MAUとは?アプリのアクティブユーザー数の計算方法と増やし方を解説
業種全般
アプリにおいてはダウンロード数を確保するだけでなく、実際に起動して利用しているユーザーの数を把握することが成果測定の鍵になります。特に店舗アプリでは、月ごとのアクティブユーザー数を表す「MAU」を指標として導入し、施策の効果を継続的に確認することが重要です。本記事ではMAUの意味や計算方法、DAU・WAUとの違い、MAUを増やすための具体的な施策と企業事例までをわかりやすく解説します。
MAUとは
月間に一度でもアプリを起動したユーザーの総数
MAUは「Monthly Active User」の略で、1か月間に一度でもアプリを起動して利用したユーザーの総数を表す指標です。もともと通信業界で使われていた指標ですが、現在ではアプリマーケティングをはじめさまざまな業界で業績やパフォーマンスを測るために広く活用されています。
たとえば月に1回でもアプリを起動したユーザーが1万人いた場合、MAUは「1万」です。同じユーザーが月に何度起動してもカウントは1のままなので、MAUは純粋な月間利用者数を表します。30日前後のアプリ利用者数の合計が把握できるため、月単位での売上やエンゲージメントが重要な業種に適した指標です。
MAUの計算方法
アクティブユーザーの実数として計算する
MAUをアクティブユーザーの実数として用いる場合は、月に1回でも起動したユーザーの総数を指定期間内で数えて算出します。期間の設定方法は業種によって異なりますが、毎月1日から末日までを基準にすると計算がシンプルです。ただし2月は28〜29日で前後するなど月ごとに日数が異なる点には注意が必要です。
アクティブ率としてパーセンテージで算出する
MAUをアクティブ率として捉えるケースもあります。その場合はパーセンテージで算出し、月間の起動割合を数値化します。分母には何を重視するかによって「登録者数」や「累計ダウンロード数」を設定します。たとえば登録者数10万人に対して月間アクティブユーザーが5万人であれば「5万÷10万=50%」となり、登録者の半数がアクティブであることがわかります。累計ダウンロード数20万に対して月間アクティブが5万の場合は「5万÷20万=25%」です。
DAU・WAUとMAUの違い
DAUは1日あたり、WAUは1週間あたりの利用者数
アクティブユーザーを表す指標にはMAUのほかにDAU(Daily Active User)とWAU(Weekly Active User)があります。DAUは1日あたりにアプリを起動したユーザー数を表し、ニュースメディアのように毎日コンテンツが更新されるアプリに適した指標です。WAUは1週間あたりのアプリ利用者数で、週に数回情報を公開しているようなアプリに向いています。
業種やアプリの特性に応じて使い分ける
計算方法はDAU・WAUともにMAUと基本的に同じで、期間が日単位・週単位になるだけです。店舗アプリの場合は月単位のMAUを基本指標としつつ、DAUやWAUと掛け合わせて「DAU÷MAU」で1日あたりの利用者割合を算出するなど、複数の指標を組み合わせるとより精度の高い分析が可能です。
店舗アプリにおいてMAUが重要な理由
ダウンロード数だけではアプリの成果を測れない
店舗がアプリを運用する場合、ダウンロードされただけで実際に使われなければ業績への効果は生まれません。EC機能を搭載している場合でも、ダウンロード後に継続利用がなければ開発・運用コストが無駄になってしまいます。そこで単なるダウンロード数ではなく、本当にアプリを使ってくれているユーザーをMAUとして計測し、指標にすることが重要です。
たとえばダウンロード数が毎月10万、20万と伸びているのにMAU率が低下しているようであれば、アプリのパフォーマンスに問題がある可能性が高いです。MAUが1〜2年単位で維持または微増していれば施策が成功していると判断でき、逆に低下傾向にあれば早期に改善策を打つべきサインとなります。
関連記事:ASO対策とは?アプリのダウンロード数を増やす5つのポイント
アプリのMAUを増やす方法
ダウンロードキャンペーンやASO対策で新規ユーザーを獲得する
MAUを増やすにはまずダウンロード数を一定数確保する必要があります。初回ダウンロード限定のクーポン配布や、新規登録者へのその場での特典プレゼントなど、お得感のあるキャンペーンを実施してダウンロードのきっかけを作りましょう。飲食店では一品無料、アパレルではEC半額といった特典が効果的です。
また、アプリストア内での検索表示を最適化するASO対策も欠かせません。キーワードに対して適切なアプリ名・説明文・スクリーンショットを設定することで、自然検索からのダウンロードを増やせます。さらにWebサイト上でのアプリ宣伝や店頭でのダウンロード誘導、リリース初期段階でのCPI広告(インストール1回ごとに課金)の出稿なども有効な施策です。
プッシュ通知を活用して継続利用を促す
アプリの起動数を上げるためにはプッシュ通知の活用が重要です。ユーザーのスマホに目立つ形で情報が届くため開封率が高く、来店や購買のきっかけを作りやすいのが特徴です。ただし最近ではプッシュ通知をオフにするユーザーも多いため、「プッシュ通知をオンにすると特典をプレゼント」といった施策でオン率を高める工夫も必要です。
配信頻度の調整も重要なポイントです。1日に複数回でも歓迎するユーザーもいれば、1日1回でも多すぎると感じるユーザーもいます。配信頻度をアプリの設定画面でユーザー自身が調整できるようにしたり、運営側で反応率を見ながら配信回数を増減させるなど、フリークエンシー(配信頻度)のバランスを意識しましょう。
定期的なキャンペーンやコンテンツ更新で離脱を防ぐ
継続率が下がり始めたタイミングでキャンペーンを実施することで、離脱率の低下や休眠顧客の掘り起こしにつなげられます。全会員を対象とした商品割引セールや、3か月以上アプリを起動していないユーザーを対象にした限定キャンペーンなど、セグメントに応じた施策を使い分けると集客効率が向上します。
アクティブに使われているアプリは月に1回以上必ずコンテンツを更新しています。記事ページの追加、キャンペーン情報の更新、新機能のリリースなど、定期的にコンテンツを更新することで「放置されたアプリ」というネガティブな印象を防ぎ、ユーザーの継続利用を促進できます。
関連記事:アパレル店舗の集客アプリ活用術|新作・コーデ提案で来店を促す
アプリのMAUを増やした企業事例
GDOゴルフショップ
ゴルフ場の予約サービスやEC機能を提供する「GDOゴルフショップ」では、毎週水曜日に実施しているセールのタイミングでプッシュ通知を活用することで、MAU率が2%向上する成果を獲得しました。毎週の定期配信であるため嫌がられにくく、気軽にプッシュ通知を送信できたことが成功の要因です。
にしてつストア
九州で店舗を展開する「にしてつストア」では、チラシ配布日の前日にプッシュ通知を送ることで開封率30%を達成しました。さらにスタンプカード機能を提供した結果、月に10回以上来店するユーザーがアプリ利用者の33%を占めるという驚異的な数値を記録しています。スタンプカードを通じたリピーター施策がMAU向上に大きく貢献した事例です。
WonderGOO&新星堂
ゲームソフトや書籍を販売する「WonderGOO&新星堂」では、入荷情報などの最新情報をプッシュ配信しながら、クーポン画像を提示して割引を行う施策を実施しています。次回以降に使える「アプリ専用クーポン」を配布することで継続的にアプリが利用される土壌を作ることに成功しました。アプリからオンラインショップへの誘導要素も組み込み、アプリだけでなくEC経由の売上増加にもつなげています。
関連記事:オムニチャネル戦略の事例とは?ポイントや必要性も解説
まとめ
MAU(月間アクティブユーザー数)は、アプリが実際にどのくらい使われているかを把握するための重要な指標です。単なるダウンロード数ではなくMAUを継続的に計測することで、施策の効果検証や改善点の発見がスムーズになります。
MAUを増やすためには、ダウンロードキャンペーンやASO対策による新規ユーザーの獲得と、プッシュ通知やスタンプカードを活用した継続利用の促進を両輪で進めることが大切です。長期的にMAUを追跡しながら施策の見直し・改善を繰り返し、アプリのパフォーマンスを高めていきましょう。
この記事を監修した人
店舗アプリ公式。累計1,000社以上の導入実績を誇る店舗アプリ構築プラットフォーム。 単なる集客に留まらず、リピーター創出による売上最大化を得意としている。
>>運営メディアトップへ