会員証のアプリ化を成功させる方法|「めんどくさい」を解消してリピート率を高めるコツ

業種全般
公開日:2019.05.29 更新日:2026.07.28
会員証はアプリ管理にするのが正解。コスト削減や利便性の向上などメリットたくさん

顧客の再来店を促進し、優良顧客を育成するために、会員証やポイントカードを導入している店舗は多くあります。しかし、紙の会員証は紛失や持参忘れが起こりやすく、顧客情報の管理や販促施策の実施においても非効率になりがちです。

そこで近年注目されているのが、会員証をスマートフォンアプリで管理する方法です。アプリ化することで、顧客情報の一元管理やポイント付与、クーポン配信などを効率化でき、リピート率の向上にもつながります。

本記事では、会員証をアプリで管理するメリットやデメリット、導入時の注意点について分かりやすく解説します。

総務省の「令和7年版 情報通信白書」によると、スマートフォンの個人保有率は8割を超えています(出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」)。スマートフォンが生活の必需品となった現在、会員証のアプリ化は顧客の利便性を高めるうえで有効な手段です。

本記事ではメリット・デメリットに加え、「アプリ会員はめんどくさい」と感じさせないための具体的な工夫や、会員証アプリの導入後にリピート率を高めるための運用のコツについても解説しています。

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目次

既存の会員証(紙の会員証)のデメリット

紙の会員証カードは、従来のロイヤルティプログラムとしてかなりの店舗が導入しています。しかし紙の会員証カードには、さまざまなメリットがあります。

具体的にはお客様の目線からだと下記などの問題があります。

一人当たりの会員証平均保有枚数が多く、お財布がかさばる

「カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社」のグループ会社、「CCCマーケティング」の調査によれば、日本人が財布に入れている会員証平均保有枚数は平均10枚ほどと、かなりの枚数が財布に収納されています。これだけカードが入っていると、小さいお財布の場合現金を取り出すのもままならないでしょう。

またカード自体を取り出すときも各店舗ごとに会員証を使い分けないといけないので、カードのユーザビリティが低くなってしまいます。ユーザビリティの低さは結果会員証の利用率低下にもつながります。

会員証を持ち忘れるお客様が多い

会員証は、カードに入れている他にもあります。「CCCマーケティング」によると、日本国民1人当たりのカード保有枚数は財布に入っているものも含めて20枚以上というデータが出ています。20枚も持っていれば、そもそもどの会員証がどの店舗のものか把握するのも難しい状況になります。

そして肝心の会員証を各店舗のお買い物時に忘れ、結局ポイントや特典をもらい損ねるケースもたくさん発生しています。

ポイント数や特典の把握が難しい

会員証の1人当たりの保有枚数が多いということは、それだけ店舗ごとに会員証を管理しなければならない手間がかかります。枚数が多いと、「この店舗のカードはどんな特典が使えて、どのくらいポイントが貯まっているのか」を調べるのも一苦労です。

結局お客様は会員証の管理ができないことで特典やポイントを把握できず、結局失効して再来店につながらない可能性もあります。

このように、紙の会員証にはさまざまなデメリットもあります。そこで近年注目されているのが、会員証をスマホアプリ化してお客様の利便性を向上させる手法です。

関連記事:アプリ開発の費用相場はいくら?内訳・人月の計算方法とコストを抑える方法を解説

関連記事:ポイントカードアプリおすすめ10選|無料で作成する方法と導入メリットを解説

「アプリ会員はめんどくさい」を解消するための5つの工夫

会員証のアプリ化において最大のハードルは、顧客に「アプリをダウンロードして登録するのがめんどくさい」と感じさせてしまうことです。この心理的な抵抗を取り除くことが、アプリ化の成功を左右します。以下の5つの工夫を実践することで、顧客の「めんどくさい」を「便利」に変えることができます。アプリ会員の登録率とその後の継続利用率を高めるために、ぜひ積極的に取り入れてみてください。

会員登録の入力項目を最小限にする

初回登録時の入力項目が多いと、顧客は途中で離脱してしまいます。氏名・電話番号(またはメールアドレス)・生年月日の3項目程度に絞り、その他の情報は後から任意で追加できる設計にするのが効果的です。SNSアカウントやApple IDでのログインに対応すれば、入力の手間をさらに減らせます。登録完了までのステップ数を3画面以内に収めることを目標にすると、離脱率を大幅に低減できます。

ダウンロード特典で初回のハードルを下げる

「アプリをダウンロードするだけで○○ポイントプレゼント」「初回登録で500円オフクーポン配布」といった特典を用意することで、ダウンロードへの心理的ハードルを大きく下げられます。特典の内容は顧客にとって「今すぐ使いたい」と思える即効性のあるものが効果的です。具体的にはたとえば「本日使える100円引きクーポン」のようにその場で使えるものは、会計と同時にアプリの価値を実感してもらえるため定着率が高い傾向にあります。

アプリ起動後すぐに会員証を表示できる設計にする

レジで会員証を提示する際に、アプリを開いてから何度も画面を遷移しないと会員証が表示されない設計では、顧客も店舗スタッフもストレスを感じます。アプリ起動後1タップ以内で会員証のバーコードが表示される導線設計にしておくことが、「便利」と感じてもらうための重要なポイントです。ホーム画面に会員証表示のショートカットウィジェットを用意できるサービスであれば、さらに素早い提示が可能になります。

店頭でのQRコード設置とスタッフの声かけを徹底する

レジ横やテーブルにダウンロード用のQRコードを設置し、スタッフがレジ対応時に「アプリ会員になるとポイントが貯まりますよ」と一声かけるだけで、インストール率は大幅に上がります。特に会計中の待ち時間にダウンロードを案内すると、顧客の負担感が少なく自然な流れで登録してもらえます。スタッフが操作に迷うことがないよう、案内トークのスクリプトやQRコードの設置位置も事前に決めておくとよいでしょう。

紙の会員証との併用期間を設ける

いきなり紙の会員証を廃止してアプリのみに切り替えると、スマートフォンの操作に不慣れな顧客やアプリに抵抗感のある顧客を失うリスクがあります。移行期間を3〜6か月程度設けて、紙カードとアプリを併用しながら段階的にデジタルへ誘導する進め方が安全です。併用期間中は「アプリ限定の特典」を用意してアプリへの切り替えメリットを実感してもらいましょう。高齢者や操作に不慣れな方には、スタッフがその場でインストールと初期設定をサポートする体制を整えておくことも大切です。

関連記事:なぜアプリを導入するとリピーターが増えるのか?その仕組みを解説

関連記事:リピート率を上げるには?アプリを使ったリピーター獲得のコツを解説します

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会員証をアプリにするメリット

お客様側のメリット

会員証をアプリ化すると、お客様はスマホからアプリを起動してクーポンやポイント利用のバーコードを画面で提示するだけで済みます。紙の会員証よりもずっとスムーズに使える分、お客様も頻繁に自店舗で会員証を提示してくれるようになります。

またプッシュ通知でお得な情報をリアルタイムに届けられるため、セールやクーポンなどの有益な情報にお客様が気付いてくれやすくなります。さらに他機能も追加して利用できるため、チラシの閲覧や最新商品の紹介、特典やポイントの残高確認なども手軽に行えます。

店舗側のメリット

一度インストールしてもらったアプリはアンインストールされない限りプッシュ通知が配信されるため、継続的なブランディングにつながります。紙の会員証だけを用意している店舗に対して目立ちやすく、自社の集客方法を差別化できるのも会員証アプリ制作のメリットです。

また紙の会員証と比べて資材代や印刷代がかからないので、低コストで集客できます。

関連記事:店舗アプリの導入効果とは?メリット・デメリットと成功事例を解説

会員証をアプリ管理するデメリットとは

会員証をアプリで管理することで利便性や業務効率は大きく向上しますが、一方で導入・運用における課題も存在します。スマートフォンを持たない顧客への対応、アプリのダウンロード・操作のハードル、システム導入コスト、通信環境への依存、個人情報管理の負担といったデメリットを事前に把握し対策を講じることが重要です。

カード会員証との併用やスタッフによるサポート体制の整備、シンプルな登録フローと分かりやすいUI設計、費用対効果の検討、会員番号での検索対応などの代替手段の準備、適切なセキュリティ対策の実施が求められます。

関連記事:アプリの保守費用・維持費はいくら?運用コストの相場・内訳と削減のコツを解説

会員証をアナログからデジタル(アプリ)にすることで大幅なコスト削減が可能に

会員証アプリを導入すると紙の会員証よりコストダウンができますが、実際にはどのくらいのコスト削減が可能なのでしょうか。あくまで1つの目安ですが、自店舗で紙の会員証システムを導入しようとすると中小規模の店舗の場合、まず紙の会員証を管理するシステムの構築で70~300万円ほど導入時にコストがかかります(ASPサービス導入時)。

また運用コストは月額10~20万円ほどです。これに加えてポイントカードの宣伝費や、実際のポイントカードの資材コストや印刷コストがプラスされます。これに対して、弊社「店舗アプリ」を例に説明します。

まず導入費は6月末の条件付きではありますが0円。そして月額費用が6000~15000円ほどです。(利用店舗数によって変動します)当然紙などの資材コストや印刷コストなどは必要ありませんし、プッシュ通知などを活用すれば宣伝費にもそこまでお金をかけなくても大丈夫です。

数値で見てもわかる通り、紙の会員証より会員証アプリを導入・利用したほうが低コストでリピート集客が可能です。

会員証をアプリ管理する際の注意点

会員証をアプリで管理する際は、利便性だけでなく運用面や顧客体験への影響も考慮することが重要です。顧客が使いやすい設計と導線の整備、店舗スタッフへの運用教育、既存会員データの移行方法の明確化、通信障害時の対応準備、個人情報保護とセキュリティ対策の徹底が欠かせません。

特に初回登録時の入力項目は必要最低限に絞り、アプリ起動後すぐに会員証を表示できる導線設計にすることで、レジでの提示もスムーズになります。スタッフへの教育や、アプリが使用できない場合の代替対応の準備も事前に行っておきましょう。

関連記事:店舗の顧客管理(CRM)はアプリが最適。来店履歴などのデータを有効活用

会員証のアプリ化に成功した企業の事例

すでに会員証をアプリ化することで、リピート集客に成功し大きな利益を上げた店舗はたくさん存在します。ここでは大手3社の例を中心に、会員証をスマホアプリ化する魅力を探っていきます。

ローソン

「ローソン」では「ローソン公式アプリ」をスタート。最新商品の紹介やお得なクーポンなどお客様に有益な情報を提供しています。また「デジタルPontaカード」を使えば、貯めた「Pontaポイント」をスマホの画面にバーコードを表示するだけで利用できて大変便利です。ローソンのように会員証をスマホアプリ化すると、会員証を紙で提示するよりレジ待ちの時間も削減され、お客様も紙の会員証をわざわざバッグを開けて財布から取り出すような面倒がなくなって便利です。

ケンタッキー

フライドチキンで有名な「ケンタッキー」では「ケンタッキーフライドチキン公式アプリ」を提供しています。クーポンでお得に食事ができたり、「チキンマイル」と呼ばれるポイント制度も用意されています。チキンマイルを貯めれば貯めるほどクーポンの内容が豪華になったりと、お客様のロイヤルティを上げられる仕組みが整っています。またチキンマイル付与時やクーポン追加時などは、アプリからプッシュ通知が行われ、お客様はお得な情報を見逃さずに済みます。

ユニクロ

割引クーポンの配布などはもちろんのこと、ユニクロ公式アプリではユニクロのセール中のチラシなども閲覧できます。これによりユニクロのチラシ印刷コストは一気に削減され、ターゲットユーザーである若者がアプリ経由でチラシを見てくれる回数などが増加しました。このように会員証アプリとチラシを合体させると、各集客施策のコスト削減や効果アップにもつながります。

上記3社だけに限らず、近年は自店舗アプリ制作サービスの普及により、低価格で自店舗アプリを実現できる環境になりました。ですから店舗の規模にかかわらず、会員証は自店舗アプリ化してリピート集客に活かす流れがスタンダードになってきています。

アプリクーポンの「めんどくさい」を解消する運用術

アプリ会員証と同様に、アプリクーポンも「使い方が分かりにくい」「提示するのが面倒」と感じる顧客が一定数います。アプリクーポンの活用率を高めるためには、クーポンの見つけやすさと使いやすさの両方を意識した設計が重要です。

クーポンはホーム画面の目立つ位置に配置する

アプリを開いてからクーポンを探すのに時間がかかると、顧客は使う前に諦めてしまいます。クーポン一覧はアプリのホーム画面に目立つバナーやボタンとして配置し、1タップでアクセスできるようにしましょう。有効期限が近いクーポンを優先的に上部に表示する設計にすれば、使い忘れの防止にもつながります。

クーポンの利用条件をシンプルにする

「○○円以上のお買い物で△△%オフ、ただし□□商品は除く」のように条件が複雑なクーポンは、顧客にとって理解しにくく利用率が下がります。利用条件はできるだけシンプルにし、クーポン画面に大きな文字で「500円オフ」のように一目で分かる表示を心がけましょう。レジでのスキャンまたはバーコード提示だけで利用が完結する仕組みにしておくと、スタッフ・顧客の双方にとってストレスのない運用が実現できるでしょう。

プッシュ通知でクーポンの存在を確実に届ける

クーポンを配布しても、顧客がその存在に気づかなければ意味がありません。新しいクーポンが追加されたタイミングでプッシュ通知を送り、通知をタップするとそのままクーポン画面に遷移する導線を用意しましょう。配信頻度は週1〜2回程度に抑え、「お得な情報が届く」という期待感を維持しながら、通知のうるささで離脱されないバランスを取ることが大切です。

関連記事:プッシュ通知の効果とデメリット|逆効果になるNG例と許諾率を上げるコツを解説

関連記事:アプリ継続率の平均と維持のコツ|ユーザーに好まれるアプリとは

まとめ

今回は紙の会員証に対しての会員証アプリのメリットを中心にご紹介してきました。

会員証アプリを紙からアプリに切り替えるだけで、ブランディングやコスト削減など、さまざまなメリットを受けられます。またこれからポイントシステムを導入したいと思っている方は、ぜひ自店舗のアプリを会員証として利用する集客手法も視野に入れておいてください。

弊社アプリ制作サービス店舗アプリでは、プッシュ通知やスタンプカード機能など、お客様のリピート集客を強力にサポートする会員証アプリを制作できます。「自店舗アプリを使って会員証として有効活用したい!」という方は、ぜひ下記よりご相談をよろしくお願いいたします。

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会員証アプリ導入後にリピート率を高めるための運用施策

会員証のアプリ化はゴールではなくスタートです。導入後の運用次第で成果は大きく変わります。ここでは、リピート率を高めるために実践すべき施策を紹介します。

セグメント配信で一人ひとりに合った情報を届ける

会員証アプリで蓄積された来店履歴や購買データを活用し、顧客を属性や行動パターンで分類したうえでセグメント別にプッシュ通知やクーポンを配信しましょう。全員に同じ内容を送るよりも、「最終来店から2週間経過した顧客」や「月に3回以上来店するヘビーユーザー」など、状況に応じたメッセージを送るほうが開封率やクーポン利用率が大幅に向上します。

会員ランク制度で継続利用のモチベーションを高める

累計ポイント数や来店回数に応じたランク制度を設けることで、顧客に「次のランクを目指そう」という動機づけを与えられます。ランクアップ時にプッシュ通知でお知らせすれば達成感の演出にもなります。ランクごとに限定クーポンや特別な特典を用意すると、上位ランクの顧客のロイヤルティがさらに高まり、安定的なリピート来店につながるでしょう。たとえば「来店5回でシルバー」「10回でゴールド」のように分かりやすい基準を設けると効果的です。

定期的にアプリの利用データを振り返る

月に1回はMAU(月間アクティブユーザー数)やクーポン利用率、プッシュ通知の開封率などの主要KPIを確認し、施策の効果を振り返りましょう。数値の変化から改善すべきポイントを見つけ、次月の施策に反映するPDCAサイクルを回すことが、リピート率を着実に高めていくための基本です。データに基づいた運用改善を継続することで、会員証アプリは確実に成果を生み出す強力なツールになります。

関連記事:飲食・小売業のCRM活用術とメリット|店舗顧客管理アプリで売上アップを実現

会員証のアプリ化で最も重要なのは、顧客に「めんどくさい」と感じさせない設計と導線づくりです。登録項目の最小化、ダウンロード特典の用意、1タップで会員証を表示できるUI、店頭での自然な案内、紙カードとの併用期間の設定といった工夫を組み合わせることで、アプリ会員への移行をスムーズに進められます。「めんどくさい」を「便利」に変えるこれらの取り組みが、リピート率の向上と顧客満足度の向上を同時に実現する鍵になります。アプリクーポンの運用やセグメント配信、会員ランク制度といった施策を組み合わせることで、会員証アプリを集客の中核ツールへと育てていくことができます。まずは自社の顧客層に合わせた登録フローの設計から始めて、段階的にアプリ会員の比率を高めていく運用を目指しましょう。気になることがあれば、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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