2019.09.24

来店ポイントって使ってる?キャッシュレス時代の変化。

昔から実店舗に来店してくれるお客様の囲い込みには、スタンプ制度やポイント制度などの「ロイヤルティプログラム(お客様の自店舗への愛着度を高めるためのプログラム)」が有効でした。

紙のスタンプカードから会員カードを使ったシステム管理になったりと、ロイヤルティプログラムも時代を経るにつれて進化を重ねてきました。そして最近ではキャッシュレス化の浸透などに伴い、スマホアプリへポイント付与する手法も導入されるようになってきました。

政府がキャッシュレスを推進する制作を進めていることからも、今後店舗ではアプリとポイント制度を組み合わせてどうお客様を囲い込むかが重要になってきます。

今回はポイント制度の中でも来店ポイントを中心に、そしてその変化や付与方法、実際にポイント制度を上手く活用しているアプリの事例までご紹介していきます。

「来店ポイントの仕組みをしっかり理解しておきたい」、「来店ポイントにはどのような付与方法があり、どのような手法を取ればお客様の囲い込みが成功するのか知りたい」という方はぜひご覧ください。

 

 

来店ポイントとは?特徴とメリットを解説

 

来店ポイントとは、文字通り来店するだけで貯まるポイントのことです。

来店ポイント施策を取ると、次のようなメリットがあります。

 

来店機会がなかったお客様などに来店のきっかけを作れる


一度来店されても他店舗に通うなどするうちに自店舗のことを忘れられてしまい、再来店につながらないお客様もたくさんいらっしゃいます。また来店したくてもお客様が「雨で外に行きたくない・・・」などの理由で、来店チャンスを失ってしまう可能性もあります。

来店だけでポイントを貯められるようにすれば、「特に用事はないけど、来店だけでポイントが貯まるから行ってみるか」など、再来店機会がなかったお客様にきっかけを作れます。これは雨などでなかなか外に行くモチベーションが上がらないお客様にも有効な施策です(ある大手コンビニチェーンでは、来店ポイントや1日限定クーポンなどを組み合わせて、雨の日の来店を促す施策を取っているところもあります)。

このように来店ポイントを導入すると、今まで取りこぼしていたお客様を囲い込んだり、来店のチャンスを作って効率よく集客ができるようになります。

 

ゲーム感覚でポイントを貯められるので、お客様の来店意欲を刺激しやすい


ゲームの要素を他のものに取り入れることを「ゲーミフィケーション」と呼びます。そしてゲーミフィケーションは、店舗のマーケティング施策とも相性がよいのが特徴です。

例えば自店舗アプリの中にポイントが貯まるミニゲームを用意すれば、お客様はゲーム感覚でポイントを貯められるので、自然とアプリ起動回数も増え、集客のチャンスも増えます。同じように、来店だけでポイントが貯まるようにすれば、「次はいつ貯めようか」などスタンプラリー感覚でお客様の意欲を刺激し、能動的に再来店を促せるようになります。

このように来店ポイントはゲーム感覚でポイントを貯められるので、お客様の来店意欲を刺激しやすいのがメリットです。

 

自店舗アプリとの組み合わせでさらに有効な施策が取れる


来店ポイントの仕組みを一番活かせるのは、アプリと言っても過言ではないでしょう。
そして、自店舗アプリを制作して来店ポイントと組み合わせると、さらに有効な施策が取れるようになります。

例えば、まずは来店ポイントでお客様の再来店を促すとともに購買意欲を上げるためにクーポンを配布。
さらにお買い物時に追加でポイントが貯まるようにすれば、来店機会を無駄にせずお客様に確実にお買い物してもらえます。この一連の流れを、自店舗アプリならば一つでまかなえます。

このように自店舗アプリと来店ポイントを組み合わせれば、さらに効果的な集客が可能になります。

 

 

ポイント制度から見る、来店ポイントの変化について

 

来店ポイントの歴史は、ポイント制度の歴史とも言い換えられます。

 

従来のポイント制度


昔のポイント制度は来店時やお買い物時などに紙にスタンプを押して対応していました。日本では1958年に共通スタンプサービスである「グリーンスタンプ」が登場し、徐々に広まっていきました。昔ながらの紙のスタンプカードが、未だに処分されずに自宅に残っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そして紙のスタンプカードは、ポイントカード(会員証)へと変化を遂げました。

日本で会員証を最初に導入したのは、大手家電量販店の「ヨドバシカメラ」と言われています。バーコードを読み取ることでポイントを管理できるポイントシステムを構築し、お客様へポイントカードを配布しました。これをきっかけに、大手チェーンを中心にポイントカードを使ったポイント制度が広まっていきました。

 

最近のポイント制度事情


現在では、ポイントカードからさらに進化したアプリ会員証(アプリポイントカード)も登場しています。

従来のスタンプカードやポイントカードのデメリットとして、「財布の中でかさばって使いにくい」というのがありました。日本人は財布の中にたくさんカードを貯めこむ性質があり、その分肝心のスタンプカードやポイントカードが取り出しにくいという問題が発生しました。

さらにスタンプカードはポイントカードは、通知を送れません。例えば店舗側が「そろそろお客様に来店してポイントを貯めてほしい」と思っても、お客様がスタンプカードやポイントカードの存在を覚えていないと使われずに財布に埋もれたままになってしまいます。

アプリ会員証はアプリとしてスマホにインストールするだけで使うことができ、デジタル化されているので当然かさばりません。普段お客様が所持しているスマホを使うだけでポイントが貯まります。

さらにアプリ会員証だとお客様に来店してほしいタイミングで、プッシュ通知を送信して集客を図れます。

このようにアプリ会員証には、従来のスタンプカードやポイントカードにはない大きなメリットがあります。

 

2019年10月1日から政府がキャッシュレス・消費者還元事業を開始したりと、現在日本でもキャッシュレスがますます浸透しそうな動きが起こっています。実際大手クレジットカード会社「JCB」の調査によると、最低でも週1回キャッシュレス決済を利用しているという方が半分以上で、キャッシュレス利用に対する抵抗は少しずつではありますが薄まっているように感じます。

キャッシュレスブームの日づけ役とも言えるのが、「PayPay」などのQRコード決済サービスの登場です。大々的なキャンペーンでユーザー数を一気に増やしたQRコード決済サービスは、今後もシェアを拡大していくことでしょう。そして将来的にはお客様もスマホアプリ経由で決済を行う機会が増えていくはずです。

このようにアプリ経由でキャッシュレス決済を行うユーザーが増える可能性が高い状況で、店舗側もアプリをベースにしたポイント集客施策立案が求められています。

アプリをベースに来店ポイントなどを付与すればお客様の利便性も高まりますし、何よりも「アプリで何でもできるのが当たり前」だと思っているお客様を、確実に集客へつなげられます。

 

 

アプリを使った来店ポイントの配布方法について

 

ここまでで、アプリ会員証を使って集客を行うメリットは十分伝わったと思います。そこでここからは、実際に来店ポイントを配布するにはどのような方法があるのか、いっしょに見ていきましょう。

 

ビーコン


ビーコン(beacon)とは、店舗に備え付ける情報発信機器です。来店してくれたお客様のスマホと「Bluetooth」で自動通信し、来店を検知します。そして来店を検知すると同時に来店ポイントを付与します。

ビーコンは短距離にしか届かない代わりに、ピンポイントにお客様のスマホを検知できます。ですから来店したお客様を確実に検知し、来店ポイントを配布できます。また他の来店ポイント配布方法に比べて、消費電力が少なくて済むというのもメリットです。

また商業施設の場合は1階の食品コーナーに1階用のビーコン、2階のおもちゃコーナーに2階用のビーコンを置けば、それぞれ1階と2階にいるお客様に、別々のポイントやクーポンを配布して購買意欲を向上させる、といった使い方も可能です。

ただしビーコンには弱点もあります。

Bluetoothを切っているお客様とはそもそも接続ができないので、来店を検知してポイント配布ができません。ワイヤレス機器の普及で次第にBluetoothを常時ONにしている方も増えてはいますが、そうではないお客様もたくさんいらっしゃいます。

来店ポイントをビーコン経由で配布するときは、アプリや店頭でBluetoothを前もってONにしてもらえるよう呼びかける必要がありそうです。

 

QRコード


アプリ会員証を起動してもらい、そのカメラ機能を使ってQRコードを読み取ってもらうことで来店ポイントを配布するというのも手です。ビーコンやwifiといった設備を用意する必要なく、QRコード提示用のポップなどを提示して簡単に来店ポイントを付与できるように準備できるなどのメリットがあります。

ただしこの方法だとお客様が自分でQRコード読み取り機能をアプリから呼び出して、QRコードを撮影する手間はかかります。自動でスマホを検知して来店ポイント付与を行い、お客様の気を引きたい場合はビーコンやwifiなどの方が向いています。

 

wifi


wifi設備を用意し、アクセスポイント経由でお客様に来店ポイントを付与する方法もあります。wifiの電波はビーコンの電波よりも遠距離に届きます。ですから来店していない状態でも、店舗近隣にお客様がいる場合にポイントを付与したり、クーポンを付与したりして来店を促進できるメリットがあります。

ただしビーコンのように、きっちり来店してからポイントを付与するという状況を作りにくいのがデメリットです。また悪意のある人間がwifiの電波から不正にデータを読み取り被害が発生する可能性もあるので、セキュリティには気をつけなくてはいけません。

 

GPS


「GPS(地球外にある衛星からデータを受信し、スマホを持っているユーザーの位置情報を割り出すシステム)」を使って、来店ポイントを付与する方法もよく利用されています。衛星の電波が届く場所であればどこでもユーザーの位置を検知できるので、ユーザーの行動パターンを記録したり、「お店に近づくごとに違う内容のセール情報やクーポンを配布する」といった施策も可能です。

半面ピンポイントという点では難があり、天候など周囲の状況によっては数mほど位置情報に誤差が発生する場合もあります。またスマホの電力消費が増えるなどのデメリットもあります。

 

 

来店ポイントを活用しているアプリ事例

 

ここからは、来店ポイントを活用して集客を行っている店舗アプリの事例を3つご紹介していきます。

 

MUJI passport


雑貨や食品などを販売している「無印良品」では、「MUJI passport」というアプリを公開しています。

MUJI passport では指定のアクションを行うと、「MUJIマイル」や「MUJIショッピングポイント」などがプレゼントされ、ユーザーは無印良品でお得にお買い物が楽しめます。お店のチェックインではMUJIマイルが来店ポイントとして貯まります。MUJIマイルは貯めるとMUJIショッピングポイントに交換できるので、お客様も積極的に貯めてくれます。

さらに「無印良品ネットストア」で貯めたMUJIマイルとも合算できるので、お客様はオンラインでも楽しくお買い物できます。あなたの店舗でも自店舗アプリで来店ポイントやお買い物時などにポイントが貯まるようにして、ネットショッピングでも使えるようにすれば、ポイントを貯めたいお客様が来店してくれる可能性が高まります。

 

POCKET PARCO


ファッションを中心にさまざまなものを取り扱う商業施設大手「パルコ」では、「POCKET PARCO」という店舗アプリを公開しています。

POCKET PARCOでは指定された方法でコインが貯まり、一定数貯めると500円分のお買い物券がプレゼントされます。全国のパルコでwifi接続経由を行ってチェックインすることでもポイントが貯まります。他にもパルコ内を歩けば歩くほどコインが貯まったりと、パルコ内でのお買い物が楽しくなるような仕組みが多数搭載されています。

あなたの店舗でも自店舗アプリに来店ポイントを始めとしたさまざまなポイントが貯まるようにすれば、お客様の購買意欲を引き上げられます。

 

ココカラファイン-ドラッグストアのクーポンやアプリポイント


大手ドラッグストアチェーン「ココカラファイン」では、「ココカラファイン-ドラッグストアのクーポンやアプリポイント」というアプリを公開しています。

スクラッチで遊びながらポイントを貯められるなど、ユニークな機能が搭載されているのが特徴です。また各ココカラファイン店舗にチェックインすると、スクラッチが1枚もらえます。他にもプッシュ通知でお得なクーポンが届くなど、お客様の興味を引くような工夫がされています。

あなたの店舗でも自店舗アプリにスクラッチのようなミニゲームを搭載しながら、来店ポイントなど他施策と組み合わせれば高い集客効果を狙えます。

 

 

まとめ

 

今回は来店ポイントとは何か、その歴史上の変化や付与方法、そして実際の活用事例もご紹介してきました。

来店ポイントを活用するとお客様の再来店のきっかけを作り、効率よく集客したりと、さまざまなメリットが得られます。また来店ポイントだけでなくお買い物時のポイントやプッシュ通知でのクーポン配布など、自店舗アプリを使って他施策を組み合わせれば、さらに効果的な集客が可能になります。

弊社アプリ制作サービス「店舗アプリ」では、来店ポイントの付与を始めとしたさまざまな機能を搭載したアプリをリーズナブルに制作可能です。この記事で来店ポイントなど、アプリに関係する施策が気になった方はぜひ弊社に下記リンクからお問い合わせください。

店舗アプリお問い合わせURL:https://tenpoapp.com/inquiry-apps/

 

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