アプリダウンロード数(DL数)の見方・調べ方|競合調査ツールと分析のコツを解説
業種全般
自社のアプリ成長を確実に伸ばすにはさまざまなデータを調査して活用する必要があります。また自社アプリだけでなく競合となりそうな他社アプリに関しても調査を行うことが非常に大切です。
競合のアプリダウンロード数を知るためには外部ツールを導入して情報を取得した後、自社アプリのパフォーマンスと比較する必要があります。本記事では競合のアプリダウンロード数を調査する方法や注意点、ダウンロード数以外にチェックすべきポイントまで初心者向けにわかりやすく解説します。
ダウンロード数は、アプリの状況を最初に確認する数字でありながら、どこを見れば正しい値が出るのかが分かりにくい指標でもあります。自社アプリなら管理画面、他社アプリならストア表示か外部ツールと、確認する場所そのものが変わるためです。
さらに「ダウンロード数」と一口に言っても、初回ダウンロードと再ダウンロードを合算した値なのか、端末単位なのかアカウント単位なのかで数字は変わります。定義を押さえないまま比較すると、実態とずれた判断になりかねません。
本記事では自社アプリの見方から他社の調べ方、アクティブユーザー数や収益データの確認方法まで、順を追って整理します。
自社アプリのダウンロード数の見方
自社で運用しているアプリなら、ストアの管理画面から正確な実数を確認できます。推計ではなく実測値が取れるのは自社アプリだけなので、まずはここを押さえておきましょう。
App Store(iOS)での確認手順
App Store Connectにサインインし、アナリティクスの概要画面を開くと合計ダウンロード数が表示されます。地域別・デバイス別・流入元別の内訳まで掘り下げられるため、どの経路からの流入が多いかも把握できます。
課金や売上を含めて見たい場合は「売上とトレンド」を使います。ダウンロード数と収益を同じ期間で並べて確認できるため、施策の効果検証に向いています。
出典:Apple Developer「App Analytics – App Store Connect」
Google Play(Android)での確認手順
Google Play Consoleにログインし、統計情報のページで指標を選択します。インストール数のほかアンインストール数も確認でき、増えた数と減った数を同じ画面で比較できるのが特徴です。
リリースやキャンペーンの日付を重ねて表示できるため、施策の前後で数値がどう動いたかを追いやすくなっています。
出典:Google Play Console ヘルプ「アプリの統計情報を見る」
「合計ダウンロード数」に含まれるもの
Appleの定義では、合計ダウンロード数は初回ダウンロード数と再ダウンロード数を合わせた値です。初回は端末に初めて追加された回数、再ダウンロードは過去に入れたユーザーが入れ直した回数を指します。
機種変更や再インストールが多いアプリでは、合計値が実際の利用者数より大きく出ます。新規獲得の成果を測りたいときは、合計ではなく初回ダウンロード数を見るのが適切です。
ダウンロード数・インストール数・ユーザー数の違い
言葉が近いため混同されがちですが、数え方が違うため一致しません。比較の前に、どの定義の数字を扱っているかを確認しておきましょう。
3つの指標が指しているもの
ダウンロード数はストアから取得された回数、インストール数は端末に導入された数、ユーザー数は重複を除いた人数に近い概念です。1人が複数端末に入れれば、ダウンロード数はユーザー数より多くなります。
反対に、家族で1つのアカウントを共有している場合はユーザー数のほうが多くなることもあります。どの単位で数えた値なのかを毎回確認する習慣をつけておくと安全です。
ツールによって数字が食い違う理由
外部ツールが出す他社アプリの数値は、ランキング推移などから逆算した推計値です。算出ロジックが各社で異なるため、同じアプリでもツールごとに数字がずれます。
絶対値をそのまま信じるのではなく、複数アプリを同じツールで比べたときの大小関係や、時系列での増減傾向を読み取る使い方が現実的です。
関連記事:アプリマーケティングのKPIとは?ダウンロード数など主要指標の見方と設定のコツを解説
アプリダウンロード数を調べる方法
Firebaseアナリティクス
Firebaseアナリティクスは、Googleが提供しているモバイルアプリ向けの分析ツールです。自社アプリにSDKを組み込むことでダウンロード数やユーザーの行動データを詳細に取得できます。
イベントベースの分析が可能でユーザーの利用状況をリアルタイムに把握できる点がメリットです。無料で利用できるため、まず導入しておきたい基本的な分析ツールと言えるでしょう。
Appアナリティクス
AppアナリティクスはAppleが提供しているiOSアプリ向けの分析ツールで、App Store Connectから利用できます。iOSアプリのダウンロード数やインプレッション数、コンバージョン率などを確認可能です。
App Storeでのアプリの表示回数からダウンロードまでの流れを把握できるため、ASO(App Store最適化)施策の効果測定にも役立ちます。iOSアプリを提供している場合は必ず活用しておきたいツールです。
外部ツール(data.ai)
競合アプリのダウンロード数を調べたい場合は、data.ai(旧App Annie)などの外部ツールを活用する方法が有効です。data.aiではアプリストアのランキングやダウンロード数の推移、収益予測などを確認でき、自社アプリと競合アプリのパフォーマンスを比較分析できます。
無料プランでも基本的なランキング情報は確認できますが、詳細なダウンロード数の推移や収益データを取得するには有料プランの契約が必要です。競合調査を本格的に行いたい場合は投資する価値があるでしょう。
調査ツールの最新動向を踏まえて選ぶ
アプリ調査ツールは再編が進んでいます。2024年3月にはSensor Towerがdata.ai(旧App Annie)を買収したことを発表しており、提供元やプラン内容は今後も変わる可能性があります。
記事や社内資料で紹介されているツールが現在も同じ形で提供されているとは限らないため、契約前に公式サイトで最新の提供状況と料金を確認しておきましょう。無料プランで取得できる範囲もツールごとに差があります。
スマホゲームのアクティブユーザー数の調べ方
ゲームアプリはダウンロード直後の離脱が多く、ダウンロード数だけでは実態がつかめません。継続して遊ばれているかを見るには、アクティブユーザー数を併せて確認する必要があります。
自社タイトルの場合
自社で運営しているタイトルなら、ストアの管理画面や導入した解析ツールでDAU・WAU・MAUを直接確認できます。イベント開催日やアップデート日と重ねると、施策がどれだけ復帰を生んだかが見えてきます。
関連記事:MAUとは?アプリのアクティブユーザー数の計算方法と増やし方を解説
他社タイトルの場合
他社のアクティブユーザー数は公開されていないため、推計ツールで概算をつかむのが基本です。加えて上場企業であれば決算説明資料でMAUや課金ユーザー数を開示しているケースがあり、推計値の答え合わせに使えます。
公式のプレスリリースで「累計◯万ダウンロード突破」と発表されることもあるため、節目の数字を時系列で並べると成長速度を推定できます。
DAU/MAU比で定着度を見る
DAUをMAUで割った値は、月に一度でも遊んだ人のうち何割が毎日遊んでいるかを表します。この比率が高いほど日常的に定着していると判断でき、数値の規模が違うタイトル同士でも比較しやすい指標です。
ダウンロード数が伸びているのにこの比率が下がっている場合は、獲得はできても定着していない状態を疑います。
関連記事:アプリの継続率(リテンションレート)とは?お客様が使い続けたくなる仕組みや工夫
ダウンロード数と収益データをあわせて見る
ダウンロード数が多くても収益につながっていないアプリもあれば、その逆もあります。獲得と収益は別の軸として並べて見ると、ビジネスとしての実力が見えてきます。
自社の収益データを確認する
iOSはApp Store Connectの売上とトレンド、AndroidはGoogle Play Consoleの財務レポートから、期間別の売上を確認できます。アプリ内課金の内訳や返金の状況まで取得できるため、実際に手元に残る金額を把握できます。
他社の収益は推計とIRで補う
他社の課金収益はストア上では公開されていません。推計ツールで概算をつかみつつ、上場企業であればセグメント別の売上が決算資料に載っていることがあるため、両方を照らし合わせると精度が上がります。
1人あたりの数字で質を見る
売上をアクティブユーザー数で割った値や、課金ユーザー1人あたりの単価を出すと、ユーザー数の規模に左右されない比較ができます。ダウンロード数が競合の半分でも、1人あたりの単価が倍なら事業としては同等です。
広告費を投じてダウンロード数を伸ばしている場合は、獲得単価と回収期間もあわせて確認しておきましょう。
アプリの競合調査を進める手順
数字を集めるだけでは施策になりません。調査対象を決めてから自社の打ち手に落とすまでを1つの流れとして設計しておくと、調査が形だけで終わらずに済みます。
1. 調査対象を絞る
同業種の上位アプリに加えて、業種が違っても同じ機能を持つアプリを含めると視野が広がります。対象は3〜5本程度に絞ったほうが、比較の粒度をそろえやすくなります。
2. 数値を取得して並べる
ダウンロード数、アクティブユーザー数、レビュー件数と平均評価を同じ期間でそろえて表にします。取得日と使用ツールを必ず記録しておくと、次回の調査と比較できます。
3. ランキング推移とレビューを読む
ランキングが急に上がった時期があれば、広告出稿やメディア露出があった可能性があります。レビューの低評価には改善のヒントが集まりやすく、自社が回避すべき仕様も見えてきます。
4. 公開情報で裏を取る
決算資料やプレスリリース、採用ページの情報から、注力領域や体制の変化を読み取れます。推計値と公開情報を突き合わせることで、数字の確からしさが判断できます。
5. 自社との差分を施策に落とす
集めた情報は、機能・訴求・導線のどこに差があるかという形で整理します。差分が分かれば、ストア掲載情報の見直しなど、着手できる施策が具体化します。
関連記事:ASO対策とは?アプリストア最適化のキーワード設定とダウンロード数を増やすコツを解説
ダウンロード数を見る際の注意点
現在のユーザー数ではない
ダウンロード数はあくまで累計の取得件数であり、現在アプリを使っているユーザー数とは異なります。ダウンロードしたものの一度も使わずに削除したユーザーや、以前は使っていたが現在は離脱しているユーザーも含まれています。
そのためダウンロード数だけを見て競合アプリの現在の勢いを判断するのは危険です。アクティブユーザー数やリテンション率など他の指標も合わせて確認することで、より正確な競合分析が可能になるでしょう。
詳しい流入経路は読み取れない
ダウンロード数からは「どこからアプリを知ってダウンロードしたのか」という詳しい流入経路までは読み取れません。広告経由なのかSNS経由なのか、あるいは口コミで知ったのかといった情報はダウンロード数だけでは判別できないのです。
流入経路を把握するにはアトリビューション分析ツールを別途導入するか、キャンペーンごとにトラッキングリンクを設定するなどの工夫が必要です。ダウンロード数は競合調査の入り口として活用し、そこから深掘りしていくことが重要でしょう。
累計値と期間値を混同しない
ストアの詳細ページに出る数字はリリースからの累計です。直近の勢いを見たいときは期間を区切った数字で比べる必要があり、累計値だけでは古参アプリが常に有利に見えてしまいます。
比較表を作るときは、累計と月次を別の列に分けて記載しておくと読み違いを防げます。
関連記事:アプリのインストール数を増加させる方法|ダウンロード促進の準備・事例・ASO対策まで解説
ダウンロード数以外にチェックすべきポイント
アプリストアのレビューとランキング
競合アプリを調査する際はApp StoreやGoogle Playに掲載されている公式レビューも必ずチェックしましょう。レビューからはユーザーがアプリのどの機能に満足しているか、またどの部分に不満を感じているかを読み取ることができます。
さらにアプリストアのランキングも重要な指標です。カテゴリ別ランキングの推移を確認することで競合アプリの勢いや季節的なトレンドを把握できます。ランキングが急上昇している場合はキャンペーンや新機能の追加など何らかの施策が効いている可能性が高いので、その要因を分析してみてください。
アプリ運用事例の記事
競合がアプリ運用の成功事例としてメディアに取り上げられていたり、自社ブログで運用ノウハウを公開していたりする場合はそれも貴重な情報源になります。どのような施策でユーザー数を伸ばしたのか、どの機能が顧客に支持されているのかといった情報を読み取ることができるでしょう。
業界メディアやマーケティング系のWebサイトで競合名を検索してみることで、思わぬ情報が見つかることもあります。
SNSの口コミ
X(旧Twitter)やInstagramなどSNSでの口コミも競合調査には欠かせません。ユーザーがリアルタイムで投稿する感想や不満はレビューよりも率直な意見が含まれていることが多いです。
競合アプリ名で検索してみることでユーザーの本音を把握でき、自社アプリの改善や差別化のヒントが得られる可能性があります。定期的にSNSをチェックして競合の評判を把握しておくことをおすすめします。
アプリの競合調査なら店舗アプリDX版raiten
分析機能を備えたアプリを簡単に構築できる
競合に負けない自社アプリを構築したいなら「店舗アプリDX版raiten」がおすすめです。ダウンロード数やアクティブユーザー数などの分析機能を備えたアプリを簡単に制作・運用でき、競合調査で得た知見をすぐに自社アプリの改善に活かすことができます。
気になる方はぜひお問い合わせください。
まとめ
今回はアプリのダウンロード数の意味やアクティブユーザー数との違い、競合のダウンロード数を調べる方法、注意点、ダウンロード数以外にチェックすべきポイントまでを解説しました。
競合のアプリダウンロード数を把握することは自社アプリの成長戦略を立てる上で重要な第一歩です。ただしダウンロード数だけでなくアクティブユーザー数やレビュー、ランキング、SNSの口コミなど複数の指標を組み合わせて分析することで、より精度の高い競合調査が実現できます。
自社アプリの構築や競合に負けないアプリ戦略について詳しく知りたい方はぜひお問い合わせください。
ダウンロード数は、どこで取得した、どの定義の、どの期間の数字なのかを明示して初めて比較に使えます。自社は管理画面の実数、他社は推計値と公開情報の組み合わせという前提を押さえておきましょう。
そのうえでアクティブユーザー数や収益データを並べれば、獲得と定着のどちらに課題があるのかが判断できるようになります。
この記事を監修した人
店舗アプリ公式。累計1,000社以上の導入実績を誇る店舗アプリ構築プラットフォーム。 単なる集客に留まらず、リピーター創出による売上最大化を得意としている。
>>運営メディアトップへ