アプリUIデザインのトレンド10選|基本の考え方と最新手法・おしゃれな事例も紹介
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スマートフォンアプリやWebサービスの使い心地を大きく左右するのがUIデザインです。UIデザインのトレンドは技術の進化やユーザーのニーズの変化に伴い、数年単位で移り変わります。たとえば、かつてはリアルな質感を再現するスキューモーフィズムが主流でしたが、現在ではフラットデザインやミニマルデザインが定着しています。
こうしたUIデザインのトレンドを把握しておくことは、ユーザーにとって使いやすく、かつ自社のブランドイメージを正しく伝えるアプリを設計するうえで欠かせません。
近年はAI技術の急速な発展やアクセシビリティへの社会的関心の高まりを受けて、UIデザインの潮流にも大きな変化が起きています。デザインツール自体にAIが組み込まれるようになったほか、2024年4月の改正障害者差別解消法の施行により、民間事業者にも合理的配慮の提供が義務化され、アクセシビリティ対応はもはや任意ではなく標準的な品質要件になりつつあります。こうした動きはアプリのUI設計にも直接的な影響を及ぼしています。
本記事では、UIデザインの基本的な考え方から最新の注目トレンドまでをわかりやすく解説します。
UIデザインとは?UXとの違いも解説
UIはユーザーが操作するアプリの要素
UI(ユーザーインターフェース)とは、ユーザーが操作できるアプリ内のあらゆる要素を指します。ボタンを押して別のページへ遷移する操作や、ドロップダウンメニューの表示、テキスト入力欄のデザインなど、ユーザーが視認し触れることのできる部分がすべてUIに含まれます。
UIデザインとは、こうした操作要素を「どのように配置し、どのような見た目にするか」を設計する工程です。フォントの大きさや余白の取り方、ボタンの色や形、画面遷移の順序など、ユーザーが迷わず目的を達成できるように細部まで検討することが求められます。
UXはUIを通じて得られるユーザー体験
UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、UIを操作した結果としてユーザーが得る体験のことです。「使いやすかった」「目的の情報にすぐたどり着けた」「デザインが心地よかった」といった感想がUXにあたります。
UIとUXは密接に関連しており、UIの質がそのままUXの質に直結するケースが多いものの、両者はイコールではありません。UIが一見整っていても、操作の導線が分かりにくければUXは低下します。UIを構築した後も、ユーザーが想定通りにアプリを使ってくれているかを指標を用いて分析し、継続的に改善していくことが重要です。
UIとUXの関係を店舗アプリで例えると、クーポン画面のボタン配置やフォントサイズがUIにあたり、「クーポンがすぐに見つかった」「使い方が分かりやすかった」という体験がUXにあたります。UIの改善がUXの向上に直結するため、アプリの利用データを定期的に分析し、離脱が多い画面や操作の改善を繰り返すことが成果につながります。
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UIデザインが重要な理由
操作しにくいアプリは離脱率が上がる
現在のアプリ市場には類似サービスが数多く存在しています。そのため、操作に少しでもストレスを感じたユーザーは、競合のアプリに簡単に乗り換えてしまいます。せっかくアプリを用意してもユーザーに使われなければ、開発・運用のコストだけがかさむ結果になりかねません。
つまり、UIデザインの良し悪しがアプリの継続利用率やコンバージョンに直接影響するため、見た目の装飾だけでなく「ユーザーが迷わず操作できるかどうか」を最優先に設計することが大切です。
特に店舗アプリの場合、アプリをインストールしたものの一度も使わずに放置されてしまうケースは少なくありません。初回起動時のUIが分かりにくいと、そのまま離脱してアンインストールにつながります。初回起動から目的の機能(クーポン取得やポイント確認など)にたどり着くまでのタップ数は3回以内に収めることが理想的です。
デザインの質がブランドイメージを左右する
アプリのデザインは、そのまま企業や店舗のブランドイメージとして認識されます。配色やレイアウトが統一されていないアプリは、ユーザーに「この会社は信頼できるのだろうか」という不安を与えてしまう可能性があります。
反対に、洗練されたUIデザインのアプリはブランドの信頼性を高め、ユーザーの記憶にも残りやすくなります。アプリの見た目と操作感は、企業の「顔」としての役割も果たしているのです。
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UIデザインの基本的な考え方
ビジュアルイメージを統一する
ユーザーがアプリを見た瞬間に受ける印象は、ブランディングに大きく影響します。競合と似たようなデザインにしてしまうと差別化が難しくなるため、自社の独自性を打ち出せるカラーやアイコン、レイアウトを意識することが重要です。
たとえば、アプリ全体のカラースキームをブランドカラーに統一し、フォントやアイコンのテイストも揃えることで、一貫性のあるビジュアルイメージを構築できます。
ビジュアルの統一感を保つために有効なのが、デザインシステムの構築です。デザインシステムとは、カラー・フォント・ボタンスタイル・余白ルールなどを一つのドキュメントにまとめたものです。開発チームやデザイナーが共通のルールに従ってデザインすることで、画面ごとの見た目のばらつきを防ぎ、ブランドの一貫性を維持できます。大企業だけでなく、中小規模の店舗アプリでもデザインシステムの考え方を取り入れることで、アプリ更新時の品質ブレを最小限に抑えられます。
ターゲットに合わせた可読性を確保する
UIデザインでは見た目のおしゃれさだけでなく、ターゲットユーザーにとっての「読みやすさ」「分かりやすさ」を確保することが欠かせません。
たとえば高齢層がターゲットに含まれる場合は、フォントサイズを大きくしたり、ボタンのタップ領域を広めに設計したりといった配慮が必要です。こうしたユーザーに合わせた可読性の確保は、アプリの利用率を高めるうえで重要なポイントになります。
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スマートフォンに最適化した設計にする
スマートフォンで利用することが前提のアプリでは、片手操作への対応が重要です。画面下部にメインメニューを配置し、親指の届く範囲で主要な操作が完結するようなレイアウトにすると使いやすさが向上します。
また、Android端末はメーカーごとに画面サイズが異なるため、どの機種でも適切に表示されるレスポンシブな設計も必須です。
スマートフォン最適化で見落としがちなのが、タッチターゲットのサイズです。Appleのヒューマンインターフェイスガイドラインでは、タップ可能な要素の最小サイズとして44×44ポイントが推奨されています。小さすぎるボタンは誤タップの原因になり、UXを大きく損なうため注意が必要です。
UIデザインの最新トレンド10選
ミニマルデザインの進化
余計な要素を省き、本当に必要な情報だけを提示するミニマルデザインは、数年前から定着しているトレンドです。ただし、最近のミニマルデザインは単に「シンプル」なだけではありません。
極太のタイポグラフィや大胆な余白、スクロールに連動する繊細なアニメーションを組み合わせることで、「削ぎ落としているのに印象的」なデザインが求められるようになっています。白基調だけでなく、自社のブランドカラーを基調としたミニマルデザインも広がりを見せています。
店舗アプリにミニマルデザインを取り入れる場合、トップ画面に表示する情報をクーポン・ポイント残高・新着情報の3要素に絞り、それ以外の機能はメニューの中にまとめるといった設計が効果的です。情報を詰め込みすぎると、肝心の訴求ポイントが埋もれてしまうため、「ユーザーが最初に何を見るか」を意識した情報設計が重要になります。
ダークモード対応
背景を黒基調にして表示するダークモードは、iOSやAndroidの標準機能として定着しました。目への負担軽減やバッテリー消費の低減といったメリットがあり、ユーザーからの需要も高まっています。
アプリを設計する際は、ライトモードだけでなくダークモードでもテキストや画像が見やすいように配色を調整しておくことが今後ますます重要になるでしょう。
ダークモードの設計では、真っ黒(#000000)ではなく濃いグレー(#121212前後)を背景色に使用するのが一般的です。真っ黒の背景は白い文字とのコントラストが強すぎて目が疲れやすくなるため、わずかに明るいグレーを使うことでユーザーの負担を軽減できます。
AIとUIの融合
生成AIの進化により、UIデザインの領域でもAI活用が急速に広がっています。FigmaやCanvaなどのデザインツールにはAIによるレイアウト自動生成機能が搭載され始めており、デザイナーの作業効率が大幅に向上しています。
また、ユーザーの行動履歴や好みに応じて表示内容やレイアウトをリアルタイムで最適化する「パーソナライズUI」も注目されています。AIの活用は単なる効率化にとどまらず、ユーザー一人ひとりに合わせた体験を自動的に提供するという、UIデザインの根本的な変化をもたらしつつあります。
店舗アプリにおけるAI活用の身近な例としては、チャットボットによる問い合わせ対応や、来店履歴に基づいたおすすめクーポンの自動表示などがあります。こうした機能はUIの裏側で動作するものですが、ユーザーにとっては「自分に合った情報が自動的に届く」という体験そのものがUI/UXの質を高める要因になります。
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3Dイラスト・没入型ビジュアル
AR・VRなどのバーチャル技術の浸透に伴い、3Dイラストを活用したUIも増えています。以前は背景になじまず浮いて見えがちだった3D要素も、現在では影の処理や立体感の調整技術が向上し、違和感のない仕上がりが実現できるようになりました。
製品紹介ページで商品を360度回転させたり、スクロールに連動してオブジェクトが動くような仕掛けは、ブランドの世界観を伝える手法として効果的です。
ただし、3D要素の多用はアプリの読み込み速度に影響する場合があるため、パフォーマンスとのバランスに注意が必要です。特にスマートフォンアプリでは、端末のスペックに差があるため、低スペック端末でも快適に動作するか事前にテストを行うことが求められます。
クレイモーフィズム
クレイモーフィズムとは、粘土のような柔らかい立体感を持たせたデザイン手法です。丸みを帯びた形状と柔らかな影の組み合わせにより、近未来的でありながら親しみやすい印象を与えることができます。
クレイモーフィズムはIT系サービスやSaaS製品のUIに取り入れられるケースが増えており、フラットデザインに飽きたユーザーに新鮮な印象を与える手法として注目されています。
インクルーシブデザイン(アクセシビリティ対応)
年齢や障がいの有無にかかわらず、誰もが利用しやすいアプリを実現するインクルーシブデザインの重要性はますます高まっています。色覚バリアフリーに配慮した配色、十分なフォントサイズと行間の確保、音声読み上げへの対応、キーボード操作への対応などが代表的な取り組みです。
日本国内でもWebアクセシビリティに関するガイドラインへの対応が広がりつつあり、今後のUIデザインにおいては「誰にとっても使いやすい」ことが標準的な品質要件になっていくと考えられます。
デジタル庁が公開している「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」は、アクセシビリティ対応の進め方をわかりやすくまとめた資料です。2024年4月施行の改正障害者差別解消法により、民間事業者にも合理的配慮の提供が義務化されたことを踏まえ、アプリ開発でもアクセシビリティへの対応を初期段階から組み込むことが求められています。
マイクロインタラクション
マイクロインタラクションとは、ボタンをタップした際の微細なアニメーションや、画面切り替え時のトランジション効果など、小さな動きのことです。こうした細やかな動きがあることで、ユーザーは「操作が正しく反映されている」と直感的に理解でき、操作への安心感が生まれます。
ただし、過度なアニメーションはかえって操作の妨げになるため、あくまでユーザーの操作をサポートする範囲で取り入れることが重要です。
店舗アプリでマイクロインタラクションが効果的な場面としては、クーポン取得時の紙吹雪のようなエフェクトや、スタンプが貯まった際のアニメーション演出などがあります。こうした小さな「ごほうび感」の演出は、ユーザーのアプリ利用に対する満足感を高め、継続利用の動機づけにつながります。
レトロ・ノスタルジックデザイン
1990年代を彷彿とさせるパステルカラーやノイズ調のテクスチャ、ビビッドな配色を現代のUI設計と組み合わせるレトロデザインも注目のトレンドです。
かつてその時代を体験した世代には懐かしさを、若年層には逆に新鮮さを感じさせる効果があります。ブランドの個性を際立たせたい場合に、差別化の手段として取り入れる価値があるでしょう。
レトロデザインを取り入れる際は、全体をレトロ調にするのではなく、アクセントとして部分的に使うのがコツです。アイコンやイラスト部分にレトロ要素を採用しつつ、全体のレイアウトや操作性は現代的な設計を維持することで、おしゃれさとユーザビリティを両立させることができます。
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クロスプラットフォーム対応
ユーザーがiPhoneで見るかAndroidで見るか、またどのサイズの画面で表示するかは事前に分かりません。そのため、どの環境でもスムーズに利用できるクロスプラットフォーム設計はUIデザインの基本要件になっています。
PWA(Progressive Web App)のように、Webサイトでありながらネイティブアプリに近い操作感を提供する技術も広がっており、ホーム画面への追加やプッシュ通知配信といった機能をWebアプリで実現できるようになっています。
クロスプラットフォーム対応の重要性は、複数店舗を展開する企業にとって特に高まっています。iOSとAndroidの両方でデザインの統一感と操作性を維持するためには、各OSのデザインガイドライン(AppleのHuman Interface GuidelinesとGoogleのMaterial Design)を理解したうえで、共通化できる部分と差別化すべき部分を明確にしておくことが重要です。
パーソナライズUI
ユーザーの行動データや属性に基づいて、表示する情報やレイアウトを一人ひとりに最適化するパーソナライズUIへの関心が高まっています。たとえば、頻繁に閲覧するカテゴリの情報をトップ画面に優先表示したり、過去の購買履歴に基づいておすすめ商品を提案したりする機能がこれにあたります。
パーソナライズUIを実現するにはユーザーデータの蓄積と分析が必要ですが、店舗アプリのように顧客との接点が多いサービスでは特に効果を発揮しやすい手法です。
たとえば、平日の昼間に来店する傾向のあるユーザーにはランチ向けのクーポンを、週末に来店するファミリー層にはファミリーメニューの情報を優先表示するといった出し分けが可能になります。パーソナライズUIは、ユーザーに「自分のためのアプリ」という感覚を持たせることで、アプリの継続利用率を高める効果が期待できます。
関連記事:飲食・小売業のCRM活用術とメリット|店舗顧客管理アプリで売上アップを実現
店舗アプリにUIトレンドを取り入れる際のポイント
UIデザインのトレンドは多岐にわたりますが、店舗アプリに取り入れる際は「自社のターゲットユーザーにとって本当に必要かどうか」を基準に判断することが大切です。
トレンドを追いすぎない
見た目の新しさだけを優先してトレンドを詰め込むと、操作が複雑になったり、ブランドイメージと合わないデザインになったりするリスクがあります。導入するトレンドは「ユーザーの使いやすさを向上させるか」「ブランドの世界観と整合するか」の2点で絞り込むのが効果的です。
データをもとに改善を続ける
UIデザインは一度完成したら終わりではなく、アプリの利用データを分析しながら継続的に改善していくものです。画面ごとの離脱率やボタンのタップ率、クーポンの開封率といった指標を定期的にモニタリングし、ユーザーが操作に迷っている箇所を特定して改善を繰り返すことが、UIの品質を着実に高めるポイントです。
A/Bテストを活用すれば、ボタンの色やサイズ、テキストの文言など細かい要素の違いがコンバージョンにどう影響するかをデータで検証できます。感覚や好みに頼らず、数値に基づいた意思決定でデザインを改善していくことが、結果の出るUIデザインへの近道です。
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「店舗アプリDX raiten」はトレンドを押さえたアプリデザインが可能
店舗アプリDX版 raitenでは、UIデザインの観点から優れたマーケティング用アプリを構築することが可能です。ノーコードでプログラミングなしに手軽に制作でき、取り込めるデザインの幅が広いため、自社の業種やブランドイメージに合わせたパーソナライズが実現します。
アプリデザインやマーケティングに関する事前相談にもスタッフが対応しており、中小を中心とした多くの店舗での導入実績があります。これからアプリを導入してDX化を進めたい店舗にもおすすめの費用感となっていますので、気になる方はぜひお問い合わせください。
まとめ
UIデザインのトレンドは、技術の進化やユーザーニーズの変化に伴い常に移り変わっています。ミニマルデザインやダークモードのように定着しつつあるトレンドもあれば、AIとUIの融合やパーソナライズUIのように今後さらに広がっていくと予想されるものもあります。
重要なのは、トレンドをそのまま取り入れるのではなく、自社のターゲットユーザーにとって本当に使いやすいかどうかを基準に判断することです。ユーザビリティを損なうトレンドは避け、マーケティング上の効果が見込めるものを選んで取り入れていきましょう。
店舗アプリのUIデザインは、顧客満足度とリピート率に直結する重要な要素です。アクセシビリティ対応やパーソナライズUIといった今後ますます重要になるトレンドも視野に入れつつ、利用データに基づいた継続的な改善を行うことで、ユーザーに選ばれ続けるアプリを実現できます。自社アプリのデザインについてのご相談はお気軽にお問い合わせください。
この記事を監修した人
店舗アプリ公式。累計1,000社以上の導入実績を誇る店舗アプリ構築プラットフォーム。 単なる集客に留まらず、リピーター創出による売上最大化を得意としている。
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