ASO対策とは?アプリストア最適化のキーワード設定とダウンロード数を増やすコツを解説

業種全般
公開日:2019.02.19 更新日:2026.08.21
アプリストアでの「ASO対策」がダウンロード数を大幅に左右する!

アプリのダウンロード数を伸ばす上で欠かせない施策がASO対策です。自社アプリを公開したものの、ダウンロード数が思うように伸びずに困っている方も多いのではないでしょうか。

ASO対策をしっかり行うことでアプリストア内の検索結果に自社アプリが表示されやすくなり、広告費を掛けずにダウンロード数を増やすことが可能です。本記事では、ASO対策の意味や必要な理由から、App StoreとGoogle Playそれぞれのキーワード設定方法、ストア掲載情報の最適化のコツまでをわかりやすく解説します。

あわせて、ASOとSEO・CROの違い、App StoreとGoogle Playで異なる検索順位の決定要因、キーワード調査に使えるツールの選び方、効果測定で見るべき指標まで踏み込んで紹介します。アプリマーケティングの担当者だけでなく、店舗アプリを運用してダウンロード数を伸ばしたい方にも役立つ内容です。

目次

ASO対策(アプリストア最適化)とは

アプリストア内の検索順位を上げるための施策

ASO(App Store Optimization)とは「アプリストア最適化」と訳され、自社アプリをApp StoreやGoogle Playなどのアプリストア内で検索上位に表示させるために、アプリの情報を最適化する施策のことです。Webサイトにおける検索エンジン最適化(SEO)のアプリストア版ともいえる施策で、広告費を掛けずに新規ユーザーを獲得できるアプリマーケティングの定番手法として多くの企業が取り組んでいます。SEOがGoogleの検索エンジンを対象にWebサイトの最適化を行うのに対し、ASOはApp StoreやGoogle Playのアルゴリズムに合わせてアプリの情報を最適化する点が異なります。

ASO対策の目的は大きく2つあり、1つはアプリストア内の検索順位を向上させて自社アプリが見つけられる機会を増やすこと、もう1つはアプリの詳細ページを訪れたユーザーのダウンロード率を高めることです。検索順位の向上にはキーワードの最適化が、ダウンロード率の向上にはアプリタイトルや説明文、スクリーンショットの改善がそれぞれ有効です。

なお、ASOという言葉は「App Store Optimization」の頭文字ですが、対象はAppleのApp Storeだけに限りません。Google Playを含むアプリストア全般の最適化を指す用語として使われており、実務では両ストアそれぞれのルールに合わせた対応が必要になります。

また、ASO対策は一度設定して終わりの施策ではない点も押さえておきましょう。検索需要の変化や競合アプリの動きに合わせて調整を続ける運用型の施策であり、ストア側のアルゴリズムや画面構成も定期的に更新されます。少なくとも半年に一度は掲載情報を見直す前提で計画を立てておくと、成果が安定しやすくなります。

ASOとSEO・CROの違いを整理する

ASOを正しく理解するには、混同されやすいSEOとCROとの関係を押さえておくと考えやすくなります。SEOはGoogleなどの検索エンジンでWebサイトを上位表示させる施策、CRO(Conversion Rate Optimization)はページを訪れたユーザーのコンバージョン率を高める施策です。

ASOは、この2つの考え方をアプリストアの中で同時に行うものだと捉えると整理しやすくなります。キーワードやタイトルを調整して検索結果での露出を増やす部分がSEO的な領域、スクリーンショットや説明文でダウンロードを後押しする部分がCRO的な領域にあたります。

どちらか片方だけに偏ると成果は頭打ちになります。検索順位が上がっても詳細ページの訴求が弱ければダウンロードにはつながらず、逆に詳細ページを磨き込んでも検索で見つけてもらえなければ流入自体が発生しません。両輪で進めることがASO対策の前提条件です。

関連記事:MEO順位が決まる仕組みと上げ方|今すぐ実践できる施策と計測法

ASO対策が必要な理由

現在App Storeには約200万本、Google Playには約300万本のアプリが存在しており、何も対策を行わなければ自社アプリは膨大な競合アプリの中に埋もれてしまいます。Appleが公表しているデータによると、App Store訪問者の約70%がアプリを見つけるために検索機能を利用しており、ダウンロードの約65%が検索経由で発生しています。

つまりアプリストア内の検索で上位に表示されるかどうかが、ダウンロード数に直結するということです。TVCMやWeb広告で認知を広げる方法もありますが、継続的に広告費を投じ続けるのは多くの事業者にとって現実的ではありません。ASO対策は費用を掛けずに取り組める施策であり、一度最適化すればオーガニック(自然流入)のダウンロードを継続的に獲得できる点が最大のメリットです。また、ストアの詳細ページを訪問したユーザーにアプリの魅力を正しく伝えることで、ダウンロード率(コンバージョン率)の向上にもつながります。ASO対策はコストを掛けずに始められるため、アプリをリリースしたらまず取り組むべき基本施策といえるでしょう。

加えて、アプリストア内の検索はユーザーの行動意図が明確という特徴があります。ストア内で検索している時点でアプリを探している状態のため、上位表示できればダウンロードに直結しやすく、獲得したユーザーの質も高くなりやすいのがASO対策の利点です。

また、リスティング広告やSNS広告は出稿を止めた瞬間に流入が止まりますが、ASO対策で得た検索順位は資産として残ります。広告と併用する場合でも、詳細ページの訴求力を高めておけば広告経由のダウンロード率も改善するため、広告費の効率そのものを底上げできる点も見逃せません。

ユーザーがアプリをダウンロードするきっかけ

【引用:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1467.html】

この調査からも、広告による認知だけでなく、ストア内のランキングや検索を経由してアプリと出会うユーザーが一定数存在することがわかります。広告予算が限られている事業者ほど、検索・ランキング経由の流入をどう取りにいくかが重要になります。

関連記事:アプリリニューアルの判断基準と進め方|改善を成功させるポイント

App StoreとGoogle Playで異なる検索順位の決定要因

同じASO対策でも、App StoreとGoogle Playでは重視される要素が異なります。App Storeはアプリ名・サブタイトル・キーワードフィールドといった限られたテキスト項目が中心で、説明文は検索対象に含まれないとされています。

一方Google Playは説明文を含むページ全体のテキストが検索対象になり、Googleの検索エンジンに近い考え方で評価されます。そのためApp Storeでは限られた文字数にどのキーワードを入れるかの取捨選択が、Google Playでは自然な文章の中にキーワードをどう配置するかが鍵になります。

両ストアに共通しているのは、ダウンロード数やレビュー評価、アンインストール率、継続利用率といった実績値も順位に影響するという点です。テキストの最適化だけで順位が決まるわけではないため、アプリそのものの品質改善も並行して進める必要があります。

なお、Appleは公式サイトで、検索結果に表示されるプロダクトページにはアプリ名やサブタイトル、スクリーンショットといった要素が掲載され、アプリの特徴を明確に伝えることがダウンロードの促進につながると説明しています(参考:App Storeの検索|Apple Developer)。

関連記事:アプリのインストール数を増加させる方法|ダウンロード促進の準備・事例・ASO対策まで解説

ASO対策のキーワード設定方法

App Storeのキーワードフィールドを活用する

App Storeでは、アプリ登録時に100文字以内でキーワードを設定できるキーワードフィールドが用意されています。ここで登録したキーワードがストア内の検索結果に大きく影響するため、自社アプリに関連する重要なキーワードを100文字ぎりぎりまで詰め込むことが基本です。

キーワードを設定する際は、ユーザーが実際にどのような言葉で検索するかをユーザー目線で考えることが重要です。アプリ名が英語表記や難しい漢字の場合は、ひらがなやカタカナでの表記もキーワードに登録しておくと検索にヒットしやすくなります。よく間違えられる言い回しや略称も登録しておくとよいでしょう。

キーワードフィールドを使う際は、いくつかの入力ルールを押さえておくと100文字を無駄なく使えます。キーワードはカンマ区切りで入力し、スペースは入れないのが基本です。アプリ名やサブタイトルにすでに含まれている語句、カテゴリ名は重複して入れる必要がありません。

また、単語を組み合わせた複合キーワードは自動的に組み合わせて評価されるため、「店舗」「クーポン」と個別に登録しておけば「店舗 クーポン」でも拾われます。フレーズをそのまま入れるより、単語単位で分解して登録するほうが100文字の使い方としては効率的です。

避けたいのは、競合アプリ名や無関係な人気キーワードの登録です。審査で問題視される可能性があるうえ、仮に流入が増えても意図の合わないユーザーが集まり、アンインストールや低評価につながります。

Google Playでは説明文にキーワードを盛り込む

Google Playには専用のキーワードフィールドがありませんが、ストアの説明文全体が検索対象となるため、説明文の最適化がASO対策の中心になります。説明文は最大4,000文字まで登録でき、アプリの内容説明に加えてユーザーが検索しそうなキーワードを自然な形で盛り込むことが重要です。

ただしキーワードの詰め込みすぎは読みにくさにつながり、逆にユーザーの離脱を招く可能性があります。アプリの魅力を伝える文章の中に、検索されやすいキーワードを自然に組み込むバランスが求められます。

目安としては、対策キーワードの出現回数は説明文全体で3〜5回程度に収め、冒頭と各段落の書き出しに自然に配置するのが扱いやすい方法です。同じ語句を機械的に繰り返すのではなく、言い換えや関連語を織り交ぜると、読みやすさを保ちながら検索対象の語句を増やせます。

Googleも公式のヘルプで、タイトルは理解しやすく一般用語を避けてアプリの内容を的確に表すものにすること、簡潔にまとめることを推奨しています。キーワードを詰め込む方向ではなく、アプリの内容を正確に伝える方向で最適化するのが基本方針です(参考:Google Play でアプリを見つけてもらいやすくする|Play Console ヘルプ)。

また、Google Playには最大80文字の「簡単な説明」があり、ここも検索対象に含まれます。詳細な説明文だけでなく、簡単な説明にも主要キーワードを入れておきましょう。

サジェストワードを調査してキーワードに反映する

サジェストとは、検索フォームにキーワードを入力した際に自動的に表示される関連キーワードのことです。App StoreやGoogle Playの検索フォームに自社アプリに関連するキーワードを入力すると、ユーザーが実際にどのような言葉で検索しているかが把握できます。

サジェストワードを調査することで、自社が想定していなかった検索ニーズを発見できることもあります。また、競合アプリのアプリ名や説明文に使われているキーワードもチェックしておくと、自社のキーワード戦略に活かせます。ASO対策に掛かる費用は基本的に無料ですが、キーワード調査や効果測定を効率化するための有料ツール(SearchAds.comやSensor Tower等)を利用する場合は月額数万円程度の費用が発生します。サジェストワードの調査は定期的に行い、キーワードの追加や入れ替えを検討しましょう。

サジェスト調査を行う際は、自社アプリのカテゴリ名だけでなく、ユーザーが抱えている課題から言葉を洗い出すと候補が広がります。たとえば店舗アプリであれば「クーポン」「ポイントカード」「会員証」のように、機能名やユーザーの目的から検索されるケースが多くあります。

調査結果は一覧にまとめ、検索需要の大きさと自社アプリとの関連性の2軸で整理しておくと優先順位を判断しやすくなります。

キーワード選定の手順と優先順位の付け方

キーワード選定は、洗い出し・分類・優先順位付け・検証の4ステップで進めると迷いにくくなります。まず自社アプリの機能、業種、エリア、想定ユーザーの目的から、候補となる語句をできるだけ多く書き出します。

次に、候補を「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「スモールキーワード」に分類します。検索数の多いビッグキーワードは競合が強く上位表示が難しいため、リリース直後は具体性の高いスモールキーワードから狙うのが現実的です。

優先順位は、検索需要・競合の強さ・自社アプリとの関連性の3点で判断します。関連性が低いキーワードは順位が取れてもダウンロード率が上がらないため、無理に狙う必要はありません。

設定後は順位とダウンロード数の変化を記録し、2〜4週間程度の間隔で入れ替えを検討します。一度に多くのキーワードを変更すると何が効いたのか判断できなくなるため、変更は小さく区切って行うのが鉄則です。

アプリストア最適化のキーワードツールを使い分ける

アプリストア最適化のキーワード調査に使えるツールは、大きく3種類に分けられます。1つ目はストア公式の管理画面です。App Store ConnectやGoogle Play Consoleでは、実際に自社アプリへ流入している検索語句を確認できます。費用が掛からないため、まずはここから着手するのが基本です。

2つ目は、Appleが提供するApple Search Adsの管理画面です。広告を配信しなくてもキーワードごとの検索ポピュラリティを確認でき、需要の大小を判断する材料になります。

3つ目が有料のASO専用ツールです。競合アプリのキーワード、順位推移、推定ダウンロード数などを横断的に調べられ、月額数万円程度から利用できます。無料で使えるツールで方針を固め、施策が回り始めてから有料ツールを検討する流れが無駄の少ない進め方です。

ツールを選ぶ際は、日本語キーワードのデータ精度と、App Store・Google Play双方に対応しているかを確認してください。海外製ツールは日本語の検索需要データが粗いケースもあるため、無料トライアルで実際のキーワードを試してから導入を判断すると失敗しにくくなります。

関連記事:店舗アプリの成功事例を紹介|業種別のモバイルマーケティング術

関連記事:アプリマーケティングでダウンロード・利用率を増やす方法は?KPIやポイントを紹介

アプリストアの掲載情報を最適化する方法

アプリタイトルに重要なキーワードを含める

App StoreとGoogle Playのどちらでも、ストア上に表示されるアプリタイトルは最大30文字まで登録可能です。単に店舗名や会社名だけを登録するのではなく、重要なキーワードを最低でも2つはタイトルに含めましょう

たとえば「○○(エリア名)の○○(業種) ○○(店舗名)」のように、ユーザーが検索しそうなエリア名や業種名を盛り込んだタイトルにすると検索にヒットしやすくなります。アプリ名が英語の場合は括弧で読み方を併記するのも効果的です。ただし自社アプリと無関係なキーワードを並べるだけの登録はリジェクト(審査不通過)の対象となるため注意してください。

なお、タイトルは検索順位への影響が大きい一方で、長すぎると端末によって途中で省略されて表示されます。重要な語句は前半に配置し、後半が切れても意味が通る構成にしておくと安心です。

記号や全角スペースを多用した装飾的なタイトルは読みにくく、ストアのポリシーに抵触する可能性もあります。「無料」「No.1」「ランキング1位」といった訴求もストアによっては禁止されているため、記載前にガイドラインを確認しておきましょう。

サブタイトルとプロモーションテキストを使い分ける

App Storeにはアプリ名とは別に、30文字のサブタイトルと170文字のプロモーションテキストという2つの項目があります。サブタイトルは検索対象に含まれるため、アプリ名に入れきれなかった重要キーワードを配置する枠として活用できます。

一方、プロモーションテキストは検索対象には含まれませんが、詳細ページの説明文よりも上部に表示され、アプリの審査を通さずにいつでも更新できます。キャンペーンや新機能の告知など、期間限定の訴求を載せる枠として使うのが効果的です。

Google Playの場合は「簡単な説明」がこれらに近い役割を担います。ストアごとに使える項目と文字数が異なるため、同じ文章を流用せず、それぞれの枠の役割に合わせて書き分けることがダウンロード率の差につながります。

説明文は冒頭でアプリの魅力を伝える

App Storeではアプリ詳細ページのファーストビューに表示される説明文は3〜4行のみで、それ以降の文章は「さらに表示」をタップしないと読めません。「さらに表示」をタップするユーザーは多いとはいえないため、最初の3〜4行でアプリの魅力と利用メリットを端的に伝えることがダウンロード率の向上につながります。

Google Playでは「簡単な説明」として最大80文字の説明文を登録できます。この「簡単な説明」はファーストビューで全文表示されるため、App Storeと同様にユーザーに伝えたい情報を簡潔にまとめて記載しましょう。どちらのストアでも共通して重要なのは、ユーザーがアプリをダウンロードするメリットを冒頭で明確に示すことです。

冒頭で伝える内容を考える際は、「誰の」「どんな困りごとを」「どう解決するのか」の3点を1文にまとめるところから始めると整理しやすくなります。機能の羅列ではなく、ユーザーが得られる結果を書くほうが伝わりやすいでしょう。

4行目以降には、主要機能の説明、利用シーン、対応環境や料金といった補足情報を並べます。箇条書きを使い1行を短くまとめると、スマートフォンの画面でも読みやすくなります。

スクリーンショットにアピールポイントを加える

App StoreとGoogle Playのどちらでもスクリーンショット画像を登録できます。スクリーンショットはユーザーがダウンロード前にアプリの使用感を確認できる重要な要素であり、単にアプリ画面のキャプチャをそのまま登録するだけでは訴求力が弱くなります。

アプリ画面のキャプチャに説明テキストを重ねて、各画面の機能やメリットを端的に伝える構成にすると効果的です。文字を詰め込みすぎるとかえってユーザーに伝わりにくくなるため、1枚のスクリーンショットにつきアピールポイントは1つに絞り、シンプルな表現を心掛けましょう。

特に重要なのは1枚目と2枚目です。検索結果の一覧画面ではスクリーンショットの先頭数枚しか表示されないため、この2枚でアプリの価値が伝わるかどうかがタップ率を左右します。最も強い訴求を1枚目に置く構成を基本にしましょう。

文字サイズは、スマートフォンの画面で縮小表示されることを前提に大きめに設定します。登録前に実機で確認し、サムネイル状態でも読めるかどうかをチェックしてください。

アプリアイコンとプレビュー動画を最適化する

検索結果の一覧でユーザーが最初に目にするのはアプリアイコンです。小さく表示されても識別できるよう、要素を詰め込みすぎず、色数を絞ったシンプルなデザインにするのが基本になります。細かい文字を入れても縮小時には読めないため、シンボルや店舗ロゴを中心に構成しましょう。

競合アプリのアイコンを並べて見比べ、自社のアイコンが埋もれていないかを確認する作業も有効です。同じカテゴリでは似た配色が使われがちなため、あえて異なる色を選ぶだけで視認性が上がるケースもあります。

プレビュー動画(App Storeのアプリプレビュー、Google Playのプロモーション動画)は、実際の操作イメージを短時間で伝えられる要素です。冒頭の数秒で離脱されやすいため、最初にアプリの主要機能が動いている場面を見せる構成にしてください。

なお、両ストアともアイコンやスクリーンショットのA/Bテスト機能を用意しています。App Storeの「プロダクトページの最適化」、Google Playの「ストアの掲載情報のテスト」を使えば、感覚ではなく数値でどのデザインが効果的かを判断できます。

関連記事:集客アプリとは?店舗の来店数を増やす機能や活用のコツを解説

ASO対策の効果を高めるポイント

レコメンド表示を活用してダウンロードを増やす

App StoreやGoogle Playでは「その他のおすすめ」「おすすめのアイテム」といった形で、類似アプリをレコメンド表示する仕組みがあります。たとえば特定のジャンルのアプリをダウンロードしたユーザーに対して、関連するキーワードが登録された別のアプリが「類似アプリ」として紹介される仕組みです。

ダウンロード数の多い競合アプリのストア情報を確認し、類似するキーワードを自社アプリにも組み込んでおけば、レコメンド表示を通じてオーガニックのダウンロード数を増やすことが期待できます。ただし、自社アプリとまったく関係のないキーワードを登録するとリジェクトの要因になるため、関連性のあるキーワードに限定することが重要です。

レコメンド枠に表示されやすくするには、カテゴリ設定を適切に行うことも重要です。プライマリカテゴリはユーザーが閲覧する導線に直結するため、アプリの内容と最も近いカテゴリを選びましょう。関連性の低いカテゴリを選ぶと、審査で却下される要因にもなります。

ユーザーレビューと評価を改善する

App StoreとGoogle Playのどちらにおいても、ユーザーレビューの評価スコアはアプリストア内の検索順位に影響を与えるとされています。高評価のアプリは検索結果で上位に表示されやすくなるだけでなく、詳細ページを訪れたユーザーのダウンロード率も高まります。

ユーザーからの評価を高めるためには、アプリの使い勝手を継続的に改善し、バグや不具合を速やかに修正する姿勢が大切です。またアプリ内で適切なタイミングでレビュー依頼を表示する機能を活用すると、ポジティブなレビューを獲得しやすくなります。ネガティブなレビューに対しても丁寧に回答することで、他のユーザーからの信頼性向上にもつながります。ASO対策はキーワードやスクリーンショットの最適化だけでなく、ユーザー体験そのものの改善も含めた総合的な取り組みであることを意識しておきましょう。

レビュー依頼を表示するタイミングは、ユーザーが満足感を得た直後が適しています。クーポンを使い終えた後やスタンプが貯まった瞬間など、ポジティブな体験の直後に依頼すると高評価が集まりやすくなります。アプリ起動直後や操作の途中で表示すると、かえって不満を招くため避けましょう。

ネガティブなレビューへの返信では、原因の説明と改善予定を具体的に書くことが大切です。定型文の謝罪だけでは信頼につながりません。指摘された不具合を修正した際はその旨を返信に追記しておくと、レビューを読む他のユーザーにも改善姿勢が伝わります。

アプリの継続率・利用状況も順位に影響する

検索順位に影響するのは、ストアの掲載情報だけではありません。ダウンロード後にアプリがどれだけ使われているか、どれだけアンインストールされているかといった利用実績も評価対象とされています。

つまり、掲載情報だけを最適化してダウンロードを集めても、すぐにアンインストールされてしまえば順位は伸びません。ストア上の説明と実際のアプリ体験にギャップがないかを確認し、期待値を正しくコントロールすることが結果的にASO対策の成果を左右します。

継続利用を促す仕組みとしては、プッシュ通知による再訪促進、クーポンやスタンプなどの来店動機、会員証機能によるアプリ起動の習慣化などが挙げられます。ストアの外側にある施策も、間接的にASO対策の一部として機能すると考えておきましょう。

関連記事:プッシュ通知の効果とデメリット|開封率・許諾率を上げるコツとNG例を解説

効果測定で見るべき指標と改善サイクル

ASO対策の効果を判断するには、最低でも「対策キーワードの検索順位」「詳細ページの表示回数」「ダウンロード数」「ダウンロード率(CVR)」の4つを継続的に記録します。

これらを分けて見ることで、課題がどこにあるかを切り分けられます。表示回数が少なければキーワードやタイトルの問題、表示回数はあるのにダウンロード率が低ければスクリーンショットや説明文の問題、といった判断が可能になります。

数値はApp Store ConnectのApp AnalyticsとGoogle Play Consoleの統計情報から確認できます。どちらも無料で使えるため、有料ツールを導入する前に、まずは公式のデータを定点観測する体制を整えましょう。

改善サイクルは月単位が目安です。施策を変更してから順位や数値に反映されるまでには時間差があるため、1〜2週間で結論を出さず、少なくとも1か月は同じ条件で様子を見てから次の打ち手を決めます。

関連記事:MAUとは?アプリのアクティブユーザー数の計算方法と増やし方を解説

ASO対策を進める際の注意点

過度なキーワードの詰め込みは逆効果になる

検索に引っかかりやすくしようとして無関係なキーワードを大量に入れると、審査で却下されたり、アプリの掲載が停止されたりするリスクがあります。両ストアともキーワードの繰り返しや無関係な語句の混入をポリシーで禁止しています。

また、仮に一時的に流入が増えても、期待と異なるアプリだと感じたユーザーはすぐに離脱し、低評価レビューを残す可能性があります。短期的な順位よりも、関連性の高いユーザーを集めることを優先しましょう。

効果が出るまでには一定の期間が必要

ASO対策は広告と違い、実施した翌日に成果が出る施策ではありません。ストア側がアプリの情報を再評価し、順位に反映されるまでには数日から数週間かかるのが一般的です。

さらに、順位が安定するまでにはダウンロード実績の蓄積も必要になります。少なくとも3か月程度は継続する前提でスケジュールを組み、短期間で判断しないことが大切です。

自社対応と外注の判断基準

キーワードの設定やスクリーンショットの差し替えは、専門ツールがなくても自社で対応できる範囲の作業です。まずは無料で使える公式データとサジェスト調査で一通り取り組み、成果が頭打ちになった段階で外部の支援を検討するのが無駄のない進め方です。

外注を検討する場合は、対応範囲が「キーワード設計まで」なのか「クリエイティブ制作や効果測定まで」なのかを確認しましょう。レビューを人為的に操作する手法を提案する業者はストアのポリシー違反にあたるため、避けるべきです。

関連記事:アプリ開発の費用相場はいくら?内訳・人月の計算方法とコストを抑える方法を解説

まとめ

ASO対策はアプリストア内の検索順位を向上させ、広告費を掛けずにダウンロード数を増やすための基本的かつ重要な施策です。キーワードの設定、アプリタイトルや説明文の最適化、スクリーンショットの工夫、レコメンド表示の活用、ユーザーレビューの改善といった対策を組み合わせることで、オーガニックのダウンロード数を継続的に伸ばすことができます。

アプリ市場は競争が激化し続けているため、ASO対策は一度行ったら終わりではなく、定期的にキーワードや掲載情報を見直して改善を繰り返すことが成功の鍵です。

あらためて要点を整理すると、ASO対策は「検索で見つけてもらうための最適化」と「詳細ページでダウンロードを後押しする最適化」の2つで構成されます。前者はキーワード、タイトル、説明文が中心で、後者はアイコン、スクリーンショット、レビューが中心です。

そしてどちらも、ストアの実績データ(ダウンロード数・評価・継続率)と結びついているため、アプリそのものの品質改善と切り離して考えることはできません。掲載情報の見直しとアプリ体験の改善を並行して回していくことが、オーガニックのダウンロードを積み上げる近道です。

「店舗アプリDX版 raiten」ではすでに数多くのアプリをストアに掲載しており、ASO対策へのアドバイスも提供しています。ASO対策を行った自社アプリを作成してダウンロード数を増やしたい方は、ぜひお問い合わせください。

関連記事:アプリマーケティングの主要KPIとは?指標の設定方法やコツを解説

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