失敗しないアプリケーションデザイン|顧客体験(UX)を高める設計のポイント
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デジタルコンテンツのデザイントレンドは、数年といった期間で移り行きます。たとえばスマートフォンアプリの場合、スマートフォンの登場当初はスキューモーフィズムで多くのアプリアイコンデザインが制作されていましたが、現在では見たときの直感性などを重視してフラットデザインになっていることがほとんどです。
2024年度も、こういったアプリデザイントレンドの変化や新規登場が発生する可能性が高く、事前にどんなデザインがユーザーに受けるのか等を判断するために予測を知っておくことは重要です。
そこで今回は2024年最新版としてアプリデザインの最新トレンドをご紹介していきます。
アプリケーションデザインは、単なる見た目の美しさを競うものではありません。ユーザーが迷わず操作でき、心地よく使い続けられる体験(UX)を設計することこそが、本質的な目的です。特に2026年の現在では、生成AIの進化やパーソナライズUIの普及により、アプリデザインは「固定されたレイアウト」から「ユーザーごとに最適化される設計」へと大きく進化しています。
競合アプリがあふれる時代において、操作性が悪い、ブランド印象が弱いといったデザイン上の問題は、離脱率の増加や企業イメージ低下に直結します。一方で、優れたUI・UX設計やデータ活用を前提としたアプリケーションデザインは、顧客体験を高め、継続利用や売上向上にも貢献します。
そこで今回は、アプリケーションデザインの基礎からUI・UXとの関係、失敗例、設計の基本、そして2026年最新トレンドまでを体系的に解説します。成果につながるアプリ設計のポイントを押さえ、競争力のあるデザインを実現していきましょう。
スマホアプリはデザインが重要!
まずは基本的なスマホアプリデザインについて解説していきます。
アプリデザインとは、「ユーザー目線で使いやすい、満足度の高いアプリを作るための概念」です。
デザインを説明する際に分かりやすいのはアプリ内のイラスト配置や色使いなどですが、厳密にはデザインの範疇はそこだけにとどまりません。
- フォントの大きさや幅をどうするのか
- どういった操作手順にすれば使いやすくなるのか
- 端末ごとにどういった見た目にして見やすくするのか
といったことを考えるのも、アプリデザインでは必要となります。
要するにユーザーに使ってもらえるような使いやすい、それでいて自社のブランディングもできるようなアプリをデザインによってつくり出すことがアプリマーケティングにおいては必要です。
アプリデザインとUI、UXの関係性
アプリデザインを考える際は、UIとUXを知っておく必要があります。
まずUIというのは、ユーザーが操作できるアプリ内の要素を指します。たとえばボタンを押して別のページへ遷移したり、ドロップダウンで隠れていた操作メニューが表示されたりとユーザーが視認できるあらゆるアプリ内の操作要素が含まれるのがポイントです。
そしてそういったUIを触った結果で生じるのがUXです。UXとは要するにユーザーの体験のことであり、これが高いと使いやすく満足度が大きいアプリと言えるでしょう。
UIとUXはどちらもアプリデザインにかかわる言葉であり似た言葉ですが、UIを制作した結果得られるものがUXである、というのを覚えておくと使い間違いを防ぐことができます。
アプリデザインが劣っているとどうなるの?
アプリデザインが劣っており使いにくい、ブランディングができないアプリになっていると次のような問題が生じます。
- 操作しにくく離脱率等が増える
- ユーザーに覚えてもらいにくくなる
- 自社の印象にまで悪影響を与える
まず操作しにくいと現代では自社の類似アプリが多数あるので、ユーザーはそちらに離脱してしまう可能性が増加します。せっかくアプリを用意しても、使われなければコストだけがかさむでしょう。
またデザインの配置やカラーリング等が間違っていると、印象が残らずアプリや自社のブランディングにまでかかわります。操作しやすく覚えてもらいやすいようなデザインにしましょう。
さらにアプリ自体の評判がデザインが原因で悪くなると、アプリを最低限のクオリティで作れない会社として印象が悪くなるリスクまであります。実際には外注したりしていても、あくまで自社が作ったアプリとして市場では出回るため、外注する際はきちんとデザインを制作できる企業に依頼しないといけません。
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アプリデザインの基本的な考え方
ここではアプリデザインの基本的な考え方を解説していきます。
アプリ内のビジュアルイメージを整える
ユーザーがアプリを見ただけで受ける印象は、認知度や覚えてもらいやすさなどのブランディングに影響します。
たとえば競合のB社と同じような見た目のアプリを作ってしまうと、B社とこちらの会社の区別がアプリによって付けにくくなりブランディングが難しくなります。ですから基本的には参考にした競合アプリがあっても、見た目は独自性を重視してアクセントを付けたりして差別化する、というのが重要です。
現代では余計なデザイン要素を排して最低限の必要な要素でアプリを構成するミニマルデザインなどがトレンドになっています。
こういったトレンドを理解しながら自社が競合で差別化できるデザインのポイントはどこにあるのかを細かく探っていくことが重要です。
またビジュアルにおいては単純なおしゃれさだけでなく、可読性までが重要になってきます。
たとえば高齢層は文字が見にくいので、アプリターゲットになっている場合は文字を大きくしたり操作サポート機能を付けたりといったことが必要です。こういったようにターゲットユーザーに合わせて可読性を確保しておくとより使われやすいアプリになるでしょう。
優れたUI・UXデザインを取り入れる
先ほども説明しましたが、UIはユーザーが操作できるアプリの要素でありUXはアプリから受けるユーザーの体験を指します。UIは「ユーザーインターフェース」、UXは「ユーザーエクスペリエンス」とも呼ばれます。
UIがきちんとしており最適化していると、ユーザビリティが高いのでUXは基本的によくなるのは当然です。ただしUIが一見よくても、マーケティングの面では失敗しておりUXがこちらの思うようなものが得られなかったという事例もあります。
そこでUIを構築してアプリを公開した後も、ユーザーがこちらの思うようにアプリを使ってくれているのかを指標を用意して分析するのが重要です。
優れたUIやUXというのは明確な答えがありません。ターゲットユーザーごとにどのようなメニューや画像が必要なのか、あるいはフォントサイズやカラーリングはどの組み合わせが最適なのかなどを考えることで少しでもUIやUXの自社なりの最適解が得られるでしょう。
スマートフォンに適した表示にする
スマートフォンに適した表示にしないと、インターネットユーザーの多くがスマートフォンを利用している現代においてはマーケティングで不利になります。
特にスマートフォンで利用するのが前提のアプリは、Webサイトといった他デジタルコンテンツより一層スマートフォンでの表示最適化が重要になってくるでしょう。
たとえば現代では両手ではなく片手で操作ができるアプリが人気です。それは片手がバッグといったもので塞がっていても、気軽に取り出して操作ができるからです。そこで片手で操作ができるように、片手の指1つで全部のメニューが操作できるようなアプリを作ると使いやすくなるでしょう。
またスマートフォンのサイズが多少異なっても、リサイズで最適化してくれるアプリというのも定番です。Androidスマートフォンは特にサイズが機種ごとに違うので、どんなサイズでも適した見た目で出力されるようなアプリを作ることが重要です。
関連記事:【2022年版】アプリデザインのトレンド!ユーザーが好むUI・UXの傾向を調査
アプリをデザインする際のポイント
アプリのデザインは、見た目の美しさだけでなく「使いやすさ」や「成果につながる設計」が重要です。特に店舗アプリや集客目的のアプリでは、ユーザーが迷わず操作できる導線設計や、再訪を促す仕組みづくりが欠かせません。ここでは、アプリデザインで押さえておきたい基本的なポイントを解説します。
ユーザー目線でのUI・UX設計を徹底する
アプリは一度使いにくいと感じられると、すぐにアンインストールされてしまいます。そのため、直感的に操作できるUI(ユーザーインターフェース)設計と、ストレスのないUX(ユーザー体験)の構築が重要です。ボタンの配置や文字サイズ、配色、操作ステップの簡略化などを意識し、「迷わず使える設計」を目指しましょう。特に高齢層も利用するアプリでは、視認性とシンプルさが成果を左右します。
目的を明確にした導線設計を行う
アプリを通じて何を達成したいのかを明確にし、それに沿った導線設計を行うことが重要です。来店促進が目的であればクーポンやポイント機能を目立たせる、予約獲得が目的であれば予約ボタンをトップ画面に配置するなど、ゴールから逆算した設計が求められます。デザインは装飾ではなく、成果を生み出すための戦略の一部と考えることが大切です。
継続利用を促す仕組みを組み込む
アプリはダウンロードされただけでは意味がありません。プッシュ通知、ポイント制度、会員ランク、限定コンテンツなど、継続的に開きたくなる仕組みを組み込むことが重要です。また、定期的なアップデートやキャンペーン告知によってアクティブ率を維持する工夫も必要です。デザイン段階から「継続利用」を前提に設計することで、長期的な成果につながります。
【最新版】トレンドのアプリデザイン11選
ここからは2026年最新版として、現在注目されている、そして今後主流になっていくアプリデザインのトレンドをご紹介します。近年は生成AIの進化、モバイルOSのアップデート、空間コンピューティングの普及などにより、デザインの方向性も大きく変化しています。
AIパーソナライズUI(動的レイアウト)
2026年の店舗アプリでは、ユーザーごとに表示内容が変わる動的UIが主流になっています。来店履歴や利用頻度、購買傾向などのデータをもとに、クーポンやおすすめ情報の表示順を自動で最適化します。静的な画面設計ではなく、AIが常に最適な状態へ更新する仕組みが競争力を左右しています。
マイクロインタラクション強化
ボタンを押した際の微細なアニメーションや、ポイント付与時の軽い演出など、細かな動きがUX向上の鍵になっています。派手なエフェクトではなく、自然で心地よい反応を設計することが重要です。こうした小さな体験の積み重ねが、アプリの継続利用や満足度向上につながります。
グラスモーフィズム進化版(透明×奥行き)
半透明とぼかし効果を活用するグラスモーフィズムは、より実用的な形へ進化しています。階層構造や奥行きを視覚的に分かりやすく表現できるため、情報量の多い店舗アプリでも整理された印象を与えられます。洗練されたデザインと操作性を両立できる点が評価されています。
ダークモード+自動適応カラーテーマ
ダークモード対応は標準仕様となり、現在は環境光や時間帯に応じた自動切り替えが注目されています。さらにブランドカラーと連動したテーマ変更も増えており、視認性とブランディングを両立させる設計が重要です。単なる暗色化ではなく、体験価値を高める工夫が求められています。
生成AIデザイン補助
生成AIはバナーやアイコン制作だけでなく、ワイヤーフレームやUI案の作成にも活用されています。制作スピードが向上し、複数パターンのテストも容易になりました。ただし、最終的なブランド整合性やトンマナの統一は人の判断が不可欠であり、AIと人の協働が重要です。
モーションファースト設計
近年は静止した画面デザインではなく、動きを前提とした設計が主流になっています。スクロールに連動する演出やパララックス効果、画面遷移の滑らかさなどが体験価値を高めます。自然でストレスのないアニメーションは、操作性向上だけでなくブランド印象の強化にもつながります。
空間UI(Spatial UI)
ARや空間コンピューティングの進化により、立体的なUI設計が広がっています。単なる3Dイラストではなく、奥行きや空間操作を前提としたインターフェースが登場しています。特にECや不動産、インテリア分野では、体験価値を高める手法として活用が進んでいます。
ミニマル×大胆タイポグラフィ
ミニマルデザインは継続的なトレンドですが、現在は大胆なフォントサイズや動きのあるタイポグラフィを組み合わせる手法が注目されています。余白を活かしながら強い印象を残すことで、情報伝達力を高めます。シンプルでありながら記憶に残る設計が評価されています。
アクセシビリティ標準化
インクルーシブデザインは推奨事項ではなく、標準要件へと移行しています。十分なコントラスト比の確保や音声読み上げ対応、タップ領域の拡大などが求められています。誰もが使いやすい設計を行うことが、信頼性向上や利用者拡大につながります。
PWA+ネイティブ融合設計
PWA技術の進化により、ネイティブアプリとの差はさらに縮まっています。軽量で高速、インストールの手間が少ない設計は導入障壁を下げます。特に中小企業では、コストを抑えながら高機能を実現できるハイブリッド設計が選ばれています。
クロスデバイス一貫体験
スマートフォンだけでなく、タブレットやPC、ウェアラブルまで体験が連続する設計が重視されています。どの端末でも操作感やデザイン言語が統一されていることが評価基準です。シームレスな体験設計は、ブランド価値の向上にも直結します。
関連記事:【2019年版】アプリデザインのトレンドはUI/UXを重視
2026年に注目したいのは「生成AI×UI自動最適化」!
2026年のアプリデザイントレンドにおいて、引き続き中心となっているのが生成AIの進化です。
生成AIは、入力された指示(プロンプト)に応じてテキストや画像、動画、さらにはUIデザイン案まで自動生成できる技術で、ここ数年で急速に実用化が進みました。ChatGPTをはじめとする対話型AIや、画像生成AI、動画生成AIはすでにビジネス現場で広く活用されています。
特に2026年では、「UIデザインの自動最適化」や「ユーザー行動データを反映したレイアウト生成」など、単なるコンテンツ制作にとどまらない活用が広がっています。ワイヤーフレームの自動作成、ABテストパターンの自動生成、バナーやアイコンの高速量産など、制作工程の効率化は大きく進化しました。これにより、デザインの試行回数を増やしながらも、開発コストを抑えることが可能になっています。
一方で、生成AIを活用する際には著作権や学習データの出所、商用利用範囲などへの配慮が不可欠です。また、AI任せにするのではなく、最終的なブランド整合性やトンマナの統一は人の判断が求められます。2026年のアプリデザインでは、「AIを使いこなす力」そのものが競争力になっているといえるでしょう。
「店舗アプリDX raiten」はトレンドを押さえた幅広いアプリデザインが可能
店舗アプリDX版 raitenでは、アプリデザインの観点から優れたマーケティング用アプリを構築することが可能です。
- ノーコードでプログラミングなしで手軽に制作が可能
- 取り込めるデザインの幅が広く自社業種へパーソナライズが可能
- アプリデザイン、マーケティングに関する事前相談もスタッフが対応してくれる
- 中小を中心として多くの店舗での導入実績があり、高く評価されている
といった点で強みのあるプラットフォームとなっています。
これからアプリを導入してDX化したいという中小店舗にもおすすめできる費用感となっているのも魅力です。気になる方はぜひご連絡ください。
関連記事:アプリで差がつく!飲食店の“今どき集客”はこう変わる(居酒屋編)
まとめ
今回は2024年最新版としてアプリデザインの最新トレンドをご紹介してきました。
2024年はミニマルデザインやクロスプラットフォームといった従来から存在・定着している手法に変化が見られたり、クレイモーフィズムといった3Dを多用した手法が人気を呼ぶこととなりそうです。自社でアプリを制作する際は、こういったトレンドを知りながらどうやって取り入れられるのかを考えておきましょう。
ただしユーザビリティにおいて不利になる要素は取り入れず、マーケティングで有利になるようなトレンドを積極的に導入していきましょう。
この記事を監修した人
店舗アプリ公式。累計1,000社以上の導入実績を誇る店舗アプリ構築プラットフォーム。 単なる集客に留まらず、リピーター創出による売上最大化を得意としている。
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