美容クリニックのDX成功事例|コスト削減と業務効率化の進め方

美容室・サロン
公開日:2022.08.08 更新日:2026.08.17
美容クリニックもDXの時代へ|女性がリピートしてしまうアプリとは

女性が美しさを求めて通う美容クリニックでも、DXの流れが起きています。システム導入等により経営効率化、コスト削減などへ動くクリニックが増加。美容クリニックにおいて女性がリピートしてくれる体制を作るには、アプリの活用も重要です。今回は美容クリニックの競争が激化している理由やリピート成功の秘訣などを紹介します。

DXという言葉は広く使われるようになりましたが、実際に取り組もうとするとどこから手を付ければよいのか分からず止まってしまうクリニックも少なくありません。予約システムも電子カルテも入れているのに、経営がラクになった実感がないというケースです。

この状態を抜け出す鍵は、ツールを増やすことではなく分断されているデータをつなげることにあります。予約・来院・施術・その後の連絡が同じ患者さんの記録として一本につながれば、業務の無駄もリピートの取りこぼしも見えるようになります。

弊社トランスメディアでは、美容クリニック向けに会員管理や予約、ポイント・クーポン配信を一括できる「店舗アプリ」を提供しています。アプリを導入することで、リピート率向上や業務効率化を同時に実現可能です。美容クリニックのDX施策としても最適な一手として、まずはお気軽にお問い合わせください。

美容クリニックのDX化による効果

美容クリニックにおけるDX(デジタルトランスフォーメーション)は、単なるITツールの導入ではなく、患者体験の向上や業務プロセスの最適化を通じて、経営全体を改善する取り組みです。予約管理や顧客情報、カウンセリング、アフターフォローなどをデジタル化することで、現場の負担を軽減しながら、患者満足度と収益性の両立を図ることができます。ここでは、美容クリニックのDX化で得られる代表的な効果を3つの観点から解説します。

患者の顧客満足度向上

美容クリニックのDX化によって、患者一人ひとりに合わせたスムーズで快適な体験を提供できます。たとえば、Web予約やLINE連携による予約管理、問診票のデジタル化、施術履歴やカウンセリング内容の一元管理などにより、来院前から施術後までの導線が整理されます。

これにより、待ち時間の短縮や説明の重複防止が実現し、患者は「大切に扱われている」という印象を持ちやすくなります。結果として、リピート率や口コミ評価の向上につながり、長期的な集客力強化にも寄与します。

特に効果が大きいのが、問診票の事前記入です。来院してから記入する形だと待合の滞在時間が延び、受付スタッフの案内も必要になります。事前に入力していただければ待ち時間の短縮と転記作業の削減を同時に実現でき、入力内容はそのままデータとして残ります。

カウンセリングの質にも影響します。前回の施術内容や使用した薬剤、経過の記録がすぐ確認できる状態であれば、担当者が変わっても同じ前提で話を進められます。説明の重複がなくなるだけで、患者さんの体感は大きく変わります。

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コスト削減・業務効率化

美容クリニックにはコスト面以外でも、デジタルコンテンツを施策へ回し切れていない、データドリブンで分析しながら投資を最大化できていない、予約ベースでものを考えてしまうので正確な売上計測ができていないといった課題が発生していました。こういった課題を解決するために、デジタルシステムの利用を検討・実際に導入を行う美容クリニックが増加しています。

アプリといった形態で提供されるデジタルシステムでは、デジタルコンテンツを集約してリアルタイムに管理できる、データドリブンで必要なデータを取得・分析して投資配分を最適化できる、予約ベースではなく他の指標でも多角的に売上計測ができるといった特徴によって美容クリニックをサポートしています。

アプリを導入するだけでなく、結果的にDXを達成して、マーケティング等を進化させている美容クリニックが増えているのがポイントです。将来的にはレセプションの対応全AI化、なども考えられます。美容クリニックでもIoTといった最新技術に詳しい人材を雇い、活用するのが重要になってきているのは、IT化が美容クリニック全体で進んでいるからです。

削減効果が見えやすいのは、紙の管理をやめたときです。カルテや同意書、問診票の印刷費と保管スペース、そして探す手間がなくなります。書類を探す時間は1件あたりは数分でも、年間では相当な工数になります。

予約対応の電話も見直したい部分です。施術中は手が離せず、その間にかかってきた電話は取り逃がすことになります。24時間受け付けられる仕組みがあれば、機会損失を防ぎながらスタッフの中断も減らせます。

無断キャンセルの削減も収益に直結します。前日に自動でリマインドを送る設定にしておくだけで、うっかり忘れの多くは防げます。施術1件あたりの単価が高い美容クリニックでは、この効果は特に大きくなります。

情報セキュリティの強化

美容クリニックでは、患者の個人情報や医療情報など、厳重な管理が求められるデータを扱います。DX化によって、アクセス権限の管理やデータの暗号化、バックアップ体制の整備が可能となり、情報漏れリスクを低減できます。

特に、紙管理や個人端末への情報分散は、紛失や不正アクセスの原因になりやすいため注意が必要です。クラウド型システムなどを活用し、情報管理ルールを明確にすれば、患者からの信頼性向上にもつながります。

個人情報保護委員会・厚生労働省「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」では、医療・介護関係事業者が個人情報を取り扱う際に遵守すべき事項と、努力義務として推奨される事項が整理されています。対象となるのは紙・電子・口頭を問わず生存する個人に関するすべての情報とされており、紙で管理していれば安全というわけではありません。

むしろ紙は持ち出しや紛失のリスクがあり、誰が閲覧したのかという記録も残りません。デジタル化すればアクセス履歴を追え、権限に応じた閲覧制限も設定できます。

運用面では、社内の権限設定を必ず整えてください。誰がどのデータにアクセスできるかを決め、退職者のアカウントを残さないといった基本的な管理を徹底することが、実務では大きな差になります。

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DXを進める順番を決める

DXに取り組む際、すべてを同時に変えようとすると現場が対応しきれず、途中で止まってしまいます。順番を決めて段階的に進めるほうが確実です。

第1段階は、紙で行っている作業をデジタルに置き換えることです。予約台帳、問診票、同意書、カルテといった日常業務が対象になります。この段階だけでも作業時間は目に見えて減ります。

第2段階は、分断されたデータをつなげることです。予約システムと顧客管理、会計データが別々に存在している状態では、患者さん一人ひとりの全体像が見えません。会員IDを共通のキーにして記録がひも付く状態を目指します。

第3段階が、蓄積したデータを施策に活かす段階です。来院間隔や施術履歴をもとに案内を出し分けたり、メニュー別の再来院率を見て投資判断を行ったりできるようになります。ここまで来てはじめて、マーケティングのDXと呼べる状態になります。

多くのクリニックが止まりやすいのは第2段階です。ツールは入れたもののデータが分断されたままだと、入力の手間だけが増えて効果を実感できません。導入時に連携の可否を確認しておくことが、この段階を越える前提になります。

関連記事:店舗DXとは?今さら聞けない基礎知識や実践方法、成功するために欠かせない考え方

関連記事:アプリで業務も顧客もつながる時代へ!小売店DXがもたらす5つの変化

美容クリニック業界の競争激化!リピート集客がカギ

美容クリニック業界では競争が激化しており、新規集客だけでなく既存患者のリピート率を高める仕組みづくりが、安定した経営のカギです。最近の美容クリニック業界の動きや重要ポイントを解説します。

美容クリニックの市場規模は年々増加

美容クリニック業界の市場規模について、いくつか興味深いデータがあります。たとえばモバイルデバイス等に関連する調査で有名な「矢野経済研究所」の調査では、美容医療の市場規模が増加傾向にあることが判明しています。2019年は4,070億円、2022年は5,460億円、2024年は6,310億円と、5年で1.5倍に増加しました。

参考:株式会社 矢野経済研究所|美容医療市場に関する調査を実施(2025年)

ちなみに、過去は「外科手術>非外科施術」の傾向がありましたが、2017年には構成比が「外科手術<非外科施術」へと変化しました。スマートフォンやSNSアプリなどの浸透によって、クリニックなどの情報が手軽に入手できるようになったことや、収集方法の多様化が影響していると思われます。

また「株式会社トリビュー」の調査では、美容医療を行う理由として、1位がコンプレックス解消で53%、2位が理想の自分を実現するで45%、3位が心地よくなりたいで36%がトップ3でした(16〜59歳の男女2,810人を対象した調査)。

参考記事:TRIBEAU|美容医療経験者の動向を明らかにした意識調査結果を発表

現在ではこうした悩みを解決するために、多数の美容クリニックの紹介ポータルサイト・アプリが出回っています。

市場が伸びているということは、同時に参入も増えているということです。同調査でも、大手医療法人の倒産があった一方で新規参入した施設が需要を確保したと報告されており、市場の拡大がそのまま各院の安泰を意味するわけではありません。

施術が非外科中心へ移ったことも、経営に影響しています。1回あたりの単価が下がる分、通っていただく回数で収益を積み上げる構造に変わってきました。継続来院を前提にした設計が、以前より重要になっています。

美容クリニックで新規顧客を獲得するには膨大な費用がかかる

美容クリニックにおいて新規顧客を獲得するのは簡単ではありません。まずマーケティング全体において、「1:5の法則」というのがあります。これは「新規顧客の獲得には、既存顧客の5倍のコストが発生する」という概念を簡潔に表現した言葉です。

既存顧客がすでにクリニックのブランドを認知しているのに対して、新規顧客は新たにクリニックとタッチポイントを持つ必要があります。最初のタッチポイントを持つための宣伝や媒体の用意などにコストが発生するため、新規顧客の獲得には膨大なコストがかかるのです。

さらに美容クリニックでは、スタッフの用意、施術設備の準備・契約、土地・施設の確保など、サービスが提供できる環境を整えるだけでもかなりのコストが掛かります。準備をするだけでもコストが発生するのに、サービスを提供開始してから新規顧客を獲得する際にはまた別のコストが掛かるのがネックです。

さらにスタッフや設備等は定期的に変化するので、そのたびにコストが発生します。こういったコストを上手くミニマムにまとめながら経営を行えるかも、美容クリニックの成功を左右するポイントになるでしょう。

美容医療の分野では、この広告費が特に高くなりやすい傾向があります。競合が多く検索広告やポータルサイトの単価が上がりやすいためで、1件の来院を獲得するのに数万円規模の費用がかかるケースも珍しくありません。

だからこそ、広告費を積み増す前に確認したいのが既存の患者さんの再来院率です。集める力より受け止める力が弱い状態で広告を打ち続けても、費用だけが積み上がってしまいます。

リピート集客がより重要になってきた

企業目線になってしまいますが、美容クリニックでは1人からどうやって売上を確保するか、つまり上手く「LTV」を延ばしながら利益を確保するかが重要になっています。そもそも美容クリニックに限らず、飲食店・アパレルなどの業種でも「パレートの法則」という法則が当てはまります。

「2割(のリピーター)が全体の8割(の収益)を発生させる」という概念であり、これをベースに目標を立てたりする店舗・クリニックは多いです。8割が新規顧客でも、2割のリピーターを確保できていれば売上は確保できます。パレートの法則通りに数値が推移するとは限りませんが、新規顧客の獲得だけを考えていると顧客全体の中でリピーターの割合が少なくなり、売上にも悪い影響を与えてしまう可能性があるので注意しましょう。

リピーターの集客には、個々にパーソナライズした施策を行う必要があります。アナログでは正確なパーソナライズ手法を取るのが難しいですが、アプリなどのデジタルツールではデータドリブンで掘り下げて分析を行い、施策へ活かすことが可能です。上手くデジタルツールを活かしながらリピート集客を行えるかも、美容クリニックにおいてマーケティングを成功させるカギになってきています。

現状を把握するには、いくつかの指標を数値で押さえておくことが出発点になります。追いかけたいのはリピート率、2回目来院率、平均来院間隔、休眠率の4つです。

特に重要なのが2回目来院率です。初回のカウンセリングや施術を受けた方が2回目に進むかどうかで、継続来院者の総数が決まります。3回目以降は通院が習慣化しやすく、離脱率は下がる傾向にあります。

関連記事:継続率(リテンションレート)とは?計算方法とアプリの継続率を上げる施策を解説

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美容クリニックのコストを見直す視点

コスト削減を考える際、機器や人員をむやみに減らすと施術の質が落ち、かえって離脱を招きます。優先して見直したいのは、売上に直結しないのに継続して発生している費用です。

1つ目が広告・集客関連の費用です。ポータルサイトへの掲載料や検索広告は、使い続ける限り毎月発生します。掲載経由で何人が来院し、そのうち何人が再来院したのかまで把握できていないなら、まずは計測できる状態を整えることが先決です。

2つ目が紙と印刷に関する費用です。問診票、同意書、施術説明資料、DMといった紙の運用は、印刷費だけでなく保管や廃棄の手間も伴います。デジタルへ置き換えれば、費用と工数の両方を圧縮できます。

3つ目が人の時間です。予約対応の電話、書類の転記、リマインドの連絡といった作業は、担当者の時給に換算すると相当な金額になります。自動化できる部分を洗い出すだけでも、削減余地は見えてきます。

美容皮膚科のように来院頻度が高い診療形態では、1件あたりの事務作業を数分減らすだけで年間の総工数が大きく変わります。回数の多い作業から手を付けるのが、効果を実感しやすい進め方です。

なお、ツールを増やすこと自体もコストになります。似た機能のサービスを複数契約していないか、使われていないオプションが残っていないかを年に一度は点検してみてください。

関連記事:アプリの保守費用・維持費はいくら?運用コストの相場・内訳と削減のコツを解説

リピートしたくなる美容クリニックの特徴

リピートしたくなる美容クリニックには、施術品質だけでなく、予約・来院・アフターフォローまで一貫して患者体験が最適化されているという共通点があります。

予約が取りやすく通いやすい

美容クリニックでは電話や問い合わせフォームなどでの予約が考えられます。電話の問い合わせはスタッフを用意してスムーズに回るようにしておくべきですが、それ以上に問い合わせフォームの準備が重要になってきます。

予約が取りやすいフォームを作るには、施術内容をチェックで指定できる、対応を行う担当者をすぐ指定できる、日時指定をカレンダー形式で直感的にできるといった条件をクリアする必要があります。

予約を入れたいときに入れられるシステムを導入すれば、継続的な来院にもつながって売上確保も実現するでしょう。各予約方法のカスタマイズを、初心者でも気軽に実現できるシステムを導入できるかがポイントです。カスタマイズの度合いも違うので、トライアルなどで事前に操作を確認できると安心ですね。

入力項目を欲張らないことも大切です。項目が多いほど途中で離脱されるため、初回は必要最低限に絞り、詳細は来院時のカウンセリングで確認する設計にすると予約完了率を保てます。

施術後にその場で次回の予約を取っていただく運用も有効です。「次回は◯週間後が最適です」と具体的な時期を伝えたうえで、その場で押さえられる導線があれば、次の来院が確実になります。

リアルタイムにコンテンツが更新される

美容クリニックにおいて、更新遅延はよくありません。誤情報の受取や、クリニックが閉まっているのに来てしまうといったトラブルが発生するからです。

こういったトラブルを防ぐためにも、美容クリニックが保有している各コンテンツをリアルタイムに更新・確認できるシステムの導入が重要になってきます。SNSをこまめに更新する、公式サイトの管理体制を整備しておくといった準備を行いながら、システムで集約してトラブルが起きていないか確認ができると安心です。

また広告を出している場合は、キーワードの選定や変更、配信範囲や期間設定などもタイムリーに行う必要があります。最適化していないと無駄な費用が発生するので注意してみてください。

更新が滞る原因の多くは、担当者が決まっていないことにあります。誰がどの媒体をいつ更新するのかを一覧にして共有しておけば、担当者が変わっても運用が止まりません。

適切なタイミングでのアプローチがある

美容クリニックへ訪問するお客様は、それぞれ状況が違います。初来院、定期的な訪問、久しぶりの訪問それぞれのタイミングで適切なアプローチを取れるかが重要です。

初来院ではユーザー属性を詳しくヒアリングする、定期的な訪問ではヒアリング内容や来院内容を履歴として活用する、久しぶりの訪問では訪問理由やしばらく離れていた原因を考えるといったアプローチで、よりパーソナライズした施策が取れるようになるでしょう。

ただし、タイミングによって使うべきツール・およびその機能が変わってきます。しばらく訪問していない方に何度も通知を送るのははばかられますし、初来院後にまったく通知が来ないのも変です。最適な情報配信頻度というのも理解しておくとよりマーケティングの確度が上がるでしょう。

配信の頻度は数値でも管理してください。通知が多すぎると許可を切られたりアプリを削除されたりします。開封率だけでなく通知オフ率も併せて確認し、負担に感じない範囲を見極めることが大切です。

離脱の兆しを捉えることも重要です。来院間隔が少しずつ延びている、以前は反応していた案内を開かなくなったといった変化は、完全に来なくなる前に現れます。最終来院日からの経過日数でグループを分け、一定期間を超えた方へ案内を送る仕組みがあれば、離脱が確定する前に接点を持ち直せます。

関連記事:プッシュ通知のパーソナライズ成功法則!売上を上げる5つの鉄則

相談しやすい環境が整っている

相談しやすい環境は、お客様が担当者に必要な情報を提示しやすい、定型的な作業は上手く自動化して相談ハードルを下げるといった点を意識しながら構築していきます。

たとえば相談ハードルを下げる方法として、「AIチャットボットの活用」が考えられます。AIチャットボットでは担当者が入力したデータベースを基に定型的なお客様の質問に自動応答が可能です。さらに、過去の応答履歴をもとに学習を行うことで、さらに細かい応答ができるようになります。

今ではすでに学習済みデータを導入しているAIシステムもあり、そういったシステムはすぐに細かい対応ができるようになっているので実用性が高いです。AIチャットボット導入で一次対応の自動化や、スタッフ対応の負担削減などが見込めるでしょう。このように各ツールの利点を活かして相談しやすい環境を構築していきましょう。

導入する際に決めておきたいのが、自動応答と人の対応の切り分けです。料金や営業時間といった定型的な質問は自動化できますが、施術の適応やリスクに関わる内容は必ず有資格者が対応するという線引きを明確にしておく必要があります。

返信の担当と対応時間も決めておきましょう。返事が来ない状態が続くと、かえって信頼を損ねてしまいます。営業時間内に返信する方針を明示しておけば、患者さんも安心して利用できます。

自社アプリ導入でリピートされる美容クリニックを作るコツ

自社アプリを導入することで、来院前後の接点を継続的につくり、患者との関係性を深める仕組みを構築できるため、リピートにつながりやすい美容クリニックを実現できます。ここからは自社アプリ導入で何ができるのか、順番に解説します。

施術経過写真を掲載する

美容整形では、実際の施術イメージ・風景を確認できると安心できます。アプリ内に施術経過写真などを豊富に用意しているとお客様の不安を解消できるでしょう。痛みや腫れはあるのか、ダウンタイム中傷跡がどうなっていくのかといった点も一緒に確認ができるとより安心感を与えることができます。

写真点数は多めに、それでいて施術内容ごとに細かく用意できるとよいでしょう。スクロールやカルーセルなどで気軽に確認できるようにするのも重要です。

掲載する際は、医療広告に関する規制への配慮が欠かせません。施術前後の写真を掲載する場合は、施術内容や費用、主なリスクや副作用の説明を併記することが求められます。効果を保証するような見せ方は避け、事実の記録として扱う姿勢が必要です。

患者さんから写真を提供いただく場合は、掲載範囲についての同意を明確に取っておいてください。本人だけが閲覧できるのか、他の利用者にも公開されるのかによって配慮すべき点が変わるため、同意の範囲を分けて設定できる仕組みにしておくと安心です。

多様な条件での検索を可能にする

部位ごとにどうやって施術が行われるのか、施術内容の名称はどうなっているのかといった内容を素早く確認できる仕組みも重要です。検索バーを設ける、よく調査される内容をメニューを用意してまとめておくといった工夫で自社アプリのUXは向上するでしょう。また、ユーザーからのフィードバックを基にアジャイル的に改善・アップデートができるようにしておくとさらに良いです。

施術名は専門的で分かりにくいことが多いため、悩み別に探せる導線も用意しておくと親切です。「毛穴が気になる」「たるみを改善したい」といった言葉から該当する施術にたどり着ける構成にすれば、初めての方でも迷いません。

レビューをアプリに反映する

実際の施術を受けたお客様へ、レビューを依頼してアプリへ反映するのも重要です。手術の痛みやコストなどを直接アプリ内で確認できるようにしておくと、よりお客様のファン化、リピーター化につながります。

レビューは美容クリニックへの満足度が高いユーザーを率先して採用するようにしておきましょう。また、悪いレビューについても真摯に対応して改善に活かす姿勢も重要です。

依頼するタイミングも成果を左右します。来院から日が経つほど記憶は薄れるため、施術後の説明時や会計時など満足度が高い瞬間に依頼すると協力を得やすくなります。

ただし、高評価を条件にしたキャンペーンは規約違反や信頼低下を招くため避けてください。また医療分野では体験談の扱いに制限があるため、掲載方法については事前に確認しておく必要があります。

予約・相談をアプリ一つで完結できる

予約や相談をツールをまたいで行うのは面倒です。そこでアプリへ各機能を集約して、予約・相談までアプリ内で完結できるようにしておくと利便性が向上します。

予約フォームは、スマートフォンでも気軽に予約できるようにタップ選択式をベースにする、スムーズに画面を進められるようにページ内容を工夫するといったポイントがあります。また相談についてはオンラインでカウンセリングできるよう、遠隔通話などの機能を搭載しておくと更に良いです。

会員情報が登録済みであれば、氏名や連絡先の入力を省略できます。予約のたびに同じ情報を打ち込む手間がなくなることは、再来院してもらううえで意外なほど大きな差になります。前回と同じ施術をすぐ選べる導線も用意しておくと、常連の方ほど手軽に使えるようになります。

インセンティブ制度を用意する

美容クリニックの性質にもよりますが、ビジネス面でインセンティブ制度を用意しておくとリピーターを増やせます。たとえば某有名ポータルアプリでは、来院予約、施術の実行、レビュー投稿といった対象のアクション実行で、一部の費用がポイントでキャッシュバックされる制度を設けています。

キャッシュバックを行う際は、写真の掲載といった美容クリニックの利益となるアクションを条件にしておくとアプリ情報が豊富になり、さらなるリピーター創出へつなげられるでしょう。

特典を設計する際は、値引き以外の内容も検討してみてください。カウンセリング時間の延長、アフターケア用品の提供、人気の時間帯の優先予約といった内容であれば、利益を守りながら特別感を出せます。

会員ランクで通い続ける理由をつくる

リピーターを増やすうえで有効なのが、来院回数や累計利用金額に応じた会員ランク制度です。患者さん自身が現在の状態を認識できるようになり、次の段階を目指す動機が生まれます。

設計する際は達成のハードルを下げることを意識してください。美容クリニックは来院間隔が長い業態のため、最初の特典に届くまでが遠すぎると1年以上かかってしまい、多くの方が途中で意識しなくなります。3回目や5回目に小さな達成点を置くほうが継続につながります。

上位ランクの方が増えているかどうかは、関係が深まっているかを示す分かりやすい指標にもなります。ランクごとの人数推移を追っておけば、施策の効果を長期的に評価できます。

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美容クリニックがDXを進めるときの注意点

医療広告の規制に配慮する

美容クリニックの情報発信では、医療広告に関する規制への対応が欠かせません。アプリやSNSでの配信も広告に該当する場合があるため、一般の店舗と同じ感覚で進めると思わぬ違反につながります。

特に注意したいのが、効果を保証するような表現、他院より優れていると断定する表現、体験談の扱いです。施術前後の写真を用いる場合も、施術内容や費用、主なリスク・副作用の説明を併記することが求められます。

運用面では、配信前に内容を確認する担当者を決めておくと安全です。複数人でチェックする体制にしておけば、表現の行き過ぎを事前に防げます。判断に迷う内容は、公表されている指針を確認したうえで進めてください。

現場に定着する形で導入する

どれだけ優れたシステムでも、現場のスタッフが扱えなければ運用は止まります。導入を検討する段階で、実際に操作する受付スタッフや看護師にも触ってもらうと判断しやすくなります。

美容クリニックはシフト制で人が入れ替わるため、全員が同じ説明を受けられるとは限りません。よくある操作や質問への回答を一枚にまとめて共有しておけば、誰が対応しても同じ案内ができる状態を保てます。

アプリを導入した場合は、患者さんへ案内する導線も整えておきましょう。受付カウンター、待合の掲示、診察券と一緒に渡すQRコード付きの案内など、目に入る場所を複数用意しておくと取りこぼしを防げます。

案内の際は、その場で得られる利点を具体的に伝えてください。「アプリを入れると便利です」ではなく「次回のご予約が24時間できます」「施術後のケア方法をお送りします」と伝えるほうが、登録につながります。

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店舗アプリなら美容クリニックでも簡単に運営できるアプリを作れる

「店舗アプリDX版 raiten」は、アプリ開発に関する専門知識、スキルがなくてもアプリを制作・配布できるサービスです。主に中小の地元に根差している店舗様にお使いいただいており、今までの導入実績は、導入企業1,000社、導入店舗10,000店舗を超えています。

決済・予約といった機能の搭載・連携が可能、デジタルポイントカードやスタンプカードをアプリ内へ搭載できる、分析などをサービス内で一括して実行可能、業種・ブランディングに合わせたフルデザイン制作、サクセスサポートガイド・動画などを完備、ブログ感覚で気軽にアプリの更新が可能、MA(マーケティングオートメーション)機能で来店〇日後に自動プッシュ通知、PWA・PCサイトも同時作成・運用が可能といった特徴でお客様のマーケティングを加速するお手伝いをしています。

一度作ってしまえばその後の運営は簡単にできるのもポイントです。気になる方はぜひお問い合わせくださいませ。

販促に使う機能と、来院状況を確認する分析画面が同じ管理画面にまとまっているため、データを見てから施策を実行するまでが1つの画面で完結します。複数の院を運営している場合でも、院ごとの状況を比較しながら運用を進められます。

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まとめ

今回は美容クリニックの競争が激化している理由やリピート成功の秘訣などを解説しました。美容クリニックではリピーターの増加やDXなどを意識して改革を行う必要があります。そこでアプリ活用といった方法で上手くコンテンツを集約して施策を効率よく回すのが重要です。

またデータドリブンの経営ができるように、アプリ以外のデジタル改革も進められるとより良い戦略で動けるでしょう。ぜひアプリをDXに役立ててみてください。

DXは一度で完成するものではありません。まずは紙で行っている作業をデジタルに置き換え、次にデータをつなげ、最後に施策へ活かすという3段階を順番に進めるほうが、現場の負担を抑えながら確実に前へ進めます。

そのうえで、リピート率と2回目来院率を確認し、初回から2回目までの導線を整えるところから着手してみてください。身近な数字を押さえるだけでも、次に打つべき施策は十分に見えてきます。

参考:個人情報保護委員会・厚生労働省「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」

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