自社アプリ開発とは?導入メリット・必要な機能・費用相場と失敗しない進め方を解説
その他、業種
競合が自社アプリを持ち始めた、紙のポイントカードの運用が限界に近い、広告費をかけても新規客がリピートにつながらない。こうした課題から自社アプリを検討する企業や店舗が増えています。
一方で、導入したものの使われないまま終わるケースも少なくありません。成果を分けるのは開発の出来栄えではなく、公開後にアプリを開く理由をつくれるかどうかという点にあります。ここを設計せずに着手すると、投資が回収できません。
本記事では、自社アプリの定義と他の手段との違いから、導入で得られるメリットと注意点、搭載する主な機能、開発方法別の費用相場、公開までの進め方、成果を出すためのポイントまでを順に整理します。
まずは記事全体の要点を、確認したいポイントごとに整理しました。
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確認したいポイント |
結論 |
詳細 |
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自社アプリとは何か? |
自社で持つ公式アプリのこと |
顧客との接点をつくる販促用と、業務効率化を目的とする社内向けの2種類がある。 |
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導入のメリットは? |
想起・通知・データ蓄積の3点 |
ホーム画面に残り、通知で働きかけられ、顧客データを自社に貯められる。 |
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デメリットは何か? |
ダウンロードの壁と運用の負担 |
インストールしてもらう必要があり、更新が止まると使われなくなる。 |
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どんな機能を入れる? |
会員証・クーポン・通知が基本 |
スタンプカード、予約、EC、分析などを目的に応じて組み合わせる。 |
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費用はいくらかかる? |
数十万円から1,000万円以上 |
フルスクラッチは高額で、プラットフォーム型なら年間数十万円台に収まる。 |
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期間はどのくらい? |
最短1か月から1年程度 |
プラットフォーム型は素材が揃えば短期間、フルスクラッチは半年以上かかる。 |
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成果を出す鍵は? |
アプリを開く理由をつくること |
登録の導線と通知の設計がないと、入れてもらっても使われずに終わる。 |
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向いているのは? |
リピートで成り立つビジネス |
来店や購入を繰り返す顧客が一定数いる業態ほど、投資を回収しやすい。 |
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自社アプリとは何かを整理する
自社アプリとは、企業や店舗が自分たちの名義で提供する公式アプリを指します。外部のモールやポータルに間借りするのではなく、自社の看板で顧客とつながるチャネルという位置づけになります。
この章では、導入が広がっている背景と、他の手段との違い、そして2つの用途を押さえます。
自社アプリが増えている背景
顧客との接点を自社で持ちたいという意識の高まりが背景にあります。外部のプラットフォームに依存していると、手数料や掲載順位の方針変更にそのまま影響を受けてしまうためです。
経済産業省の「DXレポート」では、デジタル技術を活用した変革が進まない場合、2025年以降に最大で年間12兆円の経済損失が生じる可能性が指摘されています。顧客接点のデジタル化は、規模を問わず取り組むべき課題として位置づけられるようになりました。
参照元:経済産業省「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」 https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/dx/20180907_02.pdf
導入のハードルが下がったことも要因です。以前は数百万円の投資が前提でしたが、プラットフォーム型のサービスが普及し、中小企業や個人店でも現実的な選択肢になりました。
生活者側の変化も見逃せません。スマートフォンが日常のインフラになり、会員証やクーポンをアプリで管理することへの抵抗が薄れました。紙のカードを持ち歩かない層が増えたことが、導入を後押ししています。
他の手段との違い
Webサイトは、訪れてくれるのを待つ受け身のメディアです。自社アプリはホーム画面に常駐し、通知でこちらから働きかけられる点が構造的に異なります。
SNSやメッセージアプリも接点にはなりますが、仕様や料金の変更に左右されます。顧客データを自社の資産として蓄積し、自由に活用できるかどうかが、自社アプリを選ぶ最大の理由になります。
外部のグルメサイトや予約サイトは、新規客との出会いをつくる場として有効です。自社アプリは、そこで出会った顧客を常連へ育てる場として役割が分かれます。どちらか一方ではなく、組み合わせて考えるのが実務的です。
手数料の観点でも違いが出ます。外部経由の予約や購入には送客手数料が発生しますが、自社アプリ経由であればその負担がありません。利用が増えるほど、この差は収益に効いてきます。
顧客向けと社内向けの2種類がある
自社アプリには、顧客に使ってもらう販促用と、従業員が使う業務用の2種類があります。前者は会員証やクーポン、通知を中心に、来店と購入を増やすことを目的とします。
後者は、日報や在庫確認、マニュアル共有といった業務をアプリ化し、効率を上げることを狙います。紙や電話で行っていた作業をデジタルに置き換えることで、入力と管理の工数を削減できます。
どちらを目的とするかで、必要な機能も評価する指標もまったく変わります。本記事では主に顧客向けの販促用アプリを前提に解説します。
両方を1つのアプリに詰め込む必要はありません。顧客向けと社内向けでは使う人も使う場面も異なるため、分けて考えたほうが設計も運用もシンプルになります。
自社アプリを開発するメリット
導入の価値は、顧客との距離を縮められる点に集約されます。新規獲得より、既存顧客との関係を深めることに強みがあるという前提で検討してください。
ホーム画面に常駐して想起される
スマートフォンのホーム画面にアイコンが並ぶことで、日常的に目に入ります。使っていない時間でも、企業名やロゴが繰り返し視界に入る状態をつくれます。
この効果は広告と比べても大きな意味を持ちます。掲載料を払い続ける広告と違い、一度インストールされれば継続的に接点が残るためです。何かを買う場面で思い出してもらえる確率が上がります。
アイコンのデザインもここで効いてきます。ひと目で自社と分かる図柄にしておけば、開かれていない時間も認知を積み上げる役割を果たします。
通知で能動的に情報を届けられる
プッシュ通知を使えば、アプリを開いていない状態でも情報を届けられます。新商品の案内、セールの告知、予約のリマインドなどを、必要なタイミングで直接送れます。
メールと比べて開封率が高い傾向にあることも知られています。配信の設計次第で、来店や購入の回数を直接動かせる点が、販促を目的とするアプリの中核的な価値です。
配信のタイミングを条件で自動化できる点も強みです。来店から一定期間が空いた顧客にだけ送るといった設定にしておけば、担当者が毎回操作しなくても接点が保たれます。
顧客データを自社に蓄積できる
会員登録、来店履歴、購入履歴、クーポンの利用状況といったデータが自社に貯まります。誰がいつ何を買ったかが見えるようになり、施策の精度が上がります。
外部のプラットフォーム経由では、この情報を細かく取得できないことがほとんどです。顧客を理解するためのデータを自社で持てるかどうかは、中長期の競争力に直結します。
会員データを蓄積する仕組みと導入の効果は、こちらで詳しく解説しています。デジタル会員証とは?作成方法や導入メリット
ブランドの世界観を作り込める
デザイン、配色、フォント、アイコンまで自社で決められます。外部サービスの共通フォーマットに合わせる必要がないため、店舗の雰囲気をそのまま反映できます。
競合と同じ見た目にならない点も重要です。独自性のあるデザインは、そのままブランドの記憶に結びつきます。価格以外の理由で選んでもらう土台をつくれます。
店舗の内装やパッケージと世界観を揃えておくと効果が高まります。実店舗で受けた印象がアプリでも再現されることで、ブランドとしての一貫性が伝わります。
ブランドを高めるデザインの考え方は、こちらで解説しています。アプリ開発でブランド力を最大化!デザインのトレンドと成功事例
販促コストを削減できる
紙のチラシ、ダイレクトメール、ポイントカードの印刷といった費用がなくなります。配信のたびに発生していたコストが、ほぼゼロに近づきます。
削減できるのは金銭だけではありません。カードの発行や在庫管理、配布に割いていたスタッフの時間も浮くため、接客そのものに使える時間が増えます。
内容の差し替えも即座に反映できます。印刷と配布にかかっていた時間がなくなるため、天候や在庫に合わせた機動的な販促も可能になります。
自社アプリのデメリットと注意点
導入前に理解しておきたい課題もあります。ここを軽く見て着手した企業ほど、使われないアプリを抱えることになります。
ダウンロードしてもらう必要がある
最大の壁がここにあります。ストアで検索し、ダウンロードし、端末の容量を確保するという段階を越えてもらう必要があり、案内しても登録に至らない人は必ず出ます。
回避するには、登録する理由を具体的に示すことです。初回ダウンロード特典を用意し、レジで一言添えるという運用があるかどうかで、登録率は大きく変わります。
案内する場所とタイミングも重要です。会計を待つ数十秒は、案内を聞いてもらいやすい貴重な時間になります。卓上の掲示やレシートへの掲載と組み合わせると、取りこぼしを減らせます。
開発費と維持費がかかる
開発方法によって金額は変わりますが、無料で持てるものではありません。加えて、公開後もサーバー費やOSアップデートへの対応といった維持費が継続的に発生します。
初期費用だけで判断すると、2年目以降に予算がつかず更新が止まります。3年から5年の総額で投資判断を行うことが、予算超過を防ぐ前提になります。
運用しないと使われなくなる
情報が更新されないアプリは開かれなくなり、やがて削除されます。公開した時点がゴールではなく、そこから使われ続ける状態をつくる作業が始まります。
運用担当を決めないまま公開するのが、最もよくある失敗です。通知の配信頻度、クーポンの企画サイクル、指標を確認するタイミングまで、開発と並行して決めておきましょう。
更新の負担を軽くする工夫も有効です。年間の販促計画をあらかじめ作っておけば、毎月ゼロから考える必要がなくなり、担当者が変わっても運用が続きます。
店舗オペレーションの変更が必要になる
会員証の提示方法やポイントの付与手順が変わるため、現場の作業も変わります。スタッフが手順を覚えられなければ、機能があっても使われません。
導入前に、レジでの流れを実際に試しておきましょう。手順が煩雑だと現場に定着しないため、簡単に済む設計になっているかを確認しておく必要があります。
繁忙期を避けて導入するという判断も有効です。落ち着いた時期に運用を慣らしておけば、忙しい時期にも無理なく回せる状態をつくれます。
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自社アプリに搭載する主な機能
必要な機能は、目的によって決まります。すべてを一度に載せず、効果が見込める順に並べることが、投資を無駄にしないための原則です。
デジタル会員証・ポイント管理
最も導入が多い機能です。紙やプラスチックのカードを発行する費用と手間がなくなり、顧客も財布から探す必要がなくなります。
来店履歴や購入履歴と紐づければ、状況に応じた案内も可能になります。発行コストを削減しながら、同時に顧客データを蓄積できる点が導入の決め手になりやすい機能です。
既存の会員システムを持っている場合は、連携できるかどうかも確認しておきましょう。二重管理になると現場の負担が増え、データの精度も落ちてしまいます。
クーポン配信
来店を促す直接的な機能です。全員への一斉配信だけでなく、来店回数や購入金額に応じて内容を出し分けることもできます。
利用状況をデータとして残せるため、どのクーポンが効いたかを検証しながら改善できます。配りっぱなしにせず、効果を測って次に活かせる点が紙との決定的な違いです。
配信手段ごとの向き不向きは、こちらで比較しています。デジタルクーポンの配信方法4選|アプリ・LINE・SNS・配信サービスを比較
スタンプカード
来店ごとにスタンプを押し、一定数で特典を提供する仕組みです。紙のカードで行っていた施策をそのままデジタルに移せます。
紛失や忘れがなくなるため、利用率が上がります。あと何個で特典に届くかが可視化されることで、次の来店の動機づけとしても機能します。
プッシュ通知
すべての機能の効果を左右する中核です。クーポンを配信しても、通知がなければ気づかれないまま期限が切れてしまいます。
来店から一定日数が経過した顧客にだけ送るといった、条件に応じた自動配信も可能です。手間をかけずに継続的な接点を保てるため、運用担当が少ない店舗ほど価値が大きくなります。
予約・モバイルオーダー・EC
来店前の予約、席での注文、オンラインでの購入をアプリ内で完結させる機能です。電話対応や注文取りの人手を減らせるため、人員が限られる店舗ほど効果が出ます。
オンラインとオフラインをつなぐ役割も果たします。来店客をECへ、EC利用者を来店へ誘導するという相互送客の導線を、ひとつのアプリの中でつくれます。
導入の優先度は業態によって変わります。予約が前提の業態では予約機能、物販が中心ならEC機能というように、日々の業務で最も時間を取られている作業から選ぶと効果が見えやすくなります。
分析ダッシュボード
ダウンロード数、アクティブな利用者数、通知の開封率、クーポンの利用率などを確認する機能です。数字が見えなければ、改善のしようがありません。
施策ごとの反応を比較できると、次に何をすべきかが判断できます。感覚ではなくデータで販促を回せる状態をつくることが、長期的な成果につながります。
データを出力できるかも確認しておきたい点です。表計算ソフトで扱える形式で取り出せれば、既存の売上データと突き合わせた分析も行えます。
導入前に社内で決めておくこと
着手前に固めておきたいのは、担当者、予算の上限、公開希望時期の3点です。ここが曖昧なまま相談を始めると、提案の比較ができず、判断も先送りになります。
社内の合意形成も先に進めておきましょう。現場のスタッフが運用を担う以上、企画段階から意見を聞いておくと、導入後の定着がまったく違ってきます。
経営層への説明資料も早めに用意しておくと進行が速くなります。投資額と回収の見込み、削減できる販促費を数字で示せれば、社内の判断も通りやすくなります。
既存の販促施策との関係も整理が必要です。紙のポイントカードをいつ終了するのか、並行運用する期間をどれだけ設けるのかを決めておくと、顧客への案内も混乱しません。
自社アプリの開発方法と費用相場
作り方は大きく3つに分かれ、費用も期間も自由度も変わります。同じ機能でも方法次第で総額が10倍以上変わるため、最初に比較しておくべき論点です。
フルスクラッチで開発する
ゼロからプログラムを書き起こす方式で、要件に完全に合わせたアプリをつくれます。独自の機能や複雑なシステム連携が事業の核である場合に選ばれます。
費用は500万円から1,000万円以上、開発期間も半年から1年程度を要します。仕様変更のたびに追加費用と工期の延長が発生する点は、予算管理上のリスクとして押さえておくべきです。
パッケージ・ハイブリッドで開発する
既存のフレームワークやテンプレートを土台に、必要な部分だけカスタマイズする方式です。共通機能を作り込む工数が不要になるため、短期間かつ低コストで形にできます。
数百万円規模に収まるケースが多く、ある程度の独自性を確保したい場合に適しています。土台の仕様に引きずられる制約はありますが、大半の要件は標準機能とオプションで満たせます。
ノーコードのプラットフォームを使う
管理画面の操作でアプリを構築する方式です。プログラミングが不要なため、社内にエンジニアがいなくても自社アプリを持てます。
会員証、クーポン、スタンプカード、通知、分析といった機能が標準搭載されており、素材を登録して設定するだけで形になります。初期費用と月額利用料の組み合わせで、年間コストの見通しが立てやすいのも利点です。
2つの手法の違いと選び分けの基準は、こちらで比較しています。ローコードとノーコードの違いとは?メリットや選び方を徹底比較
費用と期間の目安
プラットフォーム型であれば、年間コストが数十万円台に収まることもあります。素材が揃っていれば、最短1か月程度で公開まで到達できます。
パッケージ型では数百万円と2か月から4か月程度、フルスクラッチでは500万円以上と半年から1年が目安です。どの方法でもストア審査に1週間から2週間かかるため、公開希望日から逆算した計画が欠かせません。
素材の準備が遅れると、この期間はそのまま延びます。ロゴや商品写真の用意に想像以上の時間がかかることは多いため、契約と並行して着手しておくのが確実です。
費用の内訳や人月の考え方は、こちらでさらに詳しく解説しています。アプリ開発の費用相場はいくら?内訳・人月の計算方法とコストを抑える方法を解説
公開後にかかる維持費
外注で開発した場合、年間で開発費の10〜20%程度の保守運用費がかかると考えておくのが実務的です。サーバー費、OS対応、不具合修正、機能改修が継続的に発生します。
プラットフォーム型では、OS対応や機能のアップデートは提供会社が担います。自社の負担が運用作業に絞られるため、担当者が1名でも回しやすい体制になります。
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費用と期間の目安を、具体的な条件でお伝えします 業種、店舗数、必要な機能、公開希望時期をお聞かせいただければ、現実的なスケジュールと総額をご提示します。 累計1,000社の導入実績をもとに、無理のない進め方をご提案します。 |
自社アプリ開発の進め方
順序を決めておくと、判断に迷う時間を減らせます。最初の目的設定が、その後のすべての判断基準になります。
ステップ1:目的とKPIを決める
何のためにアプリを持つのかを言語化します。リピートを増やしたいのか、販促費を減らしたいのか、業務を効率化したいのかによって、必要な機能が変わります。
追う指標も1つか2つに絞りましょう。「来店頻度を月1回から月1.5回に引き上げる」「印刷費を年間30万円削減する」といった水準まで具体化しておくと、機能の取捨選択に迷いがなくなります。
目標を数字で置くことは、社内での合意にも役立ちます。何をもって成功とするかが共有されていれば、公開後の評価もぶれずに進められます。
追うべき指標の選び方と見方は、こちらで詳しく整理しています。アプリマーケティングのKPIとは?ダウンロード数など主要指標の見方と設定のコツを解説
ステップ2:機能を絞り込む
社内から出た要望をすべて書き出し、必須、あると望ましい、将来的に検討の3段階に仕分けます。初回は必須のものだけで公開するのが基本です。
機能が多すぎるアプリは操作が複雑になり、目的の画面にたどり着けず離脱を招きます。使われない機能に投資しないという原則を守るだけで、費用対効果は大きく改善します。
ステップ3:デザインを設計する
画面構成と操作の流れを決め、ブランドの世界観を反映します。ロゴ、配色、写真といった素材はこの段階で揃えておきましょう。
よく使う機能に少ないタップで到達できるかを確認してください。会員証を出すまでに何度もタップが必要な設計は、レジ前で使われなくなる原因になります。
ステップ4:構築とストア申請
設定または開発を行い、完成したらApp StoreとGoogle Playに申請します。アプリ名、説明文、スクリーンショット、プライバシーポリシーなどの提出物が必要です。
審査には数日から2週間程度かかり、差し戻されれば再申請となります。申請の代行に対応しているサービスであれば、この負担がなくなります。
ステップ5:ダウンロードを促進する
公開と同時に、登録の導線を用意します。レジでの案内、卓上の掲示、レシートへの二次元コード掲載、既存会員へのメール告知などを組み合わせます。
初回ダウンロード特典があると登録率が上がります。スタッフが案内しやすい一言を用意しておくと、現場での声かけが揃い、結果に差が出ます。
実際にダウンロード数を伸ばした施策の例は、こちらにまとめています。アプリダウンロード促進の事例7選|DL数を増やす方法と成功のコツを解説
ステップ6:データを見て改善する
公開後は、ダウンロード数、継続して使われている割合、通知の開封率、機能ごとの利用状況を確認します。数字を見ながら、次に手を入れる箇所を決めていきます。
最初の3か月は特に重要です。この期間に運用の型をつくれるかどうかが、その後アプリが資産になるか置物になるかを分けます。
レビュー欄も確認しておきましょう。使いにくい箇所や求められている機能が、利用者の言葉で書かれていることがあり、改善の優先順位を決める材料になります。
自社アプリで成果を出すためのポイント
成果の差は、開発ではなく運用で生まれます。公開後に何をするかを先に決めておくことが、投資を回収する最短の道になります。
アプリを開く理由をつくる
インストールしてもらっても、開く理由がなければ忘れられます。アプリ限定のクーポン、会員だけの先行案内、貯まっていくスタンプなど、開きたくなる仕掛けが必要です。
来店前、来店中、来店後のそれぞれで役割を持たせると効果的です。顧客の行動に沿って接点を配置するという設計ができているかが、利用率を左右します。
集客を目的としたアプリでできることは、こちらで詳しく解説しています。集客アプリとは?店舗の来店数を増やす機能や活用のコツを解説
現場が回るオペレーションにする
会員証の確認やスタンプの付与に時間がかかると、混雑時に敬遠されます。手順を最小限にし、スタッフ全員が迷わず操作できる状態にしておきましょう。
導入時には簡単な手順書を用意し、実際の流れを試しておくのが確実です。現場が納得していない施策は続きません。運用を担うスタッフの意見を先に聞いておくことも有効です。
通知の頻度と内容を設計する
通知は強力な手段ですが、使い方を誤ると逆効果になります。頻度が高すぎると通知をオフにされたり、削除されたりする原因になります。
判断の基準は、受け取る側にとって有益かどうかです。自社が送りたい内容ではなく、顧客が知りたい内容を送るという視点で、配信の計画を立ててください。
既存のチャネルと役割を分ける
Webサイト、SNS、外部の予約サイトと競合させる必要はありません。新規との出会いは外部チャネル、関係を深めるのは自社アプリという分担が現実的です。
それぞれの役割を決めておけば、どこに何を投稿するかも迷わなくなります。顧客情報をどこで一元管理するかも、あらかじめ決めておくと運用が煩雑になりません。
相互に送客する導線も用意しておきましょう。SNSの投稿からアプリの登録を促し、アプリの通知からSNSの投稿を見てもらうという流れをつくれば、それぞれの効果が高まります。
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運用まで含めて、専任スタッフがサポートします ダウンロード促進の方法、通知の配信設計、効果測定の見方まで伴走します。担当者が1名でも成果につなげられる体制です。 他社サービスからの乗り換え相談にも対応しています。検討段階のご相談も歓迎です。 |
業種別の活用イメージ
飲食店では、スタンプカードとクーポン配信の組み合わせが定番です。来店ごとにスタンプが貯まる仕組みが、次の来店を促す動機として機能します。
小売店やアパレルでは、会員証とポイント管理が中心になります。購入履歴と紐づけて好みに合う商品を案内すれば、来店の頻度と客単価の両方に働きかけられます。
美容室やサロン、クリニックのように予約が前提の業態では、予約機能と来店周期に合わせた案内が効果を発揮します。電話対応にかけていた時間を削減しながら、次回予約の取りこぼしも防げます。
スクールや商業施設では、イベント情報の配信とお知らせ機能が中心になります。紙の掲示や配布物を減らしながら、必要な情報を確実に届けられる体制をつくれます。
自社アプリが向いている企業・向かない企業
すべての事業に必要なわけではありません。投資に見合う理由があるかを、着手前に見極めておくことが重要です。
向いている企業・店舗
リピートによって成り立つビジネスが第一に挙げられます。飲食店、小売店、美容室やサロン、スクール、クリニックなど、同じ顧客が繰り返し利用する業態と相性がよくなります。
紙のポイントカードやチラシを運用している場合も適しています。すでに発生している販促コストを削減できるため、投資の回収経路が明確になります。
複数店舗を展開している企業も対象です。店舗ごとの情報配信や、来店データの横断的な分析が可能になり、規模が大きいほど効果も比例します。
業種を問わず共通するのは、来店や購入の記録を残して次の施策につなげられるかという点です。記録が積み上がるほど施策の精度が上がるため、早く始めるほど有利になります。
向かない企業・店舗
購入が一生に数回という商材では、アプリを開く機会が生まれません。単発の利用で完結するサービスも、登録の手間に見合う価値を提供しにくくなります。
運用に手を割ける人がいない場合も見送るべきです。更新が止まったアプリは、何もないより印象を悪くすることもあるため、体制が整うまで待つ判断も必要になります。
判断の目安
顧客が年に何回利用するかを数えてみてください。月1回以上の利用が見込めるなら、通知や特典で行動を動かせる余地があります。
現在の販促費も確認しましょう。チラシやカードの印刷費が年間で数十万円かかっているなら、置き換えるだけで投資の一部は回収できます。小さく始めて検証するという進め方も選択肢です。
判断に迷う場合は、1店舗だけで試すという方法もあります。効果が確認できてから全店へ広げれば、初期の失敗コストを最小限に抑えられます。
まとめ
自社アプリは、ホーム画面に常駐して想起され、通知で能動的に働きかけられ、顧客データを自社に蓄積できるチャネルです。外部プラットフォームに依存せず、顧客との関係を自分たちで設計できる点に価値があります。
課題はダウンロードの壁と運用の負担です。登録の導線と、アプリを開く理由を設計しないまま公開すると、使われないまま終わります。開発と並行して運用計画を立てておくことが欠かせません。
費用はフルスクラッチで500万円以上、パッケージ型で数百万円、プラットフォーム型なら年間数十万円台が目安になります。公開後の維持費まで含め、3年から5年の総額で判断してください。
向いているのは、リピートによって成り立つビジネスです。まずは顧客の利用頻度と現在の販促費を書き出し、置き換えられる部分がどれだけあるかを確認するところから始めてみてください。
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自社アプリの第一歩を、無料の資料と相談から始めませんか 導入事例、機能一覧、料金プラン、公開までのスケジュールをまとめた資料を無料でご用意しています。 「まず何から決めればよいか」の段階からご相談いただけます。比較検討中の方も歓迎です。 |
この記事を監修した人
店舗アプリ公式。累計1,000社以上の導入実績を誇る店舗アプリ構築プラットフォーム。 単なる集客に留まらず、リピーター創出による売上最大化を得意としている。
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