ポイントカードが多すぎる問題はアプリで解決!デジタル化のメリットと作成・開発のステップ

業種全般
公開日:2023.05.23 更新日:2026.07.27
ポイントカードをアプリ化しないのはもったいない!移行するためのステップや必要なシステムとは

「ポイントカードが増えすぎて財布がふくらむ」「どの店のカードか分からなくなる」――こうした悩みは、顧客はもちろん、店舗側にとっても見過ごせない課題です。カードの紛失や持参忘れによる機会損失、発行・管理にかかるコストの増加など、紙やプラスチックのポイントカードが抱える問題は決して小さくありません。

経済産業省がキャッシュレス決済比率80%を将来目標に掲げるなど、消費行動のデジタル化は国策としても推進されています。こうした流れの中で、ポイントカードのデジタル化・アプリ化は店舗のDX推進における第一歩として位置づけられるようになっています。スマートフォンの世帯保有率が90%を超えた現在、顧客にとってもアプリでのポイント管理はもはや特別なことではなく、日常的な行動になりつつあります。スターバックスやユニクロ、マクドナルドといった大手企業は自社アプリでポイントカードをデジタル化し、リピーター獲得に大きな成果を上げています。こうした潮流の中で、中小規模の店舗でもアプリプラットフォームを活用して低コストでポイントカードのアプリ化を実現するケースが増えており、業種や店舗規模を問わずデジタル化の波は確実に広がっています。

この「ポイントカードが多すぎる」問題を解く手立てとして注目を集めているのが、ポイントカードのアプリ化です。本記事では、ポイントカードをアプリ化するメリットや導入の手順、開発時に押さえておきたいポイントまでを、分かりやすく整理して解説します。

参考:経済産業省「キャッシュレス」

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ポイントカードが多すぎることで起きる課題

顧客は財布がカードだらけで持ち歩きたくない

あちこちの店を利用する顧客にとって、ポイントカードが多すぎることは大きなストレスです。財布がカードでぱんぱんになり、必要なカードがすぐ取り出せない、どの店のものか分からなくなる――そんな不便さから、そもそもポイントカードを作らないと決めてしまう顧客も増えています。せっかく導入しても「面倒だから作りたくない」と思われては本末転倒です。

スマホのアプリにポイントカードをまとめられれば、顧客は物理的なカードを持ち歩く必要がなくなります。アプリを開くだけでポイントの確認も提示もできるため、カードが多すぎる問題を根っこから解決でき、利用率の向上にもつながります。

実際に、ある消費者調査では「財布に入れているポイントカードの枚数」は平均10枚以上という結果も報告されており、そのうち日常的に利用しているのは数枚程度にとどまるケースが多いとされています。つまり、大半のポイントカードは財布の中で眠ったままであり、店舗にとっては発行コストをかけながら使われていないという非効率な状況が生じています。アプリ化によって「カードを持ち歩く手間」をゼロにすることが、ポイントカードの利用率を飛躍的に高める鍵となります。

店舗側もカード発行・管理のコストが増える

店舗側から見ても、紙やプラスチックのポイントカードは発行枚数が増えるほどコストがかさむ仕組みです。新規発行だけでなく、紛失時の再発行や破損時の交換対応など、運用の手間と費用は途切れることなく発生します。顧客が増えるほどカード管理の負担も膨らむため、店舗が成長するほどこの課題は重くのしかかります。

ポイントカードをアプリ化すれば、こうした物理カードの発行・管理コストを大きく削減できます。デジタルなら顧客が増えてもカード1枚あたりの追加コストはほぼ生じないため、店舗の規模拡大にもすんなり対応できるのが利点です。

関連記事:ポイントカードアプリおすすめ10選|無料で作成する方法と導入メリットを解説

ポイントカードをアプリ化するメリット

カード発行費用などのコストを削減できる

紙やプラスチックのポイントカードを運用するには、新規発行や再発行のたびにカードや印刷の資材を用意する必要があり、店舗が成長して顧客が増えるほどコストがかさみます。アプリ化すれば、こうした発行コストを大幅に減らせます。既存会員にも特典を付けてアプリのデジタルカードへ誘導すれば、さらにコスト削減が進むでしょう。最終的には物理カードをほとんど発行せず、デジタルポイントカードだけで運用できる状態が理想です。

なお、デジタルポイントカードを導入しても、従来の紙やプラスチックのカードと併用し続けることは可能です。いきなり全面的に切り替えるのではなく、導入後の様子を見ながら段階的に顧客をデジタルへ誘導していくのも、現実的な進め方です。

ポイント数を確認でき来店のきっかけになる

紙やプラスチックのカードだけでは、ユーザーは購入レシートなど限られた場面でしかポイント数や有効期限を確認できません。この不便さがポイントの積極的な利用を妨げ、期限切れによる機会損失も招いてしまいます。

アプリでデジタル化すれば、ユーザーはスマホ画面からいつでもポイント数や有効期限を確かめられます。「あと少しで特典に手が届く」という情報が来店のきっかけになるため、集客力の強化にも効果的です。

ポイントの有効期限が近づいた際にプッシュ通知で自動リマインドする機能を組み合わせれば、「せっかく貯めたポイントが失効する前に使おう」という心理が働き、再来店の強い動機づけになります。紙のカードでは期限切れに気づかないまま失効してしまうケースが多いため、この通知機能だけでもアプリ化の効果を実感しやすいポイントです。

カード忘れや紛失がなくなり機会損失を防げる

紙やプラスチックのポイントカードでは、来店したのに忘れてきた、財布に入れたはずがなくした、カードが多すぎて見つからない、といったことが頻繁に起こります。これは機会損失につながるうえ、再発行の手間も増やします。スマホのアプリからデジタルポイントカードを提示できるようにすれば、スマホさえあればいつでも取り出せるため、忘れや紛失のリスクはほぼなくなります。

機種変更時のデータ引き継ぎに対応しているアプリであれば、スマートフォンを買い替えてもポイント残高や利用履歴がそのまま移行されるため、顧客にとっての安心感も大きいです。紙のカードでは紛失したらポイントも消えてしまいますが、アプリならアカウントに紐づいてデータが保管されるため、ポイントが無駄になるリスクを大幅に減らせます。

デザインを気軽に変更できる

紙やプラスチックのカードでは、会員ランクの変更や季節・イベントに合わせてデザインを変えるたびに刷り直しが必要で、コストも手間もかかります。アプリのデジタルポイントカードなら、データ上でデザインを自由に変えられます。実際、コーヒーチェーンなどでは季節ごとにデザインを切り替えたり、ユーザーが好みのデザインを選べる機能を備えたりしている例もあります。こうした遊び心が、リピーター獲得に一役買うこともあります。

顧客情報の収集と活用ができる

ポイントカードの利用を通じて貯まるポイント数、付与履歴、利用者の属性といったデータは、アプリ上で確認・分析に活用できます。狙いどおりの利用率に届いているか、失効ポイントが多すぎないか、ポイント増額キャンペーンが成果につながっているか――こうした点を数値やグラフで見ながらPDCAを回せます。最初からすべてうまくいくとは限らないので、施策のコストを調整しながら改善を重ねることが、ポイントカードの提示率向上につながります。

顧客データの活用で特に効果が大きいのが、ポイント利用パターンに基づいたセグメント別施策です。たとえば、ポイントを積極的に利用する顧客層には新商品の先行体験権を提供し、ポイントを貯めるだけで使わない傾向のある顧客層にはポイント利用を促す限定特典を配信するなど、行動パターンに応じたアプローチが可能になります。こうしたデータドリブンな施策は、紙のポイントカードでは実現が難しく、アプリ化による最大のメリットの一つです。

関連記事:飲食・小売業のCRM活用術とメリット|店舗顧客管理アプリで売上アップを実現

プッシュ通知で顧客にアプローチできる

ポイント付与のお知らせ、有効期限のリマインド、ポイントにまつわる最新キャンペーンなど、ポイントカードに関する情報をプッシュ通知で届けられます。付与や期限の案内は、タイミングが一定なら事前に自動配信を設定しておけるので効率的です。リアルタイムのキャンペーン情報はそのつど作って発信する必要がありますが、すぐ顧客に届くぶん反応率が高いのが特徴です。

プッシュ通知の効果を最大化するには、全ユーザーに一律に配信するのではなく、来店頻度や購買金額に応じたセグメント配信を行うことが重要です。たとえば、最後の来店から30日以上経過した休眠顧客には「復帰ポイント」付きの通知を、頻繁に来店するロイヤル顧客には「会員限定セール」の先行案内を配信するなど、顧客の状態に合わせた情報提供がリピート率を高めるコツです。

関連記事:アプリのプッシュ通知マーケティング|効果を高める活用術とメリットを解説

関連記事:店舗アプリの導入効果とは?メリット・デメリットと成功事例を解説

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ポイントカードをアプリ化するためのステップ

ポイントシステムと自社アプリを用意する

ポイントカードをアプリ化するには、まずポイントシステムと自社アプリの2つをそろえる必要があります。すでに自店のポイントシステムがあるなら次のAPI連携へ進めますが、なければポイントシステムの導入から検討しましょう。システムを選ぶ際は、これから導入するアプリと連携できるかどうかを必ず確認してください。連携の段になって対応不可と分かっても、やり直しが難しいためです。

なお「店舗アプリDX版raiten」は独自のポイントシステムを備えており、別途システムを用意しなくてもアプリ内だけでポイント管理を完結できます。システム導入の手間やコストを抑えたい場合は、こうしたサービスの活用も検討してみてください。

ポイントシステムを選定する際は、自社のPOSレジとの連携可否もあわせて確認しておくことが重要です。POSレジと連携できれば、会計時に自動でポイントが付与される仕組みが構築でき、レジスタッフの手間を増やさずにポイントカードのアプリ運用を始められます。連携方法はAPI連携のほか、バーコード読み取り方式やQRコード方式など複数のパターンがあるため、自店のオペレーションに合った方法を選びましょう。POSレジとの連携が整えば、紙のカードにスタンプを押す作業が完全に不要になり、レジでのオペレーションが大幅にシンプルになります。混雑時のレジ待ち時間の短縮にもつながるため、顧客体験の向上と業務効率化を同時に実現できます。

API連携でポイント情報をアプリに表示する

自社アプリにポイントシステムを連携させ、バーコード表示やポイント数の確認をできるようにするには、「API」を使った連携が必要です。APIとは、あるアプリから別のアプリの機能を呼び出して組み込むための仕組みのこと。たとえばSNSのログイン機能を別アプリに載せるときにも、APIが使われています。

APIによるコード作成や呼び出しには専門知識が要りますが、たいていはアプリ開発会社やプラットフォーム提供側が対応してくれます。技術的な部分はプロに任せ、店舗側は「どのデータをアプリに表示したいか」「ユーザーにどんな操作をさせたいか」といった要件の整理に集中しましょう。

API連携が技術的にハードルが高いと感じる場合は、アプリプラットフォームを活用する方法が現実的です。raitenのようなプラットフォームであれば、ポイントシステムがアプリ内に組み込み済みのため、API連携の工程自体が不要になります。導入までの期間も大幅に短縮できるため、「なるべく早くポイントカードをアプリ化したい」という店舗にとって有力な選択肢です。

関連記事:ポイントカードをアプリ化するメリット|店舗用アプリ作成の基本

ポイントカードアプリを開発するときのポイント

ユーザーが使いやすい設計にする

ポイントカードアプリは、顧客が日常的に使うことを前提に設計するのが肝心です。起動からポイント確認、バーコード提示までの操作が込み入っていると、利用率が下がりかねません。バーコード表示やポイント残高の確認といった主要機能には、トップ画面からすぐたどり着ける設計が望ましいでしょう。

あわせて、ダウンロード特典として初回限定クーポンやボーナスポイントを用意すれば、インストールのハードルを下げられます。「ポイントカードが多すぎて作りたくない」と感じている顧客にも、「アプリ1つで完結する」「入れるだけでポイントが貯まる」といった便利さを伝えることで、導入初期の利用率を高められます。

UI設計で特に注意したいのが、会計時のスムーズさです。レジの前でアプリを起動してバーコードを探す手間がかかると、後ろに並んでいる他の顧客にも迷惑がかかり、ユーザーにとってもストレスになります。アプリを起動したらトップ画面にバーコードが即時表示される設計にするか、ウィジェット機能を活用してアプリを開かずにバーコードを表示できる仕組みを用意すると、会計時の利便性が大きく向上します。

マーケティングに活用できる機能を搭載する

ポイントカードアプリは、単なる会員証にとどめず、マーケティングの道具として使うことが大切です。プッシュ通知やクーポン配信などを組み合わせれば顧客への発信力が増し、来店履歴やポイント利用状況のデータを分析すれば、効果的な販促も打てるようになります。アプリを通じて顧客データを貯め、分析する仕組みを整えることが、リピート率の向上や売上アップへの鍵になります。

ポイントカードアプリを開発する際は、将来的な機能拡張も見据えた設計にしておくことが重要です。初期リリースの段階ではポイントカードとプッシュ通知の2機能だけでスタートし、運用が安定してからクーポン配信、会員ランク制度、スタンプカードといった機能を段階的に追加していく方法が、コストとリスクのバランスが最も取りやすいアプローチです。

関連記事:ポイント管理アプリとは?費用相場・ポータル型と自店舗専用の違い・選び方を解説

既存のポイントカードサービスより自社アプリがおすすめな理由

情報が埋もれず顧客データを活用できる

LINEの「ショップカード」機能のように、既存サービスを使えばポイントカードをデジタル化すること自体は可能です。デザインテンプレートの選択や特典の作成、LINE上でのポイント管理など、便利な機能も用意されています。

しかし、情報発信がLINE公式アカウント上に限られるという制約は、大きなデメリットです。複数のアカウントを友だち登録しているユーザーだと、ショップカードの情報が他の通知に埋もれ、使われなくなるおそれがあります。さらにLINEは、使うほどにデータが貯まって動作が重くなりやすい一面もあります。

こうした点を踏まえると、情報が埋もれにくく、起動の速さも調整できる自店専用アプリのほうが、ポイントカードの利用率向上には有利だといえるでしょう。自社アプリなら顧客データの管理に制約がなく、プッシュ通知やクーポン配信など他機能と組み合わせた総合的なマーケティングも実現できます。制作コストが気になる場合は、低コストでアプリを構築できるアプリプラットフォームの活用がおすすめです。

自社アプリのもう一つの大きな利点は、ブランディングの自由度です。LINEのショップカードはLINEのデザイン体系に準拠するため、店舗の独自色を出しにくい面があります。自社アプリであれば、ブランドカラーやロゴ、フォントまで自由にカスタマイズでき、ポイントカード画面そのものが店舗のブランド体験の一部として機能します。ポイントカードが多すぎて差別化が難しい時代だからこそ、アプリのデザインで「この店のカードを使いたい」と思わせる工夫が、競合との差を生む要素になります。また自社アプリであれば、会員ランク制度やスタンプカード、クーポン機能など、ポイントカード以外のリピーター施策もすべて一つのアプリ内に統合できるため、顧客はアプリ1つで店舗との関わりを完結できるようになります。ポイントカードが多すぎて顧客が離れてしまう問題の根本的な解決策は、「1アプリで1店舗のすべてが完結する」体験を提供することにあるといえるでしょう。

関連記事:ポイントカードのアプリ化はオムニチャネル戦略の重要事案

ポイントカードのアプリ化なら「店舗アプリDX版raiten」

アプリ内でポイント管理が完結する

ポイントカードのアプリ化をスムーズに進めたいなら、「店舗アプリDX版raiten」がおすすめです。独自のポイントシステムを備えているため、別途システムを用意しなくてもアプリ内でポイント管理を完結でき、貴社専用のデジタルポイントカードを手軽に運用できます。

プッシュ通知やクーポン配信、顧客データの分析といった機能と組み合わせれば、ポイントカードを起点にした総合的なマーケティングも実現します。ノーコードで制作・運用できるので専門知識がなくても導入でき、コストも抑えられます。ポイントカードのアプリ化をお考えの方は、ぜひお問い合わせください。

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まとめ

本記事では、ポイントカードが多すぎる問題の解決策としてのアプリ化について、メリットや導入の手順、開発時のポイントを解説しました。ポイントカードをアプリ化すれば、発行コストの削減、顧客の利便性向上、データ活用によるマーケティング強化といったメリットが得られます。

ポイントカードが多すぎる時代だからこそ、「アプリ1つで管理できる」という利便性は顧客にとって大きな魅力です。紙やプラスチックのカードからデジタルポイントカードへの切り替えは、コストを抑えながら集客とリピーター獲得を強める有効な一手です。POSレジとの連携やUI設計、段階的な移行計画を事前に整理しておけば、導入後のスムーズな運用が実現します。LINEのショップカードなど既存サービスも選択肢の一つですが、ブランディングの自由度やデータ活用の柔軟性、そして将来的な機能拡張性を重視するなら自社アプリの導入がおすすめです。

貴社専用のポイント管理を実現したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事を監修した人

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