先進的なアパレル店舗のアプリ活用事例 3選!再来店を促すスマホ集客術!

アパレルショップに今、EC(電子商取引)の波が来ています。

「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」、「Amazon」など、大手ネットショッピングサイト規模がどんどん拡大し、また中小規模のサイトも独自のECサイトを持つようになりました。これにより実際の店舗での販売が落ち込み、売上が伸び悩んでいるアパレルショップ様も多数いらっしゃいます。

元々競合他社が多い業界であるアパレルショップでは、新規顧客よりも「ロイヤルカスタマー」(優良顧客)の獲得に力を入れたほうが安定した売り上げを図れます。しかし既存の集客方法だと、販売員の接客スキルなどによりロイヤルカスタマーができるかどうか決まってしまうのが難点。ネットショッピングに押されないようにも、確実にロイヤルカスタマーを作れるリピート集客の方法を考える必要があります。

自店舗のスマホアプリを作れば、確実な方法でロイヤルカスタマーを形成することが可能。

今回はスマホアプリを使ってお客様のオンラインとオフライン情報、両方をリンクさせるなどしてロイヤルカスタマーを確実に作っていく方法を解説。
既存の集客方法でロイヤルカスタマー作成が上手くいかず、売り上げが伸び悩んでいる店舗オーナー様はぜひ見てください。

1.アパレル業界の課題

現在のアパレル業界には、以下のような課題があります。

  • ショールーミング
  • 接客スキル
  • 顧客フォロー
  • ロイヤルカスタマーの育成

ショールーミング

現在のお客様は、実際に来店してもその場で商品を買わない方が多いです。
ではどうしているかというと、いったん自分の欲しい商品を店舗で見つけた後、自宅に帰ってから同じ商品をネットショッピングなどで探して購入。実際の店舗から値段が安いネットショッピングの方にお客様が流れてしまうのです。

こういった店舗で商品を見てネットで購入するような行為を、「ショールーミング」と呼称。店舗の商品がショールーム(展示室)のように商品を見るだけのものになっている状態を指します。

そもそも来店しても、お客様がリピーターになる前にすべての商品をネットで購入してしまう恐れがあるのが現在のアパレル業界の課題の一つです。

接客スキル

自分のお店に来てくれたお客様にロイヤルカスタマーになってもらうためには、スタッフの接客スキルも必須。しかしこの場合、おしゃべりが上手で洞察力(インサイト)の高いスタッフでないとお客様からお悩みや好きなアパレルなど、リピート集客に必要な情報を聞き出せません。ロイヤルカスタマー形成が接客スキルのあるスタッフ頼みになってしまう点でも、既存の集客方法の限界があるといえます。

顧客フォロー

リピーターを増やすには、来店後の顧客のフォローもポイント。今までのアプローチ方法だと、DM(ダイレクトメール)発送などが主でした。しかしDMをはじめとした紙媒体での再集客にはデメリットがたくさんあります。

例えばDMを作るには、まず印刷代などのコストがかかります。そして発送時にも郵送代など、別途経費が必要。さらにコスト面だけでなく、情報がリアルタイムでリピーターに届かないのも困りもの。DMは発送からお客様に届くのに時間がかかるので、どうしてもホットな最新情報を伝えにくいのが難点です。

このように印刷代や発送費、そして情報にタイムラグが起きてしまいお客様に有益な情報を有効発信できないところは他の紙媒体にも言えること。

ロイヤルカスタマーの育成(通常顧客とロイヤルカスタマーの区別や管理)

アパレル業界には競合店舗が多く、新規顧客獲得が難しいのが現状。そこで自分の店舗に何度も足を運んで商品を購入してくれるお客様、つまりリピート集客によるロイヤルカスタマーの形成ができるかどうかがアパレル業界で生き残れるかの鍵になってきます。

ロイヤルカスタマー形成にはお客様の購入回数や利用料金に応じて特別な特典を設けることが重要。しかしスタンプカードなど、既存のロイヤルカスタマー判別方法だと店舗スタッフが購入状況をお客様ごとにいちいち管理して紙にかき出したりと、手間がかかります。このように通常顧客とロイヤルカスタマーの区別や管理は、意外と大変なものです。

2.アプリを活用した接客や集客術

既存のリピート集客方法では、ロイヤルカスタマー形成に限界がありました。お店のアプリを業者に依頼して作成すると、既存のリピート集客ではできない様々な接客や集客が可能になります。

  • オンラインとオフラインのデータ連携
  • プッシュ通知でリアルタイムに配信
  • 顧客に合った情報・クーポンを配信
  • デジタルポイントカード(購入ポイント、来店ポイント)

オンラインとオフラインのデータ連携

お店のアプリを利用すれば、ユーザーデータをアプリで簡単に管理・分析が可能。これにより性別や年齢、プッシュ通知の開封率など、ユーザーの行動を細かく分析したり、店舗への来店回数やクーポンの使用率など、オフラインの情報も丸分かりです。

結果この人は1度しか来店していないから通常顧客、この人は何度もお店に足を運んで購入金額も平均して高いからロイヤルカスタマーと、簡単に顧客の性質も把握できます。

プッシュ通知でリアルタイムに配信

お店のアプリにはインストールしたユーザーにリアルタイムで情報を発信するプッシュ通知機能があります。プッシュ通知機能はDMなどと違い画面にポップアップ表示されて注意喚起率も高いので、最新情報やお得情報など、リピート集客に必要な情報を効果的に配信できます。

顧客に合った情報やクーポンを配信

お店のアプリならば例えば1回だけ来店したお客様には次も来てもらえるように最新のセール情報や1点のみ20%割引クーポンを配布。いつも来て下さるロイヤルカスタマーにはロイヤルカスタマー限定セールのお知らせや購入金額の30%割引クーポンを配布するなど、顧客情報に応じて最適な情報やクーポンを配信することができます。

顧客の購入情報やクーポン使用状況などはお店のアプリの操作画面から条件検索して簡単に割り出せるので、通常顧客やロイヤルカスタマーをすぐ判別して適したクーポンを配布できます。

デジタルポイントカード(購入ポイント、来店ポイント)

購入や来店に対してポイントをつけるなど、ポイントカードの作成もお店のアプリならば簡単にできます。お店のアプリのデジタルポイントカード機能を使うとスマホで簡単にお客様が自分のポイントカードを表示でき、通常のポイントカードのようにケースから出す手間もかかりません。印刷代もかからないでコストも削減。また会員ランクに応じてポイント付与率を簡単に変更可能で、ロイヤルカスタマー形成も簡単にできます。

3.活用事例:ユニクロ

ここからは実際のアパレル業界でのアプリ導入事例を紹介。中小規模の店舗でも参考になるエッセンスがいっぱい詰まっているので、ぜひ読んでください。

まずはユニクロから。ユニクロは2011年9月から他アパレルショップに先駆けて「ユニクロアプリ」をリリース。「App Ape Award 」というアプリの祭典で何度もベストアプリとして選出されており、その人気ぶりがうかがえます。既存の販促方法のデジタル化によって集客率を一気に伸ばしました。

例えばデジタルチラシ。特にユニクロのターゲットユーザーである若年層は紙のチラシに触れる機会が少ないです。そこでチラシをデジタル化してアプリで閲覧できるように。

デジタルチラシは若年層にお得な情報をアプリで簡単に知ってもらえるほか、印刷代のコスト削減にもつながって一石二鳥の販促方法です。

またユニクロアプリの人気を後押ししたのがクーポン機能。ユニクロアプリでは例えば「木曜日の18時まで指定フリース半額」など、時間を区切った時限式のクーポンを配布。週末セールなどに頼らず、平日にもお客様にしっかりユニクロに足を運んでもらえるような仕組みを作りました。

リアルタイムでのクーポン配布が顧客獲得に効果的なのが、ユニクロのアプリ施策からも見て取れます。

さらに2018年7月には最新機能を「UNIQLO IQ」を導入。UNIQLO IQではチャット形式でAIがユーザーの質問に回答してくれます。

商品の人気ランキングでは48時間以内の売り上げランキングを検索可能。またおすすめコーデでは「イベント名」や「雰囲気」など、キーワードに応じたコーデをUNIQLO IQが自動検索して教えてくれたりと便利。

他にも今日のラッキーカラーでは自分の星座の運勢に応じてラッキーアイテムを表示してくれたり、SNSでトレンドになっているワードからコーデを選べたりと、面白い機能も充実。今後の進化にも要注目です。

さすがにAI機能は中小店舗では厳しいかもしれませんが、チラシのデジタル化によるコスト削減やターゲットユーザーの最適化、クーポンを時限配布してのピンポイントの集客などは、誰でも真似ができる好例だと思います。

4.活用事例:ABCマート

靴小売り大手の「ABCマート」でも公式アプリ「ABCマートアプリ」をリリースしています。初回ダウンロードだけで500円割引クーポンがプレゼントされるなど、お得がいっぱいです。

2018年3月からはアプリのリニューアルが行われ、店舗とオンラインストア利用で貯まるポイントを会員証で一括管理が可能に。店舗で貯めたポイントを簡単にオンラインで使うなど、オンラインとオフラインのさらなる連携が図られました。

また店頭で商品バーコードをアプリで読み取って商品の詳しい情報を確認したり、店舗や商品をネットショッピングアプリのようにお気に入りに登録したりと、ユーザーがABCマートで販売しているアイテムの情報を入手しやすくなりました。

ABCマートではアプリの他でも通販サイトの予約商品を店頭で試着したり、ECの在庫を融通して在庫のない店舗に即時で送ったりと、オンラインとオフラインでの連携向上を狙って動いています。今後もアプリなど、オンライン面の販促充実がなされていくことでしょう。

初回ダウンロードだけで500円オフなど、インストールするだけで割引ができればアプリユーザーも増えるでしょうし、商品のお気に入り登録機能でお客様の商品買い逃し防止をおこなったりと、ABCマートの施策も中小規模でも真似できるところがいっぱいあります。

5.活用事例:ナノ・ユニバース

セレクトショップを運営している「ナノ・ユニバース」もアプリでの集客に力を入れている企業の一つ。2017年11月にはアプリをリニューアルし、アプリを完全にネイティブ化。一部コンテンツのブラウザ自動遷移による読み込み遅延などを改善し、さらに使い勝手の良いアプリになっています。

特徴としてはO2O(オンライン・トゥ・オフライン)を意識したアプリになっていること。アプリ経由で店舗に来店してもらえるように、さまざまな機能が実装されています。

例えば来店ポイント。ナノユニバース各店舗にビーコン(発信用の備え付け機器)を設置。アプリを入れたスマホを持ったお客様が来店すると、自動的にポイントが付与される仕組みで来店率アップを狙っています。ビーコンはカフェなど協力店舗にも置いてあるというのが驚き。提携店舗でもビーコンで情報発信することでナノユニバースの情報への注意喚起をお客様に行いやすくしているのが特徴です。

また店舗の近くに来たお客様にもビーコン経由で商品情報を発信。在庫があるときだけ発信するなど、適切なタイミングでお客様に情報発信するように工夫がされています。

アプリの起動履歴などオンラインでの行動と来店履歴などのオフライン履歴を組み合わせた分析を行い、アプリから店舗、店舗からアプリへの往復を考えて施策を打つ部分も、アプリ集客のメリットをフルに活かしているといえるでしょう。

店舗スタッフのコーディネートチェックや他コンテンツも充実。チャットサポートでスタッフにコーデに関する相談をおこなったりとナノユニバースのアプリは多機能で便利です。

中小規模の店舗でもビーコンを使った周辺お客様への適切な情報発信やオンラインとオフラインを組み合わせた施策はぜひ真似したいところです。


6.まとめ

今回はアパレルショップで再来店してもらうためにはアプリ集客が効果的であること、そして実際にアプリ集客に成功した事例3社も紹介していきました。

アパレルショップは生き残りが激しく、ネットショッピングの盛り上がりでその流れが一気に加速しています。お店のアプリを持てば生き残りに重要なロイヤルカスタマーへのリピート集客も簡単に行えます。

弊社提供のお店のアプリ制作サービス「店舗アプリ」では、デジタルスタンプカードの実装やリアルタイムでの情報発信など、ロイヤルカスタマー作りに有効な各種集客方法を利用可能。オンラインとオフラインを繋げたデータ分析などでアプリ集客を徹底的にサポートします。安定した売り上げをアプリで実現してみませんか?

気になる方はぜひ下記URLからお問い合わせをお願い致します。
https://tenpoapp.com/inquiry-apps/

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