2022.12.21

アプリのMAUを増やすには?企業事例から見るアクティブユーザーの増やし方

アプリにおいてはダウンロード数を確保する以上に、パフォーマンス確認のため起動しているユーザー数を確認することが重要になってきました。ダウンロード数に対して起動率が高ければ、それだけパフォーマンスの高いアプリと言えるでしょう。

起動率はアプリリリース直後だけでなく、それ以降も継続して確認することで成果へつながります。特に「店舗アプリ」の場合は、月ごとにアクティブユーザー数や割合を確認するために「MAU」を指標として導入することが重要です。

今回はアプリのMAUとは何か、その重要性や増加させる方法などを含めて解説します。

 

アプリの「MAU」とは?

 

まずは、MAUの意味や類似語との違いなどを解説します。

 

 

MAUはアプリの月間アクティブユーザー数

 

MAUは「Monthly Active User」の略です。「月間中に一度でもアプリを起動させて利用したユーザーの総数」を表しています。

もともと通信業界等で使われていた指標ですが、次第にアプリといったさまざまな業界で業績等を表すために広がっていきました。

たとえば月1回でもアプリを起動させたユーザーが1万人いた場合、MAUは「1万人」です。ちなみに月に2回も3回も起動させても、それが同じ人であればカウントは増えません。

30日前後のアプリ利用者数の合計が出るので、この期間中の売上増加等が重要な目的となっている業種向けの指標となっています。

 

 

MAUの計算方法

 

MAUの計算にはいくつか種類があります。

 

アクティブユーザー数を計算する

MAUをアクティブユーザーの実際数として用いる場合は、月に1回でも起動している方の総数を指定期間内で数えて算出します。

期間の指定方法は業種等で異なりますが、毎月1日~末日基準で計算すると早いです。ただし2月の末日が28〜29日の間で前後するので、月ごとの日数が違う点を考えて計算を行うとよいでしょう。

 

アクティブ率として計算を行う

MAUをアクティブ率の指標として捉えるケースもあります。その場合はパーセンテージを出して、月に起動させた方の割合を出すのが一般的です。

分母は、何を重要視するかで変わってきます。

たとえばアプリ経由のサービス登録者数を重視するならば、登録者を分母として月間アクティブユーザー数を割るとよいでしょう。登録者数が合計10万で月間アクティブユーザー数が5万だとすると、「5万/10万=50%」となり登録者のうち半数がアクティブなのが分かります。

単にダウンロード数に対する割合を知りたい場合は、月間の合計ダウンロード数で実際の月間アクティブユーザーを割ればよいです。月間ダウンロード数が20万で月間アクティブユーザー数が5万の場合は、「5万/20万=25%」となり4分の1がダウンロード後に起動を行ったことが分かります。

 

 

DAU・WAUとMAUの違い

 

アクティブユーザーを表す指標としては、他にDAUとWAUがあります。

 

DAUは1日あたりのアプリ利用者数

DAUとは「Daily Active User」のことで、1日あたりにアプリを利用するために起動を行ったユーザーを表す指標です。

DAUが重要になってくる業種は、たとえば毎日コンテンツを更新しているニュースメディアなど。

ニュースメディアでは毎日どのくらい新しい記事が閲覧されているのかを参考にして、施策を行います。情報の更新頻度が速い業種ではDAUを指標とするとよいでしょう。

計算方法はMAUと変わりません。1日の合計数にすることもあれば、1日のダウンロード数でその日のアクティブ数で割ることもあります。

 

WAUは一週間あたりのアプリ利用者数

WAUとは「Weekly Active User」のことで、1週間あたりにアプリを利用したユーザー数を表す指標です。

WAUを重要視するのは、週に数回アプリで情報を公開しているような企業。毎日起動するようなユーザーは少なくても、情報公開ごとにきちんとアプリが利用されているかを確認するために使われます。

WAUも基本的な計算方法はMAUと同じです。1週間あたりの利用者数を出したり、1週間合計のダウンロード数を実際のアクティブ率で割ったりして数値を出します。

 

 

店舗のアプリにとってMAUが重要な理由

 

店舗がアプリを運用する場合、実際にお店等で使われないと業績に直結しません。また、EC機能を搭載している場合でも、ダウンロードの後に継続利用がないとコストが無駄になります。

そこで単にダウンロード数ではなく、本当に使ってくれているユーザーをアクティブユーザーとして指標にすることが重要です。

  • 長期間アプリを集客目的で使いたい
  • サブスクリプションサービスを定着させたい

といった場合は、月単位で毎月のMAUを計算して比較するとよいでしょう。

たとえばダウンロード数が毎月10万、20万と伸びているのに、アクティブ率が低下しているようであればアプリのパフォーマンスが悪いことが考えられます。最低でも維持、理想としては微増でもよいのでダウンロード数に応じて成長していることが望ましいです。

アクティブ率が1年や2年単位で長期間維持されている・あるいは上昇しているようであれば、施策が上手くいって定着したユーザーが多いことが分かります。さらにMAUだけでなくDAUやWAUなどを掛け合わせることで、「DAU平均をMAUで割って1日あたりの利用者割合を出す」などの分析をしてもよいでしょう。

こまめに使うことが想定される場合は、小売店等の実店舗経営でアプリを活用する場合でもMAUとその他の指標を組み合わせるとより効果的です。

 

 

アプリのMAUを増やす方法とは

 

飲食店や小売店などで店舗のアプリを利用する事例を想定して、アプリのMAUを増やす方法を解説します。

 

 

新規顧客の獲得|アプリのダウンロード数を増やす

 

MAUを計測し指標にするためには、ダウンロード数を一定数確保しましょう。

まずはダウンロード数を増やすための方法を解説します。

 

新規ダウンロードキャンペーンを行う

新規ダウンロードキャンペーンというのは、

  • 初回ダウンロード限定でクーポンを配布する
  • 新規ダウンロードして登録したお客様にその場で特典をプレゼント

といったように、予算を設けた上でその範囲内でインセンティブを配るような施策のことです。飲食店やアパレルでは、よく一品無料やEC半額といったような特典が配布されています。

初回はある程度特典を豪華しお得感を出すことで、次のステップへ進める足掛かりをつくることができます。ただしその後の施策投入でお得感を継続できないと、ダウンロードして1回起動したまま使われない、といったこともリスクとして考えられるので注意しましょう。

 

ASO対策やその他宣伝を行う

アプリのダウンロード数を増やすには、露出を高めないといけないため、基本的な「ASO対策」は欠かせません。ASO対策とはキーワードに対して適切な画像・アプリ説明などを加えることで、自店舗アプリを上位表示するような施策です。

自然検索でダウンロード数が増えれば宣伝コストも節約でき、継続的なダウンロードが狙えます。

またASO対策だけでなく、

  • Webサイト上でアプリリリースを宣伝する
  • 店舗でダウンロードを促す

といった宣伝も有効です。

アプリの弱点は新規顧客への認知が難しいことなので、いろいろな方法で宣伝を行いましょう。

 

広告へ出稿する

アプリリリースの初期段階では、広告出稿も有効です。地域や属性などを絞って出稿することで、ターゲットユーザーだけに広告を表示できます。

アプリリリースに関するWeb広告の課金形式としては、「CPI(インストール1回ごとに課金)」などもあるので、適切な課金方法を選択して、自店舗アプリの認知度を広めてみましょう。

 

 

継続率をあげる|リピーターを増やす

 

ダウンロード数を一定数確保できるようになったら、次は継続率を上げる施策を取ってみましょう。

 

定期的にキャンペーンを行う

継続率が下がり始めたら、キャンペーンを行ってみましょう。開催規模は変わっても、タイミングごとに適した規模のキャンペーンを行うことで離脱率の低下や休眠顧客の堀り起こしなどができます。

たとえば、

  • 全会員対象の商品割引セール
  • 3か月以上アプリを起動して使っていないお客様を対象とした限定キャンペーン

といったユーザーに合わせたキャンペーンで、集客の効率を上げることができます。

定期的にキャンペーンを開催してお得感を出せるように、予算管理も重視しておいてください。

 

プッシュ通知を配信する

アプリの起動数を上げるためには、プッシュ通知の活用も重要です。ユーザーのスマートフォンに目立つ形で情報が届くので、開封率が高いのが特徴になっています。

ただし最近ではプッシュ通知をOFFにするお客様も多いです。そこで大手企業では「アプリのプッシュ通知をONにすると特典をプレゼント」など、なるべくプッシュ通知を届けられるような施策を行っています。また届くとデメリット以上にメリットがある、というのが分かるような内容にするのも重要です。

また、プッシュ通知の配信頻度を調整することも重要です。1日数回来てもよいというお客様もいれば、1日1回で多過ぎるという方もいます。配信頻度をアプリで設定できるようにする、配信頻度を運営側でも適宜調整して増減させる、といった施策が有効です。

配信頻度に関する指標を「フリークエンシー」と言いますが、このフリークエンシーをユーザーの反響も確認しながら施策の参考にしてみましょう。

 

使い方の初回レクチャー等を行う

使い方に癖がある、また少し機能が多くていきなり活用するのが難しいようなアプリでは、よくチュートリアル説明などが行われます。

チュートリアルは、

  • 初回起動を感知してスライドをポップアップ表示する
  • ユーザーが各ボタン等を触るごとに初回説明を入れる

といったような方法が一般的です。

アプリの操作方法がわからない、使いにくいと思われたら、アプリを削除されたり、あまり使われなくなったりなどが考えられます。

チュートリアルの説明がわかりづらいと、不満を増やしてしまうこともあるので、反響次第で表示方法や頻度を変えるなどの工夫をしましょう。

チュートリアルしなくても大体分かるというお客様用に、スキップボタンを入れるのもおすすめです。

 

定期的にコンテンツを更新する

アクティブに使われているアプリは、月に1回以上必ずコンテンツを更新しています。

コンテンツの更新理由は

  • 記事ページが増えた
  • キャンペーン情報が更新された
  • アプリがリニューアルして使い方が変わった

といったようにさまざまですが、更新を定期的に行うことでやる気がないアプリという悪いイメージを払しょくできます。

ただしアプリリニューアルについては、返って悪い方向に向かうことがあるので注意しましょう。

大手企業であるGoogleやTwitterなどでさえ、アップデートのたびに「改悪」と言われて不満が増えるケースが何度もありました。

ユーザー目線でリニューアルをする理由がなければ、作業は保留にすることも考えておきましょう。

 

 

アプリのMAUを増やした実際のキャンペーン事例

 

実際にアプリのMAUを増加させたキャンペーン事例をご紹介します。

 

GDOゴルフショップ

ゴルフ場の予約サービスなどを提供している「GDOゴルフショップ」は、ECアプリを提供しています。

もともと毎週水曜日にセールをしていましたが、セールのタイミングでプッシュ通知を活用することでMAU率が2%上がるなどの成果を獲得しました。

毎週ということであまり嫌がられにくく、気軽にプッシュ通知を配信できたことが成功の要因です。

 

にしてつストア

九州で店舗を経営している「にしてつストア」では、自店舗アプリを提供しています。

チラシ配布日の前日といったタイミングでプッシュ通知を送り、開封率30%を達成。またスタンプカードを提供することで、1か月に10回来店するお客様をアプリ利用者のうち33%の割合で確保できました。

1か月のアクティブ率がアプリユーザーの33%というのは驚異的な数値です。スタンプカード経由でのリピーター施策が成功したことがわかります。

 

WonderGOO&新星堂

ゲームソフト・書籍等を販売している「WonderGOO&新星堂」では、入荷情報といった最新情報をプッシュ配信しながら、クーポン画像を提示することで割引を行うといった施策を行っています。

また次回以降使える「アプリ専用クーポン」を配布することで、継続的にアプリが利用される土壌を作ることに成功しました。アプリにオンラインショップの誘導要素を組み込んで、そちらの利用率も向上させています。

このようにクーポンの定期配布や導線作りなどを行うことで、アプリだけでなく連携コンテンツの利用率まで増加させることができるのがポイントです。

 

 

まとめ

 

今回はアプリのMAUとは何か、その重要性や増加させる方法などを含めて解説しました。

MAUを確認することで、店舗は月ごとのアプリ起動数や割合を確認しながら施策が成功しているのかを確認することが可能です。1〜2年単位でMAUが低下せずに維持できている、あるいは増加していればアプリ施策は成功しいるといえます。

長期的にMAUでアプリのパフォーマンスをチェックして、施策の見直し・改善へつなげていきましょう。

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