2022.02.01

ポイントカードをアプリに引き継ぐ方法|紙のポイントカードをデジタル化しよう

リピーター創出の手段として定番のポイントカードですが、現在では紙のポイントカードを持つことのデメリットが増えています。それに代わって注目されているのがアプリのポイントカード。ポイントカードをデジタル化してアプリへ組み込むことによって、さまざまなメリットが得られます。

もし現在ポイントカードを発行しており、アプリのデジタル版へ移行したいと思っている方は、注意点などを覚えておくとよいでしょう。

今回はアプリ活用偏としてポイントカードをアプリへ引き継ぐ方法などをご紹介していきます。

 

目次

書き換え可能!リライトカードとは?

 

紙のポイントカードには主に2タイプが存在します。まずはリライトカードについてご紹介していきます。

 

リライトカードってどんなカード?

 

リライトカードとは「リライト(再書き込み)のできるカード」を指します。

中小規模の店舗でも導入しているケースがある人気のポイントカードです。

リライトカードの利用範囲は広く、

・単純なポイント付与のためのカードを作る
・図書カードを発行する
・会員用のランクカードを別途分けて発行する
・診察券として予約日時を印刷する

といったようにさまざまな場面で使われています。あなたも財布やカード入れに1枚、リライトカードが入っているのではないでしょうか。

ちなみにリライトカードの印字タイプは1つだけではありません。

用途に合わせたさまざまなタイプが用意されており、ポイントシステムを導入する際は印字タイプを選んでから導入をサポートしてもらうのもポイントです。

コストやメリットも印字タイプによって変わってきます。

 

数百回書き換えできる!リライトカードのメリットとは

 

リライトカードには次のようなメリットがあります。

 

約300~500回書き換えができる

リライトカードは何度も書き換えできます。もし手書きでポイントカードを発行するならばすぐカードが使えなくなってしまいますが、リライトカードだと情報を都度消して再び書き込めるので、経済的ではあります。

ちなみに利用回数の目安は「300~500回」です。

仮にお客様が週1回来店でポイントカードを使うとすると、1年で50回程度使用することになるでしょう。するとリライトカードは6~10年程度使えることになります。お客様の保管状況やリライトカードの素材・印字方法などで消耗度は変わってくるでしょうが、この程度の来店であればしばらくは使い続けられる計算になります。

ただし情報の消去ができないリライトカードも存在するので、導入時や利用時は注意しておく必要があるでしょう。

 

用途に応じて印字タイプを選べる

リライトカードは印字タイプが複数あるのもメリットです。方法によってデザインの自由度や書き込み箇所などが変わってきます。

・追記式
・白濁式
・ロイコ式

導入時のコストが一番掛からないのが「追記式」です。
シンプルな書き込みを行うので、ポイントカードにあまり機能を求めないといった店舗では使っているかもしれません。ただし情報の消去ができないので、書き込みスペースがいっぱいになるとカードを再発行する必要があります。

「白濁式」はあらかじめ用意された銀色の書き込みスペースへ情報を印字するタイプです。銀色内にしか情報を書き込めませんが、情報を消去して都度更新できます。印字が白で見にくいケースがある点には注意したいところです。

「ロイコ式」はカード表面の好きな箇所へ情報を書き込みできるタイプです。
情報の更新もできる他、印字部分が限定されないためデザイン性を考えた文字配置が可能になります。また銀色の書き込みスペースが必要ないので、カード表面のデザインも自由に決定できるのもポイントです。その分コストは高めになります。

 

厚みといった点の変更も可能

リライトカードの場合、

・素材
・カードの厚み なども変更できます。

素材には、

・PET:厚みが薄い
・PVC:厚みがある といったタイプがあります。

またカードの厚みについては、

・0.25mm:QUOカードなどで使われている厚み
・0.76mm:クレジットカードなどの厚み などが用意されているのもポイントです。

導入時に素材や厚みなどをカスタマイズすることで、用途によりフィットしたカード運用が可能です。

 

カードだけで残高情報などを確認できる

カードだけで情報が把握できる点もリライトカードのメリットです。
後述するPOS連携タイプのバーコード読み取り式の場合、表面に印字ができないため情報はWebで確認しないといけません。

しかしリライトカードの場合はカード表面に、

・利用ポイント
・今回貯まったポイント
・有効期限
・会員基本情報

などが印字されているため、カードを更新したらすぐ内容を確認できます。

もしリライトカードからアプリへポイントカードを移行する場合は、リライトカードの情報把握性を上手くアプリにも引き継いでみてください。

 

専用のシステム構築が必要!リライトカードのデメリットとは

 

リライトカードには次のようなデメリットもあります。

 

専用のシステム構築が必要

リライトカードだけではポイントを付与できません。

ポイントを付与するには、

・印字するための専用リーダーを導入する
・履歴を保管する
・内容に応じてポイントを付与する

といったシステムの構築が必要です。

システムベンダーによってシステム導入費や維持費などは変わってきます。ちなみにアプリにポイントカードを集約するとデメリットを減らすことが可能です。

もし「コロナ禍もあってポイントシステムの維持にデメリットを感じている」という方は、ポイントカード機能をアプリに組み込むことを検討してみてください。

 

いつまでも使えるわけではない

リライトカードは300~500回程度使えると言いましたが、ある程度使い込むと使用感が出てしまい、使えなくなるのがデメリットです。

リライトカードを使う際は、カードが消耗品であることを意識する必要があります。

素材や印字方法によっても消耗度合いが違いますが、リピーターであるほどすぐカードを消耗してしまうでしょう。つまりリピーターとしてはカードの都度再発行の手間が掛かりますし、店舗側でも多数のリピーターを抱えていると再発行に負担が掛かるのが弱点です。

アプリへポイントカード機能を移行してしまえばこの問題は解決できるでしょう。

 

リライトカードのポイントをアプリに引き継ぐ方法

 

リライトカードのポイントをアプリの機能へ引き継ぐ場合は、

・リライトカードの利用終了を前もって告知する
・新アプリをリリースしており周知済み

以上の点を最低限クリアしておく必要があります。

2~3か月程度はアプリの普及や移行に時間が掛かることが想定されるので、導入が決まったら余裕をもって計画を立てアプリを普及させてみてください。

 

移行方法には以下の3つが存在します。

 

QRコードで付与

まずはアプリ管理画面から、ポイント付与のできるQRコードを発行しておきます。QRコードは情報量が多く個別発行が簡単なので、「501ポイント用のQRコードを作る」といった細かい調整も可能です。

そしてお客様が来店した際、該当のポイントQRコードをスキャンしてもらい、リアルタイムに残高を付与します。

リライトカードを破棄するのも忘れないようにしておきましょう。

 

認証コード(パスコード)で付与

認証コードを付与してポイントを付与する方法もあります。

まずはポイントを付与するためのパスコードを管理画面で設定します。すぐ入力できるように4桁といった短い内容にしておきましょう。

そしてレジスタッフが把握したパスコードをポイント付与画面で入力してリアルタイムに付与を行います。

 

管理画面で付与

アプリのユーザーIDを管理画面と紐づける方法もあります。

まずお会計時にお客様のユーザーIDをヒアリングしておきます。

そして管理画面からユーザー情報を確認して該当のIDを検索、移行用のポイントを付与可能です。

付与時にポイント数を間違えないようにしておきましょう。

 

POS連動型バーコード付きのポイントカードとは?

 

リライトカードだけでなく、POS連動型のバーコード搭載ポイントカードもあります。たとえば「dポイントカード」は裏面にバーコードが付いており、それを読み取ってもらってポイントを入手できる仕組みになっています。

POS連動型のバーコードポイントカードは、POSの販売履歴とカード情報を連携させられるのが特徴です。

提示してもらうことで、

・何歳の
・こういった人が
・この日に
・化粧品や食品を購入した

というのがまとめて把握できるのでマーケティング施策を実行しやすくなります。

 

購入金額に応じて簡単に付与できる!POS連動型のメリット

 

POS連動型には次のメリットがあります。

 

購入金額に応じたポイント付与が可能

POS連動型ではリアルタイムで購入金額とポイント付与の連動が可能です。

・100円ごとに1ポイント
・200円ごとに2ポイント

といったように付与率の設定も簡単で、お客様が提示した後に読み込めば即履歴が反映されます。お客様はパソコンやスマートフォンなどでどのくらい貯めたか、またいつどのくらい使ったのかなどを把握することができます。

 

購入履歴と会員情報をマーケティングに活用できる

POS連動型はマーケティング面で有利なポイントカードです。

たとえば某コンビニでは、お客様の購入履歴などに応じて弁当やおにぎりのクーポンを発行しています。誰にでも発行されるわけではなく、恐らくカード情報で一定の基準をクリアした方へ配布が行われているようです。

このようにリアルタイムでのクーポン発行といった高度な施策を行うのに、POS連動型は向いています。

 

リライトカードより読み取りがスピーディー

リライトカードで情報を書き込む際は、いったん書き込み用のリーダーにカードを巻き取る手間が掛かります。書き込み内容が多いと会計の時間が掛かる可能性があります。

その点POS連動型は読み取りがスピーディーです。

印字の必要がなく、他の商品といっしょにバーコードを読み取るだけで情報更新などが済むからです。会計のスピードを少しでも短縮したい店舗ではPOS連動型を導入したほうが安心です。

 

システム構築費が高額に!?POS連動型のデメリット

 

POS連動型には次のようなデメリットがあります。

 

システム構築が高額になる可能性がある

POS連動型はシステム構築費が高額になる可能性があります。

たとえば大手のポイントカードはPOS連動型が多いですが、システム構築においては各利用費が発生します。そのため中小規模の店舗では導入しにくいかもしれません。

またベンダーにシステム構築を頼む際も、予算内で構築コストが収まるか事前に確認を忘れないでください。

 

別途パソコンやスマートフォンで情報を確認しないといけない

POS連動型はリライトカードのように情報を書き込みしない設計です。

よってパソコンやスマートフォンを持っていない層が多いと役立てにくいのがデメリットになります。

といっても将来的に3Gがなくなり4Gといった通信しかできない時代になるので、スマートフォンユーザーは嫌でも増加します。そして今の時点でもスマートフォンユーザーは多いので、デメリットは感じにくくなっているでしょう。

 

POS連動型バーコード付きのポイントカードをアプリと連携する方法

 

ここではPOS連動型バーコード付きのポイントカードをアプリと連携する方法を、2つご紹介していきます。

 

簡単に設定できる方法

コストを掛けずに簡単にアプリと連携するには、既存のポイントカードは残しつつ、アプリへポイントカード用のバーコードを表示させる方法が有効です。

アプリのポイントカードから設定を行い既存のポイントカードを確認、裏面のバーコードをアプリのバーコードにも反映させて紐づけを行います。

大手店舗でも既存のカードとアプリカードの連携によってメリットを構築しているケースが多いです。

 

開発費をかけてポイントカードをアプリAPIでシステム連携する方法

APIを使ってシステム連携する方法もあります。

アプリの設計書に基づいてAPIの利用方法を確認、ポイントカードシステム側で連携を行うのがポイントです。

この方法が技術が必要であり、店舗経営に集中したい方には向いていない可能性があります。利用したい場合は作業の外注を検討してみましょう。

 

まとめ

 

今回はポイントカードの種類やアプリ機能への引き継ぎ方法などをご紹介してきました。

ポイントカードには書き換え可能なリライトカードと、POS連携が容易なバーコード提示型の2種類があります。双方にメリット・デメリットがありますが、どちらもアプリへ移行することでDXを含めたメリットを創出可能です。将来的にスマートフォンユーザーが増加する可能性が高いことも考えて、今のうちから移行の対策を行ってみてください。

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