ドラッグストアのアプリ集客術|大手の活用事例とプッシュ通知・SEOで差をつける方法
小売店・アパレル
今や私たちの暮らしに欠かせないドラッグストアは、食品や日用品まで幅広く取り扱うことで成長を続けていますが、それだけに競争も激化しています。大手チェーンだけでなく中小規模のドラッグストアでも、デジタルを活用した集客が求められる時代です。
本記事では、ドラッグストアの集客にアプリを活用する方法を、大手の活用事例やプッシュ通知の活用術とともに解説します。ドラッグストアの集客を強化したい方はぜひ参考にしてください。
日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)の調査によると、2024年度のドラッグストア総売上高は10兆307億円に達し、初めて10兆円の大台を突破しました(出典:経済産業省「商業動態統計」)。市場が拡大する一方で店舗間の競争は激化しており、デジタルを活用した差別化がますます重要になっています。特にドラッグストア業界では大手チェーン同士の経営統合も進んでおり、2025年にはツルハホールディングスとウエルシアホールディングスが統合して売上高2兆円超の巨大チェーンが誕生しました。こうした業界再編が加速する中で、中小規模のドラッグストアが生き残るためにはアプリを活用したデジタル集客の導入がますます不可欠になっています。アプリは広告費を抑えながら既存顧客との接点を維持できるため、限られた予算でも効果的な集客が可能です。プッシュ通知やクーポン配信は紙のチラシと比べて配信コストがほぼゼロであるため、販促費の大幅な圧縮にもつながります。
本記事では基本的なアプリ活用法に加え、ドラッグストアのSEO対策の考え方や、薬局・調剤併設店舗での集客アイデアについても解説しています。大手チェーンのアプリ活用事例からヒントを得ながら、自店舗に合った集客戦略を立ててみてください。コスモスやサンドラッグ、マツモトキヨシといった大手チェーンのアプリにはそれぞれ特徴的な機能が搭載されており、そのメリットとデメリットを理解したうえで自社の施策に活かすことが大切です。
ドラッグストア市場の現状と集客の課題
成長が続く一方で競争が激化している
ドラッグストア市場は鈍化傾向にあるとはいえ成長が続いており、店舗数も着実に増えています。市場規模は2010年には5兆円を突破し、その後も拡大を続けています。これは医薬品だけでなく、トイレットペーパーなどの日用品や冷凍食品、さらには新鮮な野菜や生肉まで取り扱うスーパー的な性質を帯びてきたことが背景にあります。
しかしそれだけにドラッグストア間の値下げ競争は激化しており、大手チェーンAの100m先に別のチェーンBがあるといった状況も珍しくありません。特に中小規模のドラッグストアは集客方法を工夫しないと生き残りが厳しくなっています。
アナログ集客ではコストがかさみ即時性がない
従来のアナログ集客(チラシ・DM・折り込み広告など)では、ターゲットを絞れないため大量に配布しても集客効率が悪く、印刷費もかさみます。紙のポイントカードやスタンプカードも財布の中で他店のカードに埋もれてしまい、忘れられたり使われなくなるリスクがあります。
また、アナログ媒体ではリアルタイムの販促ができません。1日限定セールや数時間限定のタイムセールといった即時性のある情報発信は、紙の媒体では対応が困難です。
従来のデジタル集客もプッシュ力や独自性に課題がある
デジタル集客にも課題があります。Webサイトでは自社情報を自由に発信できますが、SEO対策を行わなければ上位表示されず、誰にも見てもらえないサイトになってしまいます。ポータルサイトでは掲載費用がかかるだけでなく、競合店舗の情報に自店舗の情報が埋もれてしまい、デザインの自由度も低いため独自性を打ち出しにくいのがデメリットです。
こうした従来のアナログ・デジタル双方の課題を解決する手段として注目されているのが、自店舗専用のアプリを活用した集客です。
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ドラッグストアが自社アプリを導入するメリット
プッシュ通知でピンポイントな集客ができる
自店舗のアプリでは、セール情報やクーポンなど顧客にとって有益な情報をプッシュ通知で直接スマートフォンに届けることができます。プッシュ通知はスマホ画面に目立つ形で表示され、バイブレーションやアイコンバッジでもすぐに通知がわかるため、チラシやメールと比べて圧倒的にプッシュ力が高いのが特徴です。
さらにランダムに情報を配信するのではなく、ユーザー属性に応じた配信が可能です。たとえば「初回来店のみの顧客には医薬品20%OFFクーポンを配布」「常連客にはお気に入り商品の類似商品のセール情報を配信」といった、ピンポイントな集客が実現します。
情報が埋もれず忘れられにくい存在になれる
自店舗のアプリは一度インストールされれば、独自に情報を発信できます。ポータルサイトと比較すると自店舗の情報が競合に埋もれる心配がありません。またデジタルポイントカードやスタンプカードをアプリに搭載すれば、顧客は財布からカードを出す手間から解放され、利用率も向上します。
顧客のスマートフォンに常駐した状態でセールやクーポンなどの情報をプッシュ通知できるため、自店舗が忘れられるリスクが大幅に減り、継続的にフォローできるようになります。
リアルタイムで柔軟な販促ができる
自店舗のアプリでは、たとえば店舗にビーコン(情報発信機)を設置して、周辺にいる顧客に1時間限定クーポンを配布するといったテクニカルな集客も可能です。「水曜日に客足が遠のく」という課題があれば、水曜日限定のセール情報をプッシュ通知で配信して来店を促すこともできます。
その場その場に応じた柔軟な情報発信ができる点は、紙のチラシやメールマガジンにはないアプリならではの強みです。
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大手ドラッグストアのアプリ活用事例
サンドラッグ公式アプリ
大手ドラッグチェーン「サンドラッグ」では、公式アプリを通じてお気に入り店舗のチラシをスマートフォンでいつでも閲覧できる機能を提供しています。お気に入り店舗を登録するとセール情報がプッシュ通知で届くほか、不定期でクーポンも配布されます。現在地周辺の店舗情報をその場で確認できる機能も搭載されており、チェーン展開している店舗にとって効果的な活用例です。
マツモトキヨシ公式アプリ
「マツモトキヨシ」の公式アプリでは、デジタルポイントカードをスマートフォンで提示できる機能があり、買い物時にスムーズにポイントを貯められます。独自の「アクティブリワード」機能では、運動量や体脂肪量の目標達成によりポイントを獲得できるユニークな仕組みも提供されています。オンラインストアへの連携機能も搭載されており、実店舗とECの両方で集客を強化する好例です。
ココカラファイン公式アプリ
「ココカラファイン」の公式アプリでは、クーポン配布やチラシ閲覧といった基本機能に加え、毎日ログインで「ファイン」が貯まる独自のロイヤルティプログラムが搭載されています。「100ファイン=1ココカラポイント」で交換でき、スクラッチでプレゼントが当たる仕組みもあります。チェックイン機能を活用して来店回数を増やす仕組みは、ドラッグストアのリピーター獲得施策として参考になります。
大手ドラッグストアアプリのメリット・デメリットを分析
大手チェーンの公式アプリにはそれぞれ強みと課題があります。自店舗のアプリ戦略を検討する際に、大手の事例から学べるポイントを整理します。
サンドラッグアプリのメリット・デメリット
サンドラッグアプリのメリットは、チラシのデジタル化による印刷コスト削減と、店舗検索機能による利便性の高さです。一方でデメリットとしては、クーポンの配布頻度が不定期で顧客にとって予測しにくい点や、ポイント還元の仕組みが一部ユーザーにとって分かりにくいという声も見られます。定期的なクーポン配信とポイント制度の分かりやすい設計は、自社アプリ開発時の重要な参考ポイントです。大手のアプリを実際にダウンロードして使い勝手を確認してみるのも、自社のアプリ施策を検討するうえで有効な方法です。
コスモスアプリの特徴とポイントカード非導入の戦略
ディスカウントドラッグ「コスモス」は、あえてポイントカードやアプリを導入せず、その分の原資を商品価格の引き下げに充てるという独自の戦略を採用しています。ポイント制度を設けない代わりに「毎日安い」を訴求することで、価格に敏感な顧客層からの支持を得ています。ただし、この戦略はリピーターの囲い込みやデータに基づいたパーソナライズ施策が難しいというデメリットもあるため、すべてのドラッグストアに適した方法とはいえません。アプリを活用したロイヤルティプログラムと価格戦略のどちらを重視するかは、自社の商圏や顧客層に応じて判断する必要があります。多くのドラッグストアにとっては、アプリによる顧客データの蓄積と活用が中長期的な競争優位性の構築に寄与するため、ポイント制度とアプリの組み合わせが有力な選択肢となるといえるでしょう。
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ドラッグストアのSEO対策とデジタル集客の強化
アプリによる集客と並行して、Webサイトのseo対策を行うことで新規顧客の獲得チャネルをさらに広げられます。ドラッグストアのSEOでは、地域名を含むキーワード(「○○駅 ドラッグストア」「○○市 薬局」など)での上位表示を狙うローカルSEOが特に効果的です。ドラッグストアのSEOでは「地域名+ドラッグストア」や「地域名+薬局」での検索に対応することが新規顧客獲得の第一歩となります。
Googleビジネスプロフィールの最適化が最優先
ドラッグストアを探すユーザーの多くはGoogleマップで検索するため、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の情報を正確かつ最新の状態に保つことが最も重要なSEO施策です。営業時間、住所、電話番号、取り扱いカテゴリ、写真などを充実させ、口コミへの返信も丁寧に行いましょう。口コミ数と評価はローカル検索の順位に影響するため、来店した顧客にレビュー投稿を案内する仕組みを店頭に用意しておくと効果的です。アプリのプッシュ通知で「ご来店ありがとうございます。口コミをいただけると嬉しいです」と案内する方法も併用できます。MEO(マップエンジン最適化)対策は競合が多いドラッグストア業界では特に効果が大きく、地域密着型の集客に直結する施策です。
自社サイトのコンテンツを充実させる
「花粉症 市販薬 おすすめ」「ドラッグストア サプリメント 選び方」のような、顧客が検索しそうなテーマでブログやコラムを発信すると、検索エンジン経由での流入を増やせます。こうした情報発信は専門性のアピールにもつながり、「この店舗は詳しい」という信頼感の醸成にも役立ちます。SEOで新規顧客を獲得し、アプリのプッシュ通知でリピート来店を促すという二段構えの集客が理想的な形です。WebサイトにはアプリダウンロードへのCTAバナーを設置し、検索流入からアプリ会員への転換を図る導線も忘れずに整備しておきましょう。コンテンツSEOとアプリのプッシュ通知を組み合わせることで、新規獲得からリピーター化までを一気通貫でカバーできます。
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薬局・調剤併設ドラッグストアの集客アイデア
調剤を併設するドラッグストアが増える中、処方箋の受付だけでなく、かかりつけ薬局としての信頼を築くことがリピーター獲得のポイントになっています。
お薬手帳アプリとの連携で利便性を高める
自店舗アプリにお薬手帳機能を連携させたり、処方箋の事前送信機能を搭載したりすることで、調剤待ち時間の短縮が実現できます。待ち時間の長さは調剤薬局の満足度を左右する最大の要因の一つであるため、この課題をアプリで解決できれば大きな差別化になります。処方箋送信後に調剤完了の通知をプッシュで知らせる機能があれば、顧客は店舗で待つ代わりに近くで買い物を済ませることもでき、満足度がさらに向上します。
健康相談やセミナー情報をプッシュ通知で案内する
薬剤師による健康相談会や、血圧・骨密度の無料測定イベントなどをアプリのプッシュ通知で案内すれば、来店のきっかけを作りながら地域住民との信頼関係を深められます。こうした「健康の相談窓口」としての存在感を打ち出すことは、価格競争に巻き込まれにくいポジションを確立するうえでも有効です。地域の健康ステーションとしてのブランドを築くことが、長期的なリピーター獲得に直結します。アプリ内に「今週の健康コラム」や「季節ごとの体調管理アドバイス」といったコンテンツを定期配信するのも、専門性をアピールする有効な方法です。
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ドラッグストアの集客力をアプリで強化するポイント
競合はコンビニやスーパーにも広がっている
最近のドラッグストアは生鮮食品や日用品を幅広く取り扱うようになり、競合は同業のドラッグストアだけでなくコンビニやスーパーにまで広がっています。逆にコンビニやスーパーも医薬品の取り扱いを増やしており、業種間の線引きが曖昧になっている状況です。こうした中でコンビニやスーパーも自店舗のアプリを活用した集客に力を入れ始めています。
アプリでロイヤルティプログラムを一括提供する
プッシュ通知での情報発信、デジタルポイントカード・スタンプカードのロイヤルティプログラム、セグメント配信によるパーソナライズされたクーポン配布など、自店舗のアプリはこれらを一括して提供できるのが大きな強みです。業種を問わず、自店舗のアプリを活用して集客力を高める姿勢が、今後のドラッグストア経営に求められています。
関連記事:アプリ継続率の平均と維持のコツ|ユーザーに好まれるアプリとは
まとめ
本記事では、ドラッグストアの集客にアプリが有効な理由を、大手の活用事例やアナログ・デジタル集客の課題と合わせて解説しました。プッシュ通知やデジタルポイントカード、セグメント配信といったアプリならではの機能を活用することで、チラシやポータルサイトにはないピンポイントかつリアルタイムな集客が実現します。
ドラッグストアの集客力を強化したい方は、自店舗専用のアプリ導入をぜひご検討ください。
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2024年度にドラッグストア市場が10兆円を突破した背景には、調剤併設化や食品カテゴリの拡充といった業態の進化があります。こうした変化に対応するためにも、アプリを活用したデジタル集客の強化は喫緊の課題です。SEO対策でWebからの新規顧客を増やしながら、アプリのプッシュ通知やロイヤルティプログラムでリピート来店を促す二段構えの戦略を構築しましょう。大手の活用事例を参考にしつつ、自店舗の商圏や顧客層に合った施策をカスタマイズして実行することが、競争の激しいドラッグストア業界で勝ち残るための鍵になります。まずはアプリの導入から検討を始めてみてはいかがでしょうか。コスト面が気になる方は、IT導入補助金の活用もあわせて確認してみることをおすすめします。中小規模の店舗でも低コストでアプリを導入し、大手チェーンに負けない集客力を実現していきましょう。
この記事を監修した人
店舗アプリ公式。累計1,000社以上の導入実績を誇る店舗アプリ構築プラットフォーム。 単なる集客に留まらず、リピーター創出による売上最大化を得意としている。
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