サブスクリプションとは?仕組みを簡単に解説|アプリで始める定額サービス

業種全般
公開日:2021.01.15 更新日:2026.09.01
サブスクリプション(サブスク)とアプリは相性バッチリ!組み合わせて売上アップを目指す

現代のユーザーは商品を単発で購入するのではなく、サービス自体を消費して楽しむ傾向にあります。定額課金でサービスを利用する「サブスクリプション」モデルのビジネスは業界を問わず拡大してきており、安定して長期的な収益を稼げる方法として注目されています。

サブスクリプションモデルをアプリに導入して組み合わせれば、従来の買い切りモデルとは違うサブスクリプションのメリットを上手く活かしながら収益を得られるようになるでしょう。

今回はサブスクリプションモデルのアプリへの導入を検討している方へ向けてサブスクリプションとは何か、そして導入するメリットや成功事例、アプリとの組み合わせで可能になることなどを詳しくご紹介していきます。

サブスクリプションは言葉としては広く知られていますが、「結局どういう仕組みなのか」「レンタルやリースと何が違うのか」まで整理できている方は多くありません。まずは仕組みを簡単に押さえたうえで、ジャンル別のサービス一覧や事業者としての始め方まで順番に確認していきましょう。

サブスクリプションの概要

サブスクリプションとは、従来「雑誌や新聞などの定期購読」を意味していました。雑誌や新聞では月額や年額で料金を納めて、定期的に媒体を受け取るビジネスモデルが昔から存在しています

そして現代では

・インターネットが至るところで普及して、Webサービスやアプリを気軽に使える

・スマホが普及したことで場所を選ばずに情報を検索できるようになる

といった環境が整っています。その中でサブスクリプションモデルは、新しいビジネスの形態として浸透してきました。

今までの経済モデルは「大量に物を生産して買い切りで消費を行う」という形が一般的でした。しかし今では「環境に配慮しながら資産を複数人で共有して消費しよう」という考え方が広まっています。

インターネットやスマホなどの普及により、いつでもどこでもサブスクリプションを利用できる土壌が整ったことが流れを強く後押ししています。

たとえば「Apple Music」はサブスクリプションモデルとして代表的です。iPhoneなどでアプリをインストールすれば、複数のアーティストの楽曲を月額980円で聴き放題にできます。従来はCDショップでCDを購入するのが一般的でしたが、サブスクリプションモデルの普及により今ではインターネット上で楽曲を聴くのが当たり前になっています。

このようにサブスクリプションモデルは、従来のビジネスモデルを置き換えてしまうほどの力を秘めているのが特徴です。

そしてサブスクリプションモデルはデジタルサービスでない商品を利用できるモデルとしても広がり始めました。

・洋服を好きなだけレンタルできる

・対象のテイクアウト店舗を利用できる

・メーカーの対象車を借りられる

といったサービスでもサブスクリプションによる定期購入が導入されて注目を集めています。

なお音楽配信をはじめとする各サービスの月額料金は改定されることがあるため、実際に検討する際は各社の公式ページで最新の価格を確認してください。「以前調べた金額のまま」と思い込んでいると、想定より支出が増えていたというケースもあります。

市場規模から見るサブスクリプションの広がり

サブスクリプションが一時的な流行ではないことは、市場規模からも読み取れます。矢野経済研究所の調査では、消費者向け(BtoC)サブスクリプションサービスの国内市場規模は、2023年に前年比5.2%増の9,430億3,000万円と見込まれています。

この数字はファッション、飲食店サービス・テイクアウト、ライフスタイル、レジャー・エンタメ、情報コンテンツ、教育、メディカル・ヘルスという7分野の合計です。動画や音楽といったデジタル領域だけでなく、実店舗を持つ業種にも定額制が広がっていることが分かります。

参考:矢野経済研究所「サブスクリプションサービス市場に関する調査を実施(2023年)」

関連記事:飲食店や美容室でも注目のサブスクリプション!アプリとの組み合わせでリピーターを増やそう

関連記事:POS連携とは?アプリと連動させるメリットや導入手順を解説

サブスクとは?簡単に言うとどういう仕組みなのか

「モノを買う」のではなく「使う権利を買う」

サブスクリプションを簡単に言うと、決まった料金を払っている間だけ、商品やサービスを使える権利を手に入れる仕組みです。買い切りのように商品そのものが自分のものになるわけではなく、契約している期間の利用権を購入していると考えると分かりやすくなります。

料金は月額や年額といった一定の周期で自動的に発生し、利用者が解約の手続きをしない限り契約は続きます。裏を返せば、使っていない月でも解約しなければ料金は発生するということです。ここがレンタルとの大きな違いになります。

事業者側から見ると、この仕組みは「売って終わり」ではなく「使い続けてもらって初めて利益が積み上がる」構造です。そのため契約後にどれだけ満足度を保てるかが、売上を左右する最大の要素になります。

買い切り・レンタル・リース・リカーリングとの違い

似た言葉と並べて比べると、サブスクリプションの位置づけがはっきりします。

買い切り:代金を一度支払い、商品を所有します。支払いは1回で終わり、その後の費用は発生しません。

レンタル:借りたい期間だけ料金を払って借ります。借りるたびに手続きと支払いが必要で、契約は都度終了します。

リース:数年単位の長期契約で特定の物件を借ります。原則として途中解約ができない点がサブスクリプションと大きく異なります。

リカーリング:継続的に課金される点は同じですが、使った量に応じて金額が変わる従量課金が基本です。電気やガスの料金がこれにあたります。

つまりサブスクリプションは、「継続課金」「定額」「いつでも解約できる」という3つを同時に満たすモデルだと整理できます。この3点のうちどれが欠けても、利用者の感じる手軽さは大きく下がってしまいます。

フリーミアムと無料トライアルの位置づけ

サブスクリプションの入口としてよく使われるのが、機能を制限して無料で使い続けられる「フリーミアム」と、期間を区切って有料機能を試せる「無料トライアル」です。どちらも契約のハードルを下げて、まず体験してもらうための設計になっています。

フリーミアムは長く接点を持てる代わりに有料への転換率が課題になり、無料トライアルは転換率が高い代わりに期間終了時の解約が集中しやすいという性質があります。自社の商品がどちらに向いているかは、価値を感じてもらうまでに必要な時間の長さで判断するとよいでしょう。

関連記事:飲食店・美容室のサブスク導入メリット|売上の安定化と集客術

サブスクリプションのメリット

ここからはサブスクリプションのメリットを、企業・店舗側とユーザー側に分けて解説していきます。

【企業、店舗メリット】

企業や店舗側には次のようなメリットがあります。

長期的な収益安定につなげられる

従来の買い切りモデルだと、たとえば「ソフトウェアは家電量販店に並べて購入されたら終わり」となっていました。つまり購入された後は収益が発生しないので、継続的に収益を見込めずに商品売上に企業経営が左右されてしまう危険もあります。

しかし買い切りモデルから「月額でソフトウェアを利用できるモデルにした」と方向を転換した場合、解約されない限りは収益が発生し続けます。

つまり利用者が増えれば増えるほど収益が増加して、長期的に利益を見込めるようになるので収益が安定しやすいです。

ビジネスモデルに限界を感じている場合は、サブスクリプションモデルへ上手く転換できると収益を成長させられる可能性もあります。

ただしアプリを活用して収益を挙げる場合、手数料について考える必要がある点には注意してください。

AppStoreでもGooglePlayでも、「アプリ内で利用するコンテンツやアイテム」などのサブスクリプションに関してはアプリストアからの課金が必要で手数料が請求されます。ただしクレーンゲームプレイで景品が入手できるアプリ、といったようにアプリ外で商品やサービスを提供する形態である場合は手数料が発生しない決済方法を選択可能です。自社のビジネスモデルには手数料が発生するかしないかも確認しておきましょう。

実店舗のサービスを定額で提供する場合は、アプリ内課金ではなく自社の決済を使えるケースが多くなります。飲食店の「1日1杯無料」や美容室の「月◯回まで施術可能」といったプランは、提供する価値が店頭にあるためです。開発を依頼する前に、自社のプランがどちらに該当するかを必ず確認しておきましょう。

ユーザーのデータを定期的に集めてマーケティングに活用可能

買い切り型のモデルの場合はユーザーのデータを継続して収集するのは難しいです。商品やサービスがどう使われているのか継続的に収集して活用する必要がある現代では、ビジネスにおいてデメリットになります。

しかしサブスクリプションモデルで商品やサービスを提供している場合、定期的にユーザーから

どうやって利用されているか

どの日時に利用する場面が多いか

どのコンテンツジャンルを特に利用しているか

といった各データを収集しやすいのが魅力です。

データは収集後分析して、「20代男性にはこういったコンテンツを進めたほうがよい」といったようにユーザー側へのサービス提案にも活かせます。

ただしデータを活用して定期的にサービスアップデートやユーザーへのレコメンドなどができないと、不満に思ったユーザーがどんどん解約して「チャーンレート(解約率)」が上がる危険性があります。チャーンレートに関しては数%上昇するだけでもビジネスに大きな影響が出るので、上手くデータを取りながら解約されない工夫をすることも重要です。

関連記事:店舗の顧客管理(CRM)はアプリが最適。来店履歴などのデータを有効活用

アップセルやクロスセルも狙える

サブスクリプションにおいては、顧客のフォローを行う中で「アップセル(上位の商品やサービスを購入してもらう)」や「クロスセル(利用中の商品やサービスに関係する商材を合わせて購入してもらう)」といった販売手法も狙えるのもメリットです。

たとえばユーザーが動画配信サービスに登録中の場合、「もっと多くの新作が視聴できる上位プランがありますよ」と適切なタイミングで促せれば自然とプランのグレードアップを狙って収益を向上させられます。また同時に「雑誌のサブスクリプションモデルも提供しているのでどうか」とユーザーデータに合わせてレコメンドできれば、追加で雑誌のサブスクリプションモデルを利用してもらえる可能性もあるでしょう。

ただしアップセルやクロスセルを狙うには、ユーザーの心情を把握した上で適切なタイミングでレコメンドを行う必要があります。失敗すると「押し売りされている」と感じたユーザーが解約したり商品やサービスへの好感度を下げてしまう危険があるので注意しましょう。

【ユーザーメリット】

サブスクリプションを利用するユーザーには次のようなメリットがあります。

月額や年額課金で好きなサービスを利用し放題になる

サブスクリプションを利用すると、月額や年額で料金を支払って好きなだけサービスを利用し放題になります。

たとえばレンタルショップで定期的に新作をレンタルする場合と、動画配信サービスに登録して新作映画を見る場合を比較します。レンタルショップで新作をレンタルする場合は、月額平均で数千円ほど掛かっている方もいらっしゃるでしょう。しかし動画配信サービスが月額数千円以下の場合、同じように新作が定期的に視聴できれば料金が浮きます。

つまり頻繁に利用する商品やサービスに関してはサブスクリプションモデルを利用したほうが、経済的に利用できる可能性があるのがメリットの一つです。

ただしあまり利用しない商品やサービスにサブスクリプションモデルを利用しても、経済的ではなくかえって費用的負担が掛かってしまうのはデメリットです。

インターネット上から気軽に登録・課金ができる

サブスクリプションサービスはインターネット上から登録が可能です。氏名や電話番号、支払い方法など基本情報を入力すればすぐに利用開始できます。ユーザとしては気軽に登録して楽しめるようになっているのはメリットです。

またサブスクリプションサービスによっては、

一部機能が利用できない代わりに無料でいつでも利用できるプラン(フリーミアム)

課金対象プランを一定期間だけ無料でトライアルできる(無料トライアル)

といったサービスを提供しているところもあります。

ユーザーにとってはフリーミアムや無料トライアルがあると、気軽に登録して有料で使うか使わないか決められます。

自分でモノを管理する必要がない

たとえば洋服の場合、自分で購入して管理しようとすると夏物、冬物をクローゼットから入れ替えながら管理する手間が掛かります。湿気内容に管理をしたりと工夫もいるので、管理には時間も掛かりますし負担になるのがネックです。

しかしサブスクリプションで洋服をレンタルするサービスを利用する場合、たとえば「夏物は返却して冬物を借りる」といった手続きも可能です。

つまり自分で管理をせずに商品を利用できるので、手間や負担が掛かりませんし家もすっきりします。

ちなみにサブスクリプションサービスによっては、気に入った洋服を購入できるケースもあるので便利です。サブスクリプションで一時的に利用するだけでなく、普段使いしたい洋服が見つかった場合は助かります。

関連記事:サブスクリプション(サブスク)とアプリは相性バッチリ!組み合わせて売上アップを目指す

関連記事:店舗アプリの導入効果とは?メリット・デメリットと成功事例を解説

ジャンル別で見るサブスクリプション一覧

「どんなサブスクがあるのか一覧で知りたい」という方に向けて、代表的なジャンルと使われ方を整理します。自分が毎月どのくらい使うかを基準に選ぶと、無駄な契約を避けられます。

デジタルコンテンツ系

動画配信、音楽配信、電子書籍、ゲーム、ニュースなどが該当します。月額数百円から利用でき、複数端末で同じアカウントを使えるものが多いのが特徴です。同じジャンルで複数契約しやすい領域でもあるため、重複していないか定期的に見直すとよいでしょう。

ソフトウェア・クラウド系

写真編集や文書作成、会計、名刺管理といった業務ソフトが月額制に移行しています。買い切りと違い、契約中はバージョンアップの費用がかからないのが利点です。個人だけでなく企業でも導入が進んでいます。

飲食・食品系

コーヒー飲み放題、ラーメン1日1杯、パンやお惣菜の定期宅配などが該当します。店舗にとっては来店頻度を引き上げる仕掛けとして機能し、利用者にとっては1回あたりの単価が下がる点が魅力です。

ファッション・美容系

洋服やバッグのレンタル、コスメの定期便、美容室のシャンプー・ブロー通い放題などがあります。所有せずに試せるため、季節ごとに使うものや消耗品と相性がよいジャンルです。

モビリティ・住まい系

自動車の定額利用、シェアサイクル、多拠点居住サービスなどが含まれます。初期費用や維持管理の負担を月額に置き換えられる一方、利用頻度が低いと割高になりやすい点には注意が必要です。

教育・ヘルスケア系

オンライン学習、資格講座、フィットネスジム、オンライン診療などが該当します。継続することで効果が出るサービスが多く、続けられる仕組みがあるかがサービス選びの分かれ目になります。

サブスクリプション事例

ここからはサブスクリプションを導入して成功しているサービスをご紹介していきます。

Hulu(動画定額制サービス)

「Hulu」はアメリカ発のサブスクリプション動画配信サービスです。日本では「日本テレビ」が事業を買収してサービスを提供しており、日本テレビに関連した番組が充実しています。また海外ドラマの配信数も多いです。

Huluはサービス開始当初「月額料金を払えば全作品が見放題」というビジネスモデルで注目を集めました。動画配信サービスでは「月額料金を払っても一部コンテンツのみが見放題」というパターンもあるので、比較するとユーザーは有料コンテンツを気にせずにスムーズに映像作品を楽しめます。そして希望の多かった「動画コンテンツのダウンロード」機能を追加したりと、ユーザーの意見を汲み取ってサービスを拡大させてきました。

今では「Huluストア」という派生サービスをHulu内に設けて、新作を購入できるようにするといったビジネスモデルも取っています。

Spotify(音楽定額制サービス)

スウェーデン発の音楽定額制サービスです。日本には他競合と比較して後で参入しましたが、順調に利益を伸ばしています。

Spotifyには無料でいつでも利用できるフリーミアムのプランが用意されているのが特徴です。ユーザーは好きな曲を選択して連続再生するのが難しいというデメリットはありますが、膨大な楽曲から好きな曲を再生可能なので手軽にSpofityに登録できます。

音楽をダウンロード可能

広告による中断がない

無制限に楽曲をスキップ可能

また上位プランに格上げして課金すると上記といったメリットがあるので、アップセルするユーザーも多いです。

Kindle Unlimited(電子書籍定額制サービス)

「Amazon」の電子書籍定額制サービスです。200万冊以上の書籍を月額料金を支払って読み放題にできます。

小説

実用書

コミック

など各ジャンルの書籍がたくさん配信されているので読み飽きないようになっています。また定期的に新作が追加されるのも特徴です。

スマホで外出中に読む

タブレットで仕事の休憩中に読む

パソコンを使って自宅で読む

というように、Amazonのアカウントさえあればスムーズに端末を切り替えて書籍が読めるのもメリットです。30日無料体験があるので気軽に試せるようになっています。

PlayStation Now(ゲーム購入定額制サービス)

ゲームの定額制サービスとして話題を集めたのが「PlayStation Now」です。

PlayStation Nowでは400タイトル以上の作品が月額課金で利用し放題になっています。クラウドサーバー上にゲームプログラムが格納されており、ユーザーがクラウドサーバーへアクセスしてプレイできるようになっているのが特徴です。

ゲームを月間平均数本購入している方は、切り替えてみると節約につながるかもしれません。新作も多数用意されており飽きないように工夫されているのも特徴です。またPS4といったゲーム機だけでなくパソコンでのプレイにも対応しているのでユーザビリティが高いです。

なおPlayStation Nowは2022年に「PlayStation Plus」へ統合され、現在は料金と遊べる範囲が異なる3段階のプラン構成になっています。サブスクリプションでは、このようにサービス側がプランを再編することも珍しくありません。利用者としては改定の案内を見落とさないこと、事業者としては改定時に既存会員へ丁寧に説明することが解約を防ぐポイントになります。

Coffee mafia(ドリンク定額制サービス)

実店舗にサブスクリプションを導入する上で参考になるのが、「Coffee mafia」です。

LIGHT

STANDARD

PREMIUM

Coffee mafiaは上記の3つからプランを選んで、厳選されたコーヒードリンクを飲み放題で楽しめるサービスです。公式サイトでプランを申し込んだ後、実店舗でコーヒーを飲めるビジネスモデルになっています。

またコーヒー以外にも

サラダボウル1日1回無料

クラフトビールが1日1杯無料

といったコーヒー以外のサブスクリプションサービスも提供しているのもポイントです。

「サブスクリプションでプランを申し込んで実店舗で楽しむ」というスタイルは斬新ですが、それだけに注目を集めています。

この形の優れている点は、ドリンク1杯という原価の低い商品を入口にして来店回数を増やしているところです。来店したお客様がフードやスイーツを追加注文すれば、定額分を上回る売上が生まれます。実店舗でサブスクリプションを設計するときは、「定額商品そのもので稼ぐ」のではなく「来店のきっかけを作り、ついで買いで回収する」と考えると成立させやすくなります。

OYO LIFE(住まいの賃貸サービス)

賃貸のサブスクリプションサービスとして提供されているのが、「OYO LIFE」です。

OYO LIFEでは面倒な申込書も必要なく、宿泊施設を借りる気分で手軽に賃貸利用の手続きがスマホからできるようになっています。敷金・礼金・仲介手数料といった賃貸を借りる上で障壁となるコストも一切かからない点も魅力です。

「賃貸を宿感覚で手軽に変更しながら、各地で仕事をしてみたい」といった方にニーズのあるサービスとなっています。

ただしOYO LIFEは、その後2021年6月に事業が別会社へ譲渡され、新規の申し込みは停止されています。物件の借り上げコストに対して稼働率が伸びず、採算が合わなかったことが背景にあると報じられました。

ここから学べるのは、サブスクリプションは固定費が大きいビジネスほど難易度が上がるということです。在庫や物件を先に抱える形だと、会員数が想定に届かなかった時点で赤字が続いてしまいます。実店舗で導入する場合も、「会員が想定の半分でも成り立つか」を先に試算しておくと安全です。

KINTO(自動車定額レンタル)

トヨタのグループ企業が運営しているのが、「KINTO」です。

KINTOの特徴は「トヨタが用意した対象者を月額料金で利用可能」な点にあります。新車も用意されており、

頭金0円、任意保険料も含まれている

定期的に車を乗り換えできる

スマホやパソコンから気軽に申し込める

といった特徴でユーザーを集めています。

トヨタユーザーであれば定期的に新車に乗り換えながら車を利用できるので、利便性の高いサービスです。消費者同士の貸し借りになる「カーシェアリング」と違ってトヨタグループが正規にメンテナンスしたり保険を用意したりしてくれるので、安心して乗れるのもメリットになっています。

関連記事:実店舗でのサブスクリプションの活用方法

iPhoneでサブスクリプションの契約を確認・解約する方法

サブスクリプションについて調べる方の多くは、「今どのサービスに、いくら払っているのか分からない」という悩みを抱えています。iPhoneを使っている場合、アプリ経由で契約したものは1か所でまとめて確認できます。

手順は、ホーム画面の「設定」を開き、いちばん上に表示される自分の名前をタップし、「サブスクリプション」を選ぶだけです。App Storeアプリの右上にあるアカウントアイコンから「サブスクリプション」を開いても同じ画面にたどり着けます。

この画面では契約中のサービスと次回の更新日、月額料金が一覧で表示され、解約もその場で行えます。解約しても期間の終了日までは利用できるため、更新日の前日までに手続きすれば次回の請求は発生しません。

ただし、ここに表示されるのはApp Store経由で契約したものだけです。ブラウザから直接申し込んだサービスやクレジットカードで契約した実店舗のサブスクリプションは表示されないため、カードの明細もあわせて確認しましょう。無料トライアル中のサービスも同じ画面で更新日を確認できるので、試すときは登録直後に日付をチェックしておくと安心です。

サブスクリプションを利用するときの注意点

手軽に始められる一方で、サブスクリプションには解約に関するトラブルがついて回ります。国民生活センターには「1回限りのつもりで注文したら定期購入だった」「解約したはずなのに引き落としが続いている」といった相談が継続して寄せられています。

契約前に確認したいのは、料金の総額、契約が続く期間、解約の方法と受付期限の3点です。特に最終確認画面のスクリーンショットを保存しておくと、後から条件を確認する際に役立ちます。

事業者側から見れば、これは裏返しに「分かりやすく表示すれば信頼される」ということでもあります。料金と解約条件をあいまいにして一時的に契約数を伸ばしても、不信感が広がれば解約率が跳ね上がります。申し込み画面で解約方法まで明記するくらいの姿勢が、結果的に長く使ってもらえる近道です。

参考:国民生活センター「通信販売での定期購入」

アプリとサブスクリプションとの相性

アプリとサブスクリプションの相性はよいです。そもそもスマホユーザーがアプリ経由でサブスクリプションサービスを使うのが基本的な形態の一つなので、サブスクリプションモデル提供を検討している場合は自然とアプリマーケティングが視野に入ってくるでしょう。

アプリでサブスクリプションを提供するには、たとえば

1.ユーザーが店舗のレジでサブスクリプション対象サービスを購入

2.アプリインストール後に、ユーザーIDを入力してサービスを利用できるようにする

3.ユーザーがサブスクリプションのチケットをアプリに表示して提示する

4.対象となるサービスを店員が提供する

といったモデルが考えられます。サブスクリプションのサービスプランをアプリ上からすぐに切り替えられるようにしておくと便利でしょう。

アプリ上からデジタルでサブスクリプションチケットを発行すれば、紙代や印刷代も必要ないですしユーザーもスムーズにサービスを利用可能です。利用状況を見ながらどんなサービス内容に人気があるのか調査して、新しいプランの提供も検討できます。

・サブスクリプションの有効期限が切れる前にプッシュ通知で継続を促す

・サブスクリプションの利用具合によって別途特別なクーポンを配布する

・サブスクリプション利用者限定のイベントやセールなどを開催する

また、上記のような手法を取れば、顧客のロイヤリティを育成しながら利用の長期化を目指せます。データを収集しながら各ユーザーへのアプローチ方法を決定していきましょう。

サブスクアプリを作る前に決めておきたい4つのこと

1つ目は、提供する内容の範囲です。「毎日1杯まで」「月4回まで」のように上限を決めておかないと、一部のヘビーユーザーによって採算が崩れます。上限は会員全体の平均利用回数ではなく、最も多く使う層を想定して設定するのが安全です。

2つ目は、価格の決め方です。通常価格で何回分に相当するかを提示すると、お客様がお得さを判断しやすくなります。目安として、想定利用回数の1.2〜1.5倍あたりの金額に設定すると、店舗の利益と利用者の満足の両方が成り立ちやすくなります。

3つ目は、店頭での確認方法です。スタッフが数秒で会員かどうかを判別できないと、混雑時にレジが滞ります。アプリの画面提示やバーコード読み取りなど、現場のオペレーションに合う方式を先に決めておきましょう。

4つ目は、解約と再開の導線です。解約しにくい設計は不信感につながり、口コミにも影響します。アプリ内でいつでも停止・再開できるようにしておくほうが、結果的に戻ってきてもらいやすくなります。

関連記事:POSレジとポイントカード・デジタル会員証を連携するメリット|手順と成功事例を解説

サブスクアプリの開発費用と進め方

サブスクリプション対応のアプリをゼロから開発する場合、機能によっては数百万円規模の費用がかかります。会員管理、決済、利用回数のカウント、プッシュ通知といった機能を一から作ることになるためです。

一方でアプリプラットフォームを使えば、必要な機能がすでに用意された状態から始められるため、費用と期間を大きく圧縮できます。まずは1つのプランで小さく始め、利用データを見ながらプランを増やしていく進め方が現実的です。

関連記事:アプリ開発の費用相場はいくら?内訳・人月の計算方法とコストを抑える方法を解説

サブスクリプションの成否を分ける3つの数字

解約率(チャーンレート)は、一定期間にどれだけの会員が離れたかを示す数字です。月間の解約率が5%なら、単純計算で20か月で会員が入れ替わります。1%の改善でも積み上がると大きな差になるため、まずはここを毎月追いかけましょう。

LTV(顧客生涯価値)は、1人のお客様が契約している間にもたらす利益の総額です。月額料金と平均継続期間を掛け合わせると概算できます。LTVが分かると、新規会員1人にいくらまで販促費をかけられるかが判断できるようになります。

MRR(月次経常収益)は、毎月安定して発生する売上です。新規、解約、プラン変更に分けて増減を記録しておくと、売上が伸びない原因が「集客不足」なのか「離脱過多」なのかを切り分けられます。

この3つは店舗アプリの管理画面から取得したデータでも算出できます。感覚ではなく数字で判断する習慣がつくと、値下げに頼らない改善が進めやすくなります。

関連記事:LTV最大化は自社アプリ導入が決定打。現代だからこそ生きるアプリ活用法とは

まとめ

今回はサブスクリプションの概要やメリット、そして成功事例やアプリとの組み合わせ方などについてご紹介してきました。

サブスクリプションは買い切り型モデルと違って安定した利益を見込めます。また継続してデータを収集してマーケティングに活かせれば、利用の長期化も目指せるのがメリットです。

サブスクリプションを長く複数のユーザーへ使ってもらうには、プッシュ通知配信といったアプリの機能が有効です。ぜひ自店舗のアプリでサブスクリプションを提供して、利益を挙げてみてください。

サブスクリプションを簡単に言えば、料金を払っている間だけ使える権利を売る仕組みです。だからこそ、契約してもらった後にどれだけ使ってもらえるかがすべてを決めます。

まずは提供範囲と価格、店頭での確認方法、解約の導線という4点を決め、小さく1プランから始めてみてください。解約率とLTVを毎月確認しながら調整していけば、値下げに頼らずに収益を積み上げていけます。

弊社サービス「店舗アプリ」では、簡単にコストを抑えてサブスクリプション対応アプリを開発可能です。ご利用したい方はぜひ下記からお問い合わせをお願い致します。

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