アプリ開発するなら外注か自社開発か?誰でも作れるアプリプラットフォームがおすすめ
アプリ開発をする場合、大きく分けると「外注」か「自社開発」のどちらにするかで迷うことが多いです。
どちらにもメリット・デメリットがありますが、自社開発の場合さらにフルスクラッチとアプリプラットフォームを使った開発といった種類に細分化されます。フルスクラッチの自社開発難易度は高いので、正直あまりおすすめはできません。ITシステム分野の企業以外が自社開発する場合はなるべくアプリプラットフォームを使った方が良いでしょう。
この記事では、アプリ開発において外注や自社開発を実行するメリット・デメリットを、さまざまな観点から解説します。
目次
そもそも自社アプリを開発する理由とは
店舗を経営している企業の場合、自社アプリは「店舗アプリ」や「販促アプリ」とも呼ばれるものであることをまず押さえておきましょう。
その名の通り店舗において実店舗への集客といった目標を達成するため、販促を行う際に使われるアプリです。
店舗を経営して販促する場合、
- チラシといった媒体の販促力が落ちてきた
- 各種販促コストの増加が気になる
- DXが叫ばれているが対応すべきか
といった課題を抱えている企業も多いでしょう。上記のような課題は自社アプリによってすべて解決可能です。
まずチラシといった媒体の販促力については、アプリのデジタルチラシやプッシュ通知でのキャンペーン情報配信といった機能を活用することで、スマートフォンユーザーに対して適切に情報配信できるので効率化できます。
また、各種販促コストについてもアプリに一元化して管理が可能であり、電子化されることで材料費が減るのでコストが圧縮されて最適化しやすくなるのもメリットです。
加えてDXについては、アプリにWebサイトやSNSといった各種デジタルメディアを集約しながらアプリ基盤のマーケティングを心掛けることで推進が可能です。実際のDXは単にアプリを導入して活用するだけでは終わりませんが、店舗経営の将来的な観点から見てもアプリはDXのきっかけや中心になる存在なのでとても重要になってきます。
アプリの開発方法
アプリには大きく分けて、次のような開発方法があります。
アプリをフルスクラッチで自社開発する
フルスクラッチとは、すべてのソースコードプログラミングやシステム構成を1から行うことです。
1から作るという特性上、今までなかったような画期的で、大規模なシステムを開発するのに適しています。
多くのアプリ開発業者はフルスクラッチの技能を持っているので、フルスクラッチをしたい場合は外注したほうが安心です。しかし自社に人材が十分そろっておりアプリ開発のノウハウがある場合は、フルスクラッチの選択肢も出てくるかと思います。
ちなみにアプリプラットフォームを用いてノーコードで開発するケースについては、後ほど詳しく解説します。
アプリ開発を外注する
アプリ開発を外注する方法では、開発するプログラマーやエンジニアを抱えているIT企業へ開発を委託することでアプリを用意します。
依頼時にはフルスクラッチやパッケージシステムを使ったハーフスクラッチなど、さまざまな方法からプランを選択して開発を依頼可能です。
自社にアプリ開発のノウハウや人材が不足している場合、アプリ開発を外注して外部リソースを活用したほうが効率的にアプリを準備・公開できます。多くの店舗ではIT技能に精通した方が不足していると思うので、アプリ開発を外注することを検討されるケースも多いです。
もし、ノウハウや人材が不足していても自社開発が最優先される場合はアプリプラットフォームを活用しましょう。
アプリ開発は外注?それとも自社開発?
ここではアプリ開発を外注する場合と、自社開発する場合のメリット・デメリットを比較します。
アプリをフルスクラッチ自社開発するメリット / デメリット
まずは、アプリをフルスクラッチするメリット・デメリットを解説します。
メリット
メリットは次の通りです。
- 要件通りにアプリ仕様を設計して開発できる
- 保守・運用に関してすべてを自社で実行できる
- 開発のノウハウ・技能が社内に蓄積されていく
まず、アプリに関して細かいデザイン・機能の要件がある場合、そしてその独自性や実現優先度が高い場合にすべてを設計して開発できる点がメリットです。社内リソースが条件をクリアしていれば、思った通りの独自性の高いアプリを開発して提供できます。
また保守・運用に関しても1から自社で作ることになるので、外部委託した場合に出てくる「内部コードや仕組みが分からず自社では触れない」といった問題が起きません。確実に保守・運用を自社で回すことが可能です。
さらに開発のノウハウ・技能が新アプリ開発に関してすべて自社に蓄積されていきます。こういったノウハウは次回以降のアプリ開発などに活用することができるので、作れば作るほどさらに次に開発するアプリが洗練されていくでしょう。
デメリット
デメリットは次の通りです。
- 構築コストが高め
- 人的リソースやノウハウが必要
出来合いのシステムやツールを使わないのが基本となるため、フルスクラッチでは多額のコストが発生する可能性があります。そのため予算を確保した上でじっくり開発に取り掛かれる状況が作れないとおすすめできません。
さらに人的リソースやノウハウが蓄積されていない場合は、フルスクラッチで自社開発するのは難しいです。特に中小規模店舗では、リソース・ノウハウ等の問題でフルスクラッチ開発をとりやめる、あるいは最初から検討しないケースも多いでしょう。
アプリ開発を外注するメリット / デメリット
続いては外注する場合のメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
メリットは次の通りです。
- 自社にリソース・ノウハウがなくても開発ができる
- スピーディーにアプリ開発が可能
- 保守・運用に関しても依頼が可能
アプリ開発の業者は最初から多くのIT人材を抱えており、当然プログラマー・エンジニアがいつも在籍して開発を行っています。そのため、自社に不足している各種リソース・ノウハウを外部委託により確保して開発を実現できるのがメリットです。
またアプリ開発のノウハウが豊富な業者では、よりスムーズにアプリ開発が進むでしょう。自社の業種に関してアプリ開発ノウハウが豊富な業者へ依頼することで、スピーディーなアプリ開発・公開が可能なのもメリットです。
さらに保守・運用に関しても自社で回すのが難しい場合、そのまま外注することでスムーズな作業が可能となります。保守・運用に関しては対応しているかどうか事前に聞いておきましょう。
デメリット
デメリットは次の通りです。
- 外注費が高くなる
- 開発完了後のサポート内容が業者によって異なる
外注する場合は自社で1から人材を確保して体制を構築するよりは、安く依頼できるケースは多いです。ただし単純に費用を確認する場合に、思ったより高額な外注費が発生する場合もあります。これはアプリ開発に対して複数の人材がかかわりながら、ある程度の期間を確保して開発を実行しなければならないことにも起因しています。
また開発完了後にどこまでサポートをしてくれるかは、業者によって異なるので注意しましょう。たとえば保守・運用に関して完全サポートしてくれる場合もあれば、一部業務のみをアフターサポートするケースもあります。さらに外注する場合は自社に扱えないシステムにならないように調整を業者と行いながら、開発を進めていく必要があるのも忘れないでください。
アプリをフルスクラッチで自社開発するよりは外注した方が無難
状況や目標にもよりますが、店舗経営に集中したい場合は、IT人材が複数必要でノウハウも蓄積されていないと実現できないフルスクラッチでの自社開発はやめた方が無難です。
外注するよりも結果的にフルスクラッチの費用が高額となるリスクもあります。
それよりも外注してアプリ制作を代行してもらったほうが、安価で確実にアプリが用意できます。自社開発が駄目なわけではありませんが、フルスクラッチで開発を行うのは極めて難しいということを頭へ入れておきましょう。
自社でアプリを開発するならプラットフォームの利用がおすすめ
自社でアプリを開発する優先度が高い場合、店舗経営においてアプリプラットフォームを活用するのが有効です。
アプリプラットフォームではあらかじめ用意されているソースコードや各種素材を使って、アプリ開発を効率化できます。アプリ開発においては同じような仕組みになる個所も多く、独自性が極めて高いアプリでなければ、最初から用意されている機能を使って開発をしたほうが効率的な場面も多いです。独自性に関しては、一部機能やデザインを自社開発で作れば確保できます。
何よりもアプリ開発初心者が、ノーコードで開発を実行できるのがアプリプラットフォームの強みです。
アプリプラットフォームを利用するメリット
アプリプラットフォームを使うと、次のようなメリットを得られます。
誰でも簡単に開発・運用ができる
アプリプラットフォームはノーコードで開発が可能です。
ノーコードとはシステムに使われるソースコード、つまりプログラミング系の言語を使わずに開発ができる技術・仕組みを指します。現在ではノーコードツールが大量に出回っており、活用するとアプリ開発初心者でも1から開発を開始可能です。
また必要な部分はローコード機能があるツールを使い自作することで、開発期間を短縮しながら効率的に独自性のあるアプリを用意できます。ちなみに外注の際も、業者側がこういったアプリプラットフォームを使って開発をするプランを提案される可能性があります。
開発コストを大幅に抑えられる
フルスクラッチでは1からソースコードを打つ必要がありましたが、アプリプラットフォームではその必要はありません。どのアプリにも備わっているような基本的な機能は最初から利用できますし、クリックやドラッグ&ドロップなどで簡単に機能を追加してアプリを完成させられます。
結果的に少人数で短期間開発が実現するので、フルスクラッチでの自社開発や外注よりもコスト削減度合いが高くなるのがメリットです。
中小規模の店舗で予算が少ない場合でも実行できる開発手法です。
必要な機能が用意されている場合が多い
店舗経営でアプリを活用する場合は、
- プッシュ通知
- クーポン配信
- デジタル会員証
といった機能が必要です。
アプリプラットフォームによっては搭載されていないものもあるかもしれませんが、店舗販促での利用に特化しているアプリプラットフォームであれば、上記機能はすべてそろっています。
また既存システムとアプリを連携してデータを収集したい方は、API連携などをアプリプラットフォーム側へ依頼したり、自分で作業したりするとより複雑なアプリが構築できます。ただし基本機能の提供のみで販促が実行できる場合はその必要性は少なくなるでしょう。
ノーコードでアプリ開発ができるプラットフォーム3選
ここでは、ノーコードでアプリ開発が実行できるプラットフォームを3つご紹介します。
店舗アプリDX raiten
中小規模の店舗様にも多くお使いいただいているアプリプラットフォームです。
プッシュ通知やクーポン配信機能などは当然備わっていますが、さらにアプリプラットフォームとして最新の機能を搭載しています。
たとえば最新のWebアプリであるPWAをアプリといっしょに開発できるので、効率よくWeb・アプリの両面で施策を実行することが可能です。
機能は今後も続々追加する予定です。気になる方はぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
Yappli
アプリプラットフォームの黎明期から存在している大手企業です。大・中・小のさまざまな企業での導入実績があります。
プレビュー機能などで効率よくアプリの内容を確認しながら開発が実行できます。
またプランに関しては都度見積もりのプランと、料金面で依頼しやすいYappli Liteの2つが用意されているので予算や開発期間などによって都合のよいプランを選択できるのもメリットです。
アプリ初心者は公式のマーケティングアドバイスサポートなどを受けてみましょう。
GMOお店アプリ
ポイントカードや会員証などをアプリ化できるプラットフォームです。
- Lightプラン
- Standardプラン
- Enterpriseプラン
の3つからプランを選択できるので、予算規模や開発期間等に合わせて導入が可能になっています。
また、サブスクリプションサービスやEC機能なども簡単に導入可能なので、デジタル販売力を強化したい店舗にもおすすめです。
アプリを開発する際の注意点
ここからはどの開発方法でもチェックしておくべき注意点を解説します。
アプリの要件定義を明確にする
アプリにおいては開発前に、デザインや詳細機能などを設計する必要があります。そしてそういった設計の基本になるのが、最初に作成する要件定義です。
要件定義にはアプリ開発に関する概要がまとめられています。要件定義は外注の場合アプリ開発業者が作成してくれますが、その場合もヒアリングといった作業で協力する必要があるので積極的に作成にかかわっていく必要があります。
開発にかかる費用すべてを把握する
アプリ開発では初期費用に目が行ってしまいがちですが、実際には開発後の運用コストも検討する必要があります。
- 機能の追加
- 保守・運用の通常作業
- システム規模の拡大
といった状況によって、都度コストは増えていくからです。
開発の見積もりの際は必ず運用コストまで含めた総合的な費用計算を行い、適切な方法で開発を行うのがおすすめです。
まとめ
今回はアプリ開発において外注や自社開発を実行するメリット・デメリットを、さまざまな観点から解説しました。
外注・自社開発のそれぞれにメリット・デメリットがあります。予算やできることも含めて総合的にどちらの方法で開発するかを決めてみましょう。
また自社開発が優先される場合は、アプリプラットフォームを使った開発がおすすめです。店舗経営に集中しながら効率よくアプリを開発して提供できます。
弊社で提供している「店舗アプリDX raiten」を利用すれば、誰でも簡単にアプリ開発が可能です。気になる方はぜひお問い合わせくださいませ。
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