飲食店の売上アップアイデア10選|客単価・客数を増やす具体的な施策を徹底解説

業種全般
公開日:2023.08.04 更新日:2026.08.26
飲食店の売上アップにつながるアイデア10選!ポイントカードや自社アプリ導入など

飲食店の売上は、来店客数と客単価によって構成されます。そのため売上アップを目指すには、まず売上の仕組みを理解し、どこに改善の余地があるのかを把握することが重要です。

ただし、売上向上はすぐに実現できるものではなく、複数の施策を試しながら効果を検証していく必要があります。メニュー設計や販売方法、集客施策などをバランスよく見直すことで、売上は着実に伸ばしていくことができます。

この記事では、飲食店が売上アップを目指すうえで知っておきたい基本的な考え方と、具体的な施策、実施する際の注意点について分かりやすく解説します。

あわせて、押さえておきたい経営指標の目安、回転率を上げる考え方、値上げの進め方、実際に売上を伸ばした飲食チェーンの事例も取り上げます。「どの施策から手をつければよいか分からない」という方は、売上の構造を確認するところから読み進めてみてください。

目次

飲食店の売上を上げるための基本的な考え方

飲食店の売上を構成する要素

飲食店の売上は、「来店客数×客単価」で計算することが可能です。来店客数は「席数×回転率×稼働率」で出すことができ、客単価については平均値を算出する必要があります。たとえば5月の来店客数が1,000人で客単価が800円ならば「1,000×800=80万円」が月間の売上ということです。

ちなみに、来店客数は細分化できます。具体的には「消費者数×認知率×配荷率」で来店客数が算出可能です。消費者数は自店舗のターゲットとなりうる人の全体数であり、認知率はそのうち自店舗を知っている人の数です。そこに配荷率、つまり実際に来店ができる人の割合を掛けて実際の来店数を割り出します。

来店客数自体は直接カウントできるので、一見細分化してさらに細かく内容を確認する必要性はないように感じますが、母数として消費者数が多くても認知率や配荷率が増えるとは限らないケースや、認知率が高くても上手く配荷率へ転換できない可能性もあるので、細かい内容を確認することも重要です。想定される来客数に届かなかった場合は上記のような細分化を行い、どこに問題が起こっているのかをよく考えると施策改善等へつなげやすくなるでしょう。

計算式を押さえたら、それぞれの数値を毎月記録するところから始めましょう。来店客数、客単価、回転率のうち、どれが前月より落ちているのかが分かるだけで、打つべき手は絞れます。

売上の合計だけを見ていると、客数が減ったのに客単価が上がって相殺されている、といった変化を見逃します。分解して並べることが、施策を決める前提になります。

まず押さえたい経営指標の目安

売上そのものだけでなく、利益が残る構造になっているかも確認しておきます。飲食店でよく使われる指標は次のとおりです。

原価率(F)は、売上に対する食材費の割合です。業態によって差はあるものの、30%前後がひとつの目安とされます。人件費率(L)は売上に対する人件費の割合で、こちらも30%前後が目安になります。

原価率と人件費率を合わせたFL比率は60%以内に収まっているかが判断の基準です。これに家賃(R)を加えたFLR比率は、70%以内が理想とされます。ここを超えていると、売上を伸ばしても手元に利益が残りにくい状態です。

売上アップの施策を打つ前に、まず自店の数値がこの範囲に収まっているかを確認しましょう。FL比率が高いまま客数を増やしても、忙しくなるだけで利益は増えません

来客数を増やすポイント

売上を増加させるには根本的なユニーク来客数を増加させるのも重要です。しかしそれ以上に、平均購入単価が多い顧客を中心としてリピーター化を促進して、来店頻度を上げることがそれ以上に重要になってきます。

新規顧客の獲得が難しくなっている今、リピーターの価値は一気に跳ね上がりました。一般的な法則でも、リピーターが飲食店等にもたらす価値が証明されています。たとえば「パレートの法則」では、「2割のリピーターが8割の売上を作り出す」ということが説明されています。また「1:5の法則」という、「新規顧客の獲得には認知を1から行うといった負担があり、リピーター獲得の5倍のコストが発生する」という法則もマーケター業界では一般的に有名な説です。

こういった法則から考えても、新規顧客獲得を継続しながらそれを離脱へつなげずに、上手くリピーターへ誘導して来店頻度を上げるのが重要なことがわかるでしょう。さらに満足いく体験によって来店頻度が増えるように、顧客満足度についても分析する必要があります。たとえば「NPS」では0~10の評価で自店舗の満足度を計測可能です。9や10の評価を付けてくれる顧客がなるべく増えるように施策を投入していくとよいでしょう。

また、飲食店は回転率が下がりやすいというデメリットがあります。昼食時や休日といった混みがちなタイミングでは店員の数に対して来店数が多く、完全に対応しきれない事例も少なくありません。回転率を上げるには、店員の数を増やすだけでは不十分です。そのためまずは、負担の発生する工程を自動化して効率化するのがポイントになってくるでしょう。

今では予算が限られていても導入が簡単なツールが複数登場しており、中には即時導入できるものも多いのですぐに自動化が実現します。たとえばセルフレジを導入すれば、決済方法の指定や支払いなどをお客様側で実行できるので負担が減ります。またテイクアウト工程が多い場合は、システム化してアプリなどで提供することで店員は実店舗の接客や調理などへ集中しやすくなります。

新規客を増やす手段も整理しておきましょう。飲食店の場合、検索・地図・口コミの3つが入口になります。「エリア名+料理ジャンル」で検索したときに表示されるか、地図アプリで見つけてもらえるか、口コミの評価と件数が競合と比べてどうかという3点です。

いずれも来店直前の人が必ず見る場所です。営業時間や写真、メニューの価格帯を最新に保つだけでも来店数は変わります。広告に費用をかける前に、無料でできるこの部分から整えておきましょう。

客単価を上げるポイント

客単価を上げるにはさまざまな方法がありますが、お客様目線から不当に価格を高く設定し直したというような印象が出るような施策実行は避けるべきでしょう。そこでサブスクリプションサービスによる売上確保や、セットメニューのアピールなどの手法がおすすめです。

サブスクリプションサービスとは1か月や1年といった期間で定期購入を行ってもらうことで、特典が受けられるサービスです。追加料金なしでトッピング無料付け放題や、指定メニュー注文し放題といったサービスが有名となっています。サブスクリプションサービスの魅力は、定期的に売上を確保できることです。確実に設定した金額がお店に入ってきますし、売上の計算もシンプルにできるのがメリットになっています。

またセットメニューでは指定料理をセットで注文することで割引や特典付与などを行い集客していきます。割引率や特典などを上手く調整すればそのコスト以上に利益が獲得できるので、「単品での注文が多い」といった特徴のある店舗ではぜひ積極的にセットメニューを増やしていきたいところです。ちなみにメニューの品質を下げずに、仕入れ方法や人件費を削減することで相対的に利益を増やすような施策を実行しているところもあります。単純な客単価アップだけでなく複数の工夫を行って利益を最大化できるようにするとよいでしょう。

客単価は、注文点数と1品あたりの単価に分解できます。どちらに問題があるのかで打ち手が変わります。

注文点数が少ないなら、セットやサイドメニューの提案が効きます。1品あたりの単価が低いなら、価格帯の高いメニューを追加するか、既存メニューの価格設定を見直す必要があります。伝票のデータを見れば平均の注文点数はすぐ分かるので、感覚で判断せず実際の数値から入りましょう。

回転率を上げるポイント

席数が限られている店舗では、回転率が売上の上限を決めます。満席になっているのに売上が伸びない場合は、ここがボトルネックです。回転率を上げる手段は大きく3つあります。

1つ目が、滞在時間のうち食事以外の部分を短くすることです。注文を取りに行くまでの時間、会計を待つ時間などが該当します。モバイルオーダーやセルフレジで短縮できる領域です。

2つ目が、提供時間の短縮です。ピーク時に出しやすいメニューを絞る、仕込みで対応できる工程を増やすといった調整が効きます。3つ目が、待ち時間の管理です。行列ができても離脱されないよう、順番待ちの受付をアプリや整理券で管理すると取りこぼしを減らせます。

ただし、回転率を上げようとして急かす接客になると満足度が下がります。顧客が急かされたと感じない範囲で調整することが前提です。

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売上アップのアイデアを実践する3つのステップ

課題を明確にする

まずは売上増加の際、課題となっている部分を明確にしていきます。売上増加といった目標の最大の障害となっている、足を引っ張っている要素をマーケティングでは「ボトルネック」と言いますが、このボトルネックの部分がどこにあるのかを把握するのが重要です。

たとえば来店客数が多いのに売上が予想より確保できていない場合は、客単価に問題がある可能性が考えられます。追加注文の促進などを行うことで改善が見込まれるでしょう。ただし、客単価に問題がある場合、注文数が少ないのか単価設定自体が問題なのかといったように、どこに問題があるのかはさらに細分化して特定すべきです。このようにどこの要素にどのような問題があるかを特定できていないと、改善目標値なども設定しにくくなるため注意しましょう。

ボトルネックを見つけるコツは、時間帯・曜日・席種で分けて数値を見ることです。全体の平均では分からない偏りが見えてきます。

平日の昼は満席なのに夜が空いている、カウンターは埋まるのにテーブルが空いている、といった状態が分かれば、対策の対象が絞れます。

ターゲットを明確にする

次にどのターゲットへ向けて施策を実行して売上を成長させるのかを把握していきます。たとえば昼休み中のビジネスマンであれば、そこまで時間が確保できないため需要は大きいかもしれませんが、短時間で注文・あるいは店内で喫食ができるメニューを用意する必要があります。

またカフェのために店舗へ赴く主婦の需要が大きいと想定される場合は、ゆったりできるようなデザートやコーヒーのメニューを充実させないといけません。このようにターゲット層に応じて用意すべきメニューや施策は大きく異なります。ニーズ把握のためにアンケートを収集したり、現在のデータを分析したりして施策の確実性を上げていきましょう。

ターゲットを決める際は、すでに来ている顧客の傾向から入るのが近道です。理想の客層を想像するより、実際に来ている人を分析したほうが精度が上がります。

会計データや予約情報から、来店時間帯、人数、注文内容の傾向を拾いましょう。そこで多数を占める層に向けた施策のほうが、反応が出やすくなります。

効果測定を行う

施策を実行した後は、効果測定も行いましょう。実は、効果測定が一番重要な工程とも言えます。目標値にどれくらい届いたか、届いた場合と届かなかった場合の各要因、追加施策や改善策の検討、データの傾向などが特によく調査すべき項目です。

そして継続的に施策改善や追加の出来る人員体制を整備していきましょう。最初から複数の施策を投入すると効果分析の負担が増えるので、2〜3個程度に抑えながら最初は分析を実行するのがおすすめです。

効果測定でつまずきやすいのが、比較の対象を用意していないことです。施策を打った月の売上が上がっても、季節要因なのか施策の効果なのか判断できません。前年同月と比べる、施策の対象外だった時間帯と比べるといった形で、比較の相手を決めてから始めましょう。

あわせて、記録の残し方も決めておきます。いつ何をやって、どの数値がどう動いたかを1行ずつ残しておくだけで、翌年の施策設計が楽になります。

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飲食店で客単価を上げる4つの方法

セットメニューやコースを用意する

客単価を上げる方法として効果的なのが、セットメニューやコース料理の導入です。単品メニューのみの場合、顧客は必要最低限の注文にとどまりやすくなりますが、セットを用意することで自然と注文点数が増え、客単価の向上につながります。

例えば「メイン料理+ドリンク+デザート」のセットや、複数人向けのコースメニューを用意することで、単品注文よりも高い価格帯の注文を促すことが可能です。セット価格を少しお得に設定すると注文率も高まり、顧客満足度を高めながら売上アップを実現できます。

セットを設計するときに気をつけたいのが、割引しすぎないことです。単品の合計より大幅に安くすると、注文点数は増えても利益は減ります。原価率の低いドリンクやライスを組み込むと、割安感を出しながら利益を確保しやすくなります。

追加注文を促す

客単価を上げるためには、来店客に追加注文を促す工夫も重要です。これはアップセルやクロスセルと呼ばれる販売手法で、飲食店でも効果的に活用されています。

例えば「ドリンクはいかがですか」「+150円でデザートを付けられます」といった提案をすることで、自然に注文数を増やすことができます。スタッフの声掛けやメニュー表の工夫を組み合わせることで、無理なく注文点数を増やし、客単価アップにつなげることが可能です。

声かけの効果を高めるには、タイミングと文言を揃えておくことが必要です。スタッフによって成果に差が出るのは、多くの場合ここが原因になります。「メインを提供した5分後にデザートを案内する」といった形で、いつ何を言うかを決めて共有しておきましょう。

高付加価値メニューを用意する

高付加価値メニューを用意することも、客単価を高める有効な方法です。通常メニューより価格が高くても、食材の質や調理方法、限定性などの価値が伝われば、顧客は納得して注文しやすくなります。

例えば、国産食材を使った特別メニューや数量限定メニュー、店舗の看板メニューなどを作ることで、高価格帯の注文を増やすことができます。「おすすめ」「人気No.1」などの表示を付けると注文率が高まりやすく、客単価アップにつながります。

高価格帯のメニューは、注文されなくても効果があります。3,000円のコースが並んでいると、2,000円のコースが割安に見えるためです。価格帯を3段階に分け、真ん中を主力に据える設計にすると、狙った価格帯へ誘導しやすくなります。

メニュー表や店内導線を工夫する

メニュー表の見せ方や店内導線を工夫することでも、客単価を高めることができます。例えば料理とドリンクを別ページに分けるのではなく、相性の良い組み合わせを同じページに掲載することで追加注文を促しやすくなります。

また、写真を大きく掲載したりおすすめメニューを目立つ位置に配置したりすることで、顧客の注文行動を自然に誘導できます。メニューのデザインや配置を工夫するだけでも注文数が増え、結果として客単価アップにつながります。

メニュー表で効果が出やすいのは、利益率の高いメニューを目立つ位置に置くことです。人の視線は左上から入るため、その付近に配置すると注文されやすくなります。売れているが利益率の低いメニューは、あえて目立たせないという判断もあります。

値上げをするときの進め方

原材料費や人件費の上昇を受けて、価格改定を検討する店舗も増えています。日本フードサービス協会の集計でも、2025年の外食売上は客単価の上昇(前年比104.3%)が押し上げ要因となる一方、客数が前年を上回れない企業も出てきているとされています。

出典:一般社団法人 日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査 2025年年間結果」 https://www.jfnet.or.jp/wp/wp-content/uploads/2026/01/nenkandata-2025.pdf

つまり、値上げだけで売上を保つ状態には限界があるということです。値上げを行う場合は、一律に上げるのではなくメニューごとに判断するほうが客離れを抑えられます。

原価率の高いメニューから優先して見直す、価格を据え置く代わりに量を調整する、値上げと同時に品質や盛り付けを改善するといった進め方が現実的です。あわせて、値上げ後の客数を必ず確認しましょう。客単価が上がっても客数がそれ以上に減れば、売上は落ちます

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飲食店の売上アップアイデア10選

ここから紹介する10の施策は、効く指標がそれぞれ違います。新規の客数に効くもの、リピートに効くもの、客単価に効くものを意識して選ぶと、課題に合った施策を絞り込めます。前の章で特定したボトルネックに対応するものから着手してみてください。

ポスティングや看板

店舗付近に顧客が多い場合は、直接ポスティングをしてアピールできます。通行客に対して看板等で宣伝を行うのも古くからある手法です。

ただしポスティングに関しては、情報到達率が以前より低下しているので効果が出ない場合打ち切ってもよいでしょう。また看板に関しても手書きするだけでなく、デジタルサイネージで柔軟に情報を出し分けるといったように手法が増えているのでしっかり選定しておくとより効果を得られます。

看板で効果を出すなら、店の前を通る人が3秒で判断できる情報に絞ることです。業態、価格帯、看板メニューの3点が伝われば、入店の判断材料になります。

期間限定メニューの開発

飲食店では季節限定の食材を使ったメニューも提供できます。限定性を出すことで期間限定にはなりますが、集客数を一気に増加させることが可能です。限定品ならではの味わいたい、注文したいを刺激できる調理を行い見た目でアピールできるとよいでしょう。人気が出れば毎年提供することで、売上を確保しやすくなります。

限定メニューは、既存客の来店理由としても機能します。いつも同じメニューだと来店の間隔が空きますが、新しいものがあると足を運ぶ理由が生まれます。

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テイクアウトやデリバリーサービス

テイクアウトやデリバリーサービスの活用は、継続的な売上成長にも影響してきます。店舗外での注文を増やせるようにサービスならではの特典やメニューを用意しているお店もあります。

テイクアウトは今まで来店飲食への敷居が高かったお客様にもアピールできますし、システムによって工程自動化も可能です。またデリバリーサービスは品質に問題がなければ、従来商圏外だった場所にも商品を届けられるためメリットになります。

デリバリーを外部サービスに頼る場合は、手数料の水準を確認しておきましょう。売上は立っても、手数料を差し引くと利益がほとんど残らないケースがあります。自店の注文導線を持っておくと、利益率を保ちやすくなります。

モバイルオーダーやセルフレジ

テイクアウトやデリバリーサービスを集約しながら回転率向上などを目指すためには、モバイルオーダーの活用も重要です。注文から決済までを自動化することで大きな売上アップへつながるでしょう。

セルフレジは導入の際、どこまでシステムによって自動化できるのか考えて導入することをおすすめします。専用機器を導入して店舗へ設置する形になるため、じっくりどこのシステムを導入するのか検討しましょう。

モバイルオーダーは、注文データが顧客情報として残る点も見逃せません。誰が何を頼んだかが記録されるため、次回のおすすめやクーポンの内容を決める材料になります。

会員カード・ポイントカード制度

来店頻度を上げるためには、会員制度を用意するとよいでしょう。会員カードやポイントカードを提供して貯められる・使えるようにすることで来店頻度を上げることが可能です。

また限定キャンペーンや特定メニューでの倍率アップといった方策も利用できます。システム上で付与ポイントを調整したりする必要はありますが、来店率アップへつなげられるのでぜひ活用してみてください。

設計で迷ったら、特典に届くまでの回数を来店周期から逆算するとうまくいきます。月1回来店の店で10回スタンプにすると達成まで10か月かかり、途中で忘れられてしまいます。3〜5回程度で一度特典に届く設計にして、そこから次の段階へつなげるほうが達成感が続きます。

関連記事:会員ランクの成功事例5選|リピート率を高める特典設計とランクアップの仕組み

SNS

SNSを活用するためには、どうやったらファンの増える投稿になるのかを検討する必要があります。投稿する際、店舗全体の意見として情報を発信する方法と、担当店員ごとに色を出して投稿を行う方法があり、方法によって受ける印象が異なります。

SNSでファンを作るという目標を達成するためには面白い色のある投稿をしていく必要がありますが、公式のお願い等は色が出ないほうがよい場合もあります。上手く投稿内容を出し分けてファンを創出していきましょう。

SNSで押さえておきたいのが、投稿がそのまま来店につながるわけではないという点です。認知を広げる役割が中心になるため、来店を促す手段は別に用意しておく必要があります。

自社アプリの導入

継続して顧客をフォローしてリピーター化するためには、自社アプリの導入も必要です。自社アプリではプッシュ通知発信やクーポン配布などで確実にタッチポイントを作ることができます。自社アプリはアプリプラットフォームで導入すると気軽に制作が可能です。

アプリの強みは、来店していない期間にこちらから声をかけられる点にあります。SNSは投稿が流れて埋もれ、グルメサイトは検索されなければ表示されませんが、アプリは通知で直接届きます。

会員数が増えても配信コストがほとんど変わらないため、長く続けるほど1人あたりの費用は下がっていきます。

関連記事:飲食店が今すぐ試すべき!アプリを使った効果的なリピート集客法とは

DMの配信

メールなどでDMを配信する方法もあります。従来はポスティング等で情報を届けていましたが、到達が不確定になっているのでメールといったWebで配信したほうがよいかもしれません。DMで効果が出ない場合はテキストや画像を変更して検証したり、プッシュ通知での発信に切り替えるといった方法が有効です。

メールで送る場合は、開封率が10%前後にとどまる前提で設計しましょう。同じ内容をプッシュ通知で送ると、開封率は数倍になるとされています。

関連記事:プッシュ通知の開封率の平均は?開封率を上げる方法と配信時の注意点を解説

グルメサイトの利用

グルメ系のポータルサイトへ自店舗情報を掲載する方法もあります。この方法だと集客数が多い有名メディアを介して売上アップが狙えます。ただし競合が多く効率よく情報が到達しない可能性もありますし、掲載料金も発生します。効果が出ない場合は他の手法へ切り替えるのがよいでしょう。

グルメサイトで気をつけたいのが、顧客との関係がサイト側に残るという点です。掲載をやめれば接点も消えるため、来店した人を自店の会員として囲い込む導線をあわせて用意しておきましょう。

AIを活用した接客サービス

近年ではAIが学習して提案を行ってくれるようなサービスが増えています。たとえば今までの接客内容から顧客属性を自動分析して、メニューをレコメンドしてくれるサービスが考えられます。EC業界等ではすでに役立てられている方法ですが、モバイルオーダー等でも活用すると客単価アップが狙えるかもしれません。

導入を検討する際は、データが貯まって初めて精度が出る点を理解しておきましょう。導入直後から成果を求めず、注文履歴が積み上がる期間を見込んでおく必要があります。

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飲食店の売上アップに成功した事例

実際に成果を出している飲食チェーンの取り組みを見ておくと、施策の組み合わせ方がつかみやすくなります。ここでは3社の例を取り上げます。

モスバーガー|会員制度をアプリ化して来店を促す

モスバーガーでは、購入金額や頻度に応じてランクが上がる会員制度をアプリ上で提供しています。ランクが可視化されることで、次の段階を目指す動機が生まれる仕組みです。

あわせて、店頭で事前に注文と決済を済ませて商品を受け取れるモバイルオーダーや、クーポンの配信も同じアプリに集約しています。会員制度、注文、クーポンを1つの画面にまとめることで、来店から次の来店までを途切れさせない設計になっています。

吉野家|プリペイドとランク制度を組み合わせる

吉野家では、プリペイド式のカードとファンクラブ型の会員制度を組み合わせています。先にチャージしてもらうことで、次の来店が前提になるのが特徴です。

チャージ残高があると、他店ではなく自店を選ぶ理由が生まれます。プリペイドは客単価を上げる施策ではありませんが、来店頻度を安定させる効果があります。会員のランクに応じた特典を用意することで、利用を続ける動機も維持しています。

マクドナルド|クーポンとモバイルオーダーを連動させる

マクドナルドでは、アプリ上のクーポンとモバイルオーダーを組み合わせています。クーポンを見た流れでそのまま注文まで進める導線が特徴です。

クーポンを配っても、実際に使われなければ効果は出ません。注文機能と地続きにすることで、思い立ったタイミングを逃さない設計になっています。共通ポイントとの連携も行っており、来店の理由を複数用意している点も参考になります。

3つの事例に共通するポイント

取り上げた3社に共通しているのは、単独の施策ではなく複数機能を連動させている点です。クーポンで来店を促し、モバイルオーダーで注文まで運び、ポイントやランクで次の来店につなげるという流れができています。

もう1つの共通点は、来店していない期間の接点を持っていることです。アプリのアイコンと通知があることで、思い出してもらう機会を確保しています。

規模は違っても、この2点は中小規模の飲食店でも再現できます。まずはクーポンとスタンプの連動から始めるだけでも、効果は変わってきます。

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飲食店で売上アップさせる際の3つの注意点

顧客満足度を下げないようにする

売上アップを優先するあまり、顧客満足度を下げてしまう施策には注意が必要です。例えば過度な値上げや強引な追加注文の提案は、来店客に不満を与えてしまう可能性があります。

飲食店はリピーターの存在が売上に大きく影響するため、短期的な売上だけでなく長期的な関係づくりを意識することが重要です。料理の品質やサービスの質を維持しながら、自然な形で客単価や来店頻度を高める施策を行うことで、継続的な売上向上につながります。

判断に迷ったときは、その施策を自分が客として受けたらどう感じるかを基準にしてみてください。強引な提案や質を落とした値上げは、その場では売上になっても次の来店を失います。

スタッフの負担が増えすぎないようにする

売上アップのための施策を導入する際は、スタッフの負担にも配慮する必要があります。例えば新しいメニューを増やしすぎると、調理工程が複雑になり、オペレーションが乱れる原因になることがあります。

スタッフの負担が大きくなるとサービス品質が低下し、結果的に顧客満足度を下げてしまう可能性があります。施策を実施する際は、現場のオペレーションとのバランスを考えることが重要です。

新しい施策を始めるときは、既存のどれかをやめることも同時に検討しましょう。足し算だけを続けると現場が回らなくなり、結局どれも中途半端になります。

利益率を意識した施策を行う

売上を増やすことだけに注目すると、利益率が下がってしまうケースもあります。例えば過度な割引キャンペーンや値引き施策は、一時的に客数を増やせても利益を圧迫する可能性があります。

飲食店では食材原価や人件費などのコスト管理も重要です。そのため売上アップ施策を考える際は、単純な売上増加だけでなく、利益がしっかり残るかどうかを確認する必要があります。利益率を意識したメニュー設計や販売方法を取り入れることで、安定した経営につながります。

割引を行う場合は、値引き額を回収するために必要な追加来店数を先に計算しておきましょう。粗利で割れば、何人多く来てもらえば元が取れるかが出ます。数字を出しておけば、続けるかやめるかの判断もぶれません。

施策を続ける体制をつくる

売上アップの施策は、一度打って終わりではありません。続けられる形にしておくことが結果を左右します。

年間の販促カレンダーを作り、季節ごとの限定メニューやキャンペーンをあらかじめ組んでおきましょう。毎回ゼロから考える運用にすると、忙しい時期に止まります。

数値の確認も月次で行う日を決めておきます。売上、客数、客単価、注文点数を並べて前月と比べるだけでも、変化に早く気づけます。担当を一人に任せきりにせず、店長とスタッフで数値を共有する場を持つと、現場からの改善案も出やすくなります。

関連記事:飲食・小売業のCRM活用術とメリット|店舗顧客管理アプリで売上アップを実現

飲食店の売上アップなら「店舗アプリDX版raiten」

飲食店で安価にアプリを導入したい方には、店舗アプリDX版raitenがおすすめです。プッシュ通知配信やクーポン配布、会員制度の提供などの機能が搭載されたアプリを簡単に導入できます。継続的にリピーターを増やして客単価を増やしたい店舗にも向いているので、気になる方はぜひお問い合わせください。

ノーコードで作成できるため、専門知識がなくても店舗側で運用を完結できます。クーポンの内容変更やメニューの差し替えも管理画面から即座に反映できるので、思いついた施策をその日のうちに試せます。

導入から運用までは専任の担当者が伴走し、配信の頻度や内容の相談にも対応しています。

まとめ

今回は飲食店の売上アップの視点において、そのポイントや手法などを解説しました。売上は来店客数や客単価、それに来店頻度を基に算出できます。

実際には利益などの項目も確認する必要がありますが、上手くコストを削減しながら客単価・来店頻度等を増やしていければ売上改善・増加は可能です。ぜひアプリ活用などの施策を実行して、売上増加を達成してみてください。飲食店の売上アップについてのご相談はお問い合わせください。

あわせて、経営指標の目安、回転率を上げる考え方、値上げの進め方、実際の成功事例も取り上げました。施策を選ぶ前に、客数・客単価・回転率のどれがボトルネックかを特定することが出発点になります。まずは数値を分解して並べるところから始めてみてください。

関連記事:飲食店のリピーターを増やす!アプリ活用で売上を伸ばすための機能7選

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