アプリ運用代行とは?広告運用・開発代行の料金相場と失敗しない業者の選び方
業種全般
アプリの成果を最大化するためには、継続的な運用と専門的な知識が欠かせません。しかし社内に十分なリソースやノウハウがない場合、広告運用やアプリの保守・改善までを自社で対応するのは大きな負担になります。そこで選択肢となるのが「アプリ運用代行」の活用です。
本記事ではアプリ運用代行の基本的な業務内容から、メリット・デメリット、広告運用代行と開発・保守代行それぞれの料金相場、失敗しない業者選びのポイントまでを整理し、おすすめの運用代行業者もあわせてご紹介します。
アプリ運用代行とは
アプリに関する業務を外部の専門業者に委託するサービス
アプリ運用代行とは、アプリマーケティングにおけるさまざまな業務工程を外部の専門業者に委託するサービスのことです。特にアプリマーケティング初心者の企業や、社内にアプリ関連のノウハウが不足している企業に活用されています。業務負担の削減やリソースの確保を目的として導入されるケースも多く、開発から広告運用まで幅広い業務を任せることができます。
広告運用代行と開発・保守代行の違い
アプリ運用代行は大きく「広告運用代行」と「開発・保守代行」の2つに分かれます。広告運用代行は、アプリインストールを促進するための広告配信や予算管理、効果測定といったプロモーション業務が中心です。一方の開発・保守代行は、アプリの設計・構築からリリース後の保守、アップデート対応、障害対応などの技術的な業務を担います。1つの業務に特化した業者もあれば、広告運用から開発・保守まで一気通貫で引き受けてくれるところもあるため、自社が必要としている範囲を明確にしたうえで業者を選ぶことが重要です。
アプリ運用代行の業務内容
アプリの設計・開発
開発企業であれば、アプリの設計・開発段階からかかわってくれます。独自性のあるアプリを制作したい場合は依頼してみてよいでしょう。ただしフルスクラッチなどで開発を依頼すると数百万〜数千万円と高額になるリスクがあるため、予算と要件のバランスを見ながら判断する必要があります。
動作検証・品質管理
アプリは完成後の動作検証も重要ですが、自社に検証設備がないと機種ごとの確認やじっくり時間をかけたテストが難しいこともあります。代行業者に依頼すれば、さまざまな端末やOSバージョンでの検証環境を用意して品質管理を請け負ってくれるため安心です。自社で環境を準備しきれない場合は、代行に任せたほうが確実でしょう。
アップデート・OS対応
アプリは提供して終わりではなく、定期的なアップデート対応が必要です。ユーザーの意見を反映した改善や、iOSやAndroidのOSアップデートに合わせた修正など、対応業務は多岐にわたります。こうした複雑なアップデート作業も、ノウハウのある業者へ依頼すればスムーズに実現できます。
障害対応・復旧
アプリは環境によってさまざまな障害が発生します。たとえば一部機能にアクセスできなくなったり、急にフリーズしてそのまま使えなくなったりといったケースです。こうした事象への対応にはITやアプリ関連の知識・スキルが必要になりますが、代行業者へ任せれば問題発生時にもスムーズに復旧対応してくれるため、ユーザーへの影響を最小限に抑えられます。
定期チェック・リソース監視
アプリに一見問題が発生していなくても、処理負荷が想定以上に高まっていたり、思わぬところで不具合が起きていたりといったイレギュラーな事象は少なくありません。そうした問題に事前対応するためには定期的なリソースチェックが必要ですが、知識やスキルがないとそもそもどこを確認すればよいのかわかりません。代行業者に任せれば、適切なリソース配分の調整や問題の事前改善を行ってくれるので安心です。
広告運用・プロモーション
アプリのインストール数を増やすためには、Google広告やApple Search Ads、SNS広告といった各種媒体を活用したプロモーションが効果的です。広告運用代行業者に依頼すれば、各メディアへの適切な予算配分で広告出稿を行い、実際の成果を定期的にレポーティングしてくれます。ターゲット設定やクリエイティブの改善提案まで含めて対応してくれる業者もあるため、広告運用の経験がない企業でも成果を出しやすくなります。
アプリ運用代行のメリット
本業に集中できる
アプリの運用は意外に手間がかかります。開発だけでなくその後の分析・改善にまで時間を使わなければならず、少人数では回しにくいのが実情です。アウトソーシングとして外部にスタッフリソースを確保することで、自社では新規事業の計画立案や新規プロダクトの開発といった、本来時間を割きたい業務に集中できるようになります。
専門業者のノウハウを即座に活用できる
専門業者としてアプリ運用代行を受けている企業は、それぞれの持ち味を活かした運用を行ってくれます。たとえば広告代行の場合は各種メディアへ適切な予算配分で出稿し、実際の結果を定期的にレポーティングしてくれます。こうした専門業者のノウハウを即座に活用できるため、自社で一からスキルを積み上げる時間をかけずに成果を出しやすくなるのがメリットです。アプリ関連のノウハウはすぐに身につくものではないため、早く結果を得たい場合は代行業者の活用を検討しましょう。
人件費を変動費化できる
アプリ運用のために専任のスタッフを雇用すると、毎月固定の人件費が発生します。一方、運用代行を利用すれば必要な期間だけ外部リソースを活用できるため、人件費を変動費として扱えるようになります。繁忙期には委託範囲を広げ、閑散期には縮小するといった柔軟な予算配分が可能です。
アプリ運用代行のデメリット
対応速度が自社運用より遅くなる場合がある
アプリ運用代行を依頼する場合、その対応速度には注意が必要です。基本的に代行を任せた業務は自社で細かく管理できないため、業者任せになりがちです。たとえばアプリのシステムが急にストップした場合や広告予算が想定以上に膨らんだ場合に、業者の対応が遅れると課題解決までに時間がかかるリスクがあります。特にシステム停止はユーザビリティに直結するため、スピード感を持って対応してくれる業者を選ぶことが重要です。
社内にノウハウが蓄積しにくい
代行業者に任せた業務については、自社に運用ノウハウが蓄積されにくくなります。最初は代行を利用していても、将来的に社内で独自運用する方針に切り替えた際に対応できないリスクがあります。そのため、自社でノウハウを蓄積しておきたい業務は業者へ依頼せず、どの業務を外部に任せてどの業務は自社で対応するかを事前に整理しておくことが大切です。
コミュニケーションコストが発生する
外部の業者と連携して運用する以上、指示出しや進捗確認、レポートの読み込みといったコミュニケーションコストが発生します。社内であれば口頭で済む確認事項も、代行業者とのやりとりではメールやチャット、定例ミーティングなどを通じて行う必要があります。業者との情報共有ルールを事前に決めておくことで、このコストを最小限に抑えることができます。
関連記事:店舗アプリを導入する前に知っておくべきこと|アプリ開発会社の選び方から運用まで全て解説
アプリ広告運用代行の料金相場
手数料型は広告費の20%前後が一般的
アプリ広告運用代行で最も一般的な料金体系は、広告費に対して一定割合の手数料を支払う手数料型です。業界標準は広告費の「20%前後」とされており、たとえば月額50万円の広告費であれば手数料は「50万円 × 20% = 10万円」で、月の支払い総額は60万円になります。広告費を増やすほど手数料も比例して増える仕組みのため、予算を大きくする際は手数料の負担も見込んでおきましょう。
固定料金型は月額5万〜30万円が目安
広告費の規模にかかわらず毎月一定額を支払う固定料金型の場合、月額「5万〜30万円」程度が目安です。広告予算が大きい企業にとっては手数料型よりも割安になるケースがあります。ただし広告費が少ない場合は割高に感じることもあるため、自社の広告予算と照らし合わせてどちらの料金体系が合っているかを判断してください。
成果報酬型はインストール単価やCPA基準
成果報酬型は、実際にアプリがインストールされた件数や特定のアクション(会員登録、購入など)の達成件数に応じて費用が発生する仕組みです。インストール1件あたりの単価(CPI)は数百円〜数千円が一般的で、アプリのジャンルやターゲット層によって大きく変動します。初期費用を抑えたい場合に向いていますが、成果単価が高めに設定されているケースもあるため、事前に想定件数と総額をシミュレーションしておくことが重要です。
アプリ開発・保守代行の料金相場
サーバー・ドメイン費用は月額1,000円〜数万円
アプリシステムを運用するのに必要なサーバーとドメインの費用は、自社負担になることが多いです。サーバーは月額「1,000円〜数万円」、ドメインは年額「数百円〜数十万円」が相場です。上位プランになるほど価格が跳ね上がるため、初期のアプリマーケティングではなるべくコストを抑えたプランから始めてもよいでしょう。
保守運用費用は月額10万〜50万円
アプリの保守運用費用は月額「10万〜50万円」が一般的な相場です。保守業務にはサーバー監視、障害対応、OSアップデートへの追従、セキュリティパッチの適用などが含まれます。対応範囲が広いほど費用も高くなるため、自社で対応できる業務と代行に任せる業務を明確に切り分けることがコスト最適化のポイントです。
機能追加・改修費用は1機能あたり数万〜数十万円
アプリの運用開始後にコンテンツや機能の追加が必要になった場合、業者へ開発を依頼することになります。1機能あたり「数万〜数十万円」が目安ですが、内容の複雑さによっては数十万円以上の追加費用がかかるケースもあります。なお、フルスクラッチでゼロからアプリを開発する場合は「数百万〜数千万円」規模になることもあるため、プラットフォームを活用した開発と比較検討することをおすすめします。
アプリ運用代行の費用対効果を高めるコツ
内製コストとの比較で判断する
たとえば社内でアプリの保守にスタッフを充て、月額20万円ほどの人件費がかかっていたとします。この場合、月額10万円で同等の保守業務を請け負ってくれる業者があれば、外注することで月額10万円のコスト削減になります。さらに保守に月100時間ほどかけていた場合はその時間を他の業務に充てられるため、金額以上の費用対効果が見込めるでしょう。
相見積もりで最適な業者を選ぶ
費用対効果は依頼する業者によっても異なります。最適な料金で依頼できる業者を見つけるためには、相見積もりがおすすめです。複数の業者から提案を受け、対応業務にかかっていたコストと各社の提案コストを比較することで、最も費用対効果の高い業者を見つけることができます。
依頼範囲を明確にしてから契約する
アプリ運用代行の費用は、依頼する業務範囲によって大きく変わります。「とりあえず全部お願いしたい」と曖昧なまま契約すると、不要な業務まで含まれて費用が膨らむ原因になります。事前に「広告運用だけ」「保守と障害対応だけ」のように依頼範囲を明確にしたうえで見積もりを取ることで、無駄なコストを抑えられます。
関連記事:プッシュ通知とは?メリット・デメリットと開封率を高める活用術
失敗しないアプリ運用代行業者の選び方
同業種・同規模の導入実績があるか確認する
運用代行業者がどの業種に強いのか、またどのくらいのノウハウがあるのかは導入実績で判断できます。業者も強調したい実績は積極的に公開しているため、自社と同業種・同規模の企業の実績があるかどうかを確認するのが一番です。また比較サイトでの評判もチェックしましょう。平均評価が極端に低いところは問題がある可能性があるため、ある程度評判のよいところを選ぶのが安心です。
対応範囲が自社のニーズに合っているか確認する
開発、保守、広告など運用してくれる業務範囲は業者によって異なるため、どの業務が得意なのか、またどこまで対応してくれるのかを含めて判断材料にすべきです。イレギュラーな内容については事前に取り決めをしないとトラブルの原因になります。対応範囲の認識を合わせたうえで、契約内容に盛り込んでおくことが重要です。気になる点がある場合は、契約前に細かく確認しておきましょう。
サポート体制と連絡手段を事前に確認する
サポート体制については、対応の手段、担当スタッフの体制、追加料金の有無を事前に確認しておくことが大切です。対応手段は基本的にメール・電話・チャットのいずれかですが、場合によっては直接スタッフが自社へ来て対応してくれることもあります。担当スタッフについては専属の担当者がいるのか、それとも複数スタッフで対応するのかを確認しましょう。専属の担当者がいるほうがコミュニケーションはスムーズです。さらにサポートを受けるのに追加費用が発生するかどうかも、見落としがちなポイントなので事前にチェックしてください。
おすすめのアプリ運用代行業者5選
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実績と評判 |
提供サービスの範囲 |
サポート体制 |
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株式会社 トランスメディアGP |
7,500以上の導入実績と豊富なノウハウ |
アプリ開発・保守・運用など |
オプション込みで対応 API連携などあり |
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株式会社 ソニックムーブ |
大手企業との取引多数 |
アプリデザイン設計~運用など |
テレワークスタッフなどが対応 |
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PISE株式会社 |
大手IT、メディアなどとの取引多数 |
大規模システムの開発、チャットボットの作成、IoT活用 |
100名規模のエンジニア、短期客先常駐スタッフなどが対応 |
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CYBRiDGE |
NTTなどの取引実績あり |
システム開発・Webサイト開発、リニューアルなど |
テレワークを含めた多数のスタッフが対応 |
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CLINKS株式会社 |
NHKの番組サポートシステム開発など |
アプリやWebシステムの開発、保守・運用など |
技術ごとにグループ分けされたエンジニア体制完備 |
株式会社トランスメディアGP
アプリプラットフォーム「店舗アプリDX版 raiten」を提供しています。デジタル会員証やクーポンの提供に加え、分析ダッシュボードやプッシュ通知機能なども備えており、これらをスピーディーに開発できることが強みです。ストア申請やAPI連携、マーケティングのサポートにも対応しているため、アプリマーケティングにおけるカスタマーサクセスを総合的に実現できます。
特徴はアプリプラットフォームの提供で、費用は問い合わせとなっています。対応領域はアプリのディレクション、企画提案、制作、ストア申請、運用集客サポートなど幅広く、小売・飲食・美容など合わせて7,500店舗以上の導入実績があります。2002年9月24日設立で福岡本社のほか東京支社もあります。
株式会社ソニックムーブ
顧客のビジネスフローまで含めた施策の立案が可能で、それに応じた改善サイクルの提供やターゲットユーザーの整理まで行ってくれます。コンテンツについてはデザインから開発、その後の運用まで一気通貫で対応するため、業務効率化に効果的です。
特徴はシステムデザインから運用までの一気通貫の提供で、費用は問い合わせです。対応領域はUXデザイン、情報設計、システム設計、開発、運用などで、飲料・アパレル・通信業者の有名企業との取引が多数あります。2002年3月20日設立で東京本社のほか島根支社があります。
PISE株式会社
オープンシステム開発会社として設立され、業務改善を含めた複数の提案ができる業者です。大規模なシステム開発からIoTの活用、セキュリティサービスなど幅広い業務を請け負っており、アプリのセキュリティサポートも受けることが可能です。
特徴はシステム開発から業務改善、広告運用まで幅広い対応で、費用は問い合わせです。対応領域は大規模システムの開発、チャットボットの作成、IoT活用などで、大手IT企業やメディアとの取引が多数あります。1992年9月設立で東京都のほか札幌などに複数の支社があります。
CYBRiDGE
NTTなどの大手企業や総務省との取引実績がある業者です。独自性の高いブランディングに活用できるシステム構築に強みがあり、Webサイトの開発やリニューアルについても幅広い知識とスキルを有しています。
特徴は豊富なシステム・Webサイトの開発実績で、費用は問い合わせです。対応領域はWebサイト制作、システム開発、広告運用で、NTTをはじめとする大手企業との取引実績があります。2004年5月25日設立で東京本社のほか3支社があります。
CLINKS株式会社
アプリを主軸にさまざまなシステム開発実績のある会社です。開発しているアプリの種類も多彩で、NHK番組用のゲームアプリ開発や写真投稿アプリなど幅広い実績があります。Webシステムの開発やECサイトの保守運用にも対応しています。
特徴は多彩なアプリの開発で、費用は問い合わせです。対応領域はアプリやWebシステムの開発、保守・運用などで、技術ごとにグループ分けされたエンジニア体制を完備しています。2002年12月19日設立で東京本社のほか大阪に支社があります。
まとめ
アプリ運用代行の業務内容は幅広く、広告運用、開発、保守、施策立案などどの範囲をサポートしてほしいかによって選ぶべき業者が変わります。広告運用代行は手数料型で広告費の20%前後、保守運用代行は月額10万〜50万円が一般的な料金相場です。依頼する際は必ず相見積もりを取り、料金と業務範囲を比較したうえで判断してください。今回おすすめした企業情報も参考に、自社に合ったアプリ運用代行業者を選んでみましょう。
この記事を監修した人
店舗アプリ公式。累計1,000社以上の導入実績を誇る店舗アプリ構築プラットフォーム。 単なる集客に留まらず、リピーター創出による売上最大化を得意としている。
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