美容室の顧客管理はアプリが最適|デジタル化のメリットとリピート集客のコツを解説
美容室・サロン
美容室の顧客管理には、紙に直接顧客の履歴を書き残す方法もあれば、現在ではソフトを使った顧客管理システムで管理する方法も定着しています。得られたデータをもとに、再来店してもらうためのアプローチを考えている美容室も多いでしょう。
しかし、いざデータが集まっても「どう活用すればよいか分からない」となり、有効なアプローチを打ち出せずにリピート集客が不発に終わることもあります。そんなときは自店アプリを作り、プッシュ通知などを活用すればリピーターを効率よく増やせます。本記事では、美容室の顧客管理データをもとにリピート集客を行う際の課題と、その解決策として自店アプリのプッシュ通知が有効な理由を解説します。集客に悩む美容室オーナーの方は、ぜひ参考にしてください。
あわせて、カルテに記録しておきたい項目、顧客管理システムの選び方と費用の目安、顧客データをリピート集客に活かす手順も取り上げます。「システムは入れたが使いこなせていない」「何を記録すればよいか分からない」という方は、記録項目の整理から確認してみてください。
美容室に顧客管理が欠かせない理由
方法の話に入る前に、なぜ顧客管理が経営に直結するのかを押さえておきます。ここが曖昧だと、記録が形だけになりがちです。
店舗数の増加で「客数の減少」が最大の経営課題に
美容室は、店舗数が増え続けている業種です。厚生労働省の資料によると、美容所数は27万4,070施設(令和6年3月末時点)で前年度比1.5%の増加となっています。
出典:厚生労働省「美容業概要(生活衛生関係営業対策)」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/seikatsu-eisei/seikatsu-eisei03/06.html
同じ資料では、美容業界の課題として「店舗過剰」「低価格化」「客数の減少」が挙げられ、なかでも客数の減少を経営上の問題として第1に挙げる経営者が多いとされています。
つまり、店舗が増え続けるなかで顧客の奪い合いが起きている状態です。新しく来た人を一度きりで終わらせず、通い続けてもらえるかが経営を左右します。顧客管理は、そのための土台になります。誰がいつ何をしたかが分からなければ、再来店を促す手段も持てません。
新規獲得よりリピート維持のほうが費用対効果が高い
マーケティングの世界では、新規顧客の獲得には既存顧客を維持する5倍のコストがかかるという考え方が知られています。美容室に当てはめると、ポータルサイトの掲載料や割引クーポンで新規を集めるより、一度来た人にもう一度来てもらうほうが安く済むということです。
さらに美容室の場合、来店周期がある程度決まっているという特性があります。カットなら1〜2か月、カラーなら1〜2か月といった周期が読めるため、次の来店時期に合わせて声をかけやすい業種です。
この特性を活かすには、前回の来店日と施術内容が記録されている必要があります。ここでも顧客管理が前提になります。
美容室の顧客管理と予約方法の現状
紙カルテで施術履歴を書き出す方法
紙に直接、顧客の名前や施術履歴、サービス利用履歴などを書き残していく方法です。しかしこの方法では、対応したスタッフが逐一カルテを作成しなければならず、時間も手間もかかって非効率です。そうした事情もあり、現在では顧客管理システムを使って顧客カルテのデータベースを作成する方法が普及しています。
紙カルテにも利点はあります。導入費用がかからず、書き込みの自由度が高い点です。図を描いて髪型のイメージを残すといった使い方は、紙のほうが早い場合もあります。
問題になるのは、枚数が増えたときの検索性と共有のしやすさです。数百枚を超えたあたりから探す時間が無視できなくなり、複数店舗での共有もできません。
Excelで管理する方法
紙とシステムの中間にあたるのが、Excelやスプレッドシートでの管理です。すでに手元にあるソフトで始められ、費用がかからない点が利点になります。
並べ替えや絞り込みができるため、紙よりは分析に向いています。「最終来店日が3か月以上前の人」を抽出するといった作業も可能です。
一方で、入力の手間が減るわけではなく、予約やレジとも連携しません。担当者ごとに書き方が違うと、データとして使えなくなる点にも注意が必要です。
顧客数が数百人程度までなら現実的な選択肢ですが、それを超えると入力と整理に時間を取られるようになります。まずExcelで始めて、手に負えなくなった時点でシステムへ移る進め方が無理のない順番です。
顧客管理システムでデジタル化する方法
現在、美容室向けの顧客管理システム(CRM)が数多く出回っています。サービスに登録するとカルテをデジタル化して使え、顧客情報をデータベース化することでさまざまなメリットが得られます。紙のときより細かく分かりやすい分析ができ、店舗スタッフ全体で顧客情報を簡単に共有でき、クラウドにデータが保存されるので保管場所も不要になります。
紙のカルテは、年代別や利用サービスごとにまとめて顧客の傾向を調べるのには不向きです。その点、顧客管理システムなら知りたい項目に顧客データを並び替えて「自店は20代で、髪にダメージのない天然成分の施術を望む女性客が多い」といった細かい分析が一括でできます。グラフなどで可視化して傾向を把握しやすいのもメリットです。
たとえば「再来店した顧客の前回担当スタッフが休みで、情報共有していないから適切に対応できるか心配」といった悩みも、顧客管理システムなら解決できます。ネットから簡単に顧客履歴を調べられるため、全スタッフにすぐ情報を共有でき、どのスタッフが対応してもリピーターのニーズに合ったサービスを提供できます。さらにクラウド保存ならスペースを取らずに大量の顧客データベースを作成でき、顧客データの紛失も避けられます。
システムを選ぶ際に確認しておきたいのが、予約とレジとの連携です。顧客管理だけが独立していると、来店のたびに手入力が発生し、結局続きません。
予約が入ると自動で来店予定が反映され、会計時に施術内容と金額が記録される。この流れが自動化されて初めて、記録が現場の負担にならなくなります。
電話やポータルサイトで予約を受け付ける
顧客を美容室に集めるためには、どんな方法で予約を取れるかも重要です。主な方法の1つが電話での直接予約で、フリーペーパー記載の番号や配布した名刺で知った番号に客が電話をかけてきます。カットかパーマか、名前なども含めて伝えてもらい予約を取ります。
もう1つが、「ホットペッパービューティー」などの美容室ポータルサイトや自社ホームページからの予約です。この方法は、電話より手軽に予約でき、好きなスタッフを直接指名しやすく、予約可能日時もすぐ把握できるといった点で電話より有利です。
予約経路ごとに、顧客データの残り方が違う点も押さえておきましょう。電話予約は口頭でのやり取りになるため、記録するかどうかがスタッフ次第になります。
ポータルサイト経由は予約情報が残りますが、顧客の連絡先はサイト側が持っているため、自店から直接連絡することはできません。自社サイトや自店アプリからの予約であれば、顧客情報は自店に残ります。予約経路を自店側へ移していくことが、顧客管理を機能させる前提になります。
関連記事:コスト削減&リピート率向上!アプリスタンプカード導入のメリット
関連記事:顧客管理アプリ(CRM)おすすめ11選|機能・料金・選び方を徹底比較
美容室のカルテに記録しておきたい項目
システムを導入しても、何を記録するかが決まっていなければ活用できません。美容室で押さえておきたい項目を整理しておきます。
基本情報と来店情報
まず必要になるのが、氏名、連絡先、性別、生年月日といった基本情報です。生年月日は誕生日の案内に使えるため、可能であれば取得しておきましょう。
あわせて記録したいのが、初回来店日、最終来店日、来店回数、担当スタッフ、来店のきっかけです。
とくに最終来店日と来店回数は、リピート施策の起点になります。この2項目さえあれば、「3か月来ていない人」「2回目の来店で止まっている人」といった抽出ができ、施策が組めます。
来店のきっかけ(ポータルサイト、紹介、通りがかりなど)も記録しておくと、どの経路の顧客が定着しやすいかが見えてきます。
施術に関する情報
美容室ならではの項目が、施術の記録です。施術メニュー、使用した薬剤とその配合、施術時間、仕上がりの写真などが該当します。
とくにカラーやパーマの薬剤情報は、次回の仕上がりを左右します。担当が変わっても同じ品質を再現するには、この記録が欠かせません。髪質、毛量、くせの状態、頭皮の状態といった情報も、施術の判断材料になります。
安全面で重要なのが、アレルギーや過去のトラブルの記録です。ジアミンアレルギーの有無、パッチテストの実施日と結果、過去に染みたことがあるかなど、施術前に必ず確認すべき情報は目立つ位置に残しておきましょう。
会話・嗜好のメモ
差がつきやすいのが、施術以外の情報です。仕事や家族構成、休日の過ごし方、前回の会話内容、好みのテイストといったメモが該当します。
「前回お話しされていた旅行はいかがでしたか」と切り出せるだけで、顧客の体感は大きく変わります。担当が変わった場合でも、記録があれば会話をつなげられます。
ただし、書き方には配慮が必要です。主観的な評価や、本人が見たら不快に感じる表現は避けるようにしましょう。開示請求があった場合、記録内容を見せる必要が生じる可能性があります。
記録する際に注意したい個人情報の扱い
顧客カルテは個人情報にあたります。アレルギー情報などの健康に関する記録を含む場合は、より慎重な取り扱いが求められます。
個人情報保護法では、個人情報の利用目的をできる限り特定し、あらかじめ公表するか本人に通知することが求められています。「施術履歴を分析して個別に案内を送る」といった目的を使うのであれば、その旨を明示しておく必要があります。
出典:個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」 https://www.ppc.go.jp/personalinfo/legal/guidelines_tsusoku/
実務上、押さえておきたいのは次の3点です。1つ目が、利用目的を店頭やWebサイトに掲示すること。2つ目が、アクセスできるスタッフの範囲を決めること。3つ目が、退職したスタッフのアカウントを速やかに削除することです。
紙カルテからシステムへ移行する際は、移行後の紙の処分方法もあわせて決めておきましょう。
関連記事:店舗の顧客管理(CRM)はアプリが最適。来店履歴などのデータを有効活用
美容室の顧客管理における課題
ペルソナを明確にできていない
顧客管理がうまくいかない原因の1つが、ペルソナ(ターゲットユーザーを環境や性格ごとにデータ化したもの)を作っていないことです。たとえば「20代女性から支持を受けたい」と設定しても、ターゲットの範囲が広すぎて集客方法がぶれがちです。
「天然成分を使った髪に優しいパーマを求める20代女性を引き込めるようサービス展開する」と設定すれば、ターゲットが何を求めて来店するかまでペルソナとして明確になります。ペルソナがはっきりすれば、リピーターになりそうな顧客を顧客管理システムから洗い出して積極的にアプローチするなど、有効な施策が可能になります。
ペルソナを考える際は、すでに来ている顧客の傾向から入るのが近道です。理想像を想像するより、実際に定着している層を分析したほうが精度が上がります。
顧客管理システムから、来店回数の多い上位20%を抽出し、年代・施術内容・来店周期の共通点を探してみてください。そこに自店の強みが表れています。
顧客の性質をうまく区分できない
顧客管理システムを使っても、有効な分析ができなければ「ただデータを眺めているだけ」で終わってしまいます。「優良顧客」や「お試し顧客」など、リピーターになりそうな顕在層と、これからなってくれるかもしれない潜在層に顧客を分類し、それぞれに有効な対策を打ち出す必要があります。顧客管理がうまくいっていない場合は、こうした顧客の性質を区分して対策を練れていない可能性があります。
分類の切り口として実務で使いやすいのが、来店回数と最終来店日の2軸です。
来店1回で3か月以上経過している人は「離脱した新規」、来店5回以上で1か月以内の人は「優良顧客」というように、2つの数字だけで大まかに分けられます。複雑な分析をしなくても、この2軸で3〜4グループに分ければ、それぞれに送る内容は決まります。
ITに不慣れだと操作に苦戦する
顧客管理システムを使う際に問題になりやすいのが、ITソフトの操作に不慣れなことです。そうなると分析以前にシステムの操作を覚えることから始めなければならず、活用したくてもできません。導入後は定期的にスタッフへ操作研修を行うなど、顧客管理システムをしっかり活用できる土壌を整えておく必要があります。
操作の定着で効果が大きいのが、入力する項目を絞ることです。最初からすべての欄を埋めようとすると、忙しい日に記録が飛びます。必須項目を「施術メニュー・薬剤・次回提案」の3つ程度に絞り、慣れてきたら増やす進め方にすると続きます。
記録のルールが決まっていない
システムを入れても活用できない原因として多いのが、書き方がスタッフごとにバラバラという状態です。同じ施術でも人によって表記が違う、メモの粒度が揃っていないといった状態では、後から抽出も分析もできません。
対策としては、入力例を用意して共有することです。「カラー:〇〇6/〇〇8=1:1、放置20分」といった書き方の見本があるだけで、揃い方が変わります。
選択式にできる項目は、自由入力ではなくプルダウンにしておくのも有効です。入力の手間が減り、データとしても扱いやすくなります。
関連記事:リピート強化で売上アップ!会員ランクを活用した顧客の囲い込み方とは?
美容室の予約方法における課題
フリーペーパーは埋もれやすく即時性も低い
フリーペーパーは、美容室の販促地域に限定して広告を掲載できます。しかし、見込み客やリピーターが必ずしも見てくれるとは限らず、他店の広告に埋もれて目につかない場合もあります。リアルタイム性でも不利で、一時的なキャンペーンでリピーターを引き込みたい場合も実現しにくく、取れる施策が限られます。ネット広告より一般的に費用がかかるのもデメリットです。
紙媒体をやめる必要はありませんが、反応を測る仕組みは用意しておきましょう。掲載する情報に専用のクーポンコードを付けるだけで、どの媒体から来たかが分かります。
ポータルサイトは低価格競争に陥りやすい
ポータルサイトや自店ホームページでリピーターを引き込む場合、客がキーワードで検索したときに自店を見つけてくれるかがポイントになります。しかしポータルサイトは競合店の掲載も多く、フリーペーパー同様に自店の広告が埋もれる可能性があり、デザイン面でも差別化を図りにくく個性を出しにくいのが難点です。
さらにホットペッパービューティーなどではクーポンが多く配布されるため、「安くした方が客を引き込める」という低価格競争に巻き込まれ、サービスの質を落とさざるを得なくなる本末転倒な事態に陥りかねません。自社ホームページからの予約はデザインをカスタマイズしやすく、希望をフォームに書いてもらうなど細かい対応が可能ですが、「美容室 新宿」などと検索すると上位がポータルサイトばかりになりやすく、自店ページが1ページ目に表示されにくいという課題もあります。
ポータルサイトで見落とされがちなのが、送客手数料が来店のたびに発生し続けるという点です。新規獲得の入口としては有効ですが、同じ顧客が何度もサイト経由で予約すると、そのたびに手数料がかかります。
初回はポータル経由でも、2回目からは自店の予約導線へ移してもらう設計にしておくと、利益率が変わります。来店時にアプリや自社サイトを案内する導線を用意しておきましょう。
DMはコストがかかり迷惑扱いされやすい
周辺の顧客にDMを出すのも、リピーターを引き込む方法として使われます。しかし印刷費などのコストがかかり、ポストに投函されるまで時間がかかるためリアルタイムの販促キャンペーンには不向きです。そもそも迷惑DM扱いされて処分されてしまう可能性も否めません。たとえ顧客管理がうまくいっていても、それを有効に活用できる販促ツールを選ばなければリピーターは増えません。それでは、顧客管理システムのデータをうまくリピーター集客につなげるにはどうすればよいのでしょうか。
DMがすべて無効というわけではありません。しばらく来ていない人へのアプローチとしては、いまだに一定の反応があります。ただし全員に送るのではなく、離脱しかけている層に絞って送るほうが費用対効果は上がります。ここでも顧客管理のデータが前提になります。
関連記事:美容クリニックもDXの時代へ|女性がリピートしてしまうアプリとは
関連記事:飲食店・美容室・クリニック必見!アプリ予約システムのメリットと導入のコツ
顧客管理システムの選び方と費用の目安
導入を検討する際の判断材料を整理しておきます。機能の多さより、自店で使い続けられるかを基準に選びましょう。
押さえておきたい5つの機能
美容室向けのシステムで確認しておきたい機能は、次の5つです。1つ目が、電子カルテです。施術履歴、薬剤、写真を紐づけて記録できるかを確認します。写真を残せるかどうかで、再現性が大きく変わります。
2つ目が、予約管理です。ポータルサイトの予約が自動で取り込まれるか、スタッフのシフトと連動するかがポイントになります。3つ目が、レジ・POS連携です。会計データが自動で顧客に紐づくことで、入力の手間が減ります。
4つ目が、分析機能です。再来店率、客単価、スタッフ別の指名率などを自動で集計できるかを確認しましょう。5つ目が、配信機能です。メール、LINE、アプリのいずれかで、顧客へ直接連絡できる手段があるかが重要になります。
選ぶときの4つの基準
機能を比べる前に、何を解決したいかを1つに絞ってください。予約対応の手間を減らしたいのか、再来店率を上げたいのかで、選ぶべきものが変わります。そのうえで確認したい基準が4つあります。
1つ目が、操作の簡単さです。ITに不慣れなスタッフでも使えるかを、無料トライアルで実際に触って確認しましょう。2つ目が、既存データの移行可否です。紙やExcelのデータを取り込めるか、CSVで出力できるかを聞いておきます。
3つ目が、サポート体制です。導入時だけでなく、運用が始まってから相談できる窓口があるかを確認します。4つ目が、乗り換えやすさです。将来別のシステムに移る可能性を考え、データをエクスポートできるかを必ず確認しておきましょう。
費用の相場と考え方
美容室向けの顧客管理システムは、初期費用が0〜十数万円、月額が数千円〜2万円程度が一般的な水準です。POSレジやタブレットを含めると、初期費用はさらに上がります。
判断する際は、削減できる時間と、増える来店数の両面で見てください。カルテを探す時間が1日30分減れば、月に10時間以上が生まれます。
あわせて、休眠顧客への案内で月に数人でも戻ってくれば、費用は回収できる計算になります。なお、IT導入補助金などの制度を使える場合もあります。導入前に対象になるか確認しておくと、負担を抑えられます。
関連記事:美容サロンこそ自社アプリを活用すべき!お客様との距離を縮める方法
美容室のリピート集客にプッシュ通知が有効な理由
即時に通知できて機会損失が少ない
自店アプリでプッシュ通知を送ると、送りたい情報をその場ですぐに届けられます。ユーザーがスマホを持っていれば、画面のポップアップやバイブで通知が来たことを知らせてくれるため、リピート集客の機会損失を縮小でき、効率的にリピーターを増やせます。店舗外でもタイミングを逃さず情報を届けられるのは、紙媒体にはない大きな強みです。
即時性を活かせる場面として、美容室に特有なのが当日の空き枠の案内です。キャンセルが出た枠を通知で知らせれば、そのまま埋まることがあります。
全員に送るのではなく、その時間帯によく来る人に絞って送ると、反応率を保ちながら通知疲れも避けられます。
コストをかけずにリピート集客ができる
ほかの方法でリピート集客をしようとするとコストがかかる場合も多いですが、プッシュ通知は無料で作成できます。リピート集客につながりやすい情報を、コストをかけずに配信できるのがプッシュ通知のメリットです。フリーペーパーやDMのような印刷・配布の費用が発生しない点も、継続的に施策を打ちやすい理由になります。
注意しておきたいのが、通知を許可している人にしか届かないという点です。アプリを入れてもらった後、通知の許可を得る導線まで設計しておく必要があります。
「次回使えるクーポンをお届けします」と価値を伝えてから許可を求めると、承諾率が変わります。
関連記事:プッシュ通知の開封率の平均は?開封率を上げる方法と配信時の注意点を解説
クーポン配信で再来店につなげられる
たとえば「今日限定!利用料20%OFF」などのクーポンをプッシュ通知で配信すれば、割安なだけでなく時間制限を設けることで「今日のうちに行かなくちゃ」と再来店を促しやすくなります。顧客管理がうまくできていれば、「ターゲット層は天然成分のパーマを好むから、定期的に割引クーポンを配信し、新プランが増えたら都度情報を届けよう」と施策も効率的になります。これとプッシュ通知を組み合わせれば、さらなるリピート集客効果が見込めます。
美容室でクーポンを使う際に気をつけたいのが、割引に慣れさせないことです。毎回割引を送っていると、定価では来なくなります。
有効なのは、期間を区切って離脱層にだけ送る使い方です。3か月来ていない人への復帰クーポン、誕生月の特典といった形なら、単価を守りながら来店を促せます。
割引以外の特典も検討してみてください。トリートメントの無料アップグレード、ヘッドスパの延長などは、原価を抑えながら価値を感じてもらえます。
来店周期に合わせた配信が効く
美容室で通知がもっとも効くのは、次の来店を考え始めるタイミングです。ここを外すと、内容がよくても反応しません。
考え方としては、顧客ごとの平均来店周期から逆算します。前回から45日で来る人なら、40日目あたりに案内を送るという設計です。
システムに来店履歴があれば、周期は自動で算出できます。全員一律で「1か月後」と設定するより、個人ごとの周期に合わせるほうが精度が上がります。
周期を過ぎても来店がない人には、少し時間を空けてから復帰の案内を送ります。周期の1.5倍を目安にすると、しつこくならずに声をかけられます。
関連記事:リピーターを増やす!美容室のアプリに入れるべきおすすめ機能とは?
顧客データをリピート集客に活かす3ステップ
データを集めた後、どう使うかの手順を整理しておきます。難しい分析は不要です。
1. 顧客を3つに分ける
まず、来店回数と最終来店日で顧客を3つに分けます。新規層は、来店1〜2回の人です。ここが定着するかどうかで、その後の顧客数が決まります。
定着層は、来店3回以上で来店周期を守っている人です。売上の中心になる層で、離脱させないことが目標になります。離脱層は、来店周期を大きく過ぎている人です。放置すると戻ってこないため、優先的に声をかけます。
3つに分けたら、それぞれの人数を数えておきましょう。離脱層が多いなら再来店の施策、新規層が定着していないなら初回体験の見直しというように、打つべき手が見えてきます。
2. 分類ごとに送る内容を決める
分類ができたら、それぞれに送る内容を決めます。新規層には、2回目の来店を促す内容を送ります。初回から3〜4週間後に、次回使える特典を期限付きで届けるのが基本です。
定着層には、先行案内や特別な情報を送ります。新メニューの先行体験、予約が埋まりやすい時期の優先案内などが該当します。割引は不要です。
離脱層には、戻る理由を具体的に示す内容を送ります。「お久しぶりです」だけでは動きません。期限付きの特典や、新しく導入したメニューの案内を添えましょう。分類と内容をセットで決めておけば、毎回考え直す必要がなくなります。
3. 再来店率を数字で追う
施策の効果を測るために、再来店率を毎月記録します。計算式は次のとおりです。
再来店率(%)= 2回目以降に来店した人数 ÷ 初回来店した人数 × 100
美容室では30〜40%前後がひとつの目安とされますが、立地や客層によって変わります。他店と比べるより、自店の数値の推移を追うほうが実務では役に立ちます。
あわせて見ておきたいのが、初回から2回目に至った割合です。ここが低ければ、施術や接客そのものではなく、次回来店の案内が足りていない可能性があります。数字を毎月並べておけば、施策を打った月の変化も判断できます。
関連記事:美容室の集客方法11選|新規もリピーターも増やす実践戦略
美容室の顧客管理なら店舗アプリDX版raiten
来店促進とクーポン配信を低コストで実現
美容室の顧客管理とリピート集客をアプリで実現したいなら、「店舗アプリDX版raiten」がおすすめです。リピート来店を促す情報のプッシュ通知、時限クーポンによる集客数の向上、初心者でも使いやすい管理画面など、美容室の「痒いところに手が届く」機能を低コストで搭載できます。顧客管理で得たデータを活かしながら、再来店につながる施策を手軽に運用できるのが強みです。気になる方はぜひお問い合わせください。
顧客ごとの来店履歴が蓄積されるため、来店周期に合わせた自動配信も設定できます。一度組んでおけば、担当者が個別に確認しなくても声をかけ続けられます。
ノーコードで構築できるため、専門知識がなくても店舗側で運用を完結できるのも特徴です。導入から運用までは専任の担当者が伴走します。
関連記事:店舗アプリの導入効果とは?メリット・デメリットと成功事例を解説
まとめ
本記事では、美容室のリピート集客には顧客管理が必要であること、そのうえで自店アプリを制作してプッシュ通知を組み合わせれば、顧客管理のデータベースを最大限に活用してリピート集客ができることを解説しました。ぜひ自店アプリのプッシュ通知機能と顧客管理で得たデータを活かし、顧客の再来店につなげてみてください。美容室向けのアプリ導入について詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
あわせて、カルテに記録しておきたい項目、Excelを含めた管理方法の比較、システムの選び方と費用の目安、顧客データを活かす3ステップも取り上げました。
顧客管理は、記録することが目的ではなく、次の来店につなげるための手段です。まずは最終来店日と来店回数の2項目で顧客を3つに分け、それぞれに送る内容を決めるところから始めてみてください。
この記事を監修した人
店舗アプリ公式。累計1,000社以上の導入実績を誇る店舗アプリ構築プラットフォーム。 単なる集客に留まらず、リピーター創出による売上最大化を得意としている。
>>運営メディアトップへ