店舗サブスクリプション導入事例7選|月額制で安定収益と集客を実現する方法
業種全般
「サブスクリプション」は買い切り型のモデルとは違い、月額や年額などで収益を継続して獲得できるのが特徴です。買い切り型のモデルより長期的に収益を確保できるメリットは、収益が不安定になりがちな実店舗でも活かせます。サブスクリプションはWebサービス分野で焦点が当たりがちですが、最近では飲食店といった実店舗での活用も広まっています。最新事例をマーケティング情報として取り込みサブスクリプション提供のポイントを理解することで、新しいビジネスモデルを構築可能です。本記事では店舗サブスクリプション導入事例7選をはじめ、店舗にサブスクを導入するメリット、開始までの3ステップ、よくある失敗パターンと回避策まで詳しく解説します。月額制で安定した収益を確保しつつ店舗集客を強化したい方はぜひ参考にしてください。
あわせて、月額制サービスと回数券・年会費の違い、店舗サブスクの3つの型、価格設定と損益分岐の考え方、解約や自動更新の表示に関する法令上のルール、導入後に確認したい指標までを取り上げます。事例を読む前に押さえておきたい前提から順に整理しているので、これから検討する方も読み進めやすい構成です。
店舗サブスクリプションの基本と主な3タイプ
月額制サービスと回数券・年会費の違い
サブスクリプションは「月額制サービス」とほぼ同じ意味で使われますが、回数券や年会費とは仕組みが異なります。違いを整理しておくと、自店に合う形を選びやすくなります。
回数券は前払いで使い切ると終わりですが、サブスクは解約するまで課金と提供が続くのが特徴です。売上が毎月自動的に立つため、来店予測や仕入れ計画も立てやすくなります。
年会費制は特典を受ける権利に対して支払う形で、来店ごとの利用を前提としません。一方サブスクは、使えば使うほど得になる設計が多く、来店動機そのものをつくれる点が異なります。
店舗サブスクの主な3タイプ
実店舗のサブスクは、大きく3つの型に分けられます。1つ目が使い放題型で、期間中は回数制限なく利用できる形です。来店頻度を一気に引き上げられる反面、原価管理を誤ると赤字になりやすい型でもあります。
2つ目が回数限定型です。「1日1杯まで」「月8回まで」のように上限を設けることで、利用が集中しても採算が読めます。原価の高い商材を扱う店舗に向いています。
3つ目が特典型で、会員価格や割引を受けられる権利を月額で販売する形です。無料提供ではないため損失が出にくく、通常営業の延長で始められるのが利点になります。
自店の商材の原価率と、増やしたいのが来店頻度なのか客単価なのかによって、選ぶべき型は変わります。まずはどの型で始めるかを決めてから、価格や条件の設計に入りましょう。
関連記事:店舗アプリの主要機能と導入事例|集客・売上アップにつながる活用術を解説
店舗サブスクリプション導入事例7選
ここからは実際の導入事例を見ていきます。価格・回数・対象商材の3点に注目しながら読み進めると、自店で設計するときの参考にしやすくなります。
coffee mafia西新宿
「coffee mafia」はカフェ業界でいち早くサブスクリプションサービスを取り入れた店舗として注目を集めています。STANDARDプランは初月2,980円/月額3,980円で、PREMIUMプランは7,980円となっており、どちらのプランも月の回数は無制限で利用できます。
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STANDARD |
PREMIUM |
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サブスク価格 |
2,980円/初月 【月額】3,980円 |
7,980円 |
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回数/月 |
無制限 |
無制限 |
コーヒーは外食すると高くついてしまいますが、サブスクリプション形式にすることで気軽に本格的なコーヒーが飲めるようになっているのがポイントです。
回数無制限の設計が成り立つのは、コーヒーが原価の低い商材だからです。1杯あたりの原価が数十円であれば、来店が増えても採算を確保しやすくなります。使い放題型を検討する場合は、まず商材の原価を確認するところから始めましょう。
関連記事:飲食店の集客効果やリピーターを増加!アプリ活用施策と成功のコツ
串カツ田中
串カツ専門店の代名詞と言える「串カツ田中」では、月額500円で飲み放題になる「田中で飲みpass」を提供しています。チケットの購入日より1ヵ月間ドリンクが250円(税込275円)で提供されるのが特徴です。田中で飲みpassはカードタイプの他Webサイトから発行するタイプがあり、好きなほうを選んで顧客は串カツ田中で飲み放題を楽しめるようになっています。高いドリンクも割引価格で飲めるようになっていることから、多くの来店者の好評を集めているのがポイントです。
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料金 |
1ヶ月550円(税込) |
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特典 |
通常490円以下のドリンクが1杯250円(税込275円)で楽しめる |
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対象店舗 |
全国の串カツ田中(一部店舗除く) |
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購入方法 |
店頭で購入可能 |
これは特典型の代表例です。ドリンクを無料にするのではなく会員価格で提供するため、利用が増えても一定の売上が立ちます。来店の主目的である串カツの注文も伴うため、客単価を維持したまま来店頻度を上げられる設計になっています。
ダロワイヨ
ダロワイヨのサブスクリプションサービス「My Maca(マイ マカ)」は、会員カード購入で1ヶ月間毎日1個好きなマカロンを店頭で受け取れる定額制サービスです。税込約1,080円で、人気マカロンを日々楽しめる新しい体験として注目されています。
このモデルは生活の中での「日常のちょっとした贅沢」を提供し、店舗への来店動機づけや顧客ロイヤルティ強化にもつながっています。体験型のサブスク導入を検討している店舗にも参考になる事例です。
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対象商品 |
店頭にて取り扱いのある単品個装マカロン(1日1個) |
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カード有効期限 |
ご利用開始日より1か月 |
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価格 |
1,080円(税込) |
「1日1個」という上限を設けている点が回数限定型の特徴です。上限があることで最大の原価が計算でき、価格設計の根拠を持てます。毎日通う理由が生まれるため、来店頻度の向上にも直結します。
福しん
「福しんギョウザ定期券」は、月額500円で毎日ギョウザが楽しめるお得なサブスクリプションサービスです。定期券をお持ちの方は、1回の来店につき1人前(6個)のギョウザを無料で食べられます。
ご利用は、1回の来店につき350円以上の注文がある場合に限られ、店内飲食のみ対象となります(持ち帰りは不可)。他のクーポンやサービスとの併用も可能です。なおお支払いはオンライン決済のみとなっており、現金での購入はできません。
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福しんギョウザ定期券 |
月額500円 |
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特徴 |
1来店ごとに1人前(6個)のギョウザが無料で食べられる |
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注意 |
来店ごとに350円以上の注文がある方に限る |
注目したいのが「350円以上の注文」という条件です。無料提供の裏側に最低利用金額を設けることで、ギョウザだけを受け取って帰るという利用の仕方を防いでいます。使い放題型を採用する場合の原価対策として、そのまま応用できる考え方です。
店内飲食のみに限定している点も同様の狙いだといえます。条件を1つか2つ加えるだけで、採算は大きく変わります。
上島珈琲店
上島珈琲店では、サブスクリプションサービス「上島珈琲店PASS」を提供しています。対象店舗は、ららぽーとTOKYO-BAY店やコレド日本橋店、心斎橋店、さんちか店など、関東・関西を中心とした複数店舗です。
パスポートは3種類あり、「ネルドリップコーヒーパスポート」は月額8,400円(税込)で、1日1杯ネルドリップコーヒーRサイズまたはアイスコーヒーRサイズをイートイン・テイクアウトで利用できます。「ウィークデイパスポート」は月額6,400円(税込)で、月~金曜限定(祝日含む)で1日1杯利用可能です。「朝活8」は月額4,600円(税込)で、午前11時までに月8回、厚切りバタートーストセットRサイズを楽しめます。
利用は専用アプリをダウンロードし、アプリ内で購入・決済後、対象店舗で画面を提示するだけ。日常のコーヒータイムや朝食に便利なサービスです。
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料金 |
「ネルドリップコーヒーパスポート」:月額8,400円(税込) 「ウィークデイパスポート」:月額6,400円(税込) 「朝活8」:月額4,600円(税込) |
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使用方法 |
アプリをダウンロード |
この事例で参考になるのが、プランを利用シーンで分けている点です。平日限定や午前中限定のプランを用意することで、来店が少ない時間帯へ需要を誘導できます。混雑時間帯を避けてもらえれば、通常客への影響も抑えられるでしょう。
決済と提示をアプリで完結させている点も見逃せません。紙のカードを使わないため、発行や管理の手間がかからず、利用状況もデータとして残ります。
ツギツギ
「ツギツギ(TsugiTsugi)」は、東急が提供する定額制の宿泊サブスクリプションサービスです。月額プランを選ぶことで、全国の提携ホテル・旅館・リゾート施設などに、利用回数に応じて宿泊できます。
宿泊日数はプランごとに決まっており、ライフスタイルや出張・旅行頻度に合わせて柔軟に選択可能です。専用サイトから空室を確認し、そのまま予約できる手軽さも特長で、多くのプランでは同伴者1名まで追加料金なしで宿泊できます。出張やワーケーション、気軽な旅行をお得に楽しみたい方に適したサービスです。
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費用 |
2泊プラン:23,980円 5泊プラン:55,800円 14泊プラン:157,800円 |
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特徴 |
利用中は専用サイト/アプリから空き状況を確認して、全国の提携施設に予約可能 同伴者1名も無料で一緒に宿泊OK |
宿泊業のように在庫(空室)が日々消えていく業態では、サブスクは空室を埋める手段として機能します。飲食店でいえばアイドルタイムに相当する部分で、稼働していない資源を収益に変えるという考え方は他業種にも応用できます。
marire(マリール)
サブスクエステ「marire(マリール)」は、月額制で通える定額エステサービスです。美顔・美肌・痩身・ボディメイク・脱毛など多彩なメニューを定額で利用でき、月に複数回通うことで1回あたりの費用負担を抑えられます。
お客様の部位や悩みに合わせてキャビテーション・EMS・RFラジオ波・LEDなどを組み合わせた施術を行い、継続的なケアをサポートします。気軽に通える定額制エステとして、多くの方が利用しています。
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費用 |
13,860円/月 | 月4回OK |
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体験メニュー |
3,300円 |
サービス業のサブスクでは、原価よりも施術時間という枠が制約になります。月4回という上限は、スタッフ1人あたりが対応できる件数から逆算した設計だと考えられます。予約枠の管理とセットで検討することが欠かせません。
7つの事例に共通する設計のポイント
事例を並べると、共通する設計の考え方が見えてきます。1つ目は、対象商材を1つに絞っていることです。コーヒー、マカロン、ギョウザ、ドリンクというように、対象を限定することで原価の上限を計算できるようにしています。
2つ目は、利用に何らかの条件を設けている点です。1日1回まで、最低注文金額、平日限定、店内飲食のみといった条件が、採算を守る仕組みとして機能しています。
3つ目は、来店そのものが目的になる設計になっていることです。サブスクの対象商品を受け取るために足を運ぶ流れができれば、ついで買いによる客単価の上乗せも期待できます。
関連記事:来店促進キャンペーンのアイデア10選|事例とアプリ活用のコツを解説
店舗にサブスクを導入するメリット
リピーターを増やせる
サブスクリプションサービスを導入すると、お客様のリピート促進が狙えます。一度サブスクリプションサービスに入ると、「継続して使わないともったいない」という心理がお客様へ発生するからです。
リピート促進において動機付けは重要です。サブスクリプションサービスを導入すれば他店を代わりに利用する際のスイッチングコストを高くできます。つまり他店へお客様が流れてしまう状況を防いで効率よくリピーターを獲得できるようになります。
関連記事:リピート率を上げるには?計算方法や出し方|リピーター率との違いまで徹底解説
登録方法が複数用意されていて手続きが簡単
サブスクリプションはスマホ・タブレット・パソコンなどお客様が持っている端末から自由に登録して使えるのも特徴です。オンライン上で手続きが完了すれば登録するハードルが低いので気軽に利用できます。決済方法を充実させればさらに利用者は増加するでしょう。
そして店頭でも手続きができるようにしておけば、「店頭で説明を聞きながら手続きしたい」といったニーズがあるお客様も逃さずに囲い込めます。複数の登録チャネルを用意することで、幅広い顧客層をカバーできるのがサブスクリプションのメリットです。
安定した収益が発生するので万が一の備えになる
サブスクリプションでは定期的に発生する金額に利用者、そして継続期間を掛けた数値が売上として店舗へ入ってきます。料理や洋服などを買い切り型で提供するよりも安定した収益が見込めます。収益の計算が簡単な分、前もって収益の増減を把握して戦略を打てるようにしやすいのもサブスクリプションを店舗が導入するメリットになります。
天候や季節で来店数が変動する業態ほど、この効果は大きくなります。売上のベースラインが読めるようになると、仕入れやシフトの計画も立てやすくなり、経営全体の安定につながります。
アップセルやクロスセルなどを狙える
Webサービス上でのサブスクリプションモデル提供と同じく、実店舗でのサブスクリプションサービス提供においてもアップセルやクロスセルなどが狙えます。サブスクリプションサービスを利用しているお客様は積極的に店舗を利用してくれるようになるので、その分データも集まりやすいですしタッチポイントも増加します。
その中で新商品やサービスの紹介、おすすめの活用方法などを上手く説明できれば新しいサブスクリプションを利用してくれたりする可能性は十分にあると言えるでしょう。アップセルやクロスセルを行う場合は、データに基づいて押し売りにならないようユーザーファーストの接客を行ってみてください。
関連記事:アプリでLTVを最大化させる方法とは?自社アプリの活用術を解説
多くの業種で採用可能である
サブスクリプションはビジネスモデルとして汎用性が高いのも特徴です。実店舗では今のところ飲食店の導入事例が多いですが、アパレル・家電・自動車といった商品を扱う業種でも導入事例が広まっています。
ただし汎用性が高い分、自分の業種や経営構造に合ったカスタマイズが必要です。価格設定や提供する内容、告知方法などを工夫してサブスクリプションを成功させられるよう努力を行っていきましょう。
導入前に押さえておきたいデメリット
メリットの裏側にある負担も確認しておきましょう。1つ目が収益が積み上がるまでに時間がかかる点です。単発販売と違って初月から大きな売上は立たず、会員数が一定に達して初めて効果が見えてきます。
2つ目が、会員管理と継続課金の仕組みが必要になることです。紙の会員証と現金での集金では運用が回らないため、決済と会員管理を自動化する仕組みが前提になります。
3つ目が、一部のヘビーユーザーに利益が引っ張られるリスクです。利用回数の上限や条件を設けないまま始めると、想定を超える利用によって採算が崩れる可能性があります。
関連記事:美容室のリピート率をアプリで向上!活用メリットと機能・施策
店舗でサブスクを開始するための3ステップ
サブスク商材を準備する
まずはサブスクリプションに利用する商材を準備します。サブスクリプションでは利用継続が収益に大きく影響しますが、商材の原価も重要です。商材の原価の高いものばかりを選択してしまうといつまでも元が取れず、ビジネスモデルとして成り立たなくなる可能性があるからです。
サブスクリプションには「原価が低くて人気がある」商材が適しています。大量生産しやすい分原価を低く設定できるドリンクは代表的な商材の1つです。自店舗に合わせた商材を用意して集客を行いましょう。
価格設定と損益分岐の試算
商材が決まったら、価格を数字で裏づけましょう。試算の考え方はシンプルで、月額料金 ÷ 商材1回あたりの原価 = 何回使われると赤字になるかを計算します。
たとえば月額3,000円、原価100円の商材であれば、30回を超えた時点で原価が料金を上回ります。ここに人件費や光熱費を加えると、実際の分岐点はさらに手前に来ます。
次に、想定される平均利用回数を見積もります。全会員が上限まで使うことは通常ありませんが、上限まで使われても赤字にならない設計にしておくと安全です。難しい場合は、回数上限や利用時間帯の条件で調整しましょう。
あわせて、サブスク利用時のついで買いも計算に入れておきます。ドリンク無料でもフードの注文が伴うのであれば、その分を収益として見込めます。
関連記事:アプリマーケティングのKPIとは?ダウンロード数など主要指標の見方と設定のコツを解説
サブスク利用方法と購入フローを準備する
次にサブスクリプションの利用方法と購入までの流れを準備していきます。利用方法にはWebサイトからアクセスして手続きする方法、アプリ上で手続きを完結させる方法、店舗で登録を行う方法があります。複数のお客様のニーズに合わせられるように、登録方法も複数用意しておけると安心です。
また購入フローにおいては、決済方法の準備も必要です。クレジットカード・電子マネー・QRコード決済といった多様な方法で決済できるようにすると利便性が高まり、利用者の増加を見込めるようになるでしょう。
店頭での提示方法も同時に決めておきましょう。レジで会員かどうかを確認する作業に時間がかかると、混雑時のオペレーションが滞ります。アプリの画面を1タップで表示できる形にしておくと、現場の負担を抑えられます。
関連記事:スマホ決済・デジタルチケットの活用事例|アプリで集客を最大化
利用促進のためのプロモーションを行う
サブスクリプションサービスを用意しただけでは不十分です。ターゲットユーザーに情報が届くよう、店舗やオンライン上で利用促進のプロモーションを行いましょう。プレスリリースで情報発信する、SNSで拡散を狙うといった自店舗に合った方法で宣伝を行ってみてください。
公式アプリからサブスクリプションサービスへリンクを貼って利用履歴などを確認できるようにすれば、アプリのアクセス数も増加して施策を打ちやすくなるのも覚えておきましょう。
もっとも反応が取りやすいのは、すでに来店しているお客様への案内です。会計時の声がけやレジ横のPOPで既存客に伝えるほうが、新規向けの広告より加入につながりやすくなります。
関連記事:レストラン集客はアプリで変わる!”もう一度来たくなる”仕組みのつくり方
店舗サブスクでよくある失敗パターンと回避策
価格が安すぎて原価負け・混雑で通常客が離脱
店舗サブスクで多い失敗の一つが、「お得感」を出そうとしすぎて価格を下げすぎるケースです。定額料金に対して原価や提供工数が見合わず、利用頻度が高い一部の顧客に引っ張られて利益が圧迫される例が見られます。
また、サブスク会員の来店が集中し、通常客が席待ちや予約困難により離脱してしまう事態も起こりがちです。回避策としては、利用回数や時間帯に制限を設ける、原価の低いメニューや空き時間帯と紐づけるなど、運営側がコントロールできる設計が重要です。
休会・解約ルールが厳しくて炎上
サブスクの解約条件が分かりにくかったり、手続きが煩雑だったりすると、SNSや口コミで不満が拡散されやすくなります。実際に「解約できない」「休会が認められない」といった理由で炎上した事例も少なくありません。
短期的な解約防止を優先するあまり、ユーザー体験を損ねてしまうのは逆効果です。回避策としては、解約・休会条件を事前に明確に提示し、アプリ上で簡単に手続きできるようにすること。透明性の高いルール設計が、長期的な信頼につながります。
解約・自動更新の表示には法令上のルールがある
解約条件の明示は、印象の問題にとどまりません。2022年6月1日に施行された改正特定商取引法により、通信販売の申込みにあたる最終確認画面では、分量・価格・支払時期・提供時期・申込期間・解約に関する事項の表示が事業者に義務づけられています(参考:インターネット通販の定期購入トラブルには御注意を!(消費者庁))。
無期限で続く契約や自動更新のある契約については、その旨を明確に表示する必要があります。無料期間から有料へ自動的に移行する設計であれば、移行の時期と移行後の金額もあらかじめ示さなければなりません。
誤認させる表示によって申込みがなされた場合、消費者が契約を取り消せる可能性があるとされています。Webやアプリからサブスクの申込みを受け付けるのであれば、申込画面・利用規約・案内物の記載を一致させておくことが欠かせません。
店頭のみで完結する申込みと、Web・アプリ経由の申込みでは適用されるルールが異なります。判断に迷う場合は、行政の解説資料を確認したうえで専門家に相談しておくと安心でしょう(参考:ネット通販での「定期購入トラブル」契約時に確認すべきポイントは?(政府広報オンライン))。
特典や限定コンテンツが乏しくて飽きられる
サブスク導入初期は注目を集めても、内容が固定化されていると徐々に利用頻度が下がり、解約につながるケースも多く見られます。特に「割引だけ」のサブスクは、慣れると魅力が薄れやすい傾向があります。
回避策としては、会員限定メニューや先行予約、デジタルクーポン、来店回数に応じた特典などを定期的に追加することが有効です。アプリを活用して情報発信や特典更新を行い、継続利用する理由を作り続ける設計が成功の鍵となります。
関連記事:プッシュ通知の効果とデメリット|開封率・許諾率を上げるコツとNG例を解説
導入後に確認したい指標と改善の進め方
継続率と解約率を毎月確認する
サブスクでもっとも重要な指標が解約率(チャーンレート)です。月初の会員数に対して、その月に解約した人数の割合を計算し、毎月記録しましょう。
あわせて確認したいのが、解約が起きるタイミングです。加入1か月目に集中しているなら期待とのずれ、3か月目以降なら飽きが原因と考えられ、打つべき手が変わります。
関連記事:MAUとは?アプリのアクティブユーザー数の計算方法と増やし方を解説
会員1人あたりの利用回数と原価を把握する
実際の平均利用回数が試算とどれだけずれているかを確認します。想定より多ければ条件の見直し、少なければ特典が使いにくい可能性があります。
あわせて、サブスク会員の来店時におけるサブスク対象外の注文額も見ておきましょう。ここが伸びていれば、無料提供分を上回る収益が生まれていることになります。
特典を定期的に入れ替える
内容が固定されたままだと、利用頻度は少しずつ下がります。月替わりの限定メニューや、来店回数に応じたボーナス特典など、変化をつける仕組みを用意しておきましょう。
変更した内容と日付は必ず記録します。解約率や利用回数の変化と照らし合わせられるようにしておくと、どの施策が効いたのかを判断できます。
関連記事:販促アイデア20選|店舗の集客・売上を伸ばす施策と成功事例
店舗でサブスクリプションを展開するなら「店舗アプリPro版 raiten」
店舗でサブスクリプションサービスを成功させるには、会員管理・継続課金・来店促進を一元化できる仕組みが欠かせません。「店舗アプリPro版 raiten」は、定額制メニューの提供や会員ランク管理、来店履歴の可視化など、店舗サブスクに必要な機能をまとめて実装できる点が特長です。
プッシュ通知やデジタルクーポンと連動させることで、利用頻度の向上や解約防止にもつなげられます。さらに、運用はノーコードで完結するため、専門知識がなくてもスピーディに導入・改善が可能です。飲食店や美容・サービス業など、継続利用を前提としたビジネスモデルをアプリで確立したい店舗に最適な選択肢となっています。気になる方はぜひお問い合わせください。
関連記事:店舗アプリがさらに進化した「店舗アプリPro版”raiten”」とは
まとめ
今回は店舗のサブスクリプション導入事例7選、メリット、3ステップ、よくある失敗パターンと回避策などをご紹介してきました。サブスクリプションサービスはWebサービスに限らず、実店舗のサービスにも活用可能です。ドリンクを飲み放題にする、メインメニューを1日1杯だけ無料にするといった施策でサブスクリプション提供に成功している店舗もあります。複数の登録チャネルを用意する、プロモーションを積極的に行うといった工夫も忘れないでサブスクリプションを導入してみてください。弊社アプリプラットフォーム「店舗アプリpro版 raiten」では、サブスクリプション提供にも利用できるアプリを低コストで制作可能です。気になる方はぜひお問い合わせください。
あらためて整理すると、店舗サブスクで押さえるべきなのは「対象を絞る」「条件で採算を守る」「解約しやすくする」の3点です。事例に共通していたのもこの考え方でした。
価格を決める際は、上限まで使われても赤字にならないかを必ず試算しましょう。そのうえで利用回数や時間帯の条件を調整すれば、無理のない設計に落とし込めます。
まずは1つの商材、1つのプランから小さく始め、解約率と利用回数を見ながら育てていく進め方が現実的です。運用が固まってから、プランの追加や対象商材の拡大を検討していきましょう。
関連記事:店舗アプリの成功事例を紹介|業種別のモバイルマーケティング術
この記事を監修した人
店舗アプリ公式。累計1,000社以上の導入実績を誇る店舗アプリ構築プラットフォーム。 単なる集客に留まらず、リピーター創出による売上最大化を得意としている。
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