モバイルオーダーとは?導入メリットと国内事例を徹底解説
業種全般
モバイルオーダーとは、スマホやタブレットなどのモバイル端末から事前に注文・決済を行い、商品を店舗で受け取れるシステムです。マクドナルドやスターバックスなど大手飲食チェーンが導入したことで注目を集め、現在では業種を問わず多くの店舗で活用が広がっています。
本記事ではモバイルオーダーの仕組みやメリット、国内の代表的な導入事例をわかりやすく解説します。モバイルオーダーの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
モバイルオーダーとは
モバイル端末から事前に注文・決済を行い商品を受け取れるシステムのこと
モバイルオーダーとは、スマホやタブレットなどモバイル端末から事前に注文を行い、商品を後で受け取れるシステムです。大手飲食店では公式サイトやアプリからメニューを注文して決済まで済ませられる機能が、モバイルオーダーによって提供されています。仕組みとしては、まず飲食店のアプリやWebサイトを立ち上げ、受け取る店舗を選んでメニューを選択します。次に受取日時や決済方法を選択して注文を確定し、指定日時に店舗へ商品を受け取りに行くことで取引が完了します。
OMO(オンラインとオフラインの融合)が日本でも進み、スマホを見ながら買い物をするという行動が当たり前になりました。飲食店においてもモバイル端末からテイクアウトやデリバリーを行う需要が高まっており、モバイルオーダーを導入すれば需要の受け皿になって注文を増やし、収益を向上させられる可能性があります。
大手チェーンの導入で売上維持・成長の効果が実証されている
モバイルオーダーはマクドナルドやスターバックスなど大手飲食チェーンがまず本格的に運用を始めて大きな注目を浴びました。ケンタッキーフライドチキンといった大手も導入を開始し、実際にモバイルオーダーを導入した店舗では売上にも好影響が表れています。一般社団法人日本フードサービス協会の市場動向調査によると、2020年4月度時点で外食産業の全体売上は前年同月比の60.4%にまで落ち込みましたが、マクドナルドは106.7%、ケンタッキーフライドチキンは120.6%と、モバイルオーダーを導入した大手チェーンは軒並み売上を維持して成長を遂げています。他の施策の効果もあるでしょうが、モバイルオーダーが売上維持の大きな要因になっているのは間違いないでしょう。
またWebサイトと異なりアプリにはプッシュ通知発信機能など、顧客へ継続してアプローチできる手段が複数用意されています。そのためリピーター獲得が収益のカギとなるモバイルオーダーとアプリの相性は高く、自店舗のアプリを作成してモバイルオーダーを組み込めば高い集客効果を期待できます。アプリプラットフォームを活用すれば中小規模の店舗でもアプリをコスト安で制作可能です。
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モバイルオーダーのメリット
非接触で対応でき感染症対策になる
モバイルオーダーでは商品の注文から決済までをすべてWebサイトやアプリで完了できます。対面での商品注文や決済に抵抗を感じる方も増えている中、モバイルオーダーは非接触型の接客を実現してくれる有効な手段です。Webサイトやアプリからメニューの画像や値段、説明などを確認して商品を選び、クレジットカードやQRコード決済などで決済を行えば、あとは商品を受け取りに行くだけで済みます。非接触で対応できるという性質上、お客様は安心して自店舗で商品を注文して受取ができるようになります。またモバイルオーダーで事前に注文を済ませてから店内飲食やテイクアウトを行えば、結果的に混雑回避にもつながります。
テイクアウトなどの注文数を増やし機会損失を減らせる
店舗内や電話で注文を受けてテイクアウトを提供している場合、店舗に来たお客様に注文を聞いてから商品を用意すると提供まで時間がかかり、顧客満足度が向上しにくい欠点があります。また電話で事前にテイクアウト注文を受ける際は混雑でつながらない可能性や、商品を聞き間違える可能性もあります。モバイルオーダーを導入すれば、お客様は手持ちのスマホやタブレットだけですぐ好きな時間に注文が可能です。お店でいちいち注文をする必要も電話の混雑やミスを心配する必要もなく、お客様の入力内容が正しければ注文内容は正確に処理されます。
さらに予約機能を搭載して翌日の受取といった日にちをずらした注文もできれば、お客様の利便性はさらに向上します。モバイルオーダーで便利で自由な事前注文ができればテイクアウトなどの注文数が増え、収益が伸びる可能性があるのがメリットです。導入する際は商品を確実に提供できる時間を設定し、提供できない時間帯を提示してお客様を待たせてしまうことがないようにしましょう。
業務効率化が実現する
従来飲食店ではお客様からの注文を店舗で受けてメニューを提供するのが一般的でしたが、モバイルオーダーを利用するとモバイル端末上から注文ができるため注文における接客業務がなくなります。しかも店員が注文内容を聞き間違えて誤ったメニューを提供してしまうといったトラブルも減り、スムーズに作業を進められるのもメリットです。また決済もシステム上であらかじめ済ませられるようになれば、店員が現金やクレジットカードなどをお客様から受け取って決済処理を行う手間も減ります。事前決済をモバイルオーダーへ導入することで決済工程を省略して業務効率化につなげられます。レジ締めといった業務でも負担が減り、従業員が効率よく仕事のできる環境が整います。ピーク時に発生しがちな注文待ちや会計待ちもモバイルオーダー主体の経営であれば解消できます。
少人数で店舗を回せるようになり人件費を削減できる
モバイルオーダーを導入すると店舗で行列ができるリスクがなくなり、複数の店員が一斉にお客様へ対応する状況を減らせます。少人数でも調理といった重要な工程へ集中して余裕を持った店舗経営ができる環境を構築できるのがメリットです。人手不足に悩んでいる店舗でもモバイルオーダーを活用して店内業務の一部を自動化すれば、導入や管理コストに対して人件費を大きく削減でき、費用対効果を高められる可能性があります。
顧客データを収集して次のオーダーへ活用できる
Webサイトやアプリ上で会員登録をしてもらってからモバイルオーダーを利用できるスタイルにすれば、マーケティング施策を考える際にも役立ちます。店舗主体で接客や決済を行う場合はお客様の細かいデータを収集するのが困難ですが、モバイルオーダーと会員情報を紐づければお客様の来店日時や注文したメニューの履歴、利用したキャンペーンやイベントといった情報がWebサイトやアプリ経由で簡単に入手できるようになります。
そしてデータを基に一人ひとりに合ったイベントやキャンペーン情報をプッシュ通知で配信したり、セグメントを行い顧客属性に合わせたクーポンを不定期で配信したり、ランク制度を設けてロイヤリティが醸成しやすい環境を構築するといった施策を実行して収益向上につなげることが可能です。将来的にモバイル経由でデータを収集してマーケティングへ活かすOMO的な思考は必須になるため、今のうちにモバイルオーダーを取り入れてOMO施策のノウハウを蓄積しておくとよいでしょう。
関連記事:店舗のモバイルマーケティング手法と事例|アプリ活用の成功法則
モバイルオーダーの導入事例
マクドナルド
アプリを積極的に集客へ利用しているマクドナルドでは、店内飲食やテイクアウトなどに利用できるモバイルオーダーを導入しています。近隣店舗の地図表示もメニューの画像表示もスマホに最適化されており、見やすくなっているのがポイントです。ユーザーは無理なく近くの店舗を探してメニューを選択できるようになっています。PayPayやLINE Pay、クレジットカードといったさまざまな支払い方法に対応しており、ユーザーは自分の普段使っている支払い方法を簡単に選べるようになっているのもメリットです。モバイルオーダー上でも公式アプリのクーポンを利用してお得に注文できます。
スターバックス
コーヒーチェーン最大手のスターバックスも早期にモバイルオーダーを導入した企業の1つです。アプリやWebからお店を検索すると受取までの目安時間もすぐ表示されます。そしてお持ち帰りか店内飲食かを選んで商品を選択します。スターバックスではさまざまなメニューカスタマイズができるのも特徴ですが、モバイルオーダー上でもスムーズに商品内容を変更して注文できるようになっているのがメリットです。受取の際のニックネームを入力できるのがユニークで、商品提供の準備ができたらプッシュ通知で知らせてくれる機能も便利です。
すき家
牛丼チェーン大手のすき家は店内にオーダー用の大型端末を設置するなど、業務効率化に積極的な姿勢を取っています。専用アプリからモバイルオーダーも利用可能で、付近の店舗だけでなく利用履歴からも店舗を選べるため普段行くお店が決まっている場合は注文がスムーズになります。またメニューに応じて自動的に最安値のクーポンがセットされるのも特徴です。ユーザーはわざわざクーポンを選択しなくても一番お得な値段で注文ができます。注文後は店内で専用のQRコードを読み込んで商品を受け取る仕組みで、お持ち帰りの場合は1か月先まで前もって注文できるのも便利です。
ドミノピザ
ドミノピザはデリバリー注文の送料無料を推進するなど、利便性の高いサービスを提供している店舗として注目を集めています。公式サイトではお持ち帰りの店舗を選択後、受取日時にチェックを入れて希望の商品を選択していきます。ナビゲーション機能を利用できるので迷っているユーザーも簡単にメニューを決定でき、サイズと生地の変更やトッピングの追加・削除も自由自在です。コードを入力するだけですぐクーポンが適用されて内容を確認できるのも便利です。また注文完了やピザの焼き上がりなどの業務工程を、ピザの画像付きで楽しくリアルタイムで表示してくれる「ピザトラッカー」機能がユニークです。
関連記事:モバイルオーダーアプリのメリットとは?導入ポイントと成功事例
まとめ
今回はモバイルオーダーとは何か、そして導入するメリットや事例などをご紹介しました。公式アプリを制作してテイクアウト注文機能などを導入する際、モバイルオーダーを活用してスムーズに注文から決済ができる仕組みを整えれば注文数の増加が期待できます。またアプリからモバイルオーダー用のWebページへリンクを行ったり、本日のおすすめテイクアウトメニューをプッシュ通知で案内するといった手法も有効です。ぜひモバイルオーダーを導入してOMO施策を実行してみてください。
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この記事を監修した人
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