スーパーマーケットのアプリ活用術|導入メリットと成功事例を解説

小売店・アパレル
公開日:2022.07.29 更新日:2026.07.12
スーパーマーケットの自社アプリ化が急増!近い以外にも選ばれる理由を作ろう

アナログで資産を持つよりデジタルで資産を持つ流れが広まりつつあります。たとえばスーパーマーケットでも、チラシといったツールからアプリを活用したマーケティングへ移行することで、コスト削減や業務効率化につなげる事例が増えてきました。

スーパーマーケットのアプリ導入数が増えているのは「消費者の行動心理の変化」や「スーパーマーケット自体の考え方の変化」が要因として挙げられます。本記事ではスーパーマーケットの自社アプリ導入数が増えている理由を、イオンやイトーヨーカドーなどの活用事例とメリットを交えながら解説します。

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スーパーの消費者行動の変化

近さだけでは来店されない時代に

以前はインターネットが発達しておらずPC・スマートフォンといったデバイスもそこまで普及していなかったため、店舗を選ぶにあたり「自宅やオフィスから近いか」が重要な要素でした。

しかしインターネットの発達やデジタルデバイスの普及によってその状況は変わり、EC事業の一般化によって地域に依存しない小売が実現しました。消費者は商品を発送してもらうことで都道府県すら違う地域のスーパーマーケットからも商品を購入できるようになっています。

近いから来店するといった時代が終わったため、それ以外の点で勝負ができないと経営していくことは厳しいでしょう。地域だけでターゲットユーザーを区切るのをやめて、ECも活用しながらより広い範囲で優良顧客を増やせるかが重要なポイントです。

競合はコンビニやネット通販まで拡大

スーパーマーケットの競合は以前は同じスーパーマーケットでしたが、いわゆるコモディティ化でどこの店舗でも必要なものをとりそろえられるようになってきました。コンビニでもその場で調理した新鮮な弁当・総菜などが取りそろえられるようになり、ドラッグストアも肉や魚などの生鮮品の取りそろえを始めています。さらにネット通販でも総合的にさまざまな商品を購入できるようになりました。

こういった背景でスーパーマーケットが競合と捉えるべき範囲は広がっています。店舗の性質から競合となりうる店舗を設定した上で対策まで立案できるようにしておくと良いでしょう。

お得さと利便性が店舗選びの基準に

地域に依存しない販促ができるようになりスーパーマーケット以外の競合も増える中、他よりお得であるかや利便性がより高いかといったポイントは消費者が店舗を選ぶ上で重要になってきています。

お得さは値段だけに限りません。アプリでクーポンが定期的に配信されたり、欲しい限定品がゲットできるキャンペーンが開催されたりといった値段以外のお得なポイントを用意しておくことが重要です。また利便性については店舗とECの両方でスムーズに買い物できたり、貯めたポイントをオンラインでもオフラインでも使えたりする点で変わってきます。アプリ導入・活用はこういった利便性向上に大きな効果をもたらします。

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スーパーで自社アプリ導入が増える理由

他社との差別化を図るため

アプリ内ではキャンペーンや注目商品、コラムといったさまざまな情報を配信できます。こういった情報は競合との差別化につながる重要な要素です。スマートフォンユーザーが常に触るアプリを提供できれば上手く差別化を図りながら顧客とタッチポイントを持つことができるでしょう。

一度アクティブにする癖が付けばそこから長期間アプリが使われるので、継続的な来店効果もあります。アンインストールされなければ休眠顧客の掘り起こしまで可能です。

テクノロジーで顧客を囲い込むため

アプリにはクーポン配信やデジタルポイント・スタンプカードの発行、限定情報のプッシュ通知配信、位置情報に応じたインセンティブ付与といったさまざまな機能を搭載でき、これらの機能は顧客の囲い込みへ効果を発揮します。

たとえばクーポン配信で限定商品のクーポンを配信すれば興味のある顧客が来店してくれる可能性が高くなります。またデジタルポイント・スタンプカードの発行は顧客の囲い込みだけでなく紙代や印刷代の「発行コスト削減」にもつながります。さらにプッシュ通知配信は休眠顧客掘り起こしにも効果があります。

関連記事:小売店の再来店施策!リピーターを増やし売上を安定させよう

アプリを起点にDX化を実現するため

現在多くのスーパーマーケットがオンラインでの顧客体験の最適化や、実店舗を含めた新しい在庫管理体制の構築、新しいサービスの準備コストの課題を抱えています。アプリを活用するとスマートフォンで効率よく購入体験を提供でき、実店舗とEC間の在庫管理をリアルタイムで把握できるようになります。

アプリを通じてオフライン依存の販促から脱却し、デジタルで効率よく在庫管理・販促ができるように持っていくことで自然と経営体制もデジタル基盤で機能させやすくなるでしょう。

関連記事:小売業のためのアプリ活用術!売上を伸ばすおすすめ機能7選

関連記事:店舗アプリの導入効果とは?メリット・デメリットと成功事例を解説

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自社アプリ導入のメリットと活用事例

チラシコストを削減できる(イオン)

イオンお買い物アプリ

引用:イオンお買い物アプリ

アナログな集客ツールをアプリに集約することでコスト面でメリットを得られます。たとえば「イオン」はチラシ作成をデジタル化しアプリで提供することでコスト削減に成功しました。

消費者にとってもチラシの更新通知を受け取れたり、お気に入りの店舗を登録することで素早く地元イオンのチラシを確認できるようになるメリットがあります。紙代や印刷代などの従量で発生していたコストを低いコストで宣伝できるのが自社アプリのメリットです。

商品レコメンドが可能(イトーヨーカドー)

イトーヨーカドー

引用:イトーヨーカドー

アプリでは購入してほしい商品のレコメンドが可能です。店舗内に限らずスマートフォンユーザーにもアプリ経由で呼び掛けることで、より多くの商品売上を確保できるでしょう。たとえば「イトーヨーカドー」では季節・天候に応じたおすすめ商品の通知を行い、ポイント連動といった機能と併用することで集客へつなげています。

商品のレコメンドは通知を行う頻度を調整すること、ユーザーの履歴などを基に欲しいと思われている商品を決定すること、場合によってはAIによる提案自動化を検討することといった点を確認しながら実施することが重要です。

ポイントカードをアプリに集約(いなげや)

いなげや

引用:いなげや

アプリには紙で従来提供していたポイントカード・スタンプカードなどを統合できます。統合する際は事前の周知や残高ポイントの移行などが必要ですが、一度デジタルでの提供へ統一しておけば後はコスト削減効果が継続的に見込めカード発行の手間が減少するのがメリットです。

全国チェーンである「いなげや」ではバーコードを提示してレジでスキャンしてもらうシンプルなデジタル会員証機能を提供しており、利用履歴確認や会員番号の表示といった機能を入れつつ従来のカード形式との差異をなくしながら利用者の確保へつなげています。

独自コンテンツの提供(クイーンズ伊勢丹)

クイーンズ伊勢丹

引用:クイーンズ伊勢丹

値引だけに頼らない「コンテンツによる販促」が可能なのもアプリを利用するメリットです。たとえば「クイーンズ伊勢丹」ではコンテンツとしてオリジナルのレシピ情報をアプリ内で提供しています。

百貨店系列の店舗では単に値引きするだけで顧客を惹きつけにくいのがネックですが、アプリ内で基本的な機能を提供しながら値引だけに頼らない販促ができるよう工夫しています。レシピやコラムといった独自のコンテンツを提供できれば顧客のリピーター化やアプリのアクティブ率増加などへつなげられるでしょう。

関連記事:スーパーマーケットのアプリ集客を成功させた企業はなにをしたのか?事例とともに解説

店舗アプリで作成されたスーパーのアプリ事例

JAしまね出雲地区本部の導入事例

JAしまね出雲地区本部アプリ事例

参照:https://tenpoapp.com/case/1095/

JAしまね出雲地区本部では紙のチラシや物理的なポイントカードによる運用に限界を感じており、情報配信の効率化や顧客データの活用が課題となっていました。そこで店舗アプリを導入しポイントカード・会員証をデジタル化してカード管理の負担を軽減するとともに来店時の利便性を向上させました。

またイベント情報やお知らせをアプリ内やプッシュ通知で配信することで情報の到達率が大きく改善しました。顧客データの蓄積・分析も可能となりマーケティング施策の精度向上にもつながっています。アプリを活用したデジタル施策により業務効率化と顧客接点の強化を同時に実現した事例です。

アプリ導入で失敗しやすいポイントと対策

ダウンロードされない・使われない

アプリを導入してもダウンロードされなければ効果は得られません。よくある原因はアプリを使うメリットが来店客に伝わっていないことです。単なるお知らせ配信だけでは利用動機が弱くインストールされにくくなります。

対策としてはポイントカードのアプリ化や限定クーポン配信など「アプリならではの特典」を明確に打ち出すことが重要です。またレジや店内POPでスタッフが声掛けするなどリアル店舗での案内も欠かせません。

運用が回らない

導入当初は更新していても次第に情報発信が止まってしまうケースも少なくありません。これはアプリ運用が現場の業務負担になっていることが原因です。

対策としてはイベント情報やセール告知など日常業務の延長で更新できる内容に絞ることが有効です。あらかじめ配信ルールや担当者を決め無理のない運用体制を構築することで継続的なアプリ活用につながります。

セキュリティ管理がおろそかになる

アプリでは会員情報や購買データなどの個人情報を扱うためセキュリティ対策が不十分だと大きなリスクになります。特に管理画面の権限設定やパスワード管理が甘いと情報漏えいにつながる恐れがあります。

対策としては信頼性の高いアプリサービスを選定し通信の暗号化や権限管理を徹底することが重要です。あわせて社内での取り扱いルールを明確にし定期的な確認を行うことも欠かせません。

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決済・予約といった機能の搭載や連携が可能でデジタルポイントカードやスタンプカードをアプリ内へ搭載できます。分析などをサービス内で一括して実行でき、業種やブランディングに合わせたフルデザイン制作にも対応しています。アプリ運用までの期間もお申込みから最短20日で対応可能です。気になる方はぜひお問い合わせください。

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まとめ

今回はスーパーマーケットで自社アプリ導入が進む背景から具体的なアプリ事例、導入時に陥りやすい失敗とその対策までを解説しました。

価格競争が激化する中でポイントやクーポン、情報配信をアプリで一元管理し顧客と継続的な接点を持つ重要性は高まっています。実際の事例からも紙媒体に依存しない情報発信やデータ活用が販促効果を高めていることが分かるでしょう。

自社の課題と顧客メリットを明確にした上で店舗アプリを活用し、差別化と売上の安定化につなげてください。スーパーマーケットのアプリ導入について詳しく知りたい方はぜひお問い合わせください。

この記事を監修した人

店舗アプリ アプリ開発・集客コンサルティング
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