アプリリニューアルの判断基準と進め方|改善を成功させるポイント

業種全般
公開日:2023.09.05 更新日:2026.08.17
アプリをリニューアルする判断基準は?リニューアルを成功させるために知っておくべきポイント

アプリをリニューアルせずにそのまま配信だけしていると、仕様が古くなって起動が遅くなったり、あるいはOSバージョンに対応できず利用者が減少したりといったリスクがあります。また、改善作業を行うことで収益が成長しやすくなるので、必要な機能の強化や必要ない機能の削除などの変更も随時必要です。

リニューアルの検討時期は店舗によって異なりますが、大規模な変更となる場合は事前の情報収集や計画策定・実行することがアプリリニューアル成功のポイントです。

実際に多いのが、リニューアルすべきかどうかの判断そのものに迷ってしまうというケースです。使いにくいという声は届いているものの、費用をかけて作り直すほどなのか判断がつかず、先延ばしになってしまう状況はよくあります。

この判断を感覚で行うと、必要のない大規模改修に費用をかけたり、逆に手遅れになるまで放置してしまったりします。数値と目的を先に整理しておけば、どこまで手を入れるべきかを冷静に決められます。

この記事ではアプリをリニューアルする必要性や実際の実行方法などを解説します。

アプリをリニューアルする目的は?

アプリはリリースして終わりではありません。時代背景といった状況などで、適切なリニューアルを行うことで改善を重ねていく必要があります。先ほども解説しましたが、OSバージョンへの対応や機能改善といった目標を達成するためにも、アプリのリニューアルは重要です。

リニューアルがされずバージョンアップされていない状況が続くと、デザイン・機能がともに現状へ対応できなくなりインストール数が落ちてしまうリスクもあるので注意しましょう。下記は代表的なアプリをリニューアルすべき理由です。

新機能の追加や拡張

最初は実現できなかった機能や、時代によって必要となった機能を追加することがよくあります。たとえば大手ECアプリにおいて利用できる商品バーコードのカメラ読み取りによって商品を認識して、検索を行いEC内で類似している・あるいは同じ商品を探す機能は比較的最近に搭載され始めた機能です。

またセキュリティ強化を行うため、既存のパスワードだけでなく二段階認証を追加するケースも増えてきました。

こういった新機能の追加は1機能だけであれば短期間で終わる可能性がありますが、複数改善点があると事前に情報を分析して開発に集中する必要があります。改善までに時間が掛かると、タイミングが合わずリニューアルが成功しないリスクもあるのでどこまで機能を追加するのかは見極めが必要です。

機能を追加する際は、同時に使われていない機能を削除する視点も持っておきましょう。足すことばかりを考えると画面が複雑になり、本来使ってほしい機能にたどり着けなくなります。

判断材料になるのが、機能ごとの利用状況です。ほとんどタップされていない項目があれば、目立たない場所へ移すか思い切って外すことで、全体の操作性が上がります。追加と整理をセットで考えることが、リニューアルの効果を高めるコツです。

ユーザビリティの改善

ユーザビリティは「ユーザーから見たアプリの使いやすさ・利便性」などを指しています。気を付けたいのがユーザー目線だという点であり、開発当初やリリース前後では完全に把握できないことも多いということです。

リリース後に思わぬ感想が投稿されて開発者へ共有されることもあるので、こういった点に注意して情報収集していく必要があります。

主に、アプリページのデザイン・機能、起動・表示スピード、各種操作の明確性・快適性などの観点からリニューアルすべきかどうかを判断していきましょう。アプリストアなどの感想をすぐ収集して調査できるツールを導入して活用すると、フィードバックの効率性は上がっていきます。

店舗アプリの場合、特に見直したいのが会員証やクーポンを表示するまでの手順です。レジの前で何度もタップが必要な作りだと、顧客もスタッフも待たされることになり、提示自体をやめられてしまいます。

よく使う機能ほど画面下部や起動直後に配置し、主要な操作は数タップで完結する設計にしておくことが基本です。実際にレジ前で使う場面を想定して操作してみると、机上では気付かない不便さが見えてきます。

関連記事:アプリデザイン(UIデザイン)のトレンド10選|基本の考え方から最新の注目手法まで解説

管理・運用体制が変わった

一見外部からは見えにくいですが、管理や運用体制等が変更になり影響が出そうなときにもアプリのリニューアルが必要です。たとえばメンバーが減ってチャットボットなどが運営への主な連絡手段となる場合、その変更をユーザーへ通知した上で利用しやすいようにアプリ内で配置しないと不満が増える要因となります。

また問い合わせ方法を増やしてアプリの利便性を改善する際は、運用人数が増えるでしょうが連絡方法をアプリ内で素早く利用できるようにする必要があるでしょう。

また管理に関してセキュリティが問題となっている場合は、セキュリティ機能の見直しや認証方法の変更などを行う必要があります。この場合ユーザーから利便性が下がったと思われないようにうまくセキュリティ面でのリニューアルを行う工夫が必要です。

運用体制の変化としてもう1つ多いのが、担当者の交代です。前任者しか操作方法を知らない状態でアプリを引き継ぐと、更新が止まってしまうことがあります。

リニューアルの機会に、誰が何を更新するのかを整理して手順書として残しておくと、その後の運用が安定します。管理画面の使いやすさも見直しの対象に含めておくと、担当が変わっても同じ水準で運用を続けられます。

市場トレンドの変化

アプリ市場のトレンドはアプリそのものがITジャンルなだけあって、目まぐるしく変化しています。たとえば現在ではSNSで情報収集するのが当たり前になりましたが、TikTokといった動画系のSNSで新情報の発見を行おうとする事例も増えてきました。

またAIを活用してアプリでユーザーにおすすめを提示したりといった機能も利用事例が増加しています。こういったトレンドは明確にいつ変化するとは言えませんが、5年も経過すれば大きなトレンド変化が起こってもおかしくない状況です。

そのため定期的に自店舗がかかわっているアプリ市場のトレンドを調査して、リニューアルの必要性が高いかを判断する必要があります。ちなみに多くのアプリは3年や5年で大幅なアップデートを行うケースがありますが、リニューアルを判断する期間として参考にしてみるとよいでしょう。

トレンドを取り入れる際に注意したいのは、話題になっている機能をそのまま真似しないことです。大手が導入している仕組みは、その企業の規模や顧客層があってこそ機能している場合が多くあります。

判断の基準は、自店舗の顧客にとって本当に使いやすくなるかどうかに置いてください。見た目の新しさより、来店や購買につながるかで選ぶほうが投資として無駄がありません。

コスト削減

アプリのコストは開発手法によっても違いますが、従量課金といった性質があると費用が膨らんでいく可能性もあります。たとえばフルスクラッチでアプリを開発しても、運用や保守・管理を外部へ委託していると高額なランニングコストが発生する場合があります。

アプリ配信から期間が経過してこういったコストが気になる場合は、運用方法見直しなどに伴うコスト削減も検討した方がよいでしょう。その際には運用・保守・管理などの変更に伴いアプリにも影響が出る可能性があります。

こういったコスト削減の動きはあくまで社内で発生していることなので、外部へあからさまに見せるのはよろしくないです。ということでリニューアルがコスト削減を目標として発生する際には、ユーザビリティ低下などを起こさないように従来よりさらにスピーディーな運用を行うようにする、といった工夫を行いましょう。

見直す際は、現在の費用を項目ごとに分解してみてください。開発費、保守費、機能追加の都度費用、そして担当者が運用に費やしている時間を並べると、どこが負担になっているのかが見えてきます。

軽微な変更まで都度見積もりになっている場合は、自社で更新できる範囲を広げること自体がコスト削減になります。アプリプラットフォームへの切り替えを含めて検討すると、月々の費用を抑えながら運用の自由度を高められる場合があります。

関連記事:アプリの保守費用・維持費はいくら?運用コストの相場・内訳と削減のコツを解説

OSのバージョンアップへ対応する

見落とされやすい理由が、スマートフォンのOS更新への対応です。iOSもAndroidも年に一度は大きな更新があり、それに合わせてアプリ側も調整しないと表示崩れや動作不良が起こることがあります。

アプリストア側が、一定より古い開発環境で作られたアプリの新規公開や更新を受け付けなくなる場合もあります。放置していると、ある日突然アップデートを出せなくなるという事態にもなりかねません。

セキュリティ面のリスクも無視できません。独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)「情報セキュリティ」では、脆弱性関連情報の届出状況や注意喚起が継続的に公表されており、スマートフォン向けアプリもその対象に含まれます。古い状態のまま放置することは、利用者の情報を預かる立場として避けたいところです。

こうした対応は集客に直接つながるものではないため後回しにされがちですが、動かなくなってからでは手遅れです。年に一度は動作確認の時期を決めておき、必要な範囲だけ手を入れる運用にしておくと負担を抑えられます。

関連記事:よくわかるオムニチャネル戦略&成功事例から学ぶアプリ活用

関連記事:店舗アプリの導入効果とは?メリット・デメリットと成功事例を解説

リニューアルすべきか判断する目安

改修とリニューアルは分けて考える

「アプリ改修」と「アプリリニューアル」は同じ意味で使われることもありますが、規模を分けて捉えておくと判断がしやすくなります。

改修は、既存の構成を保ったまま一部を直す作業を指します。不具合の修正、文言や画像の差し替え、機能の微調整などが該当し、短期間で実施できるのが特徴です。一方でリニューアルは、画面構成や機能の考え方そのものを見直す大きな作り直しを意味します。

多くの課題は、実は改修の範囲で解決できます。使いにくいという声があるからといって、すぐ全面リニューアルに踏み切る必要はありません。ボタンの位置を変える、表示速度を改善するといった調整で反応が変わることも珍しくないためです。

まずは改修で対応できるかを検討し、それでも解決しない構造的な問題が残る場合にリニューアルへ進む。この順番であれば、費用と期間の無駄を抑えられます。

数値から判断するための目安

感覚ではなく数値で判断するために、いくつか確認しておきたい指標があります。まず見るべきは、累計ダウンロード数に対するアクティブユーザー数の割合です。インストールはされているのに使われていない状態が続いているなら、中身に課題があると考えられます。

次に、アプリストアの評価と直近のレビュー内容です。星の数だけでなく、同じ内容の不満が繰り返し書かれていないかを確認してください。複数のユーザーが同じ点を挙げている場合、それは個人の好みではなく設計上の問題である可能性が高くなります。

あわせて、起動から目的の操作にたどり着くまでの手順数も数えてみましょう。会員証の表示やクーポンの利用といった主要な操作に何度もタップが必要なら、改善余地は大きいといえます。

これらに加えて、前回の大きな更新から何年経過しているかも判断材料になります。3年から5年という目安を超えている場合は、個別の不満がなくても一度全体を点検しておくと安心です。

関連記事:アプリマーケティングのKPIとは?ダウンロード数など主要指標の見方と設定のコツを解説

関連記事:継続率(リテンションレート)とは?計算方法とアプリの継続率を上げる施策を解説

アプリのリニューアルを成功させるためのポイント

ここからはアプリのリニューアルを成功させるためのポイントを解説します。

ユーザーの声を収集・分析する

ユーザーのアプリ利用に伴う感想といった声は、アプリストアやSNSなどに蓄積されます。まずはどのメディアで投稿されているかを確認して、それらをすぐ調査できる機能が搭載されているツールを導入するのが重要です。

ユーザーの声に関する優先順位としては、機能不全やフリーズなどアプリの利用自体にかかわる不満が多く寄せられているものが最優先です。早急にリニューアルを行う必要があります。本来は事前に改善を検証作業において実行して不満をつぶしておく必要がありますが、万が一の際にもすぐ対応できるようにアプリリリース後も準備しておくことが重要です。

また意見としては多くなくても、ユーザビリティ向上が見込めそうな重要度の高そうな内容も出てくるかもしれません。そういった内容を見逃さないようにしてみてください。

さらにSNSで情報収集する際は事前にアプリに関する投稿のタグを用意して認知させる、といったことも重要です。こういった工夫によってさらにユーザーの声を効率よく分析できるようになります。

店舗ビジネスの場合、現場スタッフの声も欠かせない情報源です。レジで顧客がどこでつまずいているか、どんな質問が多いかは、レビューには書かれない生の情報になります。

アプリ内のアンケート機能を使って直接意見を集める方法も有効です。回答してくれた方にクーポンを付与する設計にすれば回収率が上がり、同時に来店のきっかけも作れます。

リニューアルの目的を明確にする

ユーザーの声などを情報収集して自社アプリの課題が見つかった後は、リニューアルの目的を明確にする作業が発生します。「アプリデザインが何となく古臭いから改善したい」といった漠然な理由はNGです。

たとえばアプリの離脱率を下げてユーザビリティを向上したい、と思ったとします。この場合まず「アプリの離脱率を1年前よりも20%低下させて、その上でユーザビリティに関するよい評価の感想投稿が30%ほど増加するようにしたい」といった目標をKGIとして定めると確実です。

こうすることで重要ページへ行きつく際のタップ数を減らす、デザイン面で欲しい情報がよりすぐ把握できるように改善を行う、といった具体的な目標が立てやすくなります。また急遽機能を追加したいといった際にも、重要な目標から内容がずれていないかといった視点で判断ができようになるでしょう。

目的を決める際は、関係者の間で認識をそろえておくことも大切です。経営側は売上、現場は業務の負担、開発側は保守のしやすさと、それぞれ重視する点が異なります。

優先順位を先に決めておかないと、開発の途中で判断が揺れて期間が延びます。何を達成できたら成功と呼ぶのかを一文で書き出すところから始めると、以降の判断がぶれにくくなります。

リニューアル前後で効果測定できるように指標を決める

すでにKGIという点で説明しましたが、効果測定のためにリニューアル前後で指標を決定するのも重要です。具体的に指標を決める際には、KGIに対してKPIを設定してプロセスごとの効果を判断できるようにすると効果的です。

先ほどの「アプリの離脱率を1年前よりも20%低下させて、その上でユーザビリティに関するよい評価の感想投稿が30%ほど増加するようにしたい」というKGIがある場合は、インストール数に対してアクティブユーザー数が70%で定着するようにする、アクティブユーザーがリニューアルから3か月経過しても10%しか減少しないようにする、アプリストアでの感想投稿において星4以上の評価を半年で30%増加させるといったKPIを設定することで目標達成が確実なものとなっていきます。

現状から判断して確実に達成できる期間・数値でKPIを設定するのも重要です。達成できなかった指標に関しては次のリニューアルなどに持ち越す必要性もあるので注意しましょう。

忘れずに行いたいのが、リニューアル前の数値を記録しておくことです。比較対象がないと、改善したのかどうかを後から証明できません。

最低でも直近3か月分のデータを控えておくと、季節要因を含めた比較ができます。数値を確認する際も、単月ではなく前月比や前年同月比と並べて見ることで判断の精度が上がります。

関連記事:アプリ継続率の平均と維持のコツ|ユーザーに好まれるアプリとは

短期間で実施する

アプリのリニューアルは短期間で実施する必要があります。仮にリニューアルの開発・改善期間が延びてしまうと、ユーザーから不満が増えるだけでなくコスト面でも不利になっていくからです。

まずアプリのリニューアル中は例外もありますが、アプリの一部・全機能が使えなくなります。使いたい機能が不全状態になっている状況が続いてしまうと離脱率が増加する可能性が上がりますし、「このアプリは開発力が不足している」といった評価を付けられるリスクがあります。

またコスト面では、当然当初よりリニューアルの期間が延びてしまうと開発コストが増加するのがネックです。社内でリニューアル作業をする際も人件費等でコストが発生しますし、外注するケースだとさらにコストが膨らんでしまうので危険です。

そのため、短期間でスムーズに実行できるように、あらかじめリニューアル計画や体制を整備した上で作業を実行しましょう。

実施する時期にも配慮してください。繁忙期に機能が使えなくなると、売上への影響が大きくなります。飲食店なら年末年始、小売なら大型セールの直前などは避け、比較的落ち着いている時期に合わせて計画を組むと安全です。

関連記事:アプリ開発期間の目安は?最短でリリースする工程や短縮のコツを紹介

リニューアルの範囲を広げすぎない

目標設定が期間・数値なども含めてしっかりしていないと、リニューアル作業に関して問題が発生することがあります。具体的には何となくで適用範囲を増やしてしまう、開発中に予定していなかったアイデアを検討し過ぎてしまうといった問題が発生して、リニューアルの適用範囲が広がって管理できなくなるリスクがあります。

目標から外れてるものやユーザビリティの大きな改善へつながらないリニューアルは、適用範囲を広げてまで行う必要性はありません。重要になりそうな大きな変更であっても優先順位の低いリニューアルは後回しにして、次のリニューアルへ回す工夫を行いましょう。

アプリの開発においてはこまめにデザイン・機能を開発して都度適用するアジャイル形式が採用されるケースが多いです。この点に注意して、短期間で範囲を限定してリニューアルするのを忘れないようにしましょう。

範囲を守るコツは、開発中に出たアイデアを別のリストへ書き出しておくことです。却下するのではなく次回の候補として残す形にすれば、関係者も納得しやすくなります。

大きく作り変えるほど、リリース後に不具合が出る箇所も増えます。一度に変える範囲が小さいほど、問題が起きたときの原因も特定しやすくなるという点も覚えておいてください。

ユーザーへの事前告知・バージョンアップしてもらう

アプリをリニューアルした後に利用するのはユーザーですから、ユーザーに対して余裕を持った情報告知をしておくのも重要です。アプリストアだけでなく公式サイトやSNSなど、ユーザーがよく確認するメディアへ情報を拡散してみてください。

またアプリ上でリニューアルの告知をプッシュ通知で送る方法も有効です。さらにリニューアル直後も情報を発信して、いち早いバージョンアップを促しましょう。バージョンアップが行われないとアプリを従来通り利用できなくなるケースもあるので、離脱率を上げないためにもすぐバージョンアップできる導線を作るのが重要です。

ちなみに事前告知といった作業の前後で、機能リニューアル等の検証作業をユーザーに依頼してみるのもよいでしょう。ファンとなっている熱度の高いユーザーにリニューアル検証へ参加してもらうことで、リニューアル後の不具合や不満などを減らすことができます。

告知の内容は、変更点の一覧よりもユーザーにとって何がよくなるのかを先に伝えるほうが伝わります。「デザインを刷新しました」ではなく「クーポンが2タップで表示できるようになりました」という書き方です。

実店舗を持っている場合は、レジ横のPOPや会計時の声かけも有効な告知手段になります。オンラインの告知だけでは気付かない層にも届けられるため、店頭とアプリの両方から知らせる形が確実です。

関連記事:プッシュ通知のパーソナライズ成功法則!売上を上げる5つの鉄則

関連記事:販促のためのアプリって?成功事例やその導入方法をご紹介。【2018年版】

アプリリニューアルの流れ

ここからはアプリリニューアルの流れを解説します。

1.現状を分析し課題を見つける

まずは、利用者数、総合的な売上、リテンション率といった指標を使いながら、現状分析を行います。そして数値の目標が最も達成されていないところを中心にリニューアルを行っていきましょう。定量的な面だけでなく、定性的な面でも改善点を見つけられるとより安心です。

競合のアプリを確認しておくことも有効です。同業他社がどんな機能を備え、どんな評価を受けているのかを見れば、自社に足りていない部分が見えてきます。すべてを真似する必要はありませんが、比較対象があると判断の基準を持てます。

関連記事:アプリダウンロード数(DL数)の調べ方|競合調査ツールと分析のコツを解説

2.リニューアルの企画・設計をする

次に事前調査を基に課題や解決方法などをリニューアル計画としてまとめていきます。この段階で、要件定義、外部設計、内部設計なども行う必要性が出てきます。

要件定義の内容を基にユーザーに見える外部設計と、開発者に見える内部設計を実行していきます。検証内容についてもテスト設計としてまとめる必要があるので注意しましょう。

この段階で、既存のデータをどう引き継ぐのかを必ず決めておいてください。会員情報、ポイント残高、スタンプの取得状況といったデータが引き継がれないと、顧客にとっては積み上げてきたものが消えることになり、大きな不満につながります。

外部のシステムと連携している場合は、その連携が新しい構成でも維持されるかの確認も欠かせません。POSレジや予約システムとのつながりが切れると、現場の運用が止まってしまいます。

関連記事:アプリ開発を依頼するには?依頼の流れや開発費用、事前に決めておくべきこと

3.開発

次に実際に開発を行います。この段階では機能ごとに検証作業を行ったり、機能ごとに組み合わせて動作をテストしたりする作業です。

こういった単機能や複数機能での検証が成功した後は、リリースする内容に近いアプリモデルを作成して開発関係者に触ってもらい、動作に問題がないか確認してもらう必要があるでしょう。

検証は、開発に関わっていない人にも依頼すると精度が上がります。作った本人は操作手順を知っているため、初めて触る人がどこで迷うかに気付きにくいからです。店舗スタッフや社内の別部署に試してもらうだけでも、多くの気付きが得られます。

端末の種類にも注意してください。Android端末はメーカーによって画面サイズが異なるため、複数の機種で表示を確認しておくことが欠かせません。古い端末での動作も、利用者層によっては確認対象に含めましょう。

4.告知

最後に対象メディアへリニューアル情報を告知する作業を実行します。リニューアル概要、具体的な変更、アップデート方法などを明記して告知しましょう。

リニューアル内容が多い場合はPDFなどを添付して詳細を確認してもらう方法もあります。またアプリストアでの配信URLが変更になったという場合にも内容をしっかり記載してアップデート方法を明記するのが重要です。

告知は一度で終わらせず、リリース前・当日・数日後と段階的に行うと届きやすくなります。特に配信URLが変わる場合は、旧アプリを使い続けている人へ繰り返し案内する必要があります。

問い合わせが増えることも見込んでおきましょう。よくある質問への回答をあらかじめ用意し、スタッフ間で共有しておけば、店頭で聞かれた際にも同じ内容で答えられます。

5.リリース後の効果測定と改善

リニューアルはリリースして完了ではありません。設定したKPIが達成できているかを、決めた期間ごとに確認していく工程が残っています。

リリース直後は、まず不具合が出ていないかの確認が優先です。アプリストアのレビューや問い合わせ内容を毎日チェックし、同じ症状の報告が複数届いた場合はすぐに修正へ動く体制を整えておきましょう。

数値の評価は、ある程度の期間が経ってから行います。リリース直後は一時的に数値が動くため、最低でも1か月から3か月は様子を見たうえで判断するのが適切です。

そして結果を次につなげてください。達成できた項目と届かなかった項目を整理し、後者は次回の改修候補として残しておきます。この積み重ねができている店舗ほど、大規模なリニューアルに追われる回数が減っていきます。

関連記事:アプリダウンロード促進の事例7選|DL数を増やす方法と成功のコツを解説

関連記事:店舗アプリの成功事例!今多くのユーザーに使われているアプリを一挙ご紹介

リニューアルにかかる費用と期間の考え方

費用と期間は、どこまで手を入れるかによって大きく変わります。文言の修正や画像の差し替えといった軽微な改修であれば数日から数週間、画面構成や機能の見直しを伴うリニューアルになると数か月単位を見込む必要があります。

外注する場合は、開発費に加えてリリース後の修正対応がどこまで含まれるのかを契約前に確認しておいてください。軽微な変更まで都度見積もりになると、運用のたびに費用と時間がかかります。

アプリプラットフォームを利用している場合は、事情が異なります。デザインの変更や機能の追加を管理画面から自社で行えるため、リニューアルにかかる費用と期間を大きく抑えられるのが利点です。プラットフォーム側が定期的に機能を更新してくれるため、OS対応も個別に依頼する必要がありません。

費用対効果を測る際は、リニューアルによって何がどれだけ改善すれば投資を回収できるのかを先に計算しておきましょう。回収ラインを数字で持っておけば、実施後の評価も感覚に頼らずに済みます。

関連記事:アプリ開発の費用相場はいくら?内訳・人月の計算方法とコストを抑える方法を解説

関連記事:店舗アプリの主要機能と導入事例|集客・売上アップにつながる活用術を解説

「店舗アプリDX raiten」ならリニューアルも楽々!

店舗アプリDX版 raitenでは、ノーコードで誰でも簡単にアプリを運用できます。リニューアルは自社で簡単に実行できますし、アプリ・PWAの並列開発といった新機能の追加なども定期的に行っております。年々バージョンアップしているので、最新機能を搭載したアプリを技術に詳しくなくても運用可能です。

また利用に関しては事前・事後にアプリ担当者のプロからアドバイスを受けることができます。他社プラットフォームからの変更検討、といった内容でもぜひお問い合わせくださいませ。

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他社サービスからの切り替えを検討する場合は、既存の会員データを引き継げるかどうかが判断の分かれ目になります。ポイントや会員ランクをそのまま移行できれば、顧客に不利益を与えずに乗り換えられます。移行の可否や手順については、事前にご相談ください。

関連記事:アプリ運用代行とは?広告運用・開発代行の料金相場と失敗しない業者の選び方

まとめ

今回はアプリをリニューアルする必要性やその方法などを解説しました。アプリのリニューアルは遅かれ早かれ、数年といったタイミングでやってきます。規模は目標や適用範囲などによっても違いますが、事前に準備を行ってスムーズに開発を実行・ユーザーへ告知することが重要です。スピーディーにリニューアルを実行したい方には、アプリプラットフォームをおすすめします。

大切なのは、リニューアルを一度きりの大仕事にしないことです。日頃から数値とユーザーの声を確認し、小さな改修を積み重ねておけば、作り直しが必要になる場面そのものを減らせます。

まずは自社アプリのアクティブユーザー数と直近のレビューを確認し、改修で解決できる範囲かどうかを見極めるところから始めてみてください。

参考:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)「情報セキュリティ」

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