生

配布までの期間

管理画面から即日配信

入稿から納品まで数日〜数週間

種類の追加

何種類でも並行して発行可能

種類ごとに印刷と在庫管理が必要

紛失・持参忘れ

スマホがあれば使える

紛失や持参忘れが起きやすい

利用状況の集計

管理画面で自動集計

手作業での仕分けと集計が必要

顧客との紐づけ

会員情報と結び付けられる

誰が使ったかは基本的に不明

配布後の修正

内容や期限を後から変更できる

刷り直しが必要

複数種類のクーポンを簡単に発行できる

紙クーポンで複数種類のクーポンを作って配布するのは大変です。紙でクーポンを発行する場合は基本デザインの構成作りから発注、印刷といった手間やコストが発生します。さらにせっかく作って配布しても、紛失されてどこにあるか分からなくなったり、持参忘れで使えなかったりというトラブルも起きがちです。

アプリからクーポンを発行すればデザインさえ決まっていればすぐに配布準備ができ、印刷といった作業の手間やコストが削減されるのでスムーズにクーポンを用意できますし複数種類クーポンを発行するのも簡単です。

またスマホ内ですぐ発券できるため紛失の心配がなく、スマホさえ持参忘れしなければすぐに使ってもらえるのもメリットになっています。複数種類のクーポンを用意しても物理的に管理する必要がないため、店舗側の負担も大幅に軽減できます。

見落とされがちですが、配布後に内容を修正できるのもデジタルならではです。「対象商品を間違えた」「期限を延ばしたい」といった場面でも、管理画面から直せば刷り直しは発生しません。

管理画面から一括で管理できる

紙クーポンの場合は管理も大変です。特に複数種類のクーポンを発行して店舗に設置している場合は、整理しながらすぐに用意できるよう準備しておく必要があり、スタッフの作業負担も増えていきます。

アプリから発券するデジタルクーポンであれば、システムの管理画面から発券した内容や履歴などを簡単に把握できます。クーポンに対する物理的なスペースを取られないスマートさも魅力で、店舗運営の効率化に直結するメリットといえるでしょう。

多店舗展開している場合は、この差がさらに大きくなります。本部から全店舗へ一斉に配信しつつ、店舗ごとに限定クーポンを出し分けるといった運用も、管理画面ひとつで完結します。

紙の場合は店舗ごとに在庫を管理し、余った分は廃棄することになります。クーポン管理サービスを使えば、この在庫という概念そのものがなくなります。

利用者数や利用率を細かく分析できる

紙クーポンで利用者数といった目標数値を基にパフォーマンスを確認する場合は、手作業で仕訳しながら分析する必要があるため面倒です。また正確性の点からも数え間違いや使用済みクーポンの紛失といった危険があります。

アプリクーポンであれば、管理画面上で利用者数などの指標を自動計算で算出可能です。人の手が掛からないため分析に集中でき、アプリからの発行数で正確に計算されるため粒度の高いデータが用意できます。データに基づいた施策の改善ができるため、紙クーポンよりも効果的なマーケティングを実現できるでしょう。

クーポンのデータをアプリで扱う最大の価値は、利用した人が誰か分かる点にあります。紙では「何枚使われたか」までしか分かりませんが、アプリなら年代・性別・来店頻度といった属性とセットで確認できます。

その結果、「20代には無料特典、40代以上には金額割引のほうが反応が良い」といった傾向が見えてきます。次のクーポンを勘ではなく数字で決められるようになるのが、紙との決定的な違いです。

関連記事:店舗アプリでリピーターを増やす!クーポン活用術と運用のコツ

効果的なデジタルクーポンの使い方

お客様の属性に合ったお得なクーポンを配布する

お客様がアプリをインストールしたりクーポン目的で来店したりする導線を作るには、お客様にとってお得なクーポンであることが重要です。たとえば飲食店では「ラーメン一杯無料」といった特典クーポンをよく見掛けますが、それが魅力的かどうかはユーザー属性によって分かれます。人によっては「餃子無料の方がよい」といった感想もあるかもしれません。

もちろん無料で提供できれば大きなインセンティブとなるためお客様が食いつきやすいのは事実ですが、内容がマーケティング的に正しいかどうかは定期的に見直す必要があります。アプリクーポン施策には分析が必要不可欠で、たとえば一律的にインストールクーポンを配布するのではなく、入力情報によって内容を出し分けるといった施策を考えてみましょう。

出し分けの切り口は、最初から細かくする必要はありません。「新規」「常連」「休眠」の3分類から始め、反応を見ながら少しずつ増やしていくほうが運用は続きます。

参考:アプリのセグメントプッシュ通知で開封率を上げる!来店間隔に応じた配信のコツ

インストール直後にすぐ使えるクーポンを発行する

インストール後にクーポンがすぐ使えるかも重要なポイントです。アプリインストール直後はユーザーの熱気が高くなっているからです。たとえば「インストール後1週間後にクーポン付与」といった内容では、熱気が冷めてしまいお客様が来店してくれる可能性が低くなります。

その場ですぐクーポンを付与することで、気になる店舗が近くにある→その場でアプリをインストール→すぐクーポンを用意して来店、という導線を作れますし、ユーザーの利便性も高まります。

また時間の話で言えば、クーポンに期限を設けておくことも重要です。無期限であれば「後で使おう」という気持ちになって来店が間延びしますが、1週間や1か月など適度な期限を設けることで「急いで使いたい」という心理を突いて効率よく来店を促せます。ただし短過ぎたり長過ぎたりするとクーポンの効果が薄れる可能性があるため、分析して最適な期限を設定してみてください。

期限の目安は、自店舗の平均来店間隔よりわずかに短く設定することです。月1回来店の業態なら3〜4週間、週1回来店の業態なら10日前後が使いやすい長さになります。

継続的に複数種類のクーポンを発行する

継続的にクーポンを配布する努力も必要です。クーポンが切れてしまうとそこでインセンティブも切れてしまうからです。アプリにいつまでも新しいクーポンが来ないと起動するのが億劫になり、離脱してしまうお客様も相当数いる点には注意が必要です。小幅なインセンティブでも構わないので、新しいクーポンを継続的に配布しましょう。

たとえば通常のクーポンを1枚だけ用意してもお客様は一度利用すると使えなくなります。利用できるクーポンがないとアプリや店舗から離脱されてしまう可能性が高くなります。また何度使えるクーポンだとしても1つではなく複数あった方がさまざまなニーズをすくえます。

分析でどんな通常クーポンが好まれるかを確認し、毎月クーポンを発行する際は前月と被らないよう調整したり、雨の日特別など条件によってクーポンの種類を追加したりといった手法が有効です。

継続を仕組みにするには、年間の配信カレンダーを先に作ってしまうのが早道です。月初の定番クーポン、季節イベント、雨の日限定といった枠をあらかじめ埋めておけば、毎月ゼロから考える必要がなくなります。

担当者が変わっても運用が止まらないよう、文面と画像はテンプレートとして残しておきましょう。属人化させないことが、継続的なクーポン運用の一番の条件です。

誕生日クーポンは特別感のある内容にする

誕生日クーポンは1年に1度しか配布できません。そのためお客様にとって価値の高い、通常クーポンとは差別化した豪華な特典のクーポンを配布する必要があります。たとえばサーティワンアイスクリームでは、お誕生日に「シングルレギュラー1個無料」という特典のクーポンを配布しています。

特別な価値のあるクーポンを価値ある日に提供することは、マーケティング的に効果が高いです。たとえば「誕生日だからどこかのお店で豪華な料理を食べたい」というニーズがあれば、お誕生日クーポンの配布をきっかけに来店を促してお金を使ってもらえるチャンスを獲得できます。

また「しばらくアプリを使っていないお客様にお誕生日クーポンをプッシュ通知で配信して再利用を促す」といった休眠顧客の掘り起こし手法も考えられます。

配信のタイミングは誕生月の1〜3日前が目安です。当日に届けると予定がすでに埋まっていることが多く、少し前に届いたほうが「その日にどこへ行くか」の選択肢に入りやすくなります。

スタンプ特典クーポンはプレミアム感のある内容にする

スタンプ特典クーポンも誕生日クーポンと同じくプレミアム感のある内容にしましょう。お客様の店舗でのチェックインや店舗での支払いといったアクションを促進するためには、お得度の高いクーポンが必要ですし、スタンプを集めるにはそれなりの労力と時間が必要だからです。仮にお得度が低いとスタンプを集める気にならず、アプリから離脱されてしまうかもしれません。

また単にスタンプを集めると1つの特典がもらえる施策だけでなく、同時にアプリのポイントも貯まりランク制度を絡めた施策も有効です。たとえばステージ1では1,000ポイントで粗品プレゼント、ステージ2では5,000ポイントでお買い物券300円、ステージ3では10,000ポイントでお買い物券500円といったように段階を踏んでランク特典を付ければモチベーションを刺激できます。特典内容を選べるクーポンも重宝されているので、施策に活かしてみてください。

途中経過が見えることも大切です。「あと2つで特典」と残数を表示するだけで、達成に近い人ほど来店の動機が強まります。ゴールが遠い状態のまま放置すると、貯める行為そのものが忘れられてしまいます。

参考:ポイントカードアプリおすすめ10選|無料で作成する方法と導入メリットを解説

プッシュ通知と組み合わせて発信する

クーポン施策にはプッシュ通知の活用が必要不可欠です。アプリ内で何の通知もなくクーポンを配布するのと、プッシュ通知でスマホユーザーに分かりやすく通知しながら利用を促進するのとでは利用率に大きな差が出ます。プッシュ通知はアプリならではの強みで、メールと違って埋もれにくく開封率が高めになるというメリットがあります。

プッシュ通知を使えば最適なタイミングでクーポン配布を通知して使ってもらえる導線を構築できます。セール情報といったお得な情報と合わせてタイミングを見て発信するのが望ましいでしょう。

ただし深夜などの間違った時間帯に通知したり1日に20件といった過剰な通知をしたりすると、嫌がられて通知をOFFにされたりアプリをアンインストールされたりするリスクがあるので注意が必要です。セグメント配信でお客様の属性に合ったクーポンをプッシュ通知すれば離脱が起きにくくなります。

セグメントできる項目としては登録日、ポイント数、来店日、性別、お気に入り店舗、個別配信などがあり、配信したいユーザーに絞って配信することが重要です。

配信時間は業態によって最適解が変わります。飲食店ならランチは午前11時前後、ディナーは夕方17〜18時と、来店を決める直前に届けるのが基本の考え方です。

頻度は週1〜2回から始め、通知を切られる割合を見ながら調整しましょう。配信数を増やすより、届ける相手を絞るほうが成果につながりやすいというのが実務上の感覚です。

参考:プッシュ通知の効果とデメリット|開封率・許諾率を上げるコツとNG例を解説

関連記事:アプリクーポンの集客効果と仕組み|導入のメリットや運用テクニック

デジタルクーポンの使い方|お客様と店舗、それぞれの流れ

導入前に迷いやすいのが、実際の使われ方と店頭での対応です。ここを先に決めておくと、公開後の混乱を避けられます。

お客様がクーポンを使うまでの流れ

お客様側の手順はシンプルです。アプリを開く→クーポン一覧から使いたいものを選ぶ→会計時にスタッフへ画面を提示する→スタッフが確認して消し込む、という4ステップで完了します。

消し込みの方式は、お客様が画面上のボタンを押す方式と、スタッフが店舗側のコードを読み取る方式があります。前者は手軽ですが誤操作が起きやすく、後者は確実ですがひと手間増えるという違いがあるので、業態に合わせて選びましょう。

店舗スタッフ側のオペレーションを決めておく

公開前に決めておきたいのは、誰がどの画面を見て、どう確認するかです。「アプリの画面を見せてもらう」「使用済み表示になったことを目視する」といった手順を一枚の紙にまとめ、レジ横に置いておくと定着が早くなります。

特に注意したいのが、提示されただけで使用済みにしないまま会計を終えてしまうケースです。消し込みまで完了して1件というルールを最初に共有しておきましょう。

不正利用を防ぐ設定

画面のスクリーンショットを他人に渡して使い回されるといった不正は、利用時にカウントダウンや時刻表示を出す設定で防げます。静止画では再現できない動きを入れておくことがポイントです。

あわせて、1人1回までの上限設定や、会員登録済みのユーザーだけが使える設定も有効です。運用開始前に、使えるサービス側の機能を確認しておきましょう。

クーポン管理アプリ・管理サービスの選び方

クーポンを配るサービスは数多くありますが、比較すべき点は次の3つに整理できます。

必要な機能がそろっているか

最低限そろえたいのは、クーポンの発行・期限設定・プッシュ通知・利用状況の集計の4つです。ここに会員証やスタンプカード、ポイントが加わると、来店から特典付与までを1つのアプリで完結できます。

複数のツールを併用すると、顧客データが分断されて出し分けができなくなります。同じ管理画面で顧客とクーポンを扱えるかを最初に確認しておきましょう。

参考:アプリ会員とは?会員証アプリおすすめ15選と導入メリット・注意点を解説

クーポンのデータをどこまで分析できるか

同じ「分析機能あり」でも、中身には差があります。確認したいのは、利用枚数だけでなく、利用者の属性・時間帯・その後の再来店まで追えるかという点です。

枚数しか分からないと、改善のしようがありません。誰がいつ使ったかまで見えて初めて、次のクーポン内容と配信タイミングを決められるようになります。

参考:プッシュ通知の開封率の平均は?開封率を上げる方法と配信時の注意点を解説

費用とサポート体制

費用は初期費用と月額に分かれ、店舗数や配信通数によって金額が変わるサービスもあります。多店舗展開を予定しているなら、将来の店舗数まで含めて試算しておくと想定外の出費を避けられます。

あわせて確認したいのがサポートです。専任の担当者を置けない場合は、配信文面の作成や月次レポートまで任せられるかが運用継続の分かれ目になります。

デジタルクーポンを運用するときの注意点

割引の見せ方は景品表示法に注意する

「通常価格1,000円→500円」のように元の価格と並べて見せる表示は二重価格表示と呼ばれ、比較対象の価格が実態と違う場合、景品表示法上の有利誤認表示に当たるおそれがあります。

消費者庁は「不当な価格表示についての景品表示法上の考え方」で、比較対照価格として使えるのは同一の商品で、最近相当期間にわたって販売されていた価格であるという考え方を示しています。実際には売っていなかった価格を「通常価格」として並べないことが基本です。

あわせて、対象商品・対象店舗・併用可否・除外日といった条件はクーポン面に明記しましょう。条件があいまいだと、店頭でのトラブルにつながります。

割引原資と利益率を先に設計する

クーポンは売上を作る一方で、そのまま利益を削ります。発行前に「1枚使われるといくら利益が減るか」を計算し、想定利用枚数を掛けた金額を販促費として見込んでおきましょう。

値引きではなく1品プレゼントにすると、原価だけの負担で済むため利益率を保ちやすくなります。ドリンクやサイドメニューなど原価率の低い商品を特典に使うのが定石です。

乱発すると定価で買われなくなる

常に大幅な割引を出し続けると、クーポンがある時しか来ない客層が育ってしまいます。定価で購入する理由が失われ、長期的には客単価が下がります。

小幅な通常クーポンを継続的に置きつつ、大幅な割引は誕生月やスタンプ達成時など回数を限った場面だけに使う。この配分を守ることが、割引に依存しない運用につながります。

参考:飲食店のリピーターを増やす!アプリ活用で売上を伸ばすための機能7選

有効期限切れ前のオートプッシュ通知でクーポンの利用を促す

設定したタイミングで自動配信されるため機会損失を防げる

デジタルクーポンの配信においては紙クーポンと同じく、有効期限が切れてしまってお客様が使えなくなるトラブルが起きる可能性があります。1人1人のお客様に電話を掛けて有効期限切れを通知するのは現実的ではありませんが、アプリにはプッシュ通知という心強いツールがあります。

アプリのオートプッシュ通知機能を使えば、クーポンが切れる2週間前・1週間前・3日前など設定したタイミングで「クーポンの利用期限が近づいています」といったメッセージを自動的に配信できます。自動配信されるため手間が掛からず、スマホユーザーへ確実に有効期限切れを通知可能です。

オートプッシュ通知を使えば、クーポンを使ってもらえれば来店につながった機会を逃すことがなくなり、お客様もクーポンを使い損ねる心配がなくなって安心できます。1日前や15日前など細かい日にちの選択も可能なので、自店舗の運用に合わせて柔軟にカスタマイズしてみてください。

一度設定すれば以降は自動で動くため、担当者の稼働をほとんど増やさずに利用率を底上げできるのがこの機能の価値です。手動配信はキャンペーンなどの臨時分だけに絞り、定型の案内は自動化してしまいましょう。

通知の回数は2回程度が目安です。期限が近いことを何度も伝えると急かされている印象になり、通知そのものを切られる原因になります。

分析データを活用してクーポンの効果を高める

管理画面で利用枚数や利用率をチェックしてABテストを行う

アプリクーポンには施策によってさまざまな種類が用意されていますが、アプリ運営の初心者はどんなクーポンが効果的でいつ配信すれば最適なのかが分かりづらいものです。アプリを制作できるプラットフォームでは、クーポンの分析データを管理画面(ダッシュボード)から確認できます。

各クーポンごとに利用枚数・利用率・利用日時などの指標をグラフ付きでチェックできるため、そういった機能を使った分析で利用してもらえるクーポンを展開しましょう。またクーポンの内容は複数種類考えられますが、最適な内容を把握するにはお客様にクーポンを出し分けて反応を確認する「ABテスト」が有効です。

クーポンのインセンティブ内容だけでなく画像の種類や大きさ、位置、文章内容や配置といったレイアウトの細かい部分まで変更を行って、各種クーポンパターンのパフォーマンスを比較してみてください。データを蓄積していくことで、自店舗のお客様に最適なクーポン配信のパターンが見えてくるでしょう。

ABテストで守りたいのは、一度に変える要素をひとつに絞ることです。特典内容と画像と配信時間を同時に変えると、どれが効いたのか分からなくなり、結果を次に活かせません。

見るべき指標は、配信数・開封率・クーポン利用率・その後の来店の4つです。開封率が低ければ文面かタイミング、開封されたのに使われなければ特典内容に原因があると切り分けられます。

月に1回でも数字を確認する時間を決めておきましょう。反応の良かったパターンに配信を寄せていけば、同じ工数のまま効果だけが積み上がっていきます。

デジタルクーポンを導入するなら「店舗アプリDX版 raiten」

クーポン機能やプッシュ通知機能を搭載したアプリを簡単に制作できる

弊社のアプリプラットフォーム「店舗アプリDX版 raiten」では、クーポン機能やプッシュ通知機能を搭載したアプリを簡単に制作可能です。気になる方はぜひお問い合わせくださいませ。

クーポンだけでなく、会員証・スタンプカード・ポイント・予約までを同じ管理画面で扱えるため、顧客データを分断させずに運用できるのが特徴です。専門知識がなくても管理画面から配信と分析を完結できます。

参考:集客アプリとは?店舗の来店数を増やす機能や活用のコツを解説

まとめ

今回はアプリで配信できるデジタルクーポンの種類や紙との違い、効果的な活用方法などを詳しく解説しました。デジタルクーポンは紙クーポンと違ってコストが掛かりませんし管理も簡単で、分析面でも正確性が高いというメリットがあります。

活用するにはクーポンの内容を工夫しながら最適なタイミングで配信する姿勢が必要で、分析作業を怠らずに継続的な配信を続けていくことが成功のポイントです。プッシュ通知やオートプッシュ通知、ABテストなどを組み合わせることで、紙クーポンにはない柔軟で効果的な集客施策を展開できるようになります。気になることがあればお問い合わせください。

最後に整理すると、デジタルクーポンで成果を出す流れは「複数種類を常に置く→プッシュ通知で気付いてもらう→数字を見て内容を入れ替える」の繰り返しです。特別なことをする必要はなく、この循環を止めないことが何よりの近道になります。

そのうえで、割引の見せ方と原資の設計だけは最初に押さえておきましょう。配ることより、続けられる形にすることを優先すれば、クーポンは安定した来店の仕組みとして機能してくれます。

店舗アプリお問い合わせ

    店舗アプリサービス資料
    STEP 1 会社名・氏名(必須)

    この記事を監修した人

    店舗アプリ アプリ開発・集客コンサルティング
    店舗アプリ アプリ開発・集客コンサルティング

    店舗アプリ公式。累計1,000社以上の導入実績を誇る店舗アプリ構築プラットフォーム。 単なる集客に留まらず、リピーター創出による売上最大化を得意としている。

    >>運営メディアトップへ
    お問い合わせ 資料ダウンロード

    まずはお気軽にご相談ください

    店舗アプリについてのご不明点やご相談がある方はお気軽にお問い合わせください。

    サービス資料ダウンロード

    サービス資料ダウンロード

    導入事例など店舗アプリサービスを網羅した詳しい資料はこちら!

    資料をダウンロード
    ご相談・お問い合わせ

    ご相談・お問い合わせ

    機能の確認や見積もりなど何でもお気軽にお問い合わせください。

    お問い合わせ
    オンライン相談

    オンライン相談

    オンラインで導入検討の方やサービス詳細のご相談を受け付けております。

    ご予約はこちら

    TOP