アプリデザイン(UIデザイン)のトレンド10選|基本の考え方から最新の注目手法まで解説
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スマートフォンアプリやWebサービスの使い心地を大きく左右するのがUIデザインです。UIデザインのトレンドは技術の進化やユーザーのニーズの変化に伴い、数年単位で移り変わります。たとえば、かつてはリアルな質感を再現するスキューモーフィズムが主流でしたが、現在ではフラットデザインやミニマルデザインが定着しています。
こうしたUIデザインのトレンドを把握しておくことは、ユーザーにとって使いやすく、かつ自社のブランドイメージを正しく伝えるアプリを設計するうえで欠かせません。
本記事では、UIデザインの基本的な考え方から最新の注目トレンドまでをわかりやすく解説します。
UIデザインとは?UXとの違いも解説
UIはユーザーが操作するアプリの要素
UI(ユーザーインターフェース)とは、ユーザーが操作できるアプリ内のあらゆる要素を指します。ボタンを押して別のページへ遷移する操作や、ドロップダウンメニューの表示、テキスト入力欄のデザインなど、ユーザーが視認し触れることのできる部分がすべてUIに含まれます。
UIデザインとは、こうした操作要素を「どのように配置し、どのような見た目にするか」を設計する工程です。フォントの大きさや余白の取り方、ボタンの色や形、画面遷移の順序など、ユーザーが迷わず目的を達成できるように細部まで検討することが求められます。
UXはUIを通じて得られるユーザー体験
UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、UIを操作した結果としてユーザーが得る体験のことです。「使いやすかった」「目的の情報にすぐたどり着けた」「デザインが心地よかった」といった感想がUXにあたります。
UIとUXは密接に関連しており、UIの質がそのままUXの質に直結するケースが多いものの、両者はイコールではありません。UIが一見整っていても、操作の導線が分かりにくければUXは低下します。UIを構築した後も、ユーザーが想定通りにアプリを使ってくれているかを指標を用いて分析し、継続的に改善していくことが重要です。
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UIデザインが重要な理由
操作しにくいアプリは離脱率が上がる
現在のアプリ市場には類似サービスが数多く存在しています。そのため、操作に少しでもストレスを感じたユーザーは、競合のアプリに簡単に乗り換えてしまいます。せっかくアプリを用意してもユーザーに使われなければ、開発・運用のコストだけがかさむ結果になりかねません。
つまり、UIデザインの良し悪しがアプリの継続利用率やコンバージョンに直接影響するため、見た目の装飾だけでなく「ユーザーが迷わず操作できるかどうか」を最優先に設計することが大切です。
デザインの質がブランドイメージを左右する
アプリのデザインは、そのまま企業や店舗のブランドイメージとして認識されます。配色やレイアウトが統一されていないアプリは、ユーザーに「この会社は信頼できるのだろうか」という不安を与えてしまう可能性があります。
反対に、洗練されたUIデザインのアプリはブランドの信頼性を高め、ユーザーの記憶にも残りやすくなります。アプリの見た目と操作感は、企業の「顔」としての役割も果たしているのです。
UIデザインの基本的な考え方
ビジュアルイメージを統一する
ユーザーがアプリを見た瞬間に受ける印象は、ブランディングに大きく影響します。競合と似たようなデザインにしてしまうと差別化が難しくなるため、自社の独自性を打ち出せるカラーやアイコン、レイアウトを意識することが重要です。
たとえば、アプリ全体のカラースキームをブランドカラーに統一し、フォントやアイコンのテイストも揃えることで、一貫性のあるビジュアルイメージを構築できます。
ターゲットに合わせた可読性を確保する
UIデザインでは見た目のおしゃれさだけでなく、ターゲットユーザーにとっての「読みやすさ」「分かりやすさ」を確保することが欠かせません。
たとえば高齢層がターゲットに含まれる場合は、フォントサイズを大きくしたり、ボタンのタップ領域を広めに設計したりといった配慮が必要です。こうしたユーザーに合わせた可読性の確保は、アプリの利用率を高めるうえで重要なポイントになります。
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スマートフォンに最適化した設計にする
スマートフォンで利用することが前提のアプリでは、片手操作への対応が重要です。画面下部にメインメニューを配置し、親指の届く範囲で主要な操作が完結するようなレイアウトにすると使いやすさが向上します。
また、Android端末はメーカーごとに画面サイズが異なるため、どの機種でも適切に表示されるレスポンシブな設計も必須です。
UIデザインの最新トレンド10選
ミニマルデザインの進化
余計な要素を省き、本当に必要な情報だけを提示するミニマルデザインは、数年前から定着しているトレンドです。ただし、最近のミニマルデザインは単に「シンプル」なだけではありません。
極太のタイポグラフィや大胆な余白、スクロールに連動する繊細なアニメーションを組み合わせることで、「削ぎ落としているのに印象的」なデザインが求められるようになっています。白基調だけでなく、自社のブランドカラーを基調としたミニマルデザインも広がりを見せています。
ダークモード対応
背景を黒基調にして表示するダークモードは、iOSやAndroidの標準機能として定着しました。目への負担軽減やバッテリー消費の低減といったメリットがあり、ユーザーからの需要も高まっています。
アプリを設計する際は、ライトモードだけでなくダークモードでもテキストや画像が見やすいように配色を調整しておくことが今後ますます重要になるでしょう。
AIとUIの融合
生成AIの進化により、UIデザインの領域でもAI活用が急速に広がっています。FigmaやCanvaなどのデザインツールにはAIによるレイアウト自動生成機能が搭載され始めており、デザイナーの作業効率が大幅に向上しています。
また、ユーザーの行動履歴や好みに応じて表示内容やレイアウトをリアルタイムで最適化する「パーソナライズUI」も注目されています。AIの活用は単なる効率化にとどまらず、ユーザー一人ひとりに合わせた体験を自動的に提供するという、UIデザインの根本的な変化をもたらしつつあります。
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3Dイラスト・没入型ビジュアル
AR・VRなどのバーチャル技術の浸透に伴い、3Dイラストを活用したUIも増えています。以前は背景になじまず浮いて見えがちだった3D要素も、現在では影の処理や立体感の調整技術が向上し、違和感のない仕上がりが実現できるようになりました。
製品紹介ページで商品を360度回転させたり、スクロールに連動してオブジェクトが動くような仕掛けは、ブランドの世界観を伝える手法として効果的です。
クレイモーフィズム
クレイモーフィズムとは、粘土のような柔らかい立体感を持たせたデザイン手法です。丸みを帯びた形状と柔らかな影の組み合わせにより、近未来的でありながら親しみやすい印象を与えることができます。
クレイモーフィズムはIT系サービスやSaaS製品のUIに取り入れられるケースが増えており、フラットデザインに飽きたユーザーに新鮮な印象を与える手法として注目されています。
インクルーシブデザイン(アクセシビリティ対応)
年齢や障がいの有無にかかわらず、誰もが利用しやすいアプリを実現するインクルーシブデザインの重要性はますます高まっています。色覚バリアフリーに配慮した配色、十分なフォントサイズと行間の確保、音声読み上げへの対応、キーボード操作への対応などが代表的な取り組みです。
日本国内でもWebアクセシビリティに関するガイドラインへの対応が広がりつつあり、今後のUIデザインにおいては「誰にとっても使いやすい」ことが標準的な品質要件になっていくと考えられます。
マイクロインタラクション
マイクロインタラクションとは、ボタンをタップした際の微細なアニメーションや、画面切り替え時のトランジション効果など、小さな動きのことです。こうした細やかな動きがあることで、ユーザーは「操作が正しく反映されている」と直感的に理解でき、操作への安心感が生まれます。
ただし、過度なアニメーションはかえって操作の妨げになるため、あくまでユーザーの操作をサポートする範囲で取り入れることが重要です。
レトロ・ノスタルジックデザイン
1990年代を彷彿とさせるパステルカラーやノイズ調のテクスチャ、ビビッドな配色を現代のUI設計と組み合わせるレトロデザインも注目のトレンドです。
かつてその時代を体験した世代には懐かしさを、若年層には逆に新鮮さを感じさせる効果があります。ブランドの個性を際立たせたい場合に、差別化の手段として取り入れる価値があるでしょう。
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クロスプラットフォーム対応
ユーザーがiPhoneで見るかAndroidで見るか、またどのサイズの画面で表示するかは事前に分かりません。そのため、どの環境でもスムーズに利用できるクロスプラットフォーム設計はUIデザインの基本要件になっています。
PWA(Progressive Web App)のように、Webサイトでありながらネイティブアプリに近い操作感を提供する技術も広がっており、ホーム画面への追加やプッシュ通知配信といった機能をWebアプリで実現できるようになっています。
パーソナライズUI
ユーザーの行動データや属性に基づいて、表示する情報やレイアウトを一人ひとりに最適化するパーソナライズUIへの関心が高まっています。たとえば、頻繁に閲覧するカテゴリの情報をトップ画面に優先表示したり、過去の購買履歴に基づいておすすめ商品を提案したりする機能がこれにあたります。
パーソナライズUIを実現するにはユーザーデータの蓄積と分析が必要ですが、店舗アプリのように顧客との接点が多いサービスでは特に効果を発揮しやすい手法です。
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「店舗アプリDX raiten」はトレンドを押さえたアプリデザインが可能
店舗アプリDX版 raitenでは、UIデザインの観点から優れたマーケティング用アプリを構築することが可能です。ノーコードでプログラミングなしに手軽に制作でき、取り込めるデザインの幅が広いため、自社の業種やブランドイメージに合わせたパーソナライズが実現します。
アプリデザインやマーケティングに関する事前相談にもスタッフが対応しており、中小を中心とした多くの店舗での導入実績があります。これからアプリを導入してDX化を進めたい店舗にもおすすめの費用感となっていますので、気になる方はぜひお問い合わせください。
まとめ
UIデザインのトレンドは、技術の進化やユーザーニーズの変化に伴い常に移り変わっています。ミニマルデザインやダークモードのように定着しつつあるトレンドもあれば、AIとUIの融合やパーソナライズUIのように今後さらに広がっていくと予想されるものもあります。
重要なのは、トレンドをそのまま取り入れるのではなく、自社のターゲットユーザーにとって本当に使いやすいかどうかを基準に判断することです。ユーザビリティを損なうトレンドは避け、マーケティング上の効果が見込めるものを選んで取り入れていきましょう。
この記事を監修した人
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