アプリ内広告の種類と特徴|スマホアプリに広告をつける方法と収益化のコツを解説
業種全般
スマートフォンアプリの収益化において、アプリ内広告は最も広く採用されている手法の1つです。アプリを無料で提供しながらも、広告表示を通じて安定した収益を得ることができるため、ゲームアプリだけでなく店舗アプリやツールアプリでも活用が広がっています。
しかし、アプリ内広告にはバナー広告やネイティブ広告、動画広告などさまざまな種類があり、それぞれ特徴や適した用途が異なります。広告の種類や配置を間違えるとユーザー体験を損ない、かえってアプリの評価を下げてしまうリスクもあります。
本記事では、アプリ内広告の種類と特徴を詳しく解説するとともに、アプリに広告をつける方法や収益を上げるコツまでをわかりやすくご紹介します。
アプリ内広告とは
アプリ内に広告枠を設けて収益を得る仕組み
アプリ内広告とは、スマートフォンアプリの画面内に広告枠を設置し、そこに表示される広告の閲覧やクリック、動画視聴などに応じて収益を得る仕組みのことです。広告主が支払う広告費の一部が、広告プラットフォーム(AdMobなど)を通じてアプリ開発者に分配される仕組みになっています。
アプリ内広告の最大のメリットは、アプリ自体を無料で提供しながらも収益を確保できる点にあります。ユーザーはアプリを無料でダウンロード・利用でき、開発者は広告表示による収入でアプリの運営費用を賄えるという、双方にメリットのあるモデルです。
店舗アプリでも広告収益を得ることは可能
店舗アプリというと集客やリピーター施策が主な目的と思われがちですが、アプリのユーザー数が一定以上に成長すれば、アプリ内広告による収益化も視野に入ります。特に自店舗のアプリジャンルに関連した広告を掲載する場合、ユーザーにとっても有益な情報となるため目障りに思われにくく、集客と収益化を両立できる可能性があります。
また、スポンサー企業と直接契約して広告を掲載するスポンサー広告であれば、広告プラットフォームを経由するよりも高い収益を得られる場合もあります。
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アプリ内広告の種類と特徴
バナー広告(インライン・オーバーレイ・インタースティシャル)
バナー広告は、アプリ内広告の中で最もポピュラーな形式です。静止画をアプリの画面内に表示し、ユーザーのクリック(タップ)によるコンバージョンを狙います。バナー広告にはいくつかの掲載方法があり、アプリのコンテンツの一部に広告を埋め込む「インライン」、画面の下部などに固定表示される「オーバーレイ」、画面遷移の間に全画面で表示される「インタースティシャル」が代表的です。
インラインはユーザーの操作を大きく妨げないため導入しやすい反面、1回あたりの収益単価は低めです。オーバーレイは常にユーザーの視界に入るため注意喚起率が高く、自店舗のジャンルに関連した広告を掲載すれば効果的です。インタースティシャルは全画面で表示されるためインパクトが大きく報酬額も高い傾向にありますが、使いすぎるとユーザーに煩わしく思われてアプリからの離脱率が上がるリスクがあります。
バナー広告を活用する際は、表示サイズ(レクタングル、レスポンシブなど)と掲載方法(インライン・オーバーレイ・インタースティシャル)を組み合わせて、ユーザー体験と収益性のバランスが取れる配置を見つけることが重要です。
ネイティブ広告(インフィード・レコメンドウィジェット)
ネイティブ広告は、アプリのコンテンツに自然に溶け込むようなデザインで表示される広告形式です。バナー広告ではコンテンツと広告の違いが一目で分かるため違和感を覚えるユーザーもいますが、ネイティブ広告はコンテンツのレイアウトに合わせてデザインされるため、ユーザーの離脱率を下げながら広告を配信できるメリットがあります。
代表的な種類としては、ニュースアプリの記事一覧やSNSのタイムライン投稿の間に広告を挟む「インフィードタイプ」と、過去の閲覧履歴などからユーザーの興味に合った広告を自動的に表示する「レコメンドウィジェットタイプ」があります。インフィードタイプは他の投稿に紛れる形で表示されるためクリック率を確保しやすく、レコメンドウィジェットタイプはコンテンツを読み終えたタイミングで関連性の高い広告を表示するため、消費者心理を突いた効果的な訴求が可能です。
ただし、ネイティブ広告は広告であることが分かりにくい設計にすると法規制に抵触する可能性があるため、「広告」「PR」などの表記を必ず明示する必要があります。
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動画広告(インストリーム・アウトストリーム・リワード)
動画広告は、静止画のバナー広告と比べてユーザーの興味を引きやすく、コンバージョン率が高い傾向にある広告形式です。動画コンテンツの再生前後や途中に挟む「インストリームタイプ」と、動画コンテンツ以外の場所(記事の途中やフィードなど)に動画広告を表示する「アウトストリームタイプ」に分かれます。
特にゲームアプリなどで広く採用されているのが「リワード広告(動画リワード)」です。これはユーザーが自発的に広告動画を視聴することで、アプリ内のアイテムやポイントなどの報酬を受け取れる仕組みです。ユーザー自身が「見る」「見ない」を選べるため、ユーザー体験を損なわず、動画の完了率も高くなります。広告主にとっても確実に動画を最後まで視聴してもらえるため広告効果が高く、結果として広告単価も高い傾向にあります。
スポンサー広告(純広告)
スポンサー広告は、広告プラットフォームを経由せず、特定の企業と直接契約して広告を掲載する形式です。従来のインターネット広告における「純広告」に近い手法であり、契約した企業の広告だけをアプリ内の指定枠に独占的に表示します。
スポンサー広告の最大のメリットは、広告の配信料や報酬発生のタイミング、掲載方法などを自由に設定できる点です。広告プラットフォーム経由の広告は表示1回あたりの単価が低くなりがちですが、スポンサー広告であれば月額固定料金や成果報酬型など、双方にとって有利な条件を交渉で決められます。また、広告主とアプリのユーザー層が合致していれば、ユーザーにとっても有益な情報として受け入れられやすく、アプリの使い勝手を損なわずに収益化できる点も強みです。
ただし、スポンサー企業を見つけること自体が難しい点がデメリットです。アプリのユーザー数がある程度のボリュームに達していること、広告主のターゲット層とアプリユーザーが合致していること、そしてアプリ自体に企業が魅力を感じていることなど、複数の条件が揃わないと契約に至りません。
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アプリに広告をつける方法
AdMobなどの広告プラットフォームを利用する
アプリに広告をつける最も一般的な方法は、Googleが提供するAdMobなどの広告プラットフォームを利用することです。AdMobのSDK(開発キット)をアプリに組み込み、管理画面で広告ユニットを作成して配置するだけで、バナー広告・インタースティシャル広告・リワード広告・ネイティブ広告のいずれも表示を開始できます。Googleアドセンスと同様のクリック広告収益型のサービスであり、実装の難易度も比較的低いため初心者にも導入しやすいプラットフォームです。
AdMob以外にも、Meta Audience Network、Unity Ads、AppLovinなどさまざまなプラットフォームがあります。複数のプラットフォームを併用して広告の充填率を上げる「メディエーション」という手法を使えば、広告が表示されない空白時間を減らし、収益を最大化することも可能です。どのプラットフォームもiOS・Android両方に対応しているため、両方のストアでアプリを配信している場合でも問題なく導入できます。
スポンサー企業と直接契約する
広告プラットフォームを経由せず、スポンサー企業と直接契約して広告を掲載する方法もあります。この場合は自分で営業活動を行い、広告を掲載してくれる企業を見つける必要がありますが、中間マージンが発生しないため高い収益率が期待できます。自店舗のアプリが飲食ジャンルであれば食品メーカーや飲料メーカー、美容ジャンルであればコスメメーカーなど、ユーザー層と合致する企業にアプローチすると契約に至りやすくなります。
スポンサー広告では広告主との密接な連携が可能なため、たとえばアプリのデザインに合わせた広告クリエイティブを制作してもらったり、アプリユーザー限定のキャンペーンを共同で実施したりといった、プラットフォーム広告では実現しにくい施策も展開できます。
アプリ内広告で収益を上げるコツ
ユーザー体験を損なわない広告配置にする
アプリ内広告で収益を上げる際に最も重要なのは、ユーザー体験を損なわない広告配置を心がけることです。広告を貼りすぎたり、操作の邪魔になる場所に配置したりすると、ユーザーがアプリの使用自体を敬遠し、アンインストールにつながる可能性があります。
インタースティシャル広告は報酬額が高い反面、表示頻度が多すぎると逆効果になるため、1セッションに1〜2回程度に抑えるのが目安です。バナー広告は操作に支障のない画面端に配置し、リワード広告はユーザーが自発的に視聴を選択できるタイミングで提供しましょう。
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アプリのジャンルやユーザー層に合った広告を選ぶ
アプリのジャンルやターゲットユーザーの属性に合った広告を選ぶことで、広告のクリック率やコンバージョン率が向上し、結果として収益も伸びます。たとえば飲食店のアプリであれば食品関連の広告、アパレルのアプリであればファッション関連の広告を表示することで、ユーザーにとっても有益な情報となり目障りに思われにくくなります。
広告プラットフォームではターゲティング設定によってユーザーの興味関心に合った広告が自動的に配信される仕組みになっていますが、配信カテゴリの除外設定なども活用して、自店舗のアプリに合わない広告が表示されないよう調整しましょう。
広告の表示頻度と配置場所を定期的に検証する
アプリ内広告の収益を最大化するためには、広告の表示頻度と配置場所を定期的に検証して最適化していく必要があります。広告プラットフォームの管理画面では、広告の表示回数、クリック率、収益額などのデータを確認できるため、どの広告タイプが最も効果的か、どの配置場所が最も収益を生んでいるかをデータに基づいて判断しましょう。
またアプリストアでの評価やユーザーレビューも定期的に確認し、広告に関する不満の声が出ていないかをチェックすることも大切です。短期的な収益よりも、長期的にユーザーに使い続けてもらえるアプリを維持することが、結果として広告収益の最大化にもつながります。
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まとめ
アプリ内広告にはバナー広告、ネイティブ広告、動画広告、スポンサー広告といったさまざまな種類があり、それぞれに特徴や向いている用途が異なります。アプリに広告をつけるにはAdMobなどの広告プラットフォームを利用するのが一般的ですが、ユーザー数が十分にあればスポンサー企業との直接契約も有力な選択肢です。
いずれの方法でも、ユーザー体験を損なわない広告配置を心がけ、アプリのジャンルやユーザー層に合った広告を選び、表示頻度や配置場所を定期的に検証していくことが収益最大化のカギです。アプリ内広告の種類と特徴を理解したうえで、自社のアプリに最適な組み合わせを見つけてみてください。
この記事を監修した人
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