デジタルサイネージの活用事例とメリット|アプリ連動で顧客体験を向上
業種全般
デジタルサイネージは、店舗や商業施設、公共空間などで広く活用される販促・情報発信ツールとして普及しています。動画や画像を活用した視認性の高い表示により、来店客の関心を引きつけ、購買行動を促進できる点が大きな特徴です。
近年では、サイネージソフトやアプリを活用することで、コンテンツの遠隔更新やスケジュール配信が可能となり、より効率的な運用が実現しています。さらに、店舗アプリと連携することで、顧客データに基づいた情報配信や販促施策も可能になり、広告効果の最大化につながります。
本記事では、デジタルサイネージソフトの種類や主な機能、アプリ連携によるメリットについて詳しく解説します。
サイネージアプリは、店内ディスプレイと連携してキャンペーン情報やおすすめ商品をリアルタイムで配信できる販促ツールです。時間帯や来店状況に応じた柔軟な情報発信が可能になり、顧客の購買意欲を高めるとともに、店舗全体の販促効果と売上向上を効率的に実現します。
デザイタルサイネージの魅力とは
デジタルサイネージとは、電子ディスプレイに広告や情報を映し出すことができる画期的な情報提供システムです。その利便性は既に広まっていて、店頭や駅などあらゆる場所でその姿を見かけることができるでしょう。
そんな新時代の広告業を支えるデジタルサイネージには、当然ながらたくさんの魅力が見つけられます。通常の看板にはできない以下のようなメリットは、特に注目すべき内容だといえるでしょう。
- 静止画だけでなく動画を流せる
- リアルタイムの情報を提示可能
- 劣化が少なく、視認性の高い画質レベルを提供できる
- 広告の張替え作業がいらない
- 素早く情報を更新できる
- ユーザーからのアクションを引き出せる(インタラクティブ型)
このようなメリットは多くの人の視線を引きつけ、広告情報をスムーズに伝えることにつながります。アナログな看板と比べると、デジタルサイネージの方が明らかに優れている点が多いといえるのです。
とはいえただ広告を流しているだけのデジタルサイネージには、いくつかの弱点も見受けられます。例えば常に同じ広告を表示する場合、内容は不特定多数者向けのものにならざるを得ず、メッセージ性が弱くなりがちです。特定の人に向けたディープな情報を表示するのは難しく、どうしても無難で表面的なものになってしまうでしょう。
また固定で配置されているデジタルサイネージの広告は、その場でしかユーザーにアプローチができません。ユーザー側が「あの広告気になるな」と感じても後から見返すことは難しく、結局新規ユーザーの獲得につながらないことも多いです。そもそも広告がたくさんある場所ではその内容を覚えてもらうことができず、風景のひとつとして忘れられてしまう可能性もあります。そういった機能上の弱点を持つことは、デジタルサイネージの抱える課題だといえるでしょう。
このような課題を克服するためにおすすめされるのが、専用アプリとの連携なのです。
アプリを使って新しいシステムを構築し、人とデジタルサイネージをつなげるルートを確保することができれば、広告の価値はさらに高まります。ユーザーにとって身近なアプリとの連携は、デジタルサイネージの利点をより明確なものにするきっかけにもなるでしょう。
弱点の克服と長所の新しい活かし方、その両方を手に入れられるアプリとの連携は、今だからこそ行うべきものだといえます。
デジタルサイネージの主な機能
デジタルサイネージソフトには、コンテンツ配信や表示管理を効率化するさまざまな機能が搭載されています。代表的な機能として、画像や動画、テキストなどのコンテンツ配信機能があり、キャンペーン情報やおすすめ商品を視覚的に分かりやすく表示できます。また、スケジュール配信機能を活用することで、時間帯や曜日に応じて表示内容を自動で切り替えることが可能です。
さらに、複数のディスプレイを一括管理できる機能により、複数店舗や複数箇所での情報発信も効率的に行えます。リアルタイムでの更新にも対応しているため、急なキャンペーンや告知にも柔軟に対応でき、販促効果の最大化につながります。
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デジタルサイネージとアプリの連動でできること
デジタルサイネージとアプリを連携させれば、これまで不可能だったあらゆることが現実となります。
特にデジタルサイネージとアプリがそれぞれ取得するデータを紐づけることができる点は、企業にとってもユーザーにとってもメリットとなるでしょう。
例えばデジタルサイネージは今後、顔認証システムを応用したデモグラフィック情報(性別、年齢、居住地といった顧客データ)の収集に使われることになります。デジタルサイネージは顧客の来店頻度やその人の特徴を集め、その地域における人の出入りを記録することができるのです。そしてアプリは利用しているユーザーのデータから、行動エリアなどを分析することができます。
この2つのオンラインデータとオフラインデータを連動させることができれば、有益な情報源を作りだせるでしょう。これらのデータは当然、個人の特定ができない匿名情報となるので安心して利用することができます。広告効果を最大限に引き出す情報源の確保は、あらゆる企業とユーザーに大きなメリットを与えることは予想できるでしょう。
企業側のメリット
こういったアプリとの連携を行なうことで、企業側はデジタルサイネージで表示できる領域をこれまで以上に活かすことができるようになります。
特に魅力的なのが、顔認証で取得したリアルタイム情報を利用した告知表示です。
デジタルサイネージから見える範囲にいるユーザーの特徴をアプリのデータを参照して把握できれば、その人に合った告知をピンポイントで表示することができます。それはよりその人「個人」の注意を引き、広告の内容を印象付けることになるでしょう。その場その場でユーザーに合わせた広告に切り替えられるこの機能は、低コストによる効率アップを実現します。自分に有益な情報を得やすくなるため、ユーザーはよりデジタルサイネージの広告に注目するようになると予想できるでしょう。
またアプリとの連携によって、デジタルサイネージに表示している広告を直接ユーザーのスマホに届けることも可能となります。
ユーザーが来店していない時間も有効に利用できるため、魅力的な告知を逃さず提供できるでしょう。蓄積されたデータからユーザーの来店頻度を計測し、それに合わせた告知内容を配信可能なのが特徴。広告が鬱陶しく感じられてしまうことを防げるので、ユーザー心理に配慮したアピールができるのです。スマホでならじっくりとユーザーのタイミングで広告を楽しんでもらえるため、より中身が伝わりやすいのもメリットになります。
ユーザーのメリット
デジタルサイネージとアプリが連携することには、ユーザーにも多くのメリットを与えます。
例えばデジタルサイネージに表示されているコンテンツを、気軽にアプリで保存できるようになるでしょう。これまでは画面をスマホカメラで撮影するなど、一手間かかっていた作業が簡略化されれば、より告知の内容に集中することができます。もちろんアプリからコンテンツへのアクセスも簡単なので、スムーズにユーザーとサービスを結びつけることが可能です。
広告の効果を最大限に引き出せる理想的な環境は、デジタルサイネージとアプリの連携によって生み出されるでしょう。 一方的に告知を受け取るだけでなく、ユーザーから能動的にアクションを起こせるという点も、アプリならではのメリットです。デジタルサイネージに表示する広告の価値は、ユーザーからの積極的なアクセスによってさらに高まることになるでしょう。
そしてなによりアプリによる連携は、デジタルサイネージの存在をより身近なものとすることにつながります。デジタルサイネージはあらゆるところで見かけられますが、すべての人の注目を引けるわけではありません。しかしアプリによって直接的につなげることができれば、デジタルサイネージの認知度は高まり、気にしてくれる人を増やすことができるでしょう。
一度認知されればその後デジタルサイネージはそのユーザーにとって当たり前のものとなり、街中で気にする対象となります。そうなれば表示する広告は、より高い価値を持つものとなるでしょう。
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デジタルサイネージソフトのタイプ3選
デジタルサイネージを効果的に運用するためには、用途や設置環境に適したサイネージソフトを選ぶことが重要です。サイネージソフトには、クラウド型、オンプレミス型、アプリ型など複数のタイプがあり、それぞれ特徴やメリットが異なります。
店舗の規模や運用体制、更新頻度に応じて最適なタイプを選択することで、効率的な情報配信と運用コストの削減を実現できます。ここでは、代表的なデジタルサイネージソフトのタイプを3つ紹介します。
クラウド型サイネージソフト
クラウド型サイネージソフトは、インターネットを通じてコンテンツの配信や管理を行うタイプです。パソコンやスマートフォンから管理画面にアクセスすることで、複数のディスプレイに対して一括でコンテンツを更新できます。遠隔操作が可能なため、複数店舗を展開している企業でも効率的に運用できます。
また、ソフトのアップデートやメンテナンスが自動で行われるため、専門的な知識がなくても導入しやすい点もメリットです。初期費用を抑えながら柔軟に運用できるため、多くの店舗で採用されています。
オンプレミス型サイネージソフト
オンプレミス型サイネージソフトは、自社のサーバーや専用機器を利用して運用するタイプです。社内ネットワーク内で管理するため、セキュリティ性が高く、独自のカスタマイズにも対応しやすい点が特徴です。
インターネット環境に依存せず安定した運用が可能なため、大規模施設や高いセキュリティが求められる環境で利用されています。一方で、初期費用や運用コストが高くなる傾向があり、専門知識を持つ担当者が必要になる場合もあります。
アプリ型サイネージソフト
アプリ型サイネージソフトは、タブレットやスマートテレビなどに専用アプリをインストールして利用するタイプです。専用機器を用意する必要がなく、市販のデバイスを活用できるため、低コストで導入できる点が大きなメリットです。
管理画面から簡単にコンテンツを更新できるため、キャンペーン情報やメニューなどをタイムリーに変更できます。小規模店舗や初めてサイネージを導入する場合でも扱いやすく、柔軟な販促運用を実現できます。
告知だけでないデジタルサイネージ×アプリの活用
デジタルサイネージとアプリの連携には、告知以外にもさまざまな活用方法があります。アプリがあるからこそ得られる利点を作りだすことで、ユーザーはよりデジタルサイネージの存在に注目するようになるのです。 特に以下のような活用方法は、多くの企業にとって検討すべき内容となるでしょう。
デジタルサイネージでアプリに来店ポイントを付与する
デジタルサイネージにアプリのQRコードを表示するだけで、アプリからQRコードを読み取っていただければ、その人のアプリに来店ポイントを付与することも可能です。
これまでにもお店に来店するだけでポイントを付けるといったサービスは行われてきましたが、その多くがユーザーに何らかの手間を要するものでした。そのため「いちいち手間と時間をかけるくらいなら、わずかなポイントなんていらない」と考えるユーザーが増えてしまい、集客効果としては今一歩物足りない形になっているといえるでしょう。
その点デジタルサイネージでQRコード認証をすれば、ユーザーに手間をかけさせないまま手軽にポイントをプレゼントすることができます。ユーザーも本当に来店するだけでポイントがもらえるのなら、これまで以上に足を運びやすくなるでしょう。来店する理由をユーザーに負担をかけない形で提供できるという点は、ひとつのメリットとして数えられます。
セグメントされたクーポンをアプリに配布
デジタルサイネージは顔認証機能によって顧客の特徴を識別し、いくつかのパターンに別けることができます。 そうやってセグメントされた結果を元にして、ユーザーごとに最適なクーポンをアプリに配布することもできるでしょう。
例えば20代女性に対して有益なクーポンと、40代男性が喜ぶクーポンは、まったく別のものとなりがちです。そのためただクーポンをばらまく手法は、労力と見合わない結果となることが多いでしょう。デジタルサイネージの設置と専用アプリの連携を行うことで、クーポンや告知情報などのお得なデータは、その内容にふさわしい人へとしっかり届けることができます。
店舗とユーザーを最適な形でつなげられるため、アプリとの連携は積極的に行うべきだといえるでしょう。
来店・入館をアプリで確認できる
どの時間帯にどんな客層がどのくらい訪れるのか、そういったデータは店舗の運営や施設の最適化に欠かせないものとなります。デジタルサイネージとアプリが連携されていれば、来店したユーザーのデータを正確に集めることができるでしょう。年齢や性別といった特徴を判別しながら来店のタイミングを把握できるので、手間をかけずに今後の方針を決める際の重要データを手にすることができます。
広告を見せると同時にそういったデータを収集できるのが、アプリとの連携がもたらすメリットとなるのです。また学校や塾、公共施設などに導入すれば、子供の出入りを親が確認するといった使い方もできます。デジタルサイネージから安心と安全を生み出すこともできるので、その利点は幅広いものとなるでしょう。
掲示内容をアプリで閲覧
分譲マンションや、大学、美術館、博物館など、エントランスなどに掲示板として 張り紙などされていたものは見栄えが悪く、また分譲マンションや大学などは更新頻度が高いことから刷物のコストや張替える労力を抑えるために掲示版からデジタルサイネージへ置き換えているところが増えてきています。
さらにデジタルサイネージとアプリを連携させることで掲示内容をいつでも・どこでも確認できるようになります。また掲示内容が更新されるとプッシュ通知で知らせ閲覧者が何人いたかもアプリですと瞬時に確認できます。また掲示内容に関する意見や感想をアプリから投稿してもらうこともできるので改善や対応などが早急にできるようになります。
最近ではデジタルサイネージとアプリの連携は必要不可欠になってきています。
棚札デジタルサイネージとアプリでメーカー商品のPR効果向上
スーパー・ドラックストアなどの小売店では棚札や商品の横に小型のデジタルサイネージ(タブレット端末など)を設置して、メーカー商品のPR動画を流しています。
動画視聴後にアプリで今すぐクーポンゲットなどを表示させることで、メーカーは商品PRだけにとどまらず、消費者の購買意欲を高めることができます。小売店にとっても、アプリのインストールを無償で増やすこともできるメリットがあります。
関連記事:アプリとサブスク(サブスクリプション)の連携で相乗効果を狙う!安定した収益を得るために
事例紹介
デジタルサイネージの市場は拡大傾向にあり、今後さらに伸びていくとの予想がされています。
2016年には前年と比べて10%以上の増加が見られ、1,341億円もの結果を記録しているのです。ディスプレイやシステムの価格が低価格になってきたことに加え、2020年の東京オリンピック需要に合わせて、多くの企業や機関がデジタルサイネージの導入に前向きになったことが要因だと考えられるでしょう。

その魅力やメリットは広まりつつあり、デジタルサイネージ広告に参加する企業や媒体数が増えることにも期待できるため、2025年には2016年から比べて市場規模が2.8倍に増加する可能性もあるとのこと。
(参考:http://www.group.fuji-keizai.co.jp/press/pdf/170801_17071.pdf)
そのため既に街中で、デジタルサイネージとアプリの連携事例をいくつか確認することができるのです。
商業施設での事例
多くの人が集まる商業施設では、たくさんのデジタルサイネージが設置されています。そこではアプリとの連携によって、さまざまなメリットを生んでいるのです。
例えばアプリックスIPホールディングス株式会社の「MyBeacon デジタルサイネージ」は、2014年に新宿駅大型商業施設に設置されました。デジタルサイネージに表示されている情報をスマホの画面に同期するこちらのシステムは、まさにデジタルサイネージの次世代型だといえるでしょう。
(参考:http://www.aplix.co.jp/wp-content/uploads/082120148kiJn8mb_PR.pdf)
路線バスでの事例
路線バスをはじめとした公共の乗り物でも、デジタルサイネージは利用されています。KDDI株式会社は2013年11月15日から2014年5月31日の間に、岡山市の路線バスでデジタルサイネージと両備グループの公式アプリを連携するサービスを実施しました。
バスの運行情報をリアルタイムで変更したり、関連施設の割引クーポンを配信したりといった形で、多くのメリットをユーザーに提供する結果を生み出しています。
(参考:https://www.kddi.com/corporate/news_release/2013/1030/)
まとめ
デジタルサイネージはそのメリットの多さから、今後もO2O広告を掲載する媒体としてさらなる飛躍を続けることになるでしょう。その飛躍を助けるのが、アプリとの連携になることは必須条件です。デジタルサイネージとアプリの連携がもたらす利点は、ぜひチェックしておくことがおすすめです。
弊社ではさまざまなアプリ開発を行っておりますので、デジタルサイネージとアプリの連携もサポートさせていただきます。また、デジタルサイネージとアプリによるO2O広告の企画媒体価値を高める運用サポートをさせていただいております。
この機にデジタルサイネージの広告効果を最大に引き出すことに興味を持たれましたら、ぜひ弊社サービスの利用をご検討ください。
この記事を監修した人
店舗アプリ公式。累計1,000社以上の導入実績を誇る店舗アプリ構築プラットフォーム。 単なる集客に留まらず、リピーター創出による売上最大化を得意としている。
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