アプリ開発は個人でもできる?始め方の手順・必要なもの・費用と収益化の方法を解説

地方自治体
公開日:2026.08.27 更新日:2026.08.27

自分のアイデアをアプリの形にしてみたい、副業として収入につなげたいと考える方は年々増えています。一方で、「個人でアプリを開発するなんて本当にできるのか」「何を用意すればいいのか」「どのくらい稼げるのか」といった疑問が先に立ち、最初の一歩を踏み出せずにいる方も少なくありません。

結論から言えば、個人でのアプリ開発は現在かなり現実的な選択肢になっています。学習教材が充実し、ノーコードで構築できるサービスも普及したことで、専門的な知識がない状態からでも公開までたどり着ける環境が整いました。

本記事では、個人がアプリを開発する3つの方法、揃えるべき機材とアカウント、アイデア出しから公開後の改善までの手順、かかる費用、そして収益化の方法と税金の扱いまでを順に整理します。何から始めればよいかを判断できる状態を目標にしています。

まずは記事全体の要点を、確認したいポイントごとに整理しました。

確認したいポイント

結論

詳細

個人でもアプリ開発はできる?

手順を踏めば個人でも開発できる

ノーコードや学習教材が充実し、専門知識がなくても形にできる環境が整っている。

開発の方法は何がある?

自作・ノーコード・外注の3つ

スキル、予算、公開までの期間のどれを優先するかで選ぶべき方法が変わってくる。

必要なものは?

パソコン・開発環境・実機・登録

iOSはMacが必須で、ストアで配信するにはデベロッパー登録も欠かせない。

開発の手順は?

目的決めから公開後の改善まで7段階

目的、機能の絞り込み、画面設計、開発、テスト、ストア申請、改善の順に進める。

費用はいくらかかる?

自作ならストア登録料が中心

ノーコードは月額数千円から、外注する場合は数十万円以上が目安となってくる。

収益化の方法は?

広告・アプリ内課金・販売・受託

広告は導入しやすく、継続収入を狙うならサブスクリプション型が有力になる。

どのくらい稼げる?

多くは月数万円で、時間もかかる

1本目から大きく稼ぐのは難しく、改善と本数を重ねて積み上げるのが現実的。

税金の手続きは必要?

所得20万円超で確定申告が必要

会社員が副業で得た所得が年20万円を超える場合、所得税の確定申告が必要になる。

 

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    目次

    アプリ開発は個人でもできるのか

    個人でのアプリ開発は十分に可能です。実際に、個人開発者がリリースしたアプリが多くのユーザーを獲得し、そこから安定した収入を得ている例は数多くあります。

    ただし、簡単に短期間でできるという意味ではありません。手順を理解し、必要なものを揃え、完成まで走り切る計画性が求められます。この章では、個人開発が現実的になった背景と、どこまでを個人で作れるのかを整理します。

    個人開発が現実的になった背景

    開発環境と学習手段が整ったことが最大の理由です。iOS向けのXcode、Android向けのAndroid Studioはどちらも無料で入手でき、公式のドキュメントやオンライン教材も日本語で豊富に用意されています。

    言語そのものも扱いやすくなりました。SwiftやKotlinは記述量が少なく読みやすい設計で、以前より習得のハードルが下がっています。1つのコードでiOSとAndroidの両方を作れるFlutterのようなフレームワークが普及したことも、個人にとって大きな追い風です。

    プログラミングをまったく書かずにアプリを作れるノーコードのサービスも広がりました。コードを書く力がない段階でも、アイデアを形にして公開するところまで到達できる時代になっています。

    個人で開発できるアプリの範囲

    個人開発と相性がよいのは、機能が絞り込まれたツール系のアプリです。家計簿、タイマー、単位換算、学習用の問題集、記録管理といった用途は、1人でも十分に作り切れる規模に収まります。

    実際にストアを見ると、驚くほどシンプルな機能でありながら多くのユーザーを集めているアプリが少なくありません。日常のちょっとした不便を解消するアプリのほうが、多機能な大作より成功しやすいという傾向があります。

    難しいのは、大規模なユーザーを想定したSNSや、複雑な処理を伴うゲーム、決済や個人情報を大量に扱うサービスです。これらはインフラ設計やセキュリティ対策の負担が重く、個人で抱えるにはリスクが大きくなります。

    個人開発で得られる3つのメリット

    1つ目は、自分の判断だけで作れる自由度です。企画も機能も公開時期も自分で決められるため、思いついたアイデアをすぐ形にできます。

    2つ目は、実績が残ることです。企画からリリースまでをやり切った経験は、転職や案件獲得の場面で説得力のある材料になります。動くアプリという成果物そのものがポートフォリオとして機能します。

    3つ目は、収入につながる可能性です。広告やアプリ内課金を組み込めば、公開後も継続的に収益が発生します。本業とは別の収入源として育てていける点は、他の副業にはない魅力といえます。

    個人がアプリを開発する3つの方法

    作り方は大きく3つに分かれます。どれを選ぶかで、必要な学習時間も費用も公開までの期間も大きく変わるため、最初に検討しておきたい論点です。

    プログラミングで自作する

    自分でコードを書いて開発する方法で、思い描いたものをそのまま形にできる自由度が最大の魅力です。仕様の細部まで自分で決められるため、独自性のあるアプリを作りたい場合はこの方法になります。

    費用面では、パソコンが手元にあればストアの登録料程度で始められます。実質的な初期投資を最小限に抑えられる点は、他の方法にはない強みです。

    課題は学習コストです。言語の習得から開発環境の構築までを一から進めると、本業と並行する場合は想定以上に時間がかかります。挫折を避けるには、最初は小さなアプリから着手して開発の流れを掴むのが有効です。

    ノーコードツールを使う

    コードを書かずに、画面上の操作でアプリを組み立てる方法です。ドラッグ&ドロップで部品を配置し、必要な機能を設定していくため、プログラミングの知識がなくても公開まで到達できます。

    最大の利点は速さです。学習に数か月かけることなく、アイデアを思いついた週のうちに試作を触れる状態にできるケースもあります。企画の検証や、社内向けの小さな業務ツールとの相性は特に良好です。

    複雑な独自機能や高度な外部連携には限界がありますが、まず作って反応を見たいという段階では合理的な選択になります。必要な部分だけコードで拡張するローコードという中間的な手法もあります。

    2つの手法の違いと選び分けの基準は、こちらで詳しく比較しています。ローコードとノーコードの違いとは?メリットや選び方を徹底比較

    開発を外注する

    アイデアはあるが自分では作れないという場合、開発会社やフリーランスに依頼する方法もあります。設計から実装、ストア申請までを任せられるため、技術的な知識がなくても進められます。

    費用は内容によって数十万円から数百万円と幅があり、個人が趣味の範囲で選ぶには負担が大きくなりがちです。依頼する前に、目的と必要な機能を自分の言葉で説明できる状態にしておくと、見積もりの精度が上がります。

    自分に合う方法の選び方

    判断軸は「スキルを身につけたいか」「早く公開したいか」「予算をどこまで出せるか」の3点です。学習そのものが目的なら自作、まず形にして反応を見たいならノーコードが合理的な選択になります。

    組み合わせるという考え方も有効です。ノーコードで試作して手応えを確かめ、本格化する段階で作り直すという進め方なら、学習と検証を並行して進められます。最初から完璧を目指さないほうが、結果的に早く前へ進めます。

    個人のアプリ開発に必要なもの

    自作を選ぶ場合、事前に揃えるべきものが5つあります。必要なものはiOSとAndroidで異なるため、どちらを作るのかを先に決めてから準備を進めてください。

    パソコン

    開発作業はパソコンで行うため、まず1台が必要です。ここで押さえておきたいのが、iOSアプリの開発にはMacが必須という点になります。

    Appleが提供する開発環境がmacOSでしか動作しないため、WindowsだけではiPhoneアプリを正規の手順で開発できません。AndroidアプリはWindowsでもMacでも開発できるので、両方に対応する予定があるならMacを選んでおくと無駄がありません。

    スペックについては、極端に高性能な機材は不要です。メモリに余裕があり、長時間の作業でも安定して動けば十分に開発を進められます。

    開発環境と言語

    プログラムの記述から動作確認までをまとめて行うツールが統合開発環境です。iOSではXcode、AndroidではAndroid Studioを使うのが標準的な構成で、どちらも無料で入手できます。

    言語はiOSがSwift、AndroidがKotlinというのが現在の主流です。両方を1つのコードでまかないたい場合は、FlutterやReact Nativeを選びます。個人開発で公開する本数を増やしたいなら、両OSを同時に作れるフレームワークが効率的です。

    Webアプリを作る場合は、HTML、CSS、JavaScriptから始められます。比較的学習しやすく、成果を目で確認しやすいため、プログラミング自体が初めての方の入口としても適しています。

    テスト用の実機

    動作確認にはエミュレーターと呼ばれる仮想環境も使えますが、実機での検証は欠かせません。画面サイズやOSバージョンの違いで表示が崩れることは珍しくないためです。

    タップやスワイプの操作感、通知の見え方、通信が不安定なときの挙動は、実際の端末を触らなければ判断できない要素になります。手持ちのスマートフォンで確認できれば、追加の出費なく進められます。

    デベロッパーアカウントと登録費用

    ストアでアプリを配信するには、開発者としての登録が必要です。Apple Developer Programは年額での支払い、Google Play Consoleは初回登録時のみの支払いという違いがあります。

    金額としては個人でも負担できる範囲ですが、iOSは毎年更新が必要なため、収益が出ない期間も費用が発生し続ける点は把握しておきましょう。登録には本人確認の手続きが伴い、数日かかることもあります。

    プライバシーポリシーと利用規約

    見落とされやすいのが、公開に必要な文書の準備です。ストアの審査では、収集する情報とその用途を明記したプライバシーポリシーの提示が求められます。

    アプリを紹介するWebページを用意し、そこに掲載する形が一般的です。個人情報を扱うアプリであれば内容の吟味が必要になるため、開発と並行して早めに着手しておくと公開直前に慌てずに済みます。

     

    開発環境の準備なしで、アプリを持つという選択肢もあります

    パソコンの用意も言語の習得も不要。管理画面から設定するだけで、iOS・Android両対応のアプリを構築できます。

    ストア申請の代行から公開後の運用サポートまで、専任スタッフが対応します。

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    個人でアプリを開発する手順

    全体の流れを把握しておくと、どこでつまずいているのかを自分で判断できるようになります。個人開発で最も多い失敗は、完成前に手が止まることなので、工程を区切って進めることが重要です。

    ステップ1:目的とアイデアを決める

    何のためにアプリを作るのかを最初に決めます。スキルを身につけたいのか、収益を得たいのか、自分が使うために作るのかによって、選ぶべきアプリの種類も規模も変わってきます。

    アイデアは、自分が日常で感じている不便から探すのが近道です。自分がユーザーであれば、必要な機能の判断に迷いません。似たアプリを実際にダウンロードして触り、足りない部分を探すのも有効な手段になります。

    企画の詰め方や仕様がぶれないための考え方は、こちらで解説しています。アプリ開発の手順と企画の考え方|仕様変更の注意点や成功のコツ

    ステップ2:作る機能を絞り込む

    思いついた機能をすべて書き出したうえで、初回リリースに含めるものを絞り込みます。個人開発で完成にたどり着けない原因の多くは、この絞り込みをしないまま作り始めることにあります。

    目安として、アプリの価値を成立させる最小限の機能だけに留めてください。追加したい機能は公開後に足していけばよく、まず動くものを世に出すほうが学べることは多くなります。

    ステップ3:画面を設計する

    必要な画面を洗い出し、どう遷移するかを紙やツールに書き出します。この段階で全体像が見えていると、実装中に迷う時間が大幅に減ります。

    スマートフォンは片手で操作されることが多いため、よく使うボタンは画面の下側に配置すると使いやすくなります。同じ位置をタップすれば同じ結果になるという一貫性を保つことも、使い勝手を左右する要素です。

    画面設計で押さえたい最新のデザイン傾向は、こちらで解説しています。アプリデザイン(UIデザイン)のトレンド10選|基本の考え方から最新の注目手法まで解説

    ステップ4:開発する

    設計をもとに、実際にコードを書いて動くアプリにしていきます。最初から全体を作ろうとせず、画面ひとつ、機能ひとつという単位で完成させながら進めるのが挫折しにくい方法です。

    行き詰まったときは、公式ドキュメントと開発者向けの情報共有サイトを併用してください。ノーコードを選んだ場合は、この工程が管理画面での設定作業に置き換わり、数か月かかる作業が数日で終わることもあります。

    ステップ5:テストする

    完成したら、想定される操作を一通り試して不具合を洗い出します。意図しない順番でボタンを押す、通信を切る、入力欄を空のまま進めるといった、乱暴な使い方も試しておきましょう。

    自分だけで確認すると見落としが生まれます。家族や友人に触ってもらうと、作った本人が気づけない分かりにくさが表面化するため、公開前に必ず第三者の目を通しておくことをおすすめします。

    ステップ6:ストアに申請する

    App StoreとGoogle Playに申請し、審査を通すと公開されます。アプリ名、説明文、スクリーンショット、アイコン、プライバシーポリシー、年齢制限の設定などを揃える必要があります。

    審査には数日から2週間程度かかり、ガイドライン違反があれば差し戻されます。よくある指摘は、機能の説明が不足している、カメラや位置情報を取得する理由が明示されていない、といった点です。申請前にガイドラインを読み込み、該当箇所を潰しておくと再申請の手間を減らせます。

    ステップ7:公開後に改善する

    公開してからが本番です。ダウンロード数、継続率、どの画面で離脱しているかといったデータを確認し、次の改善につなげていきます。

    レビュー欄も貴重な情報源になります。開発者の想定とユーザーの実際の使い方は一致しないことが多いため、寄せられた声を機能の優先順位に反映すると、改善の精度が上がります。

    追うべき指標の選び方と見方は、こちらで詳しく整理しています。アプリマーケティングのKPIとは?ダウンロード数など主要指標の見方と設定のコツを解説

    個人のアプリ開発にかかる費用

    費用は選ぶ方法によって大きく変わります。自作であれば、企業が外注する場合の数百分の一の金額で始められる点は、個人開発の大きな利点です。

    自作した場合の費用

    パソコンが手元にあれば、必要なのはストアの登録料が中心です。開発環境も言語も無料で入手でき、学習教材にも無料のものが多くあります。

    追加で発生しうるのは、サーバーやデータベースの利用料です。入力したデータを端末内だけで完結させる設計であれば不要ですが、ユーザー間でデータを共有する機能を入れると、月額の維持費が発生します。

    ノーコード・外注を選んだ場合の費用

    ノーコードのサービスは、月額数千円から数万円という料金体系が一般的です。初期費用が別途かかるものもありますが、開発を自分で進める前提であれば負担は限定的に収まります。

    外注する場合は、内容によって数十万円から数百万円と幅があります。費用の大部分は人件費で、機能が増えるほど工数が積み上がる構造です。見積もりを取る際は、工程ごとに金額が分解されているかを確認してください。

    費用の内訳や金額を左右する要素は、こちらでさらに詳しく解説しています。アプリ開発の費用相場はいくら?内訳・人月の計算方法とコストを抑える方法を解説

    公開後にかかる維持費

    見落とされやすいのが、公開後に継続して発生する費用です。iOSのデベロッパー登録は毎年更新が必要で、サーバーを使う設計であればその利用料も毎月かかります。

    金銭以外のコストも考慮しておきましょう。OSは年に1回程度メジャーアップデートがあり、対応を怠るとアプリが正常に動かなくなることがあります。公開後も定期的に手を入れる前提でスケジュールを組んでください。

    維持費の考え方と負担を抑える方法は、こちらにまとめています。アプリの保守費用・維持費はいくら?運用コストの相場・内訳と削減のコツを解説

     

    費用と期間の目安を、具体的な条件でお伝えします

    作りたいアプリの内容、必要な機能、公開希望時期をお聞かせいただければ、現実的なスケジュールと費用感をご提示します。

    オンラインでの相談に対応しており、比較検討の段階からのご相談も歓迎しています。

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    個人開発アプリの収益化の方法

    収益化の手段は複数あり、アプリの性質によって向き不向きが分かれます。どの方法を選ぶかは、開発を始める前の企画段階で決めておくと、機能設計にも反映しやすくなります。

    アプリ内広告

    アプリを無料で配信し、画面内に広告を表示して収益を得る方法です。広告配信のサービスに登録して所定のコードを組み込むだけで導入でき、収益化の最初の一歩としては最も取り組みやすい選択肢になります。

    収益はユーザー数に比例するため、まとまった金額にするには相応の利用者が必要です。表示回数あたりの単価は小さく、少ないユーザー数では月数百円という水準にとどまることも珍しくありません。

    広告の出し方には注意が必要です。操作の邪魔になる位置や頻度で表示すると、評価が下がりアンインストールにつながります。ユーザー体験を損なわない範囲を見極めてください。

    アプリ内課金・サブスクリプション

    基本機能を無料で提供し、追加機能や広告の非表示といった価値に対して課金してもらう方法です。個人開発では、広告の削除と利用上限の解除が定番の有料機能として採用されています。

    月額や年額で継続的に支払ってもらうサブスクリプション型にすると、収入が積み上がっていきます。契約を続けてもらうには定期的な機能追加が欠かせないため、長く運営する覚悟が必要になる方式でもあります。

    設計で難しいのは、無料部分と有料部分の線引きです。無料で十分満足できてしまうと課金する理由がなくなり、逆に制限が強すぎると使い始めてもらえません。バランスの調整には公開後の試行錯誤が要ります。

    有料アプリとして販売する

    ダウンロード時点で料金を支払ってもらう方法です。仕組みがシンプルで、購入されればそのまま収益になる分かりやすさがあります。

    難点は、無料アプリが当たり前という前提が定着していることです。知名度のない状態で有料に設定すると、そもそもダウンロードしてもらえません。専門的な用途に特化し、価値が明確に伝わるアプリでなければ成立しにくい方式です。

    受託開発でスキルを収入に変える

    自分のアプリを配信するのではなく、企業や個人から開発の依頼を受けて報酬を得る方法もあります。クラウドソーシングのサービスや、知人からの紹介で案件を獲得するのが一般的な入口です。

    納品すれば確実に報酬が発生するため、個人開発のなかでは最も収入が安定しやすい手段になります。技術力に自信があるなら、まず受託で収入を確保しながら、自分のアプリを育てるという組み合わせも現実的です。

    収益が出たら確定申告が必要になる

    アプリから収入を得たら、税金の手続きを忘れないでください。会社員が副業として収入を得ている場合、給与や退職所得以外の所得の合計が年間20万円を超えると、所得税の確定申告が必要になります。

    判定の基準は売上ではなく、経費を差し引いた後の所得である点に注意が必要です。サーバー代や登録料、学習に使った書籍代などは経費として扱える可能性があるため、領収書は最初から残しておきましょう。

    参照元:国税庁「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1900.htm

    所得税の申告が不要な場合でも、住民税の取り扱いは別に確認が必要です。判断に迷う場合は、居住地の税務署や税理士に相談してください。

    個人のアプリ開発で押さえておきたい注意点

    つまずく原因は技術力よりも、進め方と公開後の姿勢にあります。先に落とし穴を知っておくだけで、完走できる確率は大きく変わります。

    完成させることを最優先にする

    個人開発で最も多いのは、作り込んでいるうちに終わりが見えなくなり、公開せずに終わるパターンです。時間の制約がないぶん、際限なく手を入れられてしまうことが原因になります。

    回避するには、着手する前に公開の期限を決めることです。期限から逆算して機能を削るという順序で考えると、判断に迷いがなくなります。未完成に見えても、まず公開して反応を得たほうが学べることは多くなります。

    作って終わりにせず告知する

    公開しただけでは、存在を知られません。ストアには膨大な数のアプリがあり、何もしなければ検索結果に埋もれてしまいます。

    アプリ名や説明文に、探している人が実際に使う言葉を含めておきましょう。スクリーンショットで使い方が一目で伝わるようにしておくことも重要です。SNSでの発信や紹介記事の作成も、初期のダウンロードを集める有効な手段になります。

    ストア内で見つけてもらう方法と具体的な準備は、こちらで解説しています。アプリのインストール数を増加させる方法|ダウンロード促進の準備・事例・ASO対策まで解説

    個人情報の扱いに責任を持つ

    個人開発であっても、ユーザーの情報を預かる責任は企業と変わりません。メールアドレスや利用履歴を収集するのであれば、何をどう使うのかを明示し、適切に管理する必要があります。

    プライバシーポリシーを他所からそのまま流用するのは避けてください。自分のアプリが実際に収集している情報と内容が一致していないと、審査で指摘されるだけでなく、トラブルの原因にもなります。

    収益はすぐには出ない前提で始める

    収益化を目的にする場合、最初から大きな金額を見込まないほうが続けやすくなります。個人開発者の多くは、公開直後の収益がごくわずかというところから始まっています。

    成果につながっている人に共通するのは、公開後も改善を重ね、複数のアプリを育てている点です。1本で当てようとせず、小さく作って本数を積み上げるという考え方が、結果的に収入の安定につながります。

     

    「自分で作るか、任せるか」で迷っている方もご相談ください

    作りたい内容をお聞きし、開発すべきか既存のサービスで足りるかを含めて、率直にお伝えします。

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    個人事業主や小規模店舗が自分の店のアプリを持つ場合

    個人でアプリを検討する動機は、副業だけではありません。自分の店や教室の集客のためにアプリを持ちたいというケースでは、考え方がまったく変わってきます。

    開発ではなくプラットフォーム利用が現実的

    集客やリピート促進を目的とするアプリであれば、必要な機能はある程度共通しています。クーポン配信、スタンプカード、デジタル会員証、プッシュ通知、来店分析といった機能は、すでに用意されたサービスを使うほうが確実です。

    これらを一から自作すると、開発だけで数か月を要し、公開後の保守も自分で抱えることになります。店舗の運営と並行して開発を続けるのは現実的ではないため、この用途では既存のプラットフォームを選ぶのが合理的です。

    店舗向けアプリでできることと導入の効果は、こちらで詳しく解説しています。集客アプリとは?店舗の来店数を増やす機能や活用のコツを解説

    導入までの流れと必要な準備

    プラットフォーム型では、管理画面から設定するだけでアプリが形になります。用意しておくものは、店舗のロゴ、メニューや商品の写真、掲載したい情報のテキストといった素材が中心です。

    ストア申請を代行するサービスであれば、審査対応の負担もなくなります。素材が揃っていれば最短1か月程度で公開まで到達できるため、キャンペーンの時期に合わせた導入も可能です。

    公開後は、レジでの声かけ、卓上POP、レシートへのQRコード掲載といった導線を用意します。初回ダウンロード特典を設けると登録率が上がるため、インストールする理由を具体的に示しておきましょう。

    まとめ

    アプリ開発は、個人でも十分に取り組める領域になりました。自作、ノーコード、外注という3つの方法があり、スキルを身につけたいのか、早く公開したいのか、予算をどこまで出せるのかによって選ぶべき道が決まります。

    自作する場合は、パソコン、開発環境、言語、テスト用の実機、デベロッパーアカウントの5つを揃えるところから始まります。iOSはMacが必須で、プライバシーポリシーの準備も公開には欠かせません。

    費用は自作なら登録料が中心、ノーコードなら月額数千円から、外注なら数十万円以上が目安です。収益化は広告、アプリ内課金、有料販売、受託開発という選択肢があり、所得が年20万円を超えたら確定申告の対象になります。

    成否を分けるのは、完成させて公開できるかという1点です。機能を絞り込み、期限を決めて公開し、データを見ながら改善していく進め方が最も確実な方法になります。まずは自分が感じている不便を1つ書き出すところから始めてみてください。

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