店舗アプリを導入する前に知っておくべきこと|アプリ開発会社の選び方から運用まで全て解説
あなたの店舗では、集客の成果がきちんと出ていますか?現在ではチラシやDMなど既存のアナログ的な集客方法に代わり、WebサイトやSNSなどのデジタルの集客方法が主流です。中でも最近は自店舗のオリジナリティを出しやすく、お客様にプッシュ通知を出したりして集客につなげられる自店舗アプリの需要が高まっています。
しかしただ闇雲にアプリ制作会社を決めて適当なアプリを制作するようでは、自店舗アプリ集客のメリットが薄れてしまいます。コストがかかるのであればそれ以上の集客効果を見込みたいと思うのは当然のことです。
そこで今回は自店舗のアプリを導入する際に知っておくべきポイントを、検討~ダウンロード促進と4つの段階に分けて詳しくご紹介。
「自店舗アプリ導入を検討しているが、どんな点に注意して制作を進めればよいか知っておきたい」という店舗オーナーの方は必見です。
目次
検討
まずは自店舗アプリの検討段階です。自店舗アプリを検討されているオーナーの方には、こんな悩みを持っている場合が多いです。
- チラシやDMなどを未だに使って集客しているが、効果が薄くなってきた
- 自社Webサイトを制作して集客しようとしたが、ポータルサイトばかりが上位に表示され、集客できない
- メルマガでリピーター増加を見込もうとしたが、中々開封してくれるお客様がいない
- ポータルサイトを使って集客しようとしたが、他競合に埋もれやすく効果がいまいち
- デジタルの集客手法での効果に限界を感じている
他にもいろいろな悩みがあるでしょうが、例として上記の点が挙げられます。店舗アプリを利用すると、
- チラシやDMなどアナログの集客手法より安く、効果的な集客ができる
- Webサイトやポータルサイトと違い、一度インストールされれば埋もれにくい
- メルマガと違いプッシュ通知などで開封率は高い
- SNSやブログなど既存の集客方法と組み合わせれば、従来より大きな集客効果が見込める
などのメリットがあるので、上記のような悩みを解決できます。
2019年2月には日本国民全体のスマホ利用率が85%を超えるなど、現在日常的にスマホを使いこなす消費者がどんどん増えています。このような状況で、お客様とのタッチポイントとしてスマホを有効活用できるスマホアプリでの新規及びリピート集客は、店舗オーナーにとって必須課題であるとも言えます。
スマホアプリを使って集客するには「ホットペッパーグルメ」など、ポータルのアプリを使う方法もありますが、やはりポータルサイトといっしょで競合他社に埋もれやすいなどデメリットが多いです。
お客様との親密なリレーション構築を行い、「ロイヤルカスタマー(自店舗に対する愛着が大きい優良顧客)」になってもらうためにも、オリジナルアプリを制作して集客を行う方法がおすすめです。自店舗アプリを制作する際にはアプリ制作会社に依頼をします。このとき事前にどんな課題を解決したいか、また自店舗アプリ集客により自店舗が何を実現したいか、店舗スタッフ全体でもよくアイデアを出して計画化することが重要です。
アプリ発注の際は「RFP(提案依頼書)」といったテンプレートにアプリ制作目的や達成したい指標などの項目を書き込み、アプリ制作会社に渡すと開発時のトラブルを減らせます。
開発
アプリを制作するにはまず制作会社選びから始めます。怪しい会社もありますので、まずはインターネットなどで会社の情報を収集してみましょう。導入実績100社など、数値で実績が書いてあるところは信頼性が高いです。そして信頼できる会社をいくつか見つけたら、問い合わせ後見積もりなどを行い、一番適切な内容で契約できそうな会社を決定します。前述のRFPなどを提出した後見積額などを決めてもらい、対応がしっくり来るところを探しましょう。
オリジナルアプリを制作してもらうときに、導入には2種類の方法があります。
完全オリジナルで制作する
まずは完全オリジナルで制作する方法(「フルスクラッチ」で自店舗アプリを制作する方法)です。何と言ってもメリットは自由度が高く、完全オリジナルポイントコンテンツなど、充実した機能を搭載できることです。これにより他競合他社アプリとの差別化が図れ、ブランディングに有利になります。
しかしデメリットもあります。一番のネックは開発費が数千万円かかる場合があったり、ランニングコストも月額数十万円かかったりするなど、費用が高額になること。そのため完全オリジナルで自店舗アプリを制作してもらう方法は、中~大規模の会社でないと難しい面があります。そして開発期間も半年以上など長くなるため、すぐに自店舗アプリをリリースしてPDCAサイクルを回したい、といった要望には向いていません。しかも1から制作したアプリというのは不具合が生じやすく、「デバッグ(プログラム上の不具合を修理する)」などの手間も掛かってきます。
このように従来のアプリ制作というのは大規模なコストや時間が掛かりがちで、規模の小さい店舗では選択肢にも入っていませんでした。
パッケージを活用して制作する
規模の小さな店舗でも自店舗アプリが活用されるようになったきっかけを作ったのが、このパッケージを活用して自店舗アプリを制作する方法です。パッケージと呼ばれる基本プログラムが最初から用意されており、これを適宜店舗の希望に合わせてカスタマイズしていきます。
メリットはまずコストが掛かりにくいこと。初期費用や月額ランニングコストが数千円~数万円程度で収まり、予算が少ない店舗でも導入が可能です。そしてパッケージを使って開発期間を省略しているので、数日で開発を完了させることも可能です。パッケージ化されている分不具合対策がすでに取られており、バグが起こりにくいなど品質が安定しているのも外せないポイントです。
デメリットは自由度がフルスクラッチしたアプリより低い点。「自社で絶対こういう機能を付けないといけない」という希望があっても、全てを自店舗アプリに落とし込めないかもしれません。同じテンプレートを使用しているアプリが多数ある場合、デザイン面で差別化できない可能性があるのも注意してください。
中小規模の店舗が自店舗アプリを制作する場合、選択肢になるのは間違いなくパッケージを利用したアプリ制作でしょう。すぐにリリース可能で、集客効果を測ってまた次につなげるなど、PDCAサイクルがスムーズに回りやすいのも嬉しい点です。
運用
WebサイトでもSNSでもあらゆるWebコンテンツに言えますが、自店舗アプリはリリースしたら終わり、ではありません。
そこから自店舗アプリでの集客効果を図り、改善点を洗い出すなど一連の運用が重要になります。ここでは運用時に踏まえたい3つのポイントをご紹介していきます。
コンテンツ
自店舗アプリはブログやSNSなど、他集客ツールと連携が図れます。自店舗アプリ内で更新頻度の高いブログやSNSなどのコンテンツを紹介すれば、アプリ内でも活気が出ます。そして自店舗アプリユーザーが自店舗ブログやSNSにもアクセスして直接閲覧やフォローしてくれたりなど、集客ツール同士を掛け合わせて集客の相乗効果も見込めます。そして情報量が多く、商品やサービスの魅力を伝えやすい動画などを活用して、お店や商品の理解度や親近感を出しましょう。
商品の理解度や親近感などは、「このお店いいな、また行ってみよう」とお客様の「ロイヤルティ(愛着度)」向上にもつながるため、積極的にアピールしていきたいところです。
またアプリ起動後のトップ画面はお客様の目を引く重要な画面なので、一番こだわった画像を表示する、最新情報が見えやすくするなど、お客様が興味を持ってくれるような工夫をしましょう。
イベント
例えば毎週水曜日や突発的な2時間タイムセール、インポートアパレルのキャンペーンを開催したりするなど、ターゲットユーザーに合わせたセールやキャンペーンを開催してお客様の心をつかみましょう。どんなセールを行うかはお客様の動向などを自店舗アプリで取得できるので、そこから戦略を立てると効果的です。また来店のきっかけとなるクーポンを定期的に発行しましょう。
この際ポイントになるのが、ユーザー属性ごとに配布するクーポンを変えること。
例えば一度だけ来店してくれたお客様には次の来店も望めるよう割引率が高めのクーポンを付けると、お得さに釣られて再来店してくれる可能性が高まります。またすでにリピーターになってくれているお客様には「LTV(お客様が自店舗を離脱する間にもたらしてくれた利益)」長期化を狙ってオリジナルのノベルティグッズプレゼントクーポンを配布すると、ロイヤルティ向上を狙えるでしょう。
こういった感じでお客様それぞれに合わせた適切なクーポンをデータ分析から割り出し、配布するのも効率的な集客を実現するポイントです。
伝達
新しくコンテンツ追加やイベント開催があれば、情報を適切に伝達する作業も必須です。自店舗アプリではプッシュ通知が使えます。プッシュ通知ではお客様のスマホに通知が届いたとき通知がポップアップ表示され、バイブレーションなどで分かりやすく知らせてくれます。また新着通知はホーム画面の自店舗アプリアイコンに数値が表示されるので、お客様の情報見忘れを防止できます。同じようなプッシュ系の集客ツールにメールがあります。メールは一昔前企業が有益な情報をお客様に伝達する手法としてよく使われていました。
しかしメールは受信箱に届いても注意喚起力が低いので、忘れられて既読にならないケースがたくさんあります。また受信箱には他にもメールがありどんどん更新されるので、最後まで見られず埋もれてしまい削除される、という事態もありえます。
その点自店舗アプリは注意喚起力の高いプッシュ通知で情報発信できるので、お客様が通知を開封してくれやすい状況を作れます。プッシュ通知を有効活用すれば、他デジタル集客ツールよりも自店舗が伝えたい情報を積極的にお客様に伝達されます。
ダウンロード促進
自店舗アプリは当然ですが、お客様がダウンロードして使ってくれなければ意味がありません。そこでお客様がダウンロードしてくれるような促進活動を行う必要があります。
店内や他Webコンテンツでの促進
店内や他Webコンテンツで促進する方法では、自店舗にすでに興味のあるお客様にアプリをダウンロードしてもらえるメリットがあります。実店舗ではポスターやスタッフが直接ダウンロードをお願いするなど、さまざまな方法でダウンロード促進ができます。
またブログやSNSといった既存の集客コンテンツでもアプリダウンロードQRコードを紹介文といっしょに貼り付けるなどの手法を取れば、コンテンツ経由でアプリをダウンロードしてくれる方が増えます。
アプリストアでの広告
スマホアプリをインストールしたいユーザーは、アプリストアを利用します。この際アプリストア内で広告を出しておくと、自店舗アプリがユーザーの目に留まり、インストールされる可能性が高まります。
例えば自店舗アプリを「新宿 洋食」といったキーワードで広告出稿した場合、ユーザーが「新宿 洋食」というキーワードでアプリストア内でアプリを探しているときに、自店舗アプリの広告が検索結果に上位表示されます。ユーザーは上位に表示されるアプリを気にするので、自店舗アプリがインストールされる可能性が高くなるというわけです。ストアアプリで広告を出すには、「Google Play ストア内検索広告」や「Apple Search Ads」などの広告サービスがあります。
「ストアアプリでも自店舗アプリ集客を行いたい」という方はぜひチェックしてみてくださいね。
SNS広告
SNSで自店舗情報を発信している場合は、SNS広告を利用するのも手です。SNS広告は小額から始められ、各SNSに合わせた広告が配信できるメリットがあります。
例えば「Facebook広告」や「Instagram広告」では相手の性別から年齢、興味を持っているジャンルなど、細かいユーザー属性を設定して広告配信や分析ができます。また「Twitter広告」では細かいユーザー属性設定はできませんが、上手くユーザーの共感を得れば爆発的な拡散も狙えます。
さらに「LINE広告」では、2019年1月に8000万人を突破した圧倒的な日本国アクティブユーザーに、広告を配信できます。このように各SNS広告の特性を活かせば、効率的なダウンロード促進が行えます。
まとめ
今回はアプリを導入する前に知っておきたいポイントを、検討~ダウンロード促進までの一連の流れで見てきました。WebサイトやSNSなど、各集客ツールの弱点を自店舗アプリで補えば、効率的な集客が狙えます。特にプッシュ通知は自店舗アプリならではなので、ぜひ情報発信に活用しましょう。
また自店舗アプリ導入を検討されている方は、ぜひこの記事を参考にしてスムーズな自店舗アプリ導入やダウンロード促進などを実現してください。
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