オウンドメディアの集客方法とは?流入経路別の施策とアプリ化で集客力を最大化する方法を解説
業種全般
どのようなサービスを提供する店舗であっても、「集客」という悩みは共通であり、継続して事業を続けるためには避けて通れない問題です。特に最近は個人に対して情報過多な環境が当たり前となっているため、自社の魅力をピンポイントで伝えることが難しくなってきていると感じる方も多いでしょう。
そこで今注目を集めているのが、オウンドメディアによる自社サービスのアピールです。インターネット環境とユーザーの心理を巧みに活用したオウンドメディアは、新規出店時や新たな顧客開拓の際に、さまざまな恩恵を与えてくれます。
オウンドメディアのなかでも、特に現在のスタイルに合っているのが「アプリ」だといえます。スマホやタブレットに直接アプローチが行えるアプリは、オウンドメディアに新しい風を吹き込むきっかけになります。この記事では、オウンドメディアの集客方法とアプリ化のメリットについて解説します。
オウンドメディアは公開した時点では誰も訪れません。記事を出しても検索結果に載るまでには時間がかかり、告知しなければ存在に気づかれないためです。集客の設計を後回しにすると、更新だけが続いて成果が見えない状態になります。
総務省の令和7年版情報通信白書によると、2024年の個人のインターネット利用率は85.6%で、端末別ではスマートフォンが74.4%とパソコンの46.8%を上回っています。読まれる前提はスマートフォンであり、その環境に合わせた導線が必要です。
本記事では集客方法とアプリ化に加えて、流入経路ごとの使い分け、コンテンツマーケティングとアプリの組み合わせ方、成果が出るまでの期間と見るべき指標まで整理します。
オウンドメディアとは
自社が運営しコンテンツを発信するメディア
オウンドメディアとは、「会社が自ら運営し、コンテンツを展開していくインターネットメディア」を意味します。直訳すると「所有媒体(Owned Media)」と呼べるこのスタイルは、その名の通り会社自身の手によって動かされるメディアです。外部のブログやキュレーションサイトに頼らないため、自由な運営が可能で、直接ユーザーと自社を結びつけることができます。
自社のコーポレーションサイトなど、Web上のメディアが一般的なオウンドメディアとされますが、広い枠組みではチラシやメルマガなどもその一部として捉えられます。とはいえ個々人が気軽にネットにアクセスできる昨今では、オウンドメディア=Web上のコンテンツと考えて差し支えはないでしょう。
コストを抑えてリピーターを獲得しやすい
オウンドメディアにはいくつかのメリットがあり、それらは店舗への集客をサポートしてくれます。たとえば、コンテンツの内容を自社のスケジュールに合わせてコントロールできる点、広告費などがかからないため継続がしやすい点、メディアを利用してくれるユーザー情報が取得可能なため快適なサービスへの改善が実行できる点が挙げられます。
さらに、リピーターが獲得しやすいことやユーザーとの距離が近づくこともメリットです。これらの利点はあらゆる業種にプラスとなるので、オウンドメディアの汎用性の高さがうかがえます。
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広告やSNSアカウントとの役割の違い
企業が使う媒体は、自社で持つもの、費用を払って枠を買うもの、第三者から得られるものの3つに分けられます。オウンドメディアは1つ目にあたり、掲載内容も期間も自社で決められるのが最大の違いです。
広告は出稿を止めれば流入も止まりますが、オウンドメディアは公開した記事が残り続けます。時間はかかるものの、積み上がった分が資産になるという性格を持っています。
SNSアカウントも自社で運用しますが、仕様変更や表示の仕組みは運営会社次第です。土台を自社で持てるかどうかが、オウンドメディアとの分かれ目になります。
時期によって使う施策は変わる
同じ施策でも、メディアの状態によって効き方が変わります。3つの段階に分けて考えると、どこに力を入れるかを決めやすくなります。
立ち上げ期
記事が10本にも満たない時期は、検索からの流入はほぼ期待できません。この段階ではSNSと広告で最初の読者を集めつつ、検索されている言葉を調べて記事の骨組みを作ることに時間を使います。
この時期にアクセス数を追いすぎると、成果が出る前に続ける気力が尽きてしまいます。公開本数を指標にしたほうが前に進みます。
記事が溜まってきた時期
30本を超えたあたりから、検索順位が付き始める記事が出てきます。ここからは新規の公開と並行して、順位が付きかけている記事の手直しに時間を配分すると効率が上がります。
関連する記事同士をリンクでつなぎ、1人が複数の記事を読む状態を作ることも、この時期から効いてきます。
安定してきた時期
検索からの流入が読めるようになったら、次は読者との接点を残す段階に移ります。訪れた人がそのまま去っていく状態を放置していると、記事数を増やしても成果が頭打ちになります。
コンテンツマーケティングとアプリの組み合わせ方
記事は読まれた瞬間に価値を届けますが、読んだ人が誰なのかは分からないままです。アプリを組み合わせると、この一度きりの接点を続く関係に変えられます。
記事からアプリへ誘導する
記事の中で、続きの情報や限定の内容をアプリで受け取れる形にします。内容と関係のない場所で誘導しても登録は増えないため、記事のテーマと地続きの特典を用意するのがコツです。
たとえば来店を促す記事なら、アプリ登録で使えるクーポンを添えると動線がつながります。
関連記事:オウンドメディアとアプリを連携して集客力を最大化する方法|リピーターを生む新戦略
アプリの中に記事を置く
アプリ内で記事を読めるようにすると、通知をきっかけに読んでもらえます。検索から来た人だけでなく、すでに関係のある人にも届けられるようになり、1本の記事が読まれる回数が増えます。
通知で再訪を促す
新しい記事を公開したときに通知を送れば、SNSの表示のされ方に左右されず読者へ直接届きます。ただし頻度が多いと通知を切られるため、内容と間隔の調整は必要です。
関連記事:プッシュ通知の開封率の平均は?開封率を上げる方法と配信時の注意点を解説
アプリ化で解決できる課題
オウンドメディアが抱えやすい課題は、検索順位に左右されること、読者が誰か分からないこと、再訪してもらえないことの3つです。アプリ化はこの3つをまとめて緩和します。
一方で、アプリを入れてもらうまでのハードルは記事を読んでもらうより高くなります。すべての読者にアプリを求めるのではなく、関心の高い層だけを受け止める器として考えると設計しやすくなります。
関連記事:集客アプリとは?店舗の来店数を増やす機能や活用のコツを解説
成果が出るまでの期間の目安
検索からの流入を主軸にする場合、目に見える成果までは半年から1年を見込みます。公開直後から順位が付くことはまれで、記事が評価されるまでに時間がかかるためです。
この期間を短く見積もると、成果が出る前に更新が止まってしまいます。運用体制と予算を1年単位で確保しておくことが、続けるうえでの前提になります。
途中で確認する指標
流入がまだ少ない時期でも、前に進んでいるかどうかを判断できる数字はあります。
検索順位と表示回数
クリックにつながっていなくても、検索結果に表示され始めていれば前進しています。表示回数が伸びているのに流入が少ない場合は、タイトルと説明文の見直しで改善する余地があります。
1人あたりの閲覧記事数
訪れた人が何本の記事を読んでいるかを見ます。1本で離脱する状態が続くなら、記事同士のつながりが足りていないと判断できます。
アプリ登録やメール登録の数
記事を読んだ人のうち、何人が接点を残してくれたかを表します。アクセス数ほど目立ちませんが、中長期の成果に最も近い数字です。
関連記事:アプリマーケティングのKPIとは?ダウンロード数など主要指標の見方と設定のコツを解説
成果が伸びないときに見直す3点
更新を続けているのに数字が動かない場合、原因はたいてい記事の本数ではなく設計にあります。
読者の想定が広すぎないか
誰に向けた記事かが定まっていないと、読者が検索する言葉ともずれていきます。想定する読者を1人に絞ると、選ぶテーマも書き方も自然に決まります。
検索されている言葉と合っているか
社内で使っている呼び方と、読者が検索する言葉が違うことはよくあります。実際に検索されている表現を確認してからタイトルと見出しを決めましょう。
読んだ後の行き先があるか
記事を読み終えた人が次にどこへ進むのかが用意されていないと、そのまま離脱します。関連記事、アプリ登録、問い合わせなど、行き先を必ず置いておきます。
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オウンドメディアの流入経路は4つに整理できる
集客方法を考える前に、人がどこから来るのかを分けて把握しておくと、打つべき施策がはっきりします。
自然検索
検索結果から訪れる流入です。上位に表示されれば広告費をかけずに人が来続けるため、オウンドメディアの主軸になる経路といえます。
その代わり、公開してすぐには順位が付きません。検索から安定して流入が生まれるまでには半年から1年程度を見ておく必要があります。
SNS
投稿からの流入です。公開直後から人を呼べる点が強みで、検索順位が付くまでの空白期間を埋める役割を持ちます。
ただし投稿は時間とともに流れていくため、一度伸びても継続的な流入にはなりにくいという性質があります。記事の切り口を変えて複数回投稿するなど、届く回数を増やす工夫が必要です。
関連記事:店舗のSNS活用は第2ステップとして「アプリ」と併用すべきである
広告
出稿すればその日から流入を作れます。立ち上げ期に読者がまったくいない状態を抜けるための手段として使うと、費用対効果が読みやすくなります。
止めれば流入も止まるため、広告だけに頼る形にしないことが前提です。
直接流入と被リンク
URLを直接開いたり、他のサイトからのリンクをたどったりして訪れる流入です。ブランド名で検索される状態を作れているかどうかが、ここに表れます。
オウンドメディアに必要な形が変化している理由
スマホ利用率の増加とアプリ主導の時代
サービスや商品へのファンを作り出すコンテンツマーケティングにおいて、オウンドメディアは優秀なシステムとして働きます。しかし一方で課題やデメリットもあり、スムーズに自社の魅力を伝えるのには一歩物足りないと感じることもあります。
総務省が発表している「インターネット利用の広がり」を見るに、個人でインターネットを利用する割合は10~50代で90%を超えています。60代以上の年齢でもインターネットの利用率は大幅に増加しているため、Web上のコンテンツを閲覧する機会は多くなっています。
そして同調査の接続端末の種類を確認すると、20~30代のスマホ利用率が90%を超えていて、パソコンの70%を大きく引き離しています。10代と40代でも80%以上となっていて、パソコンの利用率よりも高い数字を記録しています。
またマーケティング調査とデータ分析を専門とする会社ニールセンの調べによると、スマホの利用時間の85%はアプリに関連しているとされています。Webブラウザの利用はその1/5にも満たない15%となっていることから、圧倒的にアプリへのアクセスが優勢だと判断可能です。
Webサイト型では届かなくなっている
これらのデータから、多くのユーザーはスマホを利用して、専用のアプリケーションを活用すると推測できます。つまりはWeb向けのメディアを充実させても、それが顧客となり得る誰かの目に留まる確率は低くなっているのです。
特に「せっかく内容を充実させたのに見てもらえない」といった状況に陥ることはよくあり、オウンドメディアの運用が困難になることもあります。これはユーザーが日常的に利用する端末が、パソコンからスマホにシフトしていることと関係しています。
そのためこれからは、ただオウンドメディアの利便性に寄りかかるのではなく、利用するユーザーに合わせた環境の構築が必要になります。
関連記事:オウンドメディアとアプリを連携して集客力を最大化する方法|リピーターを生む新戦略
オウンドメディアのアプリ化が進む背景
スマホ時代に合わせた情報発信が必要
このような時代を考慮すると、これからのオウンドメディアは「アプリ化」を進めるべきだといえます。アプリを入り口にして情報を発信していければ、ユーザーひとりひとりに、重厚なコンテンツを提供できます。
作業を簡略化した効率的な運営、情報のスピードにこだわったリアルタイム更新、スマホサイズに合わせたデザインによる使いやすさの提供、パソコンのブラウザ変更による影響を受けないといったメリットが、アプリ化によって新たに生まれます。さらにオウンドメディアならではのメリットも加わるため、集客効果は最大限に高められます。
目的を明確にして段階的に進める
オウンドメディアのアプリ化を目指す際には、自社の目的をはっきりさせておくことが必要です。集客というひとつの目標の先には、最新の企業情報を届けたい、サービスの認知度を高めたい、新規顧客を増やしたい、ユーザーの生の声が欲しいといった「目的」があるはずです。
そういった目的を理解し、それに合わせたコンテンツの充実を図っていくことが、オウンドメディアのアプリ化を成功させる秘訣です。ただアプリ化しただけで満足してはいけないので、オウンドメディアのメリットを活かしてどのような目的を達成すべきなのか、今一度考えておくことをおすすめします。
またオウンドメディアのアプリ化を行っても、すぐにユーザーにとって適切な環境を作り上げられるとは限らないので、細かな修正や改善を行っていくことも必要となります。実際のアプリ運営のなかでノウハウを学び、少しずつ最適な状態に近づけていくのが、オウンドメディアのアプリ化における基本です。
既にWebサイトのオウンドメディアを展開している企業も、アプリ化とそれに伴ったユーザーの誘導がおすすめされます。スマホが普及している現代では、今現在Webサイトをメインで利用している人にも、気軽にアプリ版を紹介することが可能です。
関連記事:スマホで集客する時代!LINE@と専用アプリ集客、どれを選べばいい?【答えアリ】
店舗集客に自社アプリが有効な理由
プッシュ通知やクーポンで直接届く
スマホ向けの自社アプリを開発し、店舗集客のために利用することができれば、過去には実現できなかった形で顧客とつながることができます。たとえばスマホに直接情報を発信できるアプリであれば、プッシュ通知による速報のお知らせ、デジタルクーポンでお得なキャンペーンの実施、デジタル来店スタンプでリピートする理由のプラスといった機能が利用可能です。
さらに位置情報を活用してピンポイントでユーザーに告知をしたり、紙の会員カードをアプリに移してより便利で使いやすくしたり、キャッシュレス決済で会計をスマートにしたりすることもできます。これらは特定の条件を満たさなければ使いづらいパソコンでは不可能な要素であるため、アプリ化するメリットが一目瞭然です。
実店舗の強みをアプリで最大化できる
自社の専用アプリをひとつインストールしてもらえれば、それだけですべてのメリットを体験してもらえるので、多くの人に気に入ってもらえる可能性が高くなります。あらゆる生活スタイルに合わせられる柔軟な機能を持つアプリは、企業の発展と飛躍に貢献してくれます。
インターネットを介した通販やサービスの提供が活発だった昨今は、実店舗の勢いが押されがちになることもありました。しかしオウンドメディアによって情報発信が可能となっている今、リアルに展開している店舗ならではのメリットを、多くのユーザーに届けやすくなっています。
高いスマホ所有率と「アプリを生活に役立てる」といった流れが出来上がっていることも追い風となっているため、ユーザー側も新たにアプリケーションをインストールすることに抵抗がありません。店舗専用のアプリを開発・リリースすることは、今後のコンテンツマーケティングの基本となり、事業において欠かせない準備になる可能性があります。
関連記事:店舗アプリの導入効果とは?メリット・デメリットと成功事例を解説
オウンドメディアの集客なら「店舗アプリDX版raiten」
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オウンドメディアの集客力を最大化したい方は、ぜひお問い合わせください。
まとめ
今回はオウンドメディアの集客方法と、アプリ化のメリットについて解説しました。アプリという形式も、ひとつのオウンドメディアだと考えることができます。既存のオウンドメディアを持つ企業も、これから自社で専用のメディアを作っていく予定の企業も、アプリの充実は欠かさずに行っていくことがおすすめです。
オウンドメディアの集客やアプリ化についてのご相談はお問い合わせください。
オウンドメディアの集客は、流入経路を分けて把握し、時期に合わせて力の配分を変えることで進みやすくなります。立ち上げ期はSNSと広告で読者を集め、記事が溜まってきたら検索からの流入を伸ばしていく流れが基本です。
そのうえで読んだ人との接点をアプリで残せば、記事の価値が一度きりで終わりません。1年単位で続ける前提を作ってから始めましょう。
参考記事: オウンドメディアのブランディング完全ガイド!PV数2倍を実現した事例も紹介 |and media
参考記事:【事例付】オウンドメディアとは?50社以上支援したプロが語る|malna
この記事を監修した人
店舗アプリ公式。累計1,000社以上の導入実績を誇る店舗アプリ構築プラットフォーム。 単なる集客に留まらず、リピーター創出による売上最大化を得意としている。
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