アプリマーケティングのKPIとは?ダウンロード数など主要指標の見方と設定のコツを解説

業種全般
公開日:2023.09.01 更新日:2026.06.24
アプリマーケティングの主要なKPIはこちら|ダウンロード数や継続率以外にも見るべき数字とは

アプリマーケティングで成果を上げるには、「何となくうまくいっている気がする」ではなく、具体的な数値に基づいて施策の効果を評価する必要があります。そのために欠かせないのが、KPI(重要業績評価指標)の設定です。

アプリのKPIには、ダウンロード数やアクティブユーザー数、リテンション率など複数の種類があり、アプリの目的やフェーズに応じて見るべき指標が変わります。本記事では、アプリマーケティングで見るべき主要なKPIの意味と計算方法、そしてKPIを達成するためのポイントを解説します。

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アプリマーケティングにおけるKPIとは

施策の成果を数値で評価するための指標

KPI(Key Performance Indicator)とは重要業績評価指標のことで、マーケティング施策の成果を数値で評価するために設定する指標です。「3か月以内にアプリのダウンロード数を前四半期より20%向上させる」のように、期間と数値を具体的に定めることで、施策の成功・失敗を客観的に判断できるようになります。

アプリマーケティングのKPIは、ゲームアプリやニュースアプリなどオンライン完結型のアプリと、実店舗の集客を目的とした店舗アプリでは見るべき指標が異なります。店舗アプリの場合は、オンラインでのアプリ利用データに加えて、オフラインでの来店や購買行動のデータも計測に含める必要があるためです。会員証のバーコード読み取りや電子クーポンの利用率計測といった方法で、オフラインのデータも取得できます。

アプリマーケティングでKPIを設定すべき理由

定量的な評価が可能になる

KPIを設定する最大のメリットは、施策の成果を定量的に評価できるようになることです。「今回の施策ではダウンロード数を25%改善でき、目標の20%を5ポイント上回って達成できた」といった数値ベースの評価ができ、施策を継続すべきか変更すべきかの判断が明確になります。

複数の指標を組み合わせて多角的に分析できる

KPI同士を組み合わせて、さまざまな指標を算出できます。たとえばリテンション率は「その日のアクティブユーザー数÷指定期間の総インストール数」で計算できます。複数のKPIを掛け合わせることで、アプリのパフォーマンスを多角的に分析できるようになります。単一のKPIだけでは見えなかった課題が、複数の指標を組み合わせることで浮き彫りになるケースも少なくありません。

メンバー間の情報共有がスムーズになる

KPIを使うことで、プロジェクトメンバー間の情報共有がスムーズになります。あいまいな目標設定だと認識のずれが生じやすいですが、数値と期間が明確なKPIを共有すれば、全メンバーが同じ基準で進捗を把握できます。成功・失敗の判断基準が明確なため、次のアクションへの意思決定もスピーディーになるでしょう。なおKPIは、KGI(重要目標達成指標)と合わせて設定するのが基本です。KGIは「年間売上を前年比130%にする」といった最終的なゴールを示し、KPIはそのゴールに向かう途中経過を測定する中間指標として機能します。

関連記事:アプリダウンロード促進の事例7選|DL数を増やす方法と成功のコツを解説

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アプリマーケティングで見るべき主要KPI

ダウンロード数(インストール数)

ダウンロード数は、アプリストアからアプリがインストールされた回数を示す最も基本的なKPIです。すべての施策の出発点となる指標であり、他のKPI(アクティブユーザー数やリテンション率など)の分母としても使われるため、正確に計測しておく必要があります。Google PlayやApp Storeの管理画面から確認でき、日別・週別・月別の推移を追うことで施策の効果を判断できます。ただしダウンロード数だけでは実際に使われているか分からないため、他の指標と組み合わせて分析する視点が不可欠です。両方のストアで配信している場合は、それぞれを合算して総インストール数を把握しましょう。

アンインストール数

アンインストール数は、インストールしたユーザーのうち、すでにアプリを削除して離脱した数を示す指標です。インストール数と比較するのが基本で、たとえばインストール数100に対してアンインストール数が50であれば、半数が離脱しているため深刻な状態です。原因は大きく2つに分かれ、1つはしばらく利用しなくなった後に存在自体を忘れて削除するケース、もう1つは使い勝手や通知の多さに不満を感じて即座に削除するケースです。理由やパターンごとの改善方法を検討することが重要です。

アクティブユーザー数(DAU・WAU・MAU)

アクティブユーザー数は、一定期間内にアプリを実際に利用したユーザーの数を示す指標です。期間に応じて、DAU(1日あたり)、WAU(1週間あたり)、MAU(1か月あたり)の3種類があります。店舗アプリの場合、プッシュ通知やクーポンを毎日配信しているならDAUを、月単位での売上成長を追いたいならMAUを確認するのが適しています。インストール後にどの程度継続利用されているかを把握でき、施策の効果測定やコンテンツ改善の判断材料として重要な指標です。

関連記事:アプリの継続率(リテンションレート)とは?計算方法と改善施策を解説

リテンション率(継続率)

リテンション率は、アプリがどの程度継続して利用されているかを示す指標です。計算方法はさまざまですが、「指定期間のアクティブユーザー数÷総インストール数」で算出するのが一般的で、月ごとなら「MAU÷総インストール数×100」で計算できます。高ければ継続的な価値を提供できている証拠であり、低ければ改善が必要なサインです。設定する期間によって数値が変動するため、1日後・7日後・30日後など複数の期間で追跡し、どのタイミングで離脱が多いかを把握することがポイントです。一般的にアプリのリテンション率はインストール翌日で大幅に低下し、その後も徐々に落ち着いていくケースが多いとされています。業界平均と自社の数値を比較しながら、改善の余地を判断していきましょう。

解約率(チャーンレート)

解約率(チャーンレート)は、アカウントを作成したユーザーやサブスクリプションを契約したユーザーのうち、一定期間内に削除・解約した割合を示す指標です。とくにサブスクリプション型の店舗アプリでは、解約率の管理が収益の安定に直結します。解約率が高い場合は、料金への満足度の低さや特典内容の魅力不足、競合サービスへの乗り換えなどが原因として考えられます。インストール数やアクティブユーザー数を増やしながら解約率を下げることで、安定した売上基盤の構築とファンの育成につなげられます。

プッシュ通知の開封率

店舗アプリでは、キャンペーン情報やクーポン配信、ポイント期限の通知などにプッシュ通知が頻繁に活用されます。プッシュ通知の開封率は、配信した通知のうちユーザーがタップして内容を確認した割合を示す指標です。メールマガジンの開封率と比べて高い傾向にありますが、配信の頻度や時間帯、内容によって大きく変動します。開封率が低い場合は、タイトルの見せ方や配信タイミングの改善、セグメント配信によるパーソナライズなどの施策が有効です。

関連記事:プッシュ通知の開封率の平均は?開封率を上げる方法と配信時の注意点を解説

クーポンの利用数・利用率

店舗アプリにおいてクーポン配信は代表的な集客施策の1つであり、配信したクーポンが実際にどの程度利用されたかを計測することが重要です。クーポンの利用率は「クーポン利用数÷クーポン配布数×100」で算出できます。利用率が低い場合は、割引率が魅力的でない、利用条件が複雑、有効期限が短すぎるなどの原因が考えられます。クーポンの種類や配布対象、配布タイミングを変えながらABテストを行い、最も効果の高い配信方法を見つけていくのがおすすめです。

アプリストアでの評価

アプリストアでの評価(星の数やレビューコメント)は、新規ユーザーがダウンロードするかどうかを判断する際の重要な材料になります。評価が低いとダウンロード率が下がるだけでなく、アプリストアの検索順位にも悪影響を及ぼす可能性があります。単に平均星数を追うだけでなく、実際のレビューコメントの内容も定期的に確認しましょう。ユーザーがどの点に満足し、どの点に不満を感じているかを把握することで、改善ポイントが明確になります。

関連記事:顧客育成にアプリが効く理由|「入れたくない」を防ぐ導入のコツ

アプリのKPIを達成するためのポイント

KGIから逆算してKPIを設定する

KPIの設定は、まずKGI(重要目標達成指標)を定めてから逆算して行うのが基本です。たとえば「年間のアプリ経由売上を500万円にする」というKGIを設定したなら、「月間のアクティブユーザー数を5,000人にする」「クーポン利用率を15%以上にする」といったKPIに分解できます。KGIから逆算することで、各KPIが最終目標に対してどのような位置づけにあるかが明確になり、優先して取り組むべき指標の判断がしやすくなります。KPIだけを個別に設定すると全体の目標との整合性が取れなくなるリスクがあるため注意しましょう。

解析ツールで定期的にモニタリングする

KPIを設定しても、定期的に数値をモニタリングしなければ意味がありません。Google AnalyticsやFirebase、各アプリストアの管理画面、アプリプラットフォームに搭載された分析ダッシュボードなどを活用して、設定したKPIの推移を定期的にチェックしましょう。とくに施策の実行前後での数値変動を比較することが重要です。プッシュ通知のセグメント配信を開始した前後で開封率がどう変化したか、新しいクーポン施策の導入後に利用率がどう推移したかなど、施策との因果関係を確認することで、次のアクションの判断材料になります。

PDCAサイクルを回して継続的に改善する

KPIの達成には、計画(Plan)、実行(Do)、計測・評価(Check)、改善(Action)というPDCAサイクルを継続的に回すことが不可欠です。アプリマーケティングでは施策の実行や分析にスピードが求められる場面が多いため、素早くPDCAを回せる体制を整えておくことが成功の鍵です。効果が出ている施策は継続・拡大し、出ていない施策は原因を分析して修正することで、KPIの達成率を着実に向上させられます。一度設定したKPIも、事業環境の変化やアプリのフェーズに応じて定期的に見直しましょう。リリース直後はダウンロード数が最重要KPIになりますが、一定のユーザー数を確保した後は、リテンション率やクーポン利用率といった定着・収益に関するKPIへ重心を移していく必要があります。

関連記事:最新のスマホアプリ統計データから読み解くアプリマーケティング成功のコツ

アプリのKPI管理なら店舗アプリDX版raiten

分析ダッシュボードでKPIを管理できる

アプリのKPI管理を効率的に行いたい方には、「店舗アプリDX版raiten」がおすすめです。ダウンロード数やアクティブユーザー数、クーポン利用率といった主要KPIを分析ダッシュボードで一元的に把握でき、施策の効果検証から改善までをスムーズに進められます。プッシュ通知やクーポンといった機能と分析を組み合わせて、データドリブンなアプリ運用を実現できるのが強みです。気になる方はぜひお問い合わせください。

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まとめ

アプリマーケティングにおけるKPIには、ダウンロード数、アンインストール数、アクティブユーザー数、リテンション率、解約率、プッシュ通知の開封率、クーポンの利用率、アプリストアでの評価など、さまざまな種類があります。重要なのは、KGI(最終目標)から逆算してKPIを設定し、解析ツールで定期的にモニタリングしながらPDCAサイクルを回していくことです。アプリのKPI管理について詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事を監修した人

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