2024.03.22

【2024年最新版】アプリデザインのトレンドは?UI・UXの基本的な考え方も解説

デジタルコンテンツのデザイントレンドは、数年といった期間で移り行きます。たとえばスマートフォンアプリの場合、スマートフォンの登場当初はスキューモーフィズムで多くのアプリアイコンデザインが制作されていましたが、現在では見たときの直感性などを重視してフラットデザインになっていることがほとんどです。

2024年度も、こういったアプリデザイントレンドの変化や新規登場が発生する可能性が高く、事前にどんなデザインがユーザーに受けるのか等を判断するために予測を知っておくことは重要です。

そこで今回は2024年最新版としてアプリデザインの最新トレンドをご紹介していきます。

 

スマホアプリはデザインが重要!

 

まずは基本的なスマホアプリデザインについて解説していきます。

アプリデザインとは、「ユーザー目線で使いやすい、満足度の高いアプリを作るための概念」です。

デザインを説明する際に分かりやすいのはアプリ内のイラスト配置や色使いなどですが、厳密にはデザインの範疇はそこだけにとどまりません。

  • フォントの大きさや幅をどうするのか
  • どういった操作手順にすれば使いやすくなるのか
  • 端末ごとにどういった見た目にして見やすくするのか

といったことを考えるのも、アプリデザインでは必要となります。

要するにユーザーに使ってもらえるような使いやすい、それでいて自社のブランディングもできるようなアプリをデザインによってつくり出すことがアプリマーケティングにおいては必要です。

 

 

アプリデザインとUI、UXの関係性

 

アプリデザインを考える際は、UIとUXを知っておく必要があります。

まずUIというのは、ユーザーが操作できるアプリ内の要素を指します。たとえばボタンを押して別のページへ遷移したり、ドロップダウンで隠れていた操作メニューが表示されたりとユーザーが視認できるあらゆるアプリ内の操作要素が含まれるのがポイントです。

そしてそういったUIを触った結果で生じるのがUXです。UXとは要するにユーザーの体験のことであり、これが高いと使いやすく満足度が大きいアプリと言えるでしょう。

UIとUXはどちらもアプリデザインにかかわる言葉であり似た言葉ですが、UIを制作した結果得られるものがUXである、というのを覚えておくと使い間違いを防ぐことができます。

 

 

アプリデザインが劣っているとどうなるの?

 

アプリデザインが劣っており使いにくい、ブランディングができないアプリになっていると次のような問題が生じます。

  • 操作しにくく離脱率等が増える
  • ユーザーに覚えてもらいにくくなる
  • 自社の印象にまで悪影響を与える

まず操作しにくいと現代では自社の類似アプリが多数あるので、ユーザーはそちらに離脱してしまう可能性が増加します。せっかくアプリを用意しても、使われなければコストだけがかさむでしょう。

またデザインの配置やカラーリング等が間違っていると、印象が残らずアプリや自社のブランディングにまでかかわります。操作しやすく覚えてもらいやすいようなデザインにしましょう。

さらにアプリ自体の評判がデザインが原因で悪くなると、アプリを最低限のクオリティで作れない会社として印象が悪くなるリスクまであります。実際には外注したりしていても、あくまで自社が作ったアプリとして市場では出回るため、外注する際はきちんとデザインを制作できる企業に依頼しないといけません。

 

 

 

アプリデザインの基本的な考え方

 

ここではアプリデザインの基本的な考え方を解説していきます。

 

アプリ内のビジュアルイメージを整える

 

ユーザーがアプリを見ただけで受ける印象は、認知度や覚えてもらいやすさなどのブランディングに影響します。

たとえば競合のB社と同じような見た目のアプリを作ってしまうと、B社とこちらの会社の区別がアプリによって付けにくくなりブランディングが難しくなります。ですから基本的には参考にした競合アプリがあっても、見た目は独自性を重視してアクセントを付けたりして差別化する、というのが重要です。

現代では余計なデザイン要素を排して最低限の必要な要素でアプリを構成するミニマルデザインなどがトレンドになっています。

こういったトレンドを理解しながら自社が競合で差別化できるデザインのポイントはどこにあるのかを細かく探っていくことが重要です。

またビジュアルにおいては単純なおしゃれさだけでなく、可読性までが重要になってきます。

たとえば高齢層は文字が見にくいので、アプリターゲットになっている場合は文字を大きくしたり操作サポート機能を付けたりといったことが必要です。こういったようにターゲットユーザーに合わせて可読性を確保しておくとより使われやすいアプリになるでしょう。

 

 

優れたUI・UXデザインを取り入れる

 

先ほども説明しましたが、UIはユーザーが操作できるアプリの要素でありUXはアプリから受けるユーザーの体験を指します。UIは「ユーザーインターフェース」、UXは「ユーザーエクスペリエンス」とも呼ばれます。

UIがきちんとしており最適化していると、ユーザビリティが高いのでUXは基本的によくなるのは当然です。ただしUIが一見よくても、マーケティングの面では失敗しておりUXがこちらの思うようなものが得られなかったという事例もあります。

そこでUIを構築してアプリを公開した後も、ユーザーがこちらの思うようにアプリを使ってくれているのかを指標を用意して分析するのが重要です。

優れたUIやUXというのは明確な答えがありません。ターゲットユーザーごとにどのようなメニューや画像が必要なのか、あるいはフォントサイズやカラーリングはどの組み合わせが最適なのかなどを考えることで少しでもUIやUXの自社なりの最適解が得られるでしょう。

 

 

スマートフォンに適した表示にする

 

スマートフォンに適した表示にしないと、インターネットユーザーの多くがスマートフォンを利用している現代においてはマーケティングで不利になります。

特にスマートフォンで利用するのが前提のアプリは、Webサイトといった他デジタルコンテンツより一層スマートフォンでの表示最適化が重要になってくるでしょう。

たとえば現代では両手ではなく片手で操作ができるアプリが人気です。それは片手がバッグといったもので塞がっていても、気軽に取り出して操作ができるからです。そこで片手で操作ができるように、片手の指1つで全部のメニューが操作できるようなアプリを作ると使いやすくなるでしょう。

またスマートフォンのサイズが多少異なっても、リサイズで最適化してくれるアプリというのも定番です。Androidスマートフォンは特にサイズが機種ごとに違うので、どんなサイズでも適した見た目で出力されるようなアプリを作ることが重要です。

 

 

 

【最新版】トレンドのアプリデザイン11選

 

ここからは2024年最新版として、今トレンドになっている、今後トレンドになっていくであろうアプリデザインをご紹介していきます。

 

クレイモーフィズム

 

クレイは粘土という意味がありますが、そういった粘土的な立体要素を用いたデザインがクレイモーフィズムです。

クレイモーフィズムがトレンドになってきているのは、3D要素で立体的な空間を提供してコンテンツを体験してもらうARやVRといったバーチャル技術が浸透してきているからです。クレイモーフィズムをアプリに取り入れると、近未来感のある印象を与えることができます。

こういった近未来感を出す必要のあるIT系の企業などでは使いやすいデザインとなっているでしょう。

 

 

ダークモード

 

色彩を抑えた見た目でコンテンツをデザイン表示するダークモードは、Googleといった企業が自社スマートフォンOSに基本機能として搭載を開始したことからも重要性が分かります。ダークモードは白基調の従来のデザインよりも目の負担が少なく、また電力消費量も抑えられることが多いということで多くのメリットがあります。

アプリデザインにおいてもスマートフォンOSがダークモードを重要視しているということを踏まえ、ダークモードでも見やすいようにアプリの見た目を調整しておくことが今後重要となっていくでしょう。

 

 

ミニマルデザイン

 

ミニマルデザイン自体は2024年度前後にすぐ出てきたトレンドというわけではなく、実は数年前からトレンドになっています。余計なデザイン要素があると可読性まで阻害してしまいますが、ミニマルデザインでは本当に必要なデザインにだけ絞ることで近未来感もありながらシンプルで分かりやすい見た目を実現しているのがポイントです。

そして2024年度はカラーリング等でミニマルデザインに変化が生じる可能性があります。

ミニマルデザインの登場当初は白基調の北欧モダンなデザインがメインでしたが、現在では白以外の鮮明な色を多用したミニマルデザインも登場しています。自社のイメージカラーなどに合わせてミニマルデザインを作ってみるとよいかもしれません。

 

 

没入感を感じさせるデザイン

 

ページ1つで没入感を得られるようなアプリデザインも登場しました。

具体的には奥に販売製品が写っており、実際の利用風景を連想させるような小物などを配置して強調することで高級感を演出したり、奥行きを作り出して引き込むような手法が存在します。

こういった手法は一見シンプルに見えながらも、要素の1つ1つの構成や配置を細かく工夫しないといけないため利用する際はある程度の技術やノウハウが必要でしょう。ただし成功すると競合と差別化してブランディングしたりするのに役立つはずです。

 

 

3Dイラストを用いたビジュアル

 

3Dイラストを多用したビジュアルもよくトレンドとしてデザインへ取り込まれています。

以前の3Dイラストと言えば、背景になじんでいない浮いている要素も多く、利用してしまうとチープなデザインになることも多かったです。

ただし現在では3Dの影を慣らしたりより立体的に違和感のないように調整する技術も登場しており、3Dイラストを多用してもチープにならずクオリティが高いアプリが完成します。

3Dイラストについてまだ詳しく分からない方は、事例サイトやアプリを参考にしてデザインを構築してみましょう。

 

 

レトロな印象の配色・イラスト

 

現代ではレトロな印象を与えるデザイントレンドも存在します。

具体的には1990年代といった時代にトレンドになったパステル調のカラーなどを多用したコンテンツが多数存在します。

こういったレトロな印象を与えるアプリは、その時代を体験しているユーザーにとっては懐かしいと思わせる効果がありますし、ターゲットユーザーが若年層である場合新体験を提供することも可能です。レトロな要素を組み合わせることで各ターゲットユーザーにどんな効果があるのかも検証しながらデザインを作っていきましょう。

 

 

スマホ風レイアウトのWebデザイン

 

Webアプリを提供している場合は、スマートフォン風レイアウトのデザインになっていることは基本です。

しかし現在では、より見た目や機能をスマートフォンのネイティブアプリに近づけるような技術が登場しています。

代表的なのがPWAです。PWAではWebサイトのURL表示欄を隠したりしながら、ネイティブアプリに近いデザインのWebアプリを提供することが可能になっています。またアイコンのホーム画面への追加やプッシュ通知の配信なども簡単にできるので、ネイティブアプリを作るほどではないが似たような機能が欲しい企業にもピッタリです。

 

 

インクルーシブデザイン

 

誰もが見やすく利用することのできるアプリにするため重要なのがインクルーシブデザインです。

インクルーシブとは排他しないといった意味があり、価値観が多様化しておりグローバル化が進んでいる現代においては重要な観点となります。

具体的には高齢層向けのコンテンツではフォントサイズを大きくしたり、視認しやすい画像を使ったりといった工夫が必要です。また特定の国の方も閲覧するようなアプリにおいては、差別的な表現を入れない、不快に思われる内容を表示しないといった工夫も必要となってきます。

 

 

インタラクティブデザイン

 

インタラクティブとは、アプリ提供者側が単にコンテンツを提供するだけでなく、ユーザー側からも積極的にアプリに対して働きかけられるような概念を指します。

インタラクティブデザインにする場合は、ユーザーがアプリのコンテンツをカスタマイズできるような要素を入れ込むことが重要です。

たとえばアプリのバッググランドデザインを季節といったタイミングで変更できる施策は、多くのアプリで取り入れられています。また現在ではアプリ内のBGMを変更したりといった機能があるアプリも提供されているのがポイントです。このようなカスタマイズ要素を入れることで、ユーザーがよりアプリを最適化して使えるようになるでしょう。

 

 

クロスプラットフォーム

 

ユーザーがどんな端末でアプリを見るのかは具体的には分かりません。たとえばiPhoneで見る場合もあれば、Androidスマートフォンで見る場合もあります。さらにiPhoneとAndroidではそれぞれ異なるサイズの機種が提供されているので、どのくらいのディスプレイでアプリを閲覧するのかにも違いがあります。

そこでクロスプラットフォームという概念から、どんな環境でもスムーズにアプリを利用できるようにしておくことが重要です。

2024年においても機種といった環境が多様化している状態で、よりクロスプラットフォームでアプリをデザインすることが重要となってくるでしょう。

 

 

 

2024年に注目したいのは「生成AI」!

 

2024年のアプリデザイントレンドにおいては、生成AIにも注目しておいてください。

生成AIとは検索内容に応じてインターネットから情報を収集して、独自の回答をしたりコンテンツを制作したりしてくれるAIです。ChatGPTやBingAIなどはニュースでも取り上げられており、その回答精度の高さや柔軟性が話題となりました。

そして生成AIは画像や動画の制作まで可能です。キーワードなどを入力することで独自の画像や動画が生成され、活用することができます。

今後のアプリデザイントレンドにおいては、こういった生成AIで作ったコンテンツを利用しながら工程負担を削減して効率よくデザインを作る手法も利用されていくでしょう。

ただしこういったコンテンツは著作権等で問題が出るリスクがあるため、商用する際は許可を取ったりと注意をする必要性はあります。

 

 

 

「店舗アプリDX raiten」はトレンドを押さえた幅広いアプリデザインが可能

 

店舗アプリDX版 raitenでは、アプリデザインの観点から優れたマーケティング用アプリを構築することが可能です。

  • ノーコードでプログラミングなしで手軽に制作が可能
  • 取り込めるデザインの幅が広く自社業種へパーソナライズが可能
  • アプリデザイン、マーケティングに関する事前相談もスタッフが対応してくれる
  • 中小を中心として多くの店舗での導入実績があり、高く評価されている

といった点で強みのあるプラットフォームとなっています。

これからアプリを導入してDX化したいという中小店舗にもおすすめできる費用感となっているのも魅力です。気になる方はぜひご連絡ください。

 

 

まとめ

 

今回は2024年最新版としてアプリデザインの最新トレンドをご紹介してきました。

2024年はミニマルデザインやクロスプラットフォームといった従来から存在・定着している手法に変化が見られたり、クレイモーフィズムといった3Dを多用した手法が人気を呼ぶこととなりそうです。自社でアプリを制作する際は、こういったトレンドを知りながらどうやって取り入れられるのかを考えておきましょう。

ただしユーザビリティにおいて不利になる要素は取り入れず、マーケティングで有利になるようなトレンドを積極的に導入していきましょう。

 

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