アプリ開発を依頼するには?依頼の流れや開発費用、事前に決めておくべきこと
アプリ開発を依頼する際は、さまざまな手法があることを念頭に置いて依頼先を決める必要があります。事前に依頼の工程や開発費用の目安などを知っておくことで、失敗する可能性はぐっと低くなるでしょう。
依頼方法によっては自社の開発希望に沿わない結果になることもあるので、よく比較検討することが重要です。
この記事ではアプリ開発を進める方法や依頼先の種類、注意点などをご紹介します。
アプリ開発を依頼する前に、ぜひ読んでみてください。
目次
アプリ開発を依頼するときの流れとは?アプリ開発の進め方
まずはアプリ開発を依頼するときの手順を簡単に解説します。
1.どんなアプリを開発したいのかを決める
まずは、
- どんなアプリを作りたいのか
- なぜそのアプリを作ろうと思ったのか
- ターゲットや目標はどうするのか
といった点を自社ではっきりさせておく必要があります。
そして、自社の要求することを文章化してまとめる作業が必要です。
この工程では必要なデータを収集するための事前の分析作業なども含まれるため、かなり時間が掛かることもあるでしょう。
この工程でじっくり詳細を確認しておかないと、無駄にコストがふくらんだりするので危険です。アプリ開発における最初の段階として時間をかけてでもしっかりと行いましょう。
2.アプリ開発の依頼先を決める
アプリ開発のコンセプトや詳細が決まったら、次にアプリ開発をどこへ依頼するのかを決めていきます。現在アプリ開発の主な依頼先は、下記のような選択肢があります。
- フリーランスのエンジニア
- アプリ開発会社
- アプリ開発のプラットフォームサービス
依頼先ごとにメリット・デメリットや費用感、注意点などが変わってくるので、依頼先をどこにするかをまず比較して、その後に具体的にどの業者・サービス等へ依頼するのかを決めるのがよいでしょう。
選定の際は先ほど作成したアプリコンセプトや希望の詳細などが役立ってきます。ここで詳しく開発したいアプリの内容やスケジュール感などが決まっていると、自然にどの依頼方法が適切なのか決まってくるでしょう。
3.見積り・契約
依頼先が具体的に決まったら、次に見積りを受け取りましょう。
たとえば依頼先をアプリ開発会社に決定した場合はA社とB社、C社をまず選定して、それから各業者へ見積もり作成をお願いして書類を受け取ります。この際プラン内容やサポート具合、初期費用といった料金内訳を細かく確認することが重要です。
契約時はこちらの希望通りの内容が必要な項目分契約書類にしっかり書かれているか、確認してみてください。契約が終わったら、次に依頼先からヒアリング依頼が来るはずです。アプリの開発スケジュールや機能の優先順位などをここで細かく共有できていると、希望通りの期間にアプリが開発できる可能性が高くなります。
4.開発・テスト
次は、いよいよ開発・テストの段階です。
ここではフリーランスのエンジニア・アプリ開発会社とアプリ開発のプラットフォームで開発方法が異なります。
フリーランスのエンジニア・アプリ開発会社の場合は基本的に外注先へ開発を任せるだけでよいです。プログラミング言語や対応OSの指定などがある場合は開発前に共有を済ませておきましょう。
アプリ開発のプラットフォームの場合はサポートを受けながら基本的には自社開発を行っていきます。ノーコード・ローコードで開発ができますが、きちんと動作するアプリになっているかチェックしながら作業を行ってみてください。
開発後は、検証作業も必要です。外部委託タイプの場合は動作確認に積極的に参加する姿勢を持ちましょう。またプラットフォームの自社開発タイプの場合は、都度機能追加・編集ごとに動作を確認できるようにしておくと、失敗しにくくなります。
5.リリース・運用
開発と検証作業が終わり問題なくアプリを提供できる段階に移ったら、ついにアプリを本格的にリリース・運用していきます。
リリースに関しては提供開始後にフリーズや動作不良といった問題が起きた場合、すぐ対応する必要があります。開発が終わっただけで安心せずに、対応ができるスタッフを用意してトラブルへ対応できるように事前準備しておきましょう。
また運用に関しては継続的な効果の測定や分析、課題の洗い出しや新計画の立案などの作業が発生します。こちらに関しても担当者を用意して作業ができるように準備しないといけません。外注タイプで制作したアプリを自社運用する場合、内部にさわれない仕組みにすると運用作業がはかどらないので注意しましょう。
アプリ開発の依頼先はどう決めればよい?
続いてはアプリ開発の依頼先を決める方法をご紹介します。
アプリ開発の方法は?
1からフルスクラッチで開発する手法を想定する場合、自社開発のハードルは一気に高くなります。
自社がITに関してノウハウのある企業であれば別ですが、今からアプリを運用しようとしている企業の場合はノウハウが不足しているケースが多いでしょう。
自社開発をする場合はプログラミング言語や開発環境などを操作できるスタッフが複数人必要なため、結果的に外注に依頼するケースが基本になります。自社開発は掛かるコストに見合わずスケジュール的にも制作が希望通りにならない可能性が高いためおすすめできません。
アプリ開発の依頼先
アプリ開発を依頼する際は、次の選択肢があります。
フリーランスのエンジニア
現在ではクラウドソーシングサービスなどで受注を行っているフリーランスのエンジニアが増えています。こういったフリーランスのエンジニアは経験を積んでから独立しているケースも多く、独自性のある開発をしてくれる可能性も高いためアイデアをなるべく100%の形で実現してアプリに入れ込みたい方にはおすすめの依頼先です。
また依頼費用に関してもアプリ開発会社と比較するとコストが掛かるポイントが少ないため、低コストで依頼が可能になっています。カスタマイズ等に関しても気軽に連絡して調整できる点もメリットです。
その代わりスキルのある・ないをじっくり確認しないと、スケジュールにアプリ完成が間に合わない可能性があります。また1人で稼働しているのが基本なため、大規模なアプリや超短期間での制作が必要なアプリの開発には向いていません。
アプリ開発会社
アプリ開発会社は開発において一定数のスタッフを抱えた状態でスケジューリングを行い、クライアントから依頼されたアプリの開発を実行します。
人手面では単独で依頼を受けて稼働するフリーランスのエンジニアより有利です。そのため、ある程度規模感のあるアプリでも開発依頼ができる点がメリットです。またサポート面に関しても開発途中や運用工程において各種アドバイスが受けられるので安心してアプリを活用できます。
その代わりアプリに後で機能・デザインを追加したくても、すでに計画が進んでいるとさしこめない可能性が高いです。また費用は高くなりがちなので、ある程度予算を確保できる企業でないと依頼までこぎつけるのは難しいかもしれません。
アプリ開発のプラットフォームサービス
この方法ではまずアプリ開発のプラットフォームサービスを提供している企業を探します。そして導入先が決まったらヒアリング等を受けて事前に環境を用意してから、自社で開発を行うのがポイントです。
この方法だと開発がスタートすれば、自社で内製が可能になります。アプリ開発経験がない場合は不安かもしれませんが、直感的に操作ができる画面を提供業者側で用意してくれているため操作に慣れればすぐアプリをテストしたり、公式提供したりできます。またノーコード・ローコードで内製するタイプを定着させられるので、外注するよりもコスト削減につながるメリットも受けられるでしょう。
特に近年増加している傾向にある実店舗の販促アプリを制作する場合は、アプリ開発プラットフォームを使って内製を実行するのがおすすめです。この方法であれば中小規模の店舗でも気軽にアプリの効果を確かめられます。
アプリ開発会社の選び方
続いてはアプリ開発会社の選択方法をご紹介します。
搭載したい機能が実装できるか
搭載したい機能に関しては、
- クーポンの出し分け
- 地理情報を使ったマーケティング
- ECを活用したネットショップ
などさまざなものが思いつくでしょう。
こういった機能にまず優先順位を付けてから、順位の高い機能をスムーズに搭載できる依頼先を探すことが重要です。
たとえばクーポンの出し分けを行いたい場合はセグメントを細かく設定できるように調整ができる依頼先を選択できると安心ですし、地理情報を使ったマーケティングに関してはすでに地理マーケティングの運用ノウハウのある企業に依頼するのがおすすめです。
費用は予算内におさまるか
費用に関しては依頼時の初期費用だけでなく、運用に関する費用まで検討する必要があります。
初期費用が無料でも結局運用コストが高くなってしまう事例もあるからです。
さらにオプション費用やサポート費用が追加で発生する場合は、具体的な利用シーンを想定した上でどのくらいコストが発生するのかを事前検証する必要もあります。こうすることで精度の高いコスト計算が可能となり、依頼先選定の際も役立ちます。
最終的には予算内で収まる、あるいは少し超過してもかなりのメリットが受けられる依頼先を探すと失敗しにくいです。
サポート体制はしっかりしているか
サポートに関してはまず、
- 電話
- メール
- 自社へ直接出向
のうち、どの方法でサポートが受けられるのかを確認しましょう。依頼先の料金プランが安いとメール対応のみでしか対応してくれないサービスもあります。
また24時間365日対応を受け付けているか、サポート費用がプランに入っているのか別途請求になるのかまで確認するとなおよいです。実際の対応のレベルを導入段階で確認して、安心できるかを判断するのもよいでしょう。ただし対応してくれたスタッフと別のスタッフが実際のサポート時に入る可能性もあるので、そこまで含めてサポート内容をチェックしましょう。
対応実績は豊富か
スムーズなアプリ開発依頼するためには、実績確認も重要です。
また、有名企業から受注を受けているか、どのくらいの受注件数があるのかだけを確認せず、いっしょに自社のジャンルと依頼先のノウハウが一致しているかをなども確認しましょう。
たとえば、アパレルからの開発依頼が多くノウハウのある企業は、EC機能の搭載といった点では他社企業より優位に立っているかもしれませんが、レストランでのアプリ制作実績がないと、効果的なメニューの見せ方などが分からずにレストラン関係のアプリ開発がスムーズに進まない可能性もあります。
こういったように開発実績における対応ジャンルを確認して、自社の業種と一致しているかを確認するのは重要です。
アプリ開発の費用相場
アプリ開発の費用相場は次の通りです。
初期費用 |
運用費用 |
補足 |
|
フリーランスエンジニア |
30万円、50万円など |
1時間2,000円など |
エンジニアのスキルや経験などで大きく変動 |
アプリ開発会社 |
50万円、100万円など |
月額12万円など |
運用費用は年額で算出されることもあり |
プラットフォームサービス |
無料、10万円など |
月額2万2,000円など |
実店舗アプリを制作する場合、プラットフォームを使うことで費用削減となる |
※プラットフォームサービスに関しては弊社プラットフォーム「店舗アプリDX版 raiten」の料金プランを参照
上記表でコストを比較してみると、やはり内製しやすくコスト削減効果の高いプラットフォームサービスで開発するのがおすすめです。
特に実店舗で販促に使うアプリを制作する場合、そのためのプラットフォームを提供している企業が多く導入がしやすくなっています。
アプリ開発を依頼する際の注意点
アプリ開発を依頼する場合は、次の点に注意してみてください。
アプリ開発の目的・イメージを明確にしておく
アプリ開発に関して目標やイメージを初期段階で明確にして文章化しないと、先の開発も上手くいかない点を頭へ入れておきましょう。
詳細を明確にできない場合は依頼予定先へヒアリングを受けるなどのサポートを受けてもよいですが、その際も最低限希望を口頭で伝えられるレベルにまでは持っていく必要があります。
必要な機能が後で分かっても開発仕様を変更できない可能性があるので、事前準備は重要です。
アプリ開発を依頼する会社は比較検討し慎重に選ぶ
比較検討の際はすでに説明しましたが、見積りをもらうことが重要です。
料金プランやその対応内容、コスト内訳などを詳しく書いて共有してくれるところは信頼性が高いです。
また見積りはなるべく依頼予定先すべてに依頼しましょう。そうすることで適切なコストで依頼をすることが可能となります。アプリ開発方法もいろいろあるので、どの開発方法が適切なのかも合わせて事前に確認しておいてください。
店舗アプリならノーコードで簡単にアプリが開発できる
店舗アプリDX版 raitenでは、ノーコードで低コストな内製をアプリ開発において実現できます。
プッシュ通知の活用など基本的な機能はすぐ搭載して検証できるので、簡単に効果を確認することも可能です。また開発会社に外注したりするよりもスピーディーな開発ができるので、アイデアをすぐに実行できます。
店舗用の販促アプリを導入したい方はぜひご連絡ください。
お問い合わせフォームはこちら
まとめ
今回はアプリ開発を進める方法や依頼先の種類、注意点などをご紹介しました。
アプリ開発にはさまざまな方法があり、開発手法によってコストも大きく変動します。まずアプリに何を求めるのかをコンセプトとして詳細化して、依頼先へ共有できるレベルに持っていく必要があるでしょう。
また見積り等を行いコストや対応内容といった点で比較・検討を実行、最適な依頼先を決定する判断力も必要です。ぜひこの記事を参考に、スムーズなアプリ開発を依頼してみてください。