2024.03.04

プッシュ通知の効果を上げるには?逆効果になるNG例も併せて解説

今やプッシュ通知はアプリに限らず他のWebコンテンツでも使われています。そのような中でメールより開封率の高いといったプッシュ通知の効果を最大化するためには、競合と差別化しながらNG事例も確認して内容を適正化するのが重要です。

すでにプッシュ通知の基本を知っている方も、この機会におさらいをしておきましょう。

今回はプッシュ通知の効果を挙げるコツやいけない事例などをまとめてご紹介していきます。

 

アプリの起動率アップにはプッシュ通知が必須!

 

プッシュ通知とはデジタルコンテンツ側から積極的に発信される、通知機能および通知情報を指しています。

通常アプリやWebサイトなどはユーザーがアクセスしてくれるのを待ちますが、それだけだとコンテンツを用意しても気付かれない、ニュースが目立たないといったデメリットもあります。こういったデメリットを減らしてコンテンツのマーケティング効果を最大化するためにもプッシュ通知は必須です。

 

 

プッシュ通知とメールの開封率について

 

プッシュ通知の効果を確かめる際に、よく引き合いに出されるのがメールとの開封率比較です。

メールマーケティングは今でも有効な手段ですが、単純に開封率を比較すると圧倒的にプッシュ通知に軍配が上がります。

具体的に数値付きで説明すると、メール系コンテンツの発信後の開封率は平均で10%程度と言われています。対してプッシュ通知の開封率は平均で30%~40%と言われており、平均値にはなりますが実に3倍から4倍の差があるわけです。

しかも通知からのコンテンツへのアクセス誘導の数値はメールコンテンツの10倍以上という差もあり、プッシュ通知の効果が高いのが分かります。

プッシュ通知とメールにこんなに差があるのは、まず発信された後の表示形式の違いがあるでしょう。メールに関してはサービスを立ち上げて自分あてのメールアドレスへ発信された内容を見ますが、迷惑系の通知や詐欺通知も多数届くのでマーケティングメールがそもそも目に付かずゴミ箱行きになることも多いです。

対してプッシュ通知の場合はアプリごとに通知が発信されるのでこういった埋もれる状態が起きにくく、また通知があるとアプリのバッチ表示やアラートなどでスマートフォンが受信を知らせてくれるので気付きやすいというメリットがあります。

そもそもプッシュ通知が送られてくるのは、ユーザーが許可したコンテンツのみです。対してメールの場合はメールアドレスさえ知ってしまえば何でも送信できてしまうので迷惑メールなど意味のない情報も届きやすくマーケティングで不利になる場面が多いでしょう。

 

 

プッシュ通知の有用性が分かる事例

 

プッシュ通知が有用であると広まったためか、現在ではネイティブアプリだけでなくWebサイト・アプリでもプッシュ通知を発信できるようになりました。

Webブラウザー側で許可を行っていると閲覧したコンテンツから情報が届きます。この機能はスマートフォンだけでなくPCといった端末でも使えるようになっているのもポイントです。このようにプッシュ通知はアプリだけでなくデジタルコンテンツ全体に広がっています。

ビジネスにおける最重要課題である売上向上にもプッシュ通知は関係してきます。お得な情報やイベントなどの開催をプッシュ通知することで、いち早く気付いてもらいやすい方法でユーザーへ通知できるからです。

ただしそれだけ広まっている分、使い方を間違えると競合に客を取られたりといったリスクもあるでしょう。こういった失敗については次の章で説明していきます。

 

 

 

プッシュ通知は打ち方によっては逆効果になることも

 

プッシュ通知はいろいろなメリットをもたらしますが、使い方を間違えるとデメリットを増やしてしまいマーケティング効果が出ません。以下のようなリスクがあることも知っておいてください。

 

嫌がるユーザーが出てくる

 

プッシュ通知は目立ちやすく表示されます。たとえば音が鳴ったりスマートフォンの画面上部に常時表示されたりといったようにです。これが人によっては嫌がられる状況を作る要因となります。

たとえばサラリーマンへビジネス会議中に何度も販促情報を送ってしまうと、会議へ集中する際に障害になってしまいますしアプリに悪い思いを覚えてしまうリスクが上がるでしょう。また電話している際に何度もプッシュ通知があるアプリから短い時間に送られてくると、話に集中できなくなるかもしれません。

このように通知内容やタイミング、頻度などによってはアプリをアンインストールしてしまったり、アンインストールしなくてもしばらく使わなくなったりといった悪い状況が起こってしまう危険性もあるのを覚えておきましょう。

 

 

オプトインで許諾されないと発信されない

 

今までアプリごとのプッシュ通知許可はオプトアウト、つまり事後許諾で取ることができました。

これは具体的に説明すると最初からアプリをインストールした際にプッシュ通知を送る設定にしておき、後で設定画面からユーザーにON、OFFを設定してもらうことがメインになっていたということです。

しかし現在では情報の取り扱い適正化といった観点から、むやみにプッシュ通知をONにすることができなくなりました。

具体的には最新のスマートフォンOSではオプトイン方式が採用されており、事前許諾を取らないとプッシュ通知を発信できなくなっています。

事前許諾についてはアプリを初回起動した際に任意のタイミングで許諾画面と説明が表示されるようになっています。そしてON、OFFを設定することでプッシュ通知が最初から送られるか否かが決められるようになっているのがポイントです。企業にとってはプッシュ通知が最初から送れない状況が起きるリスクを危険視しているケースもあるでしょう。

 

 

内容を間違えるとスワイプで消される

 

プッシュ通知は目立ちやすいですが、非表示にするのも簡単です。

タッチ操作でスワイプして横にスライドさせるだけで消されてしまいます。基本的には消された後の履歴確認は難しく、いったん消されたらマーケティング効果がなくなると思ってください。

スワイプですぐ消されてしまうのは興味のない、あるいは決まりきった内容のメッセージです。たとえば「イベント情報」といったメッセージだけだとどんなイベントなのか予想が付かず興味をそそられないでしょう。このように内容も工夫しないとあっさり消去されてしまうので、プッシュ通知は開かれやすい面だけに着目していると失敗するリスクが上がります。

 

 

 

プッシュ通知の効果を上げるコツ

 

ここからはプッシュ通知の効果を上げるコツをご紹介していきます。

 

絵文字やユーザーの目を引くキーワードを使う

 

プッシュ通知の開封率を向上させるためには、対象ユーザーへ合わせたメッセージを考える必要があります。

たとえば若い男性や女性がアプリのターゲットユーザーであれば、感情表現で絵文字を使うケースが多いのでプッシュ通知へ取り入れても違和感はないはずです。そこで感情を入れたいテキスト部分の直後に絵文字を挟むことで、どんな感情を届けたいのかが分かりやすくなります。

またビジネスアプリの場合は絵文字を使うのは雰囲気を崩すのでよくない事例もありますが、「!」のようなメッセージがよく入っています。

こういったように絵文字や強調表現の記号などをポイントを絞って使うことでより効果的な文章へとつながります。

さらにキーワードも意識してみましょう。たとえば「イベント情報」よりも「最大40%ポイント還元!2週間限定夏キャンペーン」といった文章のほうが伝わりやすいですし魅力的を感じます。

ポイント還元率を数値で表現したりキャンペーンの期間を限定にするといった内容をメッセージに入れ込むことで見てもらえる確率は上がるでしょう。

 

 

文章の内容は簡潔にする

 

プッシュ通知の詳細はタップしてリンク先の情報を見てもらうことで確認できます。

そしてプッシュ通知としてユーザーのスマートフォン画面へ表示される情報はかなり限られます。

ですからリンク先を見てもらうためのきっかけとなるプッシュ通知文章の内容は簡潔にすべきです。

具体的にはメッセージ内容が30文字や40文字になってしまうと、文字が切れます。タップして詳細を表示すれば残りの内容は見れますが、切れて内容が不明なレベルになると消されるかもしれません。よって重要なキーワードは左寄せにして、最初の10文字くらいあたりには表示したほうがよいでしょう。

 

 

ユーザーに有益な内容の通知を送る

 

ユーザーにとって有益な内容は

  • 機会損失を防げる
  • 自分の興味に合った新情報である
  • お得度が高い

などです。こういった情報を優先してタイミングを見計らって発信することで、プッシュ通知マーケティング成功のコツになります。

たとえばポイント失効やクーポンの期限切れはよくありますが、プッシュ通知で期限失効前に知らせることでアプリの利便性を向上させることができます。こういった決まったタイミングでの機会損失防止メッセージの発信は、事前に設定しておくとすぐに発信できて便利です(ローカルプッシュ通知)

また対象ユーザーがIT家電が好きな場合、最新のスマートフォン機種やキーボードといったIT関連の製品新情報を優先発信することで興味を引きやすくなるでしょう。こういった情報発信はオンラインストアアプリなどで有効です。

さらにクーポンの新規発行やポイント還元率5倍といったお得度の高い情報も、対象ユーザーになっていれば積極的に発信するとよいでしょう。

 

 

 

プッシュ通知を送る時に避けるべきこと

 

続いてはプッシュ通知を送る際に避けたほうがよいことを説明していきます。

 

似たような内容の通知にしない

 

メッセージ内容が似通っていると何度も同じ情報を通知していると思われてアンインストール、アプリ一時離脱などの原因となります。

たとえば1日に何度も「イベント情報」というメッセージタイトルを使い回して発信をすると、くどいと思われてしまうでしょう。また頻度についても1日に20回も通知を送信するのはよくありません。たまに外国のよく分からないアプリだとそういった失敗事例を起こしていることがあります。

発信直前まで内容を変更できるリモートプッシュ通知タイプの情報の場合、各通知が似通らないように発信内容を工夫すべきです。

 

 

ユーザーがスマホを見ない時間帯に送らない

 

夜中の4時や仕事・授業中の11時ごろなど、あまりユーザーがスマートフォンを見たがらない、見ることができない時間帯が存在します。

実際に見ない時間帯はユーザーの生活方法で変わってきますが、大きくプッシュ通知の閲覧率が下がる時間帯の傾向はいくつかパターンがあるので分析して確認してみてください。

たとえば12時は昼休み、18時は帰宅完了といったタイミングと合わさりやすく、プッシュ通知が見られやすくなるのでマーケティングチャンスになっています。

 

 

通知時にサウンドを鳴らす設定にしない

 

プッシュ通知の内容にもよりますが、サウンドを鳴らす設定をいつもONにしておくと煩わしく思われる可能性があります。

実際には設定でいつでもOFFにできますが、すぐに音量などの設定ができるようにアプリ側でも対応はしておきましょう。

たとえば設定画面で細かいプッシュ通知の発信内容やサウンドの調整がすぐにできれば、ユーザーが不便に思う機会が減って使いやすいアプリとなるでしょう。

 

 

プッシュ通知は効果の測定・分析を行おう!

 

すでに説明しましたが不適切なプッシュ通知を送り続けると、効果が出ないどころか企業ブランドに対して悪印象を与えてしまうことも多いです。またアプリのアンインストールにつながりマーケティング効果が落ちてしまう危険性もあります。

こういった状況を防ぐために先ほど解説したポイントを押さえて効果的な通知を考えながら、分析を行うべきです。

重要な指標としては、

  • 開封率:どれだけ発信した通知がタップされて開かれているか
  • 時間帯:開封されている時間帯の傾向は思った通りになっているか
  • 文面ごとの閲覧具合:ABテストなどで変更したパターンのうちどれが受けているのか

などです。

こういった指標を設定してトラッキングできるようにすると、よりユーザーに印象がよいプッシュ通知を送れるようになります。

また分析作業を効率化するために、

  • プッシュ通知の解析結果が分かりやすく見られるツール
  • 送信する条件を細かく設定できるツール

を用意すると安心です。

 

 

 

プッシュ通知の効果を上げたいなら「店舗アプリDX raiten」

 

「店舗アプリDX raiten」は、初心者でも手軽に販促アプリを作ることのできるアプリプラットフォームです。

送信の設定は決められた画面上でできるので操作を覚えるだけで済みます。言語を操作してメッセージを調整するといった煩わしい作業は必要ありません。またダッシュボードから送ったプッシュ通知の効果が分析できるので安心です。

事例として、プッシュ通知でクーポンやポイント制度に関する情報を発信できるようにアプリ内で設定が可能です。最大限の効果をプッシュ通知で得られるように、ぜひ効率的に効果的な作業ができる店舗アプリDX版 raitenを使ってみてください。

 

 

まとめ

 

今回はプッシュ通知の効果を上げるコツやいけない事例などをまとめてご紹介してきました。

プッシュ通知はアプリだけでなくあらゆるコンテンツで使われてきています。それだけに競合と差別化できるように通知メッセージや発信タイミングなどを工夫してみてください。

また適切な調整設定については対象ユーザーやアプリジャンルなどによって変わってくるので、パーソナライズできるように分析をできるツールを用意しておいてください。

 

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