アプリUIとは?設計のコツ5選と最新デザイントレンドを徹底解説
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アプリのUIは、ユーザーの使いやすさや継続利用に直結する重要な要素です。直感的で分かりやすいデザインを採用すれば、クーポン利用や注文、予約などの操作がスムーズになり、顧客満足度の向上につながります。しかし操作が分かりにくかったり、導線が長かったりすると、せっかくダウンロードされたアプリも使われなくなってしまいます。
本記事では、アプリUI/UXの基本から、デザインの変遷と2026年時点の最新トレンド、そして良いUI/UXを作るためのポイント5選までを、店舗アプリに活かせる形で分かりやすく解説します。これから店舗アプリを作る方や、既存アプリを改善して利用率を上げたい方は、ぜひ参考にしてください。
アプリのUI/UXとは
UIはユーザーとアプリの接点となるデザインや操作画面のこと
UIとは「ユーザーインターフェース」の略で、ユーザーとデバイスの接点を指します。スマホアプリの場合、アプリ全体のデザインをはじめとして、フォントサイズやボタン、アニメーションなど、アプリ画面で目にするものは全てUIに含まれます。
IT業界では何かと何かをつなぎ合わせる接点(窓口)になるものをインターフェースと呼称します。UIと同じようにインターフェースという言葉が利用されている例として、API(アプリケーションプログラミングインターフェース)が挙げられます。APIは自社が制作したソフトと他社が外部サーバーにインストールしているソフト同士を連携させ、他社のソフトの機能を呼び出して利用するための接点となる技術です。このように、何かと何かをつなぎあわせる技術や概念を説明する単語には、インターフェースという言葉が入っていることが多いです。
UXはアプリの利用を通じてユーザーが得る体験のこと
UXとは「ユーザーエクスペリエンス」の略で、ユーザーが商品やサービスを利用することで得られる体験を指します。スマホアプリの場合、UXはUIによって大きく変わります。たとえばフォントが美しい、ボタンデザインが分かりやすいなど、UIにデザイン性があり、それでいて使いやすいものであるほど、UXにおけるユーザーの満足度が高まります。
このようにUIなどによってUXが決まるため、UIとUXには密接な関係があります。UXはUIだけで決まるわけではありませんが、UIがUXを左右する重要な要素の一つであることは間違いありません。
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アプリデザインのトレンド(誕生〜現在)
スキューモーフィズム
出典:株式会社ベーシック
「スキューモーフィズム」とは、現実世界にある動物や風景などをアプリデザインに落とし込もうという考え方で、「リッチデザイン」とも呼ばれます。スキューモーフィズムという言葉自体は19世紀末あたりから使われはじめ、2013年のiOS7登場まではこの考え方に沿ったアプリデザインが一般的でした。
当時はiPhoneやAndroidが登場して間もないスマホの黎明期であり、アプリという概念自体にユーザーがなじめていなかったため、開発者側でもユーザーの理解を促進する工夫が必要でした。そこで利用されたのがスキューモーフィズムです。アプリアイコンであれば鳥や花の実画像に似せたり、ボタンには光が当たっているようにデザインして実在感を出したりと、現実にあるものをモチーフにしてアプリデザインが制作されました。
しかしスキューモーフィズムに基づいたデザインのアプリはごちゃごちゃした印象で使いにくいものが多く、UIとして最適とは言えませんでした。また現実世界のモチーフを色濃く反映するため、機能が現実世界のものに合わせて制限されるなど、より使いやすくなるようなカスタマイズが行いにくい弱点もありました。
フラットデザイン
2013年にiOS7が登場しフラットデザインが採用されたことを皮切りに、フラットデザインの考え方がアプリデザインにどんどん取り入れられるようになりました。フラットデザインとは、シンプルな要素や図形を明るい色を中心に組み合わせてわかりやすさを強調したデザインのことです。TwitterやGoogle Chromeなどの有名アプリも、アプリアイコンから操作画面デザインまでイラストチックな印象があるのではないでしょうか。こうしたイラストチックで余計なものを省いた分わかりやすいデザインであることが、フラットデザインのメリットです。
フラットデザインならばすっきりとしたアプリデザインになり、ユーザーが操作画面を見やすくなります。またスキューモーフィズムよりスマホの機能を活かした実装がしやすくなります。ユーザーがアプリの概念について理解し始めたことも手伝い、現在ではスキューモーフィズムは廃れ、フラットデザイン系のアプリデザイン開発が主流となっています。
フラットデザイン2.0
最近はフラットデザインのデメリットを改良した「フラットデザイン2.0」のデザインが増えています。従来のフラットデザインでは立体感のない平面のアプリデザインが主流でしたが、それが原因で直感的に操作しづらい点もあり、より直感的に操作できるようにフラットデザイン2.0の概念が提唱されました。
フラットデザイン2.0ではメニューボタンなどに影(シャドウ)を付けることで従来のフラットデザインより立体感を強調しています。「これはボタンだ」とユーザーがより直感的に理解できるようになり、操作しやすいデザインを実現しています。
マテリアルデザイン
マテリアルデザインはGoogleが2014年にガイドラインで発表した考え方で、現実世界の立体感を従来のデザインより強調し、動的な仕組みを多用したデザインです。たとえば紙上のデザインは「重ねたときに影が下の紙にできる、そして紙からは絶対に文字や絵がはみ出さない」など、現実世界の物質の特性をUIデザインに落とし込みます。
そして現実世界のように、画面でドラッグした項目が画面上で動いて指定の場所に移動できるなど、動的な要素を多用することで、フラットデザインの分かりやすさを活かしながら現実世界で日常動作をするように直感的なアプリデザインを実現できるのがマテリアルデザインの特徴です。今回紹介したデザインの中でもっとも直感的なUIデザインですが、マテリアルデザインをベースにした開発にはコストがかかります。今後マテリアルデザインの考え方が広まれば、ユーザーにとって一般的になり、開発コストも自ずと下がっていくでしょう。
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アプリはWebサイトよりUI/UXの点で優位性がある
アプリはワンタップで起動でき利便性が高い
Webサイトをスマホで閲覧する場合、ウェブブラウザーを立ち上げて検索を行わなければなりません。一方アプリであればインストール後にホーム画面にアイコンが作成され、そこをタップするだけですぐにアプリを起動して情報を確認できます。こうした手軽さはUI/UXの点でWebサイトよりアプリの方が優れていると言えます。
スマホに最適化されたレイアウトで操作しやすい
Webサイトの中にはカラム(列)が3行以上あるなど、スマホの縦画面ではどうしても見にくいサイトも存在します。アプリであれば1列のすっきりとしたレイアウトで、ユーザーがスマホで操作するときも全く困りません。このようにスマホで操作する場合のデザイン的なUI/UXの点でも、Webサイトよりアプリの方が有利です。
プッシュ通知で有益な情報をタイムリーに届けられる
Webサイトには最新情報やお得情報の配信など、ユーザーにとって有益な情報を分かりやすく知らせる機能がありません。アプリであればプッシュ通知などで注意喚起力の高い情報提供が可能になります。結果として有益な情報をユーザーが見逃さなくなり、UI/UXの向上も期待できます。このようにアプリにはWebサイトに対してUI/UXの点で多くの優位性があります。
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UI/UXの改善でアプリのダウンロード率や利用率が向上した事例
Spotify
出典:App Store
Spotifyは世界的に有名な音楽ストリーミングサービスです。日本では2016年にサービスが開始され、世界中に1億9100万人のアクティブユーザーがいるなど注目を集めています。Spotifyは当初、緑を基調にしたロゴおよびアプリデザインでしたが、リデザインにより黒をベースカラーとして追加しました。アプリでも背景画面が黒になることで可視性が増し、UI/UXの観点からもよりユーザーが使いやすいアプリになっています。毎月のように利用者が増えているSpotifyですが、最新のデザインを取り入れて使いやすいアプリデザインに進化し続けていることも人気の要因と言えるでしょう。
Lyft
出典:App Store
Uberと並ぶアメリカ発のライドシェアサービスであるLyftも、アプリデザインをユーザー視点で作りかえることにより、ダウンロード率や利用率の向上を図っています。Lyftでは開発者がユーザーにとって使いやすいアプリデザインを模索しながら、ABテスト(複数のデザインをユーザーに提示して使い勝手を比較する方法)も実施し、ユーザーからリデザインに対する意見を募りました。その結果、開発者が想定していなかった改善点も判明し、リデザインにフィードバックすることに成功しています。ユーザーが本当に分かりやすいと感じるデザインに変更されたLyftのアプリは、Uberを追いかける形で経営規模を拡大しており、アプリのリデザインもその躍進に一役買っているようです。
出典:App Store
Instagramは若者を中心に絶大な人気を誇るSNSアプリで、アプリアイコンのアップデートで大きな話題を集めました。以前はインスタントカメラをそのままイラスト化したようなデザインでしたが、線画のイラストチックなデザインへ変更し、ピンクを基調とした柔らかいデザインになっています。このデザインの変更には賛否両論ありますが、従来のスキューモーフィズムからフラットデザインへのアップデートは時代の流れとして必然だったとも言えます。実際に2018年6月には利用者数が10億人を突破しており、アプリのリデザインも成功に寄与していることが伺えます。
良いアプリUI/UXを作るポイント5選
直感的に操作できるシンプルな設計にする
良いUIを実現するためには、ユーザーが説明を読まなくても直感的に操作できる設計が重要です。ボタンの配置やアイコンの意味が分かりやすく、次に何をすればよいかが自然に理解できる構成にすることで、ユーザーのストレスを軽減できます。特に主要な機能はホーム画面からすぐにアクセスできるように設計することが効果的です。操作ステップが多いと離脱の原因になるため、できるだけ少ないタップで目的を達成できる導線設計を意識しましょう。
視認性を高めるデザインとレイアウトを採用する
文字サイズ、配色、余白のバランスを適切に設計することで、視認性の高いUIを実現できます。情報を詰め込みすぎるとユーザーは混乱しやすくなるため、必要な情報を整理して表示することが大切です。また重要なボタンや情報は目立つ位置に配置し、ユーザーが迷わず操作できるようにします。色の使い方も重要で、ブランドカラーを活用しながら強調したい要素を明確にすることで、分かりやすく使いやすいアプリUIになります。
操作ステップを最小限にする
ユーザーが目的の操作を完了するまでのステップを減らすことで、使いやすさが大きく向上します。たとえば支払いや注文、予約などの主要な機能は、アプリ起動後すぐにアクセスできる位置に配置することが重要です。複雑な画面遷移や入力作業が多いとユーザーの離脱につながる可能性があるため、必要最低限の操作で完了できる設計にすることで、利便性が向上しアプリの利用頻度や継続率のアップにつながります。
ユーザーの行動に合わせたパーソナライズを行う
ユーザーごとの利用履歴や行動データを活用し、最適な情報を表示することでUXを向上させることができます。たとえばよく利用する機能を優先的に表示したり、購入履歴に基づいたおすすめ情報を表示したりすることで、ユーザーにとって便利なアプリになります。パーソナライズされたUIはユーザーの満足度を高めるだけでなく、利用頻度や購買意欲の向上にも効果的です。
継続的に改善とテストを行う
アプリのUI/UXは一度作って終わりではなく、継続的に改善していくことが重要です。ユーザーの利用状況や離脱ポイントを分析し、使いにくい部分を改善することでより良いUIを実現できます。また複数のデザインパターンを比較するA/Bテストを行うことで、最も効果的なUIを見つけることも可能です。ユーザーのフィードバックを反映しながら改善を繰り返すことで、長期的に利用されるアプリを構築できます。
2026年最新アプリデザイントレンド
PayPay
出典:App Store
キャッシュレス決済アプリの代表例であるPayPayは、最短操作で決済できるUI設計を徹底している点が特徴です。アプリを起動するとすぐに支払い用バーコードが表示されるため、ユーザーは画面遷移をせずに即座に決済が可能です。またホーム画面には残高やポイント、キャンペーン情報などが整理された状態で表示されており、必要な情報へワンタップでアクセスできます。視認性の高い配色と余白を活かしたミニマルなデザインにより、情報量が多くても直感的に理解できるUIとなっています。金融・決済アプリに求められる「速さ」「分かりやすさ」「安心感」を高いレベルで実現した代表的なUI事例と言えます。
TikTok
出典:App Store
TikTokはコンテンツ中心の没入型UIを代表するアプリです。アプリを起動するとすぐに動画が全画面表示され、ユーザーはスワイプするだけで次々とコンテンツを閲覧できます。メニューやボタンは最小限に抑えられ、動画視聴を妨げない設計になっています。またいいね・コメント・共有などの機能は画面端に整理されて配置されており、片手操作でもスムーズに利用可能です。ユーザーの操作を最小限にしながらコンテンツ消費を最大化するUI設計は、多くのアプリ開発に影響を与えています。
Starbucks(スターバックス公式アプリ)
出典:App Store
スターバックス公式アプリは、店舗体験とデジタル体験を融合したUIが特徴です。ホーム画面からモバイルオーダー、ポイント確認、支払い機能へ直感的にアクセスできる設計となっています。特にモバイルオーダー機能では商品選択から注文完了までの操作がシンプルに設計されており、ユーザーの負担を軽減しています。また購入履歴やおすすめ商品が表示されるパーソナライズUIにより、利便性と購買促進を両立しています。実店舗を持つ企業のアプリUIとして、顧客体験の向上と売上促進を同時に実現している優れた事例です。
まとめ
今回は2026年最新のアプリデザインのトレンドについて、UI/UXを絡めながら解説しました。ユーザーがアプリに慣れた影響もあり、現在ではフラットデザイン系のアプリデザインが主流となっています。ただし今後はVR(仮想現実)の普及も進んでいるため、アプリメニューや画面が宙に表示されたり、ユーザーが3Dでお店の内観を確認できたりと、新しいデザインや機能が登場する可能性もあります。アプリデザインの変遷に常に気を配り、トレンドに合わせたアプリ制作ができるよう準備を怠らないことが重要です。
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この記事を監修した人
店舗アプリ公式。累計1,000社以上の導入実績を誇る店舗アプリ構築プラットフォーム。 単なる集客に留まらず、リピーター創出による売上最大化を得意としている。
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