美容室のアプリ作成方法と低コスト集客のコツ|オリジナルアプリでデジタル集客を実現

美容室・サロン
公開日:2022.08.16 更新日:2026.08.21
美容サロンこそ自社アプリを活用すべき!お客様との距離を縮める方法

美容・理容業界は店舗数が多く競争が激しいため、価格や立地だけに頼った集客では安定した運営が難しくなっています。こうした中で重要になるのが、顧客との継続的な接点を持ち、再来店につなげるためのデジタル活用です。

近年では、自社アプリを通じて予約管理や情報発信、顧客フォローを行う美容室も増えています。アプリを単なるツールで終わらせず、集客とリピーター育成に活かしたい方も多いのではないでしょうか。

本記事では、美容室のアプリ作成方法(既存サービス・CMS・フルスクラッチ・外注)から、低コストでオリジナルアプリを導入するメリット・デメリット、失敗しない機能の選び方、デジタル集客の成功事例、活用ポイントまで分かりやすく解説します。アプリ制作で美容室の集客とリピート率を向上させたい方はぜひ参考にしてください。

競争の激しさは数字にも表れています。厚生労働省の衛生行政報告例によると、全国の美容所数は27万店を超え、増加が続いています。コンビニエンスストアの店舗数がおよそ5万店であることを踏まえると、その多さが分かります。

参考:厚生労働省「衛生行政報告例(結果の概要)」

これだけ店舗数が多い中で新規顧客だけを追い続けると、広告費がかさみ続けます。一度来店した方にもう一度来てもらう仕組みを持てるかどうかが、経営の安定を左右します。

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    目次

    美容室の集客方法は昔と今でどう違う?

    アナログからデジタルへの集客方法の変化

    美容室の集客方法は、昔と今とで大きく違ってきています。集客方法が変わった主な要因は、デジタルの普及です。

    昔からある方法(アナログ)

    近年の方法(デジタル)

    ・チラシ配り

    ・DM配送

    ・紙のクーポン配布

    ・紙のポイント、スタンプカード発行

    ・Webサイト

    ・SNS

    ・デジタルクーポン、ポイント、スタンプカード

    ・アプリ

     

    アナログな昔ながらの美容室集客方法には、チラシ配り・DM配送・紙のクーポン配布・紙のポイントやスタンプカード発行などがあります。チラシ配りは新聞折込やポスティングなどで行われていました。またDM配送もリピーターの呼び込み方法として機能していたのがポイントです。さらに紙のクーポン、ポイント、スタンプカード発行はお得度を出しながら継続的な集客へつなげるのに効果がありました。ただし、紙媒体を重視するユーザーが減ったことにより、アナログな手法は一番コストパフォーマンスがよい手法ではなくなっています。

    一方、最近のデジタル集客方法には、Webサイト・SNS・デジタルクーポンやポイント・スタンプカード・アプリがあります。Webサイトは総合的な情報発信口として機能し、SNSは気軽な情報発信を行いファンを獲得する場として有効です。デジタルクーポンやポイント・スタンプカードはコストを抑えたリピーター促進手法として人気で、リピーター創出や総合的な情報発信口として、スマートフォンユーザーと相性のよいアプリの利用が広まっています。

    両者の決定的な違いは、送るたびに費用が発生するかどうかです。ハガキのDMは1通あたり印刷費と郵送費がかかりますが、アプリの通知であれば何度配信しても追加費用はほとんど発生しません。

    さらにデジタルであれば、誰がいつ反応したかを記録として残せます。次にどんな内容を送るべきかを判断できる点も、紙にはない強みです。

    関連記事:ポイントカードをデジタル化すべき理由|アプリ化するメリットとは?

    関連記事:美容室のリピート率をアプリで向上!活用メリットと機能・施策

    関連記事:温泉・サウナ施設の集客戦略|アプリ活用のメリットとおすすめ機能

    低コストで始められる美容室のデジタル集客施策

    アプリの話に入る前に、費用をかけずに着手できる施策を整理しておきます。これらとアプリを組み合わせることで、広告費に依存しない集客の土台を作れます。

    Googleビジネスプロフィールを整えて地域検索で見つけてもらう

    「地域名+美容室」で検索したときにマップ上へ表示されるかどうかは、新規来店に直結します。登録も運用も無料で行えるため、着手していない店舗はここから始めるのが効率的です。

    店名、営業時間、電話番号、メニューと価格、外観と内観の写真をそろえ、情報を最新の状態に保ちましょう。口コミへの返信も欠かせません。ていねいに対応している店舗という印象が、来店の後押しになります。

    臨時休業や営業時間の変更を反映し忘れると、そのまま低評価につながります。更新の担当を決めておくと運用が安定します。

    SNSで施術例を発信して「行ってみたい」を作る

    美容室は仕上がりを写真で伝えられる業種のため、視覚的な発信との相性が良好です。施術前後の写真や、スタイリングの手順を短い動画にまとめた投稿は、費用をかけずに認知を広げられます。

    投稿には地域名とメニュー名を組み合わせたタグを添えると、近隣で美容室を探している人に届きやすくなります。ただし複数のSNSを同時に始めると更新が止まりやすいため、まずは1つに絞って続けることが大切です。

    アプリで来店後の関係を維持する

    検索やSNSで来てくれた方も、そのままでは次にどこへ行くか分かりません。来店後にこちらから連絡できる手段を持っているかどうかが、リピート率の差になります。

    次回の来店目安を伝える通知や、スタンプカード、会員限定の案内をアプリにまとめておけば、広告に頼らず再来店を促せます。新規獲得は無料の施策で、定着はアプリでという役割分担が現実的です。

    関連記事:店舗アプリの成功事例を紹介|業種別のモバイルマーケティング術

    美容室の集客でアプリ活用が重要な理由

    スマホ常駐で密接なタッチポイントを継続的に確保できるから

    美容室の集客では、新規顧客の獲得だけでなくリピーター育成が重要です。スマートフォンの普及により、お客様との接点はスマホ画面に集約されており、アプリを活用することで予約管理やクーポン配信、来店後フォローを効率化しながら、密接で継続的なタッチポイントを確保できます。

    Webサイトやポータルアプリと違い、自社アプリならスマホに常駐して好きなタイミングでプッシュ通知を発信でき、顧客との関係を深められるのが大きな理由です。一方で、導入方法や運用次第では負担になる場合もあるため、ポータルアプリと自社アプリそれぞれの特徴を理解したうえで選ぶことが大切です。

    美容室は来店周期がある程度読める業種です。カットなら1〜2か月、カラーなら1か月半といった目安があるため、その時期に合わせて連絡を入れるだけで再来店率は変わります。

    この「ちょうど良いタイミングで思い出してもらう」ことを自動で行えるのが、アプリを使う最大の理由といえます。

    関連記事:店舗アプリの導入効果とは?メリット・デメリットと成功事例を解説

    美容室向けポータルアプリのメリット・デメリット

    立ち上げ時の集客に強いがカスタマイズ性とコストに難あり

    美容ポータルアプリ(サイト)は、大手等が運営するサービス上で自社専用のページを掲載し、ユーザーにサービス内で検索して探してもらうことで集客へつなげられるのが特徴です。

    メリットとしては、運営公式から商品知識の提供・計画のヒアリング・集客目標の戦略立案・アフターフォローなどのサポートを受けられる点が挙げられます。集客スキルがない方でもポータルアプリでは確実にサポートを受けられるという安心感があります。

    また美容室を立ち上げたばかりでも集客できる点も大きなメリットです。大型モールに出店するのと同じ感覚で、ポータルアプリのブランドの看板を利用して、素早く集客へつなげられます。さらに、デザインテンプレートやフォトギャラリー、予約受付、クーポン提供、スタッフの指名、コラムとの連携、口コミ・レビューの表示といった機能をテンプレートで簡単に専用ページの制作および掲載ができるのも魅力です。

    一方デメリットとしては、掲載料(初期導入費)やサポート費(継続費)といった手数料が継続的に発生する点が挙げられます。利用料が発生するタイプのポータルアプリは、費用総額が馬鹿になりません。事前に料金をチェックして、必要以上に料金が発生しないか確認しないと失敗する可能性は高いです。

    またカスタマイズの自由度が低くなるリスクもあります。ポータルアプリでは店舗ごとのブランド力よりも、ポータル全体のブランド力を重視する傾向にあるため、決まったテンプレートでしか作成できない点を頭に入れておきましょう。さらに競合に埋もれてしまうリスクもあり、同じようなデザインの店舗ページがいくつもあるので、掲載しても検索上で上位を取らないと集客できません。

    構造上の課題として、割引クーポン目当ての来店が集まりやすいという点もあります。安さで選ばれた顧客は、より安い店が現れれば移っていくため、再来店につながりにくい傾向があります。

    ポータルは新規との出会いの場と割り切り、来店した方は自店の接点へ引き継ぐ。この流れを作れるかどうかで、掲載費に見合う成果が出るかが決まります。

    関連記事:アプリ開発でブランド力を最大化!デザインのトレンドと成功事例

    美容室向け自社アプリのメリット・デメリット

    密接なタッチポイントとデータ活用が強みだが導入時の工夫が必要

    自社アプリでは、自社専用のアプリを1から制作してリリースし、集客へつなげられます。最近ではテンプレートやサポートを利用しながら制作ができるアプリプラットフォームが増えており、低コストで簡単にアプリを制作できるようになりました。

    メリットとしては、ポータルアプリと違って自社アプリには専用のプッシュ通知やポップアップを表示可能で、好きなタイミングでいつでも情報提供ができる点が挙げられます。結果的にポータルアプリと比較して取れる施策の自由度が高く、密接なタッチポイントを確保できるのがポイントです。また独自にデザイン・決済・予約といった機能をカスタマイズ・連携させることがポータルアプリより簡単にできる点もポイントです。

    運営コストや人件費も削減できるのもメリットです。問い合わせが電話だけでなく予約フォームでもできるようになる、宣伝に必要なスタッフの数が減る、チラシ等の宣伝に使う媒体を節約できるといった効果があります。今までのマーケティング手法を自社アプリへと集約することで、美容室では運営コストや人件費等を削減できるでしょう。

    さらにデータアセットが自社の保有物になる点も重要です。ポータルアプリでは提供されるデータが制限されますが、自社アプリでは基本的に蓄積されるデータアセットは自社の保有物になります。制限等は特にないので、独自に指標を設けてそのデータを計測することも簡単です。

    費用の考え方も異なります。ポータルは送客のたびに手数料が発生する変動費ですが、自社アプリは月額が中心の固定費です。来店が増えるほど1人あたりのコストは下がっていきます。

    関連記事:美容室の顧客管理をデジタル化!ヘアサロン向けアプリ活用術

    一方デメリットとしては、外部に全委託するとコストが高くなる点が挙げられます。すべて外部の開発会社へ制作してもらうと、開発会社の思想のずれによってコンセプトが違うアプリができてしまったり、コストが高くつく、運営まで代行を依頼するとさらにコストが高くなるといったデメリットが出てきます。自社アプリ開発はプラットフォームの利用がおすすめです。

    また1からブランド力を付けないといけない場合大変な点もあります。自社アプリはまずインストールしてもらう必要がありますが、ブランドが醸成されていない初歩の状態だと、インストール数を稼ぐのが難しいからです。地域あるいは全国でブランド力・知名度がないと、いきなり自社アプリを作っても認知は広まりにくいでしょう。

    ただし美容室の場合、施術中に会話しながら案内できるため、他業種よりインストールしてもらいやすい環境があります。ブランド力よりも、店頭での案内を仕組み化できるかどうかのほうが影響は大きいといえます。

    関連記事:入れた方がいいお店アプリは?店舗アプリの成功事例と人気機能ランキングを解説

    関連記事:アプリ開発プラットフォーム比較5選!選び方や費用の相場を解説

    自社アプリを活用したほうがよい美容室の特徴

    ブランド力がある・低コストで始めたい・カスタマイズ重視の店舗

    結果的にポータルアプリと自社アプリのどちらを活用したほうがよいのかは、ブランド力がすでにあるかないか、コストをどのくらい掛けられるか、自店舗でカスタマイズしたい部分がどれくらいあるかといった点で変わってきます。

    ブランド力がすでにある程度確保されている、コストを最初は抑えてデジタルツールを導入したい、カスタマイズしたい箇所が多くなりそうといった店舗では、自社アプリを制作することをおすすめします。「今から美容室を立ち上げるので自社アプリが成功するか分からない」という方は、ポータルアプリを併用しながら集客を自社アプリと連携させるといった方法もあります。マージン等が気になる場合は、最終的に自社アプリへ集客をシフトすれば大丈夫です。

    判断の目安として、既存顧客が一定数いて、リピート率に課題を感じている店舗は自社アプリの効果が出やすい傾向があります。逆に開業間もない時期は、まず新規の入口を確保するほうが優先されます。

    関連記事:美容室・美容サロンの集客には「自社アプリ」を使うべき|ポータルサイト(アプリ)との決定的な違い

    美容室がアプリ作成・導入する4つの方法

    4つの方法は、費用と自由度が反比例する関係にあります。自由度を求めるほど費用と期間が増えるため、自店に必要な水準を見極めることが大切です。

    既存の予約システムや店舗アプリサービスを使う

    最も手軽に導入できるのが、既存の予約システムや店舗アプリ作成サービスを利用する方法です。予約管理やクーポン配信、プッシュ通知など、美容室に必要な機能があらかじめ用意されているため、短期間で運用を開始できます。

    初期費用や月額費用が発生する場合が多いものの、開発や保守の手間がかからず、ITに詳しくない店舗でも安心して導入できる点が大きなメリットです。

    多くの個人店・小規模店ではこの方法で十分です。OSのアップデート対応も含まれることが多く、公開後に技術的な対応を求められない点も負担軽減につながります。

    CMSや既存基盤で作る

    WordPressなどのCMSや既存のWeb基盤を活用してアプリ化する方法もあります。Webサイトと連携しやすく、情報更新の手間を抑えられる点が特徴です。

    ただし、予約機能やプッシュ通知などは追加開発が必要になるケースも多く、技術要件の確認が欠かせません。機能拡張を重ねると想定以上にコストや工数がかかる点には注意が必要です。

    すでにWebサイトを自社で更新できている店舗であれば選択肢になりますが、保守を任せられる人がいなくなった時点で運用が止まるリスクは考慮しておきましょう。

    フルスクラッチで制作する

    フルスクラッチ開発は、デザインや機能を自由に設計できる点が最大の魅力です。独自の予約導線や顧客管理機能を実装でき、他店との差別化につながります。

    一方で、開発期間が長くなりやすく、初期費用・保守費用ともに高額になりがちです。運用後も不具合対応やアップデートが必要になるため、継続的な管理体制を確保できるかが重要です。

    多店舗展開していて既存の顧客管理システムと深く連携させたい、といった明確な理由がある場合に選ぶ方式です。理由が説明できないなら、他の方法を検討したほうが無難といえます。

    開発会社に外注する

    開発会社に外注する方法は、要件整理から設計・開発までを任せられる点がメリットです。美容室の運営に集中しながら、高品質なアプリを作成できます。

    ただし、仕様が複雑になるほど費用は増加し、修正や機能追加のたびに追加コストが発生することもあります。予算と目的を明確にしたうえで依頼することが成功のポイントです。

    見積もりを比べる際は、要件定義・デザイン・ストア申請・公開後の保守がそれぞれ含まれているかを個別に確認しましょう。初期費用が安く見えても、後から加算される項目が多いケースがあります。

    導入費用を抑えたいときは補助金も選択肢になる

    中小企業や個人事業主であれば、ITツールの導入を支援する国の補助制度を利用できる場合があります。SaaS型のアプリプラットフォームの利用料が対象となるケースもあります。

    ただし補助金は原則として後払いで、いったん自社で費用を負担する必要があります。また登録された支援事業者を通じた申請が求められる制度もあるため、依頼先が対応しているかを早めに確認しておきましょう。

    関連記事:アプリ開発にはIT補助金を使おう!利用できる補助金一覧と注意点まとめ

    関連記事:【2026年最新】店舗アプリ作成サービスのおすすめ比較|自社に最適な1社の選び方

    関連記事:アプリ開発は外注すべき?自社で作る?プログラミング不要の最適解

    失敗しない美容室アプリに搭載する機能の選び方

    予約・顧客管理・クーポン・管理画面・外部連携・サポートの6要素

    美容室アプリは、多機能であれば良いわけではなく、現場で使いこなせる機能を必要十分に備えているかが重要です。導入後に「使われない」「運用が続かない」といった失敗を防ぐためには、集客・再来店・業務効率化に直結する機能を見極めて選ぶ必要があります。

    美容室アプリに搭載しておきたい代表的な機能は、予約機能(指名、メニュー、スタッフ別枠、キャンセル対策)、顧客管理・集客支援(来店周期、セグメント配信、自動配信)、クーポン・ポイント(値引き依存にならない設計)、操作しやすい管理画面(現場が更新できるか)、外部機能との連携(POS/会計、LINE、決済、Googleビジネスプロフィール等)、サポート体制(導入から運用伴走まで)の6つです。

    美容室アプリを選ぶときは、このような機能も確認して選ぶようにしてください。

    導入時にすべてを使いこなす必要はありません。まずは予約・会員証・通知の3つに絞り、運用が安定してから機能を広げていく進め方が現実的です。

    なかでも紙のスタンプカードやポイントカードを運用している店舗は、そのデジタル化から始めると効果を実感しやすくなります。忘れた・なくしたというトラブルがなくなり、来店データもそのまま蓄積されます。

    関連記事:スタンプカードアプリとは?導入メリットと紙からの移行で集客を成功させるコツ

    関連記事:美容室のアプリ戦略でリピーターを増やす!活用メリットとおすすめ機能

    店舗アプリを活用した美容室の自社アプリ導入事例2選

    ママファミリーグループカンパニー

    引用:ママファミリーグループカンパニー

    ママファミリーグループカンパニーでは、来店履歴や顧客のリピート状況を十分に把握できていないことや、紙媒体によるキャンペーン運用の負荷、顧客属性に応じた情報発信が非効率になっている点が課題となっていました。特に複数店舗を展開する中で、店舗ごとの施策効果を可視化しづらい点が大きな悩みでした。

    そこで店舗アプリを導入し、来店スタンプ機能を活用して新規・既存顧客のリピート率を可視化。スタンプカードをデジタル化することで、顧客行動データの蓄積と分析が容易になりました。また、スタンプ数に応じて特典内容が変わる仕組みを取り入れることで、再来店意欲の向上にもつなげています。

    さらに、キャンペーンやイベント情報をプッシュ通知やアプリ内スライダーで配信することで、情報の到達率が向上しました。顧客属性や利用状況に応じた配信が可能となり、発信内容の最適化が進みました。これらの取り組みにより、店舗ごとの施策改善が進み、運用負荷の軽減とマーケティング効果の向上を同時に実現した事例です。

    参照:https://tenpoapp.com/case/299/

    この事例の要点は、感覚で把握していたリピート状況を数字で見える形に変えたことです。どの店舗のどの施策が効いているかが分かれば、改善の判断も早くなります。

    美容室 Matthew (マシュー)

    引用:美容室 Matthew

    「美容室 Matthew」では、ハガキの郵送によるDMに依存していたことで手間・時間・コストが膨れ上がっていました。お客様個別の内容が多く種類も多いDMを、アナログで提供するのは簡単ではありません。

    そこでフルデザイン制作・管理画面利用の簡単なアプリ制作ツール「店舗アプリDX版 raiten」を導入。結果的に来店客のほぼ全員へアプリを浸透させることができ、カルテ番号とアプリID連携をプッシュ通知利用・個別情報配信へ活用することに成功しています。DMから発展して「お客様が便利になるアプリ」を楽しみとともに提供できているのもポイントです。

    注目したいのは、カルテとアプリIDを結びつけている点です。施術履歴と連絡手段がつながることで、一人ひとりの状況に合った案内を送れるようになります。

    来店客のほぼ全員にインストールしてもらえているのは、店頭での案内が習慣として定着している証拠ともいえます。

    美容室がアプリ作成後に活用する5つの具体的ポイント

    お会計後にアプリを入れてくださいと自然に案内する流れを作る

    アプリ導入で多い失敗が、ダウンロードの案内が徹底されないことです。対策として、お会計時に「次回予約やポイント管理がアプリで簡単になります」と一言添えて案内する流れを作りましょう。

    QRコードをレジ横や受付に設置し、スタッフが口頭で補足するだけでもダウンロード率は大きく変わります。特別な営業トークではなく、接客の一部として自然に案内する仕組み化が重要です。

    声かけの文言はあらかじめ決めて共有しておくと、スタッフごとのばらつきが減ります。「今日から使えるクーポンが入っています」のように、その場で得られるものを添えると反応が変わります。

    来店前後に送るメッセージを決めて次回予約につなげる

    アプリの強みは、来店前後に確実にメッセージを届けられる点です。来店前には予約確認や注意事項、来店後にはお礼メッセージや次回提案を送るなど、配信内容をあらかじめ決めておくことで運用が安定します。施術内容に応じた来店目安を伝えることで、自然な形で次回予約につなげることができます。

    配信はメニューごとに来店目安を変えるとより効果的です。カラーやパーマは色落ちや形崩れが気になる時期に合わせるなど、施術内容から逆算して設定しておきましょう。

    関連記事:アプリのプッシュ通知マーケティング|効果を高める活用術とメリットを解説

    クーポンは安くするより「来る理由を作る」目的で使い分ける

    クーポンは値引き目的だけで使うと利益を圧迫しがちです。おすすめは「平日限定特典」「数週間以内再来特典」など、来店のきっかけを作る使い方です。金額ではなく体験価値を付加することで、価格に依存しない集客が可能になります。目的別にクーポンを設計することが、アプリ活用を成功させるポイントです。

    割引以外では、トリートメントの追加やヘッドスパの延長といった、原価を抑えつつ満足度が高い特典が向いています。空いている時間帯に限定すれば、稼働の平準化にもつながります。

    関連記事:店舗アプリがリピーターを増やす理由!効果的なクーポンの使い方

    お客様を初回・常連・しばらく来ていない人に分けて連絡内容を変える

    すべての顧客に同じ内容を送ると、反応率は下がります。初回来店のお客様には安心感を与えるフォロー、常連には特別感のある案内、しばらく来ていない方には再来店のきっかけづくりなど、顧客状態に応じて内容を変えることが重要です。セグメント配信を活用することで、少ない手間で効果的なアプローチが可能になります。

    分類は細かくしすぎないほうが続きます。この3分類のまま運用し、反応を見ながら少しずつ調整していく進め方で十分に効果は出ます。

    見る数字をインストール数ではなく「予約が増えたか」で管理する

    アプリ運用では、インストール数だけを追ってしまいがちですが、本来見るべき指標は「予約や来店につながったか」です。アプリ経由の予約数や再来店率を確認し、配信内容やクーポンの改善につなげましょう。成果指標を明確にすることで、アプリを集客ツールとして正しく評価・改善できるようになります。

    あわせて確認したいのが、アプリ会員と非会員の来店頻度の差です。会員のほうが明らかに来店回数が多いという結果が出れば、アプリが機能している証拠になります。

    美容室アプリの作成・導入なら「店舗アプリDX版raiten」

    「店舗アプリDX版raiten」は、アプリ開発に関する専門知識やスキルがなくても美容室向けアプリを制作・配布できるプラットフォームです。主に中小の地元に根差している店舗様にお使いいただいています。

    決済・予約といった機能の搭載・連携、デジタルポイントカードやスタンプカードのアプリ内搭載、業種・ブランディングに合わせたフルデザイン制作、ブログ感覚での気軽なアプリ更新、MA(マーケティングオートメーション)機能による来店後の自動プッシュ通知などが可能です。低コストで制作・運用ができ、補助金申請のサポート代行も行っています。

    気になる方はぜひお問い合わせください。

    まとめ

    今回は美容室のアプリ作成方法(既存サービス・CMS・フルスクラッチ・外注)、ポータルアプリと自社アプリのメリット・デメリット、失敗しない機能の選び方、デジタル集客の成功事例2選、活用ポイント5つなどをご紹介してきました。

    美容室の集客方法はアナログからデジタル、そしてポータルアプリ・サイトから自社アプリへと変化しています。デジタルな手法として自社アプリを上手く活用すれば、ブランド力を確保しながら低コストで集客数アップを実現できるでしょう。ただしアプリは情報の伝達手段でしかないので、計画ありきで上手く活用できるように、場合によってはポータルアプリ等との連携も考えながら使ってみることをおすすめします。

    改めて整理すると、新規の入口はGoogleビジネスプロフィールやSNSとポータル、定着はアプリという役割分担が、費用を抑えながら成果を出す組み立て方です。すべてを一度に始める必要はありません。

    まずは無料で着手できる施策を整え、来店した方をアプリの会員につなげる流れを作る。この順序で進めれば、広告費に振り回されない集客の土台を作れます。

    関連記事:O2Oマーケティングとは?意味やメリット・デメリットと成功事例を解説

    弊社トランスメディアでは、美容室向けアプリ作成サービス「店舗アプリ」を提供しております。予約管理や来店後フォロー、クーポン・ポイント施策をアプリで一元化できるため、リピーター育成や再来店率の向上に効果的です。気になる方はぜひお問い合わせください。

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