MAUとは?アプリのアクティブユーザー数の計算方法・増やし方・業界平均まで解説
業種全般
アプリにおいてはダウンロード数を確保するだけでなく、実際に起動して利用しているユーザーの数を把握することが成果測定の鍵になります。特に店舗アプリでは、月ごとのアクティブユーザー数を表す「MAU」を指標として導入し、施策の効果を継続的に確認することが重要です。本記事ではMAUの意味や計算方法、DAU・WAUとの違い、MAUを増やすための具体的な施策と企業事例までをわかりやすく解説します。
総務省の「令和7年版 情報通信白書」によると、スマートフォン経由のインターネット利用率は74.4%に達し、アプリの利用機会は年々増加しています(出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」)。こうした環境下で、アプリの実質的な利用状況を測るMAUの重要性はますます高まっています。
本記事では基本的な解説に加え、MAUの業界別の目安や、MAUが伸び悩む原因の分析と対策、MAU改善に役立つ分析フレームワークについても紹介しています。アプリ運用の成果を数値で把握し改善サイクルを回したい方はぜひ参考にしてください。MAUという単位の基本から応用まで体系的にまとめていますので、アプリマーケティング初心者の方にもおすすめです。DAUやWAUとの使い分けや、業界ごとのMAU目安についても具体的な数値を交えて解説しています。MAUという単位の基本から応用まで体系的にまとめていますので、アプリマーケティング初心者の方にもおすすめです。
MAUとは
月間に一度でもアプリを起動したユーザーの総数
MAUは「Monthly Active User」の略で、1か月間に一度でもアプリを起動して利用したユーザーの総数を表す指標です。もともと通信業界で使われていた指標ですが、現在ではアプリマーケティングをはじめさまざまな業界で業績やパフォーマンスを測るために広く活用されています。
たとえば月に1回でもアプリを起動したユーザーが1万人いた場合、MAUは「1万」です。同じユーザーが月に何度起動してもカウントは1のままなので、MAUは純粋な月間利用者数を表します。30日前後のアプリ利用者数の合計が把握できるため、月単位での売上やエンゲージメントが重要な業種に適した指標です。
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MAUの計算方法
アクティブユーザーの実数として計算する
MAUをアクティブユーザーの実数として用いる場合は、月に1回でも起動したユーザーの総数を指定期間内で数えて算出します。期間の設定方法は業種によって異なりますが、毎月1日から末日までを基準にすると計算がシンプルです。ただし2月は28〜29日で前後するなど月ごとに日数が異なる点には注意が必要です。
アクティブ率としてパーセンテージで算出する
MAUをアクティブ率として捉えるケースもあります。その場合はパーセンテージで算出し、月間の起動割合を数値化します。分母には何を重視するかによって「登録者数」や「累計ダウンロード数」を設定します。たとえば登録者数10万人に対して月間アクティブユーザーが5万人であれば「5万÷10万=50%」となり、登録者の半数がアクティブであることがわかります。累計ダウンロード数20万に対して月間アクティブが5万の場合は「5万÷20万=25%」です。
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DAU・WAUとMAUの違い
DAUは1日あたり、WAUは1週間あたりの利用者数
アクティブユーザーを表す指標にはMAUのほかにDAU(Daily Active User)とWAU(Weekly Active User)があります。DAUは1日あたりにアプリを起動したユーザー数を表し、ニュースメディアのように毎日コンテンツが更新されるアプリに適した指標です。WAUは1週間あたりのアプリ利用者数で、週に数回情報を公開しているようなアプリに向いています。
業種やアプリの特性に応じて使い分ける
計算方法はDAU・WAUともにMAUと基本的に同じで、期間が日単位・週単位になるだけです。店舗アプリの場合は月単位のMAUを基本指標としつつ、DAUやWAUと掛け合わせて「DAU÷MAU」で1日あたりの利用者割合を算出するなど、複数の指標を組み合わせるとより精度の高い分析が可能です。
MAUの業界別の目安とDAU/MAU比率の見方
MAUの絶対数はアプリの規模やジャンルによって大きく異なるため、単純な数値の比較よりもDAU/MAU比率(スティッキネス)で利用頻度を評価するのが一般的です。
DAU/MAU比率の目安
DAU/MAU比率は、月間アクティブユーザーのうち何割が毎日利用しているかを示す指標で、アプリの「粘着性(スティッキネス)」を測る代表的な数値です。一般的にSNSアプリでは50%以上が優秀、ゲームアプリでは20〜30%が平均的とされています。店舗アプリの場合は来店頻度に依存するため10〜20%が現実的な目安ですが、プッシュ通知やクーポン施策を活用して25%以上を目指すのが理想です。EC機能を搭載したアプリでは、セール期間中にDAU/MAU比率が一時的に跳ね上がる傾向があるため、平常時の数値と分けて分析すると精度が高まります。セール後にDAU/MAU比率が急落する場合は、セール以外の平常時にもユーザーが訪問する理由(コンテンツ更新や会員限定情報など)を用意する必要があります。
MAU率(アクティブ率)の目安
累計ダウンロード数に対するMAUの割合(MAU率)は、アプリがどれだけ定着しているかを示します。一般的なアプリではインストール後30日で約25%のユーザーが離脱するとされており、MAU率が30%以上を維持できていれば比較的良好な状態です。店舗アプリでは定期的なコンテンツ更新やキャンペーンを行うことで、MAU率40%以上を達成している事例もあります。MAU率が低下している場合は、アプリの機能改善やプッシュ通知の最適化といった対策が必要です。なお、MAU率は業種やアプリの特性によって大きく異なるため、自社と同業種の事例と比較しながら目標値を設定するのが効果的です。まずは現状の数値を正確に把握し、3か月後・6か月後の改善目標を設定して施策に取り組みましょう。なお、MAU率は業種やアプリの特性によって大きく異なるため、自社と同業種の事例と比較しながら目標値を設定するのが効果的です。
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店舗アプリにおいてMAUが重要な理由
ダウンロード数だけではアプリの成果を測れない
店舗がアプリを運用する場合、ダウンロードされただけで実際に使われなければ業績への効果は生まれません。EC機能を搭載している場合でも、ダウンロード後に継続利用がなければ開発・運用コストが無駄になってしまいます。そこで単なるダウンロード数ではなく、本当にアプリを使ってくれているユーザーをMAUとして計測し、指標にすることが重要です。
たとえばダウンロード数が毎月10万、20万と伸びているのにMAU率が低下しているようであれば、アプリのパフォーマンスに問題がある可能性が高いです。MAUが1〜2年単位で維持または微増していれば施策が成功していると判断でき、逆に低下傾向にあれば早期に改善策を打つべきサインとなります。
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MAUが伸び悩む・低下するときの主な原因と対策
MAUが思うように伸びない、あるいは低下傾向にある場合は、その原因を特定して適切な対策を講じることが重要です。
初回利用後の離脱が多い場合
ダウンロードは増えているのにMAUが伸びないケースでは、初回起動後に離脱するユーザーが多い可能性があります。初回利用時のオンボーディング(チュートリアルや初期設定)が複雑すぎないか、初回特典が十分に魅力的かを見直しましょう。初回起動から24時間以内の再起動率を計測し、この数値が低い場合はオンボーディングの改善が急務です。初回起動時に「次回使える限定クーポン」を表示するなど、再起動の動機づけを仕込んでおくのも有効な手段です。また、登録項目を最小限に絞り、SNSログインに対応するなど初回の手間を徹底的に減らすことも離脱防止に効果があります。
プッシュ通知のオフ率が高い場合
プッシュ通知がオフにされていると、アプリからの情報発信手段が限られてしまい、ユーザーの再訪を促すことが困難になります。通知のオフ率が高い場合は、配信頻度が多すぎる、通知内容がユーザーにとって魅力的でないといった原因が考えられます。通知を「お得な情報」に絞り込み、配信頻度を週1〜2回に調整することで、オフ率の改善が期待できます。セグメント配信を活用してユーザーの属性や行動履歴に応じた通知内容を出し分けると、開封率が向上しオフ率の抑制にもつながります。プッシュ通知の許可を求めるタイミングも重要で、インストール直後ではなく初回利用で価値を実感した後に許可を求めると、オン率が高まる傾向があります。
コンテンツの更新頻度が低い場合
長期間コンテンツが更新されていないアプリは、ユーザーにとって「見る理由がない」状態になり、自然と起動頻度が下がります。最低でも月に1回はキャンペーン情報やお知らせを更新し、「このアプリを開くと新しい情報がある」という期待感を維持することがMAU維持の基本です。曜日や時間帯を固定して更新すると、ユーザーに閲覧習慣が生まれやすくなります。たとえば「毎週金曜日に週末限定クーポンを配信」「月初に今月のキャンペーンをまとめて告知」といったリズムを作ると、ユーザーが自発的にアプリを起動する習慣が定着しやすくなります。
MAU改善に役立つ分析フレームワーク
MAUの改善を体系的に進めるためには、ユーザーのライフサイクルを段階に分けて分析するフレームワークが有効です。
AARRRモデルでユーザー行動を可視化する
アプリマーケティングでは「AARRR(アー)モデル」と呼ばれるフレームワークが広く使われています。Acquisition(獲得)、Activation(活性化)、Retention(継続)、Referral(紹介)、Revenue(収益)の5段階でユーザー行動を分類し、各段階のコンバージョン率を計測することで、どのフェーズに課題があるかを特定できます。MAUの向上にはRetention(継続)の改善が最も直結するため、継続率が低下するポイントを特定し、そこにピンポイントで施策を打つことが効率的です。
コホート分析で離脱のタイミングを把握する
コホート分析とは、ユーザーを登録時期ごとにグループ分けし、その後の利用状況を時系列で追跡する手法です。たとえば「1月に登録したユーザーの3か月後のMAU率」と「4月に登録したユーザーの3か月後のMAU率」を比較することで、施策の効果を登録時期ごとに検証できます。多くの分析ダッシュボードにはコホート分析機能が搭載されているため、定期的に確認する習慣をつけると、MAU改善の精度が格段に高まります。特にインストールから7日後・30日後・90日後の離脱率を追跡すると、どのタイミングでユーザーが離れているかが明確になります。
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アプリのMAUを増やす方法
ダウンロードキャンペーンやASO対策で新規ユーザーを獲得する
MAUを増やすにはまずダウンロード数を一定数確保する必要があります。初回ダウンロード限定のクーポン配布や、新規登録者へのその場での特典プレゼントなど、お得感のあるキャンペーンを実施してダウンロードのきっかけを作りましょう。飲食店では一品無料、アパレルではEC半額といった特典が効果的です。
また、アプリストア内での検索表示を最適化するASO対策も欠かせません。キーワードに対して適切なアプリ名・説明文・スクリーンショットを設定することで、自然検索からのダウンロードを増やせます。さらにWebサイト上でのアプリ宣伝や店頭でのダウンロード誘導、リリース初期段階でのCPI広告(インストール1回ごとに課金)の出稿なども有効な施策です。
プッシュ通知を活用して継続利用を促す
アプリの起動数を上げるためにはプッシュ通知の活用が重要です。ユーザーのスマホに目立つ形で情報が届くため開封率が高く、来店や購買のきっかけを作りやすいのが特徴です。ただし最近ではプッシュ通知をオフにするユーザーも多いため、「プッシュ通知をオンにすると特典をプレゼント」といった施策でオン率を高める工夫も必要です。
配信頻度の調整も重要なポイントです。1日に複数回でも歓迎するユーザーもいれば、1日1回でも多すぎると感じるユーザーもいます。配信頻度をアプリの設定画面でユーザー自身が調整できるようにしたり、運営側で反応率を見ながら配信回数を増減させるなど、フリークエンシー(配信頻度)のバランスを意識しましょう。
定期的なキャンペーンやコンテンツ更新で離脱を防ぐ
継続率が下がり始めたタイミングでキャンペーンを実施することで、離脱率の低下や休眠顧客の掘り起こしにつなげられます。全会員を対象とした商品割引セールや、3か月以上アプリを起動していないユーザーを対象にした限定キャンペーンなど、セグメントに応じた施策を使い分けると集客効率が向上します。
アクティブに使われているアプリは月に1回以上必ずコンテンツを更新しています。記事ページの追加、キャンペーン情報の更新、新機能のリリースなど、定期的にコンテンツを更新することで「放置されたアプリ」というネガティブな印象を防ぎ、ユーザーの継続利用を促進できます。
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アプリのMAUを増やした企業事例
GDOゴルフショップ
ゴルフ場の予約サービスやEC機能を提供する「GDOゴルフショップ」では、毎週水曜日に実施しているセールのタイミングでプッシュ通知を活用することで、MAU率が2%向上する成果を獲得しました。毎週の定期配信であるため嫌がられにくく、気軽にプッシュ通知を送信できたことが成功の要因です。
にしてつストア
九州で店舗を展開する「にしてつストア」では、チラシ配布日の前日にプッシュ通知を送ることで開封率30%を達成しました。さらにスタンプカード機能を提供した結果、月に10回以上来店するユーザーがアプリ利用者の33%を占めるという驚異的な数値を記録しています。スタンプカードを通じたリピーター施策がMAU向上に大きく貢献した事例です。
WonderGOO&新星堂
ゲームソフトや書籍を販売する「WonderGOO&新星堂」では、入荷情報などの最新情報をプッシュ配信しながら、クーポン画像を提示して割引を行う施策を実施しています。次回以降に使える「アプリ専用クーポン」を配布することで継続的にアプリが利用される土壌を作ることに成功しました。アプリからオンラインショップへの誘導要素も組み込み、アプリだけでなくEC経由の売上増加にもつなげています。
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まとめ
MAU(月間アクティブユーザー数)は、アプリが実際にどのくらい使われているかを把握するための重要な指標です。単なるダウンロード数ではなくMAUを継続的に計測することで、施策の効果検証や改善点の発見がスムーズになります。
MAUを増やすためには、ダウンロードキャンペーンやASO対策による新規ユーザーの獲得と、プッシュ通知やスタンプカードを活用した継続利用の促進を両輪で進めることが大切です。長期的にMAUを追跡しながら施策の見直し・改善を繰り返し、アプリのパフォーマンスを高めていきましょう。
MAUの改善にあたっては、DAU/MAU比率やMAU率といった関連指標もあわせてモニタリングし、アプリの利用頻度や定着度を多角的に把握することが重要です。MAUが伸び悩む場合は、初回利用後の離脱率、プッシュ通知のオフ率、コンテンツの更新頻度という3つの観点から原因を分析し、優先度の高い課題から改善に取り組みましょう。MAUを継続的に追跡し、データに基づいた改善サイクルを回し続けることが、アプリの成果を最大化するための基本です。弊社の「店舗アプリDX版raiten」では、MAUや継続率を簡単に確認できる分析ダッシュボードを標準搭載しています。MAU改善に課題を感じている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。累計1,000社以上の導入実績をもとに、業種に応じたMAU改善のアドバイスも提供しています。
この記事を監修した人
店舗アプリ公式。累計1,000社以上の導入実績を誇る店舗アプリ構築プラットフォーム。 単なる集客に留まらず、リピーター創出による売上最大化を得意としている。
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