入れた方がいいお店アプリは?店舗アプリの成功事例と人気機能ランキングを解説
業種全般
店舗がアプリを使うマーケティング手法は、今やすっかり一般的になりました。大手店舗では当たり前のようにアプリを使った集客が行われ、中小規模の店舗でもアプリプラットフォームを活用して自前のアプリを用意するケースが増えています。
総務省の「令和6年通信利用動向調査」によれば、スマートフォンの世帯保有率は90.5%に達しています。スマホが生活インフラとなった現在、店舗アプリは顧客との最も身近な接点として重要性を増しています。マクドナルドやユニクロ、スターバックスといった大手企業はいち早くアプリを活用したマーケティングに取り組み、集客やリピーター育成で大きな成果を上げてきました。こうした成功事例から学べるポイントは、中小規模の店舗にとっても多くのヒントを与えてくれます。「入れた方がいいお店アプリ」を見極めるうえで、各社がどの機能をどう活用しているかを知ることは非常に有益です。
本記事では、店舗アプリの成功事例を、マクドナルド・吉野家・びっくりドンキー・ユニクロ・スシローなど大手企業の活用方法とともに、プッシュ通知・クーポン・モバイルオーダー・会員ランク・スタンプ・予約・ポイント・会員証といった人気機能をランキング順に解説します。各企業がどのように機能を活用して成功しているかを把握すれば、自店のアプリマーケティングにも活かせるはずです。
店舗アプリで人気の機能ランキングと成功事例
機能を組み合わせて集客効果を高められる
店舗アプリには、プッシュ通知やクーポン、モバイルオーダー、会員ランク、スタンプ、予約、ポイント、会員証といった人気機能があります。これらはそれぞれ単独でも効果を発揮しますが、組み合わせて活用することで集客力やリピーター育成への効果がさらに高まります。ここからは、人気の8機能をランキング順に、大手企業の活用事例とともに紹介します。自店にどの機能が向いているかを見極める参考にしてください。
たとえば、プッシュ通知でクーポンを配信し、そのクーポンをモバイルオーダーで利用してもらい、購入金額に応じてポイントを付与し、ポイントの蓄積で会員ランクが上がるという流れを設計すれば、来店から購入、リピートまでの一連の導線をアプリ内で完結させることができます。大手企業の成功事例に共通しているのは、こうした複数機能の連動設計が緻密に行われている点です。スターバックスの「Star」とモバイルオーダーの連動、マクドナルドのクーポン×モバイルオーダー×楽天/dポイントの一体化、吉野家の「吉野家プリカ」×「魁!!吉野家塾」のランク連携などは、機能の掛け合わせで相乗効果を生み出している好例です。
関連記事:店舗アプリの導入効果とは?メリット・デメリットと成功事例を解説
第1位:プッシュ通知
見逃しを防ぎ開封率を高められる機能
プッシュ通知はアプリの代表的な機能で、店舗側はメッセージの見逃しを防いで開封率を上げられ、ユーザー側はお得な情報を見逃さず確認できます。スマホのネイティブ機能の1つで、音や光、ポップアップなどで目立つ通知を送れる点が大きな特徴です。
マクドナルドではクーポンをプッシュ通知に乗せて配信し、公式アプリの高いダウンロード数を活かして到達率の最大化を実現しています。ユニクロはお得な情報だけでなくアンケートや座談会の告知にもプッシュ通知を活用し、ECと実店舗の両方への送客に効果を発揮しています。ケンタッキーフライドチキンは「チキンマイル」の付与情報を都度配信してリピート来店を促進し、スターバックスジャパンは「モバイルオーダー&ペイ」の商品完成通知を自動配信して、ユーザー体験の向上と店舗オペレーションの効率化を同時に実現しています。
プッシュ通知で成果を出すためには、配信のタイミングと頻度の管理が欠かせません。毎日配信すると通知をオフにされるリスクが高まる一方、月に1回では存在を忘れられてしまいます。週2〜3回程度を目安に、ユーザーにとって価値のある情報だけを厳選して配信するのが開封率を維持するコツです。セグメント配信(属性や来店履歴に応じた配信先の絞り込み)を活用すれば、全ユーザーに一律に送るよりも高い反応率が得られます。大手企業の事例では、時間帯別の開封率を分析して最適な配信タイミングを割り出したり、ユーザーの最終来店日からの経過日数に応じて配信内容を自動で切り替えたりする運用も行われています。
関連記事:プッシュ通知の効果とデメリット|逆効果になるNG例と許諾率を上げるコツを解説
第2位:クーポン
低コストで配布でき利用率も高められる
アプリでクーポンを配信すると、店舗側はさまざまなクーポンを低コストで配布でき利用率も上げられ、ユーザー側はプッシュ通知で配布に気づけてリマインダーで使い忘れも防げます。インセンティブとして割引を提示できる代表的な集客手法として、多くの店舗で活用されています。
マクドナルドはチラシからアプリ配信にシフトし、モバイルオーダーでの自動適用も実現しています。ユニクロは初回インストールクーポンやゲームで当たるクーポンなど、アクション別に配布を分けています。びっくりドンキーは「飲食代5%OFF」クーポンを不定期配信し、端末変更時のアカウント引き継ぎにも対応しています。すかいらーくはグループ全ブランドのクーポンを1つのアプリで管理でき、丸亀製麺はレシート読み取りでクーポンが当たる仕組みを採用。松屋フーズは「雨の日クーポン」など天候連動の工夫で来客数の安定化を図っています。
クーポン施策で重要なのは、割引率や特典内容を顧客セグメントごとに出し分けることです。たとえば新規顧客には「初回限定○%OFF」、リピーターには「スタンプカードと連動したコンプリート特典」、休眠顧客には「再来店でボーナスポイント」というように、顧客の状態に合わせてクーポンの内容と配信タイミングを設計することで、集客効果を最大化できます。大手企業では利用データを分析し、曜日・時間帯・天候に応じた動的なクーポン配信で来客数の平準化にも成功しています。
関連記事:デジタルクーポンとは?種類・紙との違い・アプリで配信するメリットや活用のコツを解説
第3位:オンライン決済・モバイルオーダー
支払いと注文をスムーズにする機能
オンライン決済はキャッシュレス需要の高まりとともに注目される機能で、店舗側は注文処理がスムーズになり、ユーザー側は支払いの手間がなくなります。マクドナルドの3ステップ注文、スターバックスの「モバイルオーダー&ペイ」、すき家の一気通貫型モバイルオーダーなど、各社が独自の工夫で利便性を追求しています。ミスタードーナツ、モスバーガー、吉野家、なか卯、松屋フーズ、ほっかほっか亭、ほっともっとなどでもアプリ内決済・注文が導入されており、利用シーンに応じた多様な受取方法の提供がユーザー満足度を高めています。
関連記事:レジ不要&人手不足解消!モバイルオーダーアプリが変える新しい接客スタイル
モバイルオーダーは人手不足が深刻な飲食業界において、注文対応の省人化と顧客の待ち時間削減を同時に実現できるため、今後さらに導入が加速すると予想されます。中小規模の店舗でも、テイクアウト需要の取り込みやピーク時のオペレーション効率化を目的に、モバイルオーダー機能を段階的に導入するケースが増えており、注目度の高い機能です。
第4位:アプリ会員ランク
ロイヤリティを高めリピートを促す機能
アプリ会員ランクはリピーター創出に有効な機能で、店舗側はユーザーのロイヤリティを高めて集客につなげられます。ケンタッキーの「チキンマイル」、ユナイテッドアローズのポイント連動ランク、無印良品の「MUJIマイル」、スターバックスの「Star」制度、31アイスクリームの「アイスマイル」、吉野家の「魁!!吉野家塾」、餃子の王将の「ぎょうざ倶楽部」、来来亭の杯数ランク、いきなりステーキの「肉マイレージ」など、各社がブランドの個性を反映したユニークなランク制度を展開しています。
会員ランク制度で成功している企業に共通しているのは、ランクアップの条件が分かりやすく、特典に魅力があり、維持条件で継続来店を促している点です。ランク制度はユーザーの「次を目指したい」という心理を刺激するゲーミフィケーションの一種であり、段階ごとに明確な特典差をつけることが、リピーター育成の鍵になります。中小規模の店舗でも、3〜5段階のシンプルなランク構成で十分に効果を発揮できます。ランク名をブランドの世界観に合わせたオリジナルのものにすれば、吉野家の「魁!!吉野家塾」やいきなりステーキの「肉マイレージ」のように、ユーザーの記憶に残りやすくなります。
関連記事:会員ランクの成功事例5選|リピート率を高める特典設計とランクアップの仕組み
第5位:スタンプ
来店ごとに貯めてリピートを促す機能
スタンプ機能は、来店や購入のたびにスタンプを付与してリピート促進につなげる施策です。びっくりドンキーはGPS連携のスタンプ付与、餃子の王将はアプリ内スタンプカード、丸源ラーメンは10個ごとの特典交換、バーガーキングはモバイルオーダーとスタンプの連動など、各社が不正防止と利便性を両立した仕組みを導入しています。
関連記事:スタンプカードアプリのメリットとは?集客を最大化する導入のコツを解説
スタンプ機能はポイント制度と異なり、金額に関係なく来店回数や購入回数に応じて付与される点が特徴です。少額の買い物でもスタンプが貯まるため、客単価の低い業態でも来店頻度を高める効果が期待でき、リピーターの定着に貢献します。
第6位:予約
待ち時間をなくし来店をスムーズにする機能
事前予約機能は、店舗側はユーザーを待たせず効率的に案内でき、ユーザー側は待ち時間がなくなります。スシローは来店日時指定の事前予約やネットオーダーに対応しており、週末や繁忙時間帯の混雑緩和と仕込み量の最適化にもつながっています。ビッグボーイでは順番待ち状況のリアルタイム表示と事前予約機能を搭載しています。
第7位:ポイント
失効通知もできるリピート促進機能
ポイント制度は、来店・購入に応じてポイントを付与しリピートを促す施策です。マクドナルドは楽天・dポイントの2種類に対応、ニトリはアプリ提示でポイント2倍、ケンタッキーはPontaポイント連携、スシローは「まいどポイント」、31アイスクリームは来店ポイント、デニーズは「ぷに」、COCO’Sは「BSCカード」など、外部ポイントとの連携から独自ポイントまで多様なパターンが存在します。
第8位:会員証
持ち運び不要で気軽に提示できる機能
会員証はポイント制度と組み合わせられることが多い機能です。ユニクロは「ユニクロペイ」と連携、マクドナルドはパーソナライズクーポンを会員登録者に配信、ニトリはアプリ移行でポイント倍率アップ、カインズは商品在庫の取り置き対応、デニーズは7iD連携、来来亭は電話番号でも登録可能、シャトレーゼは「カシポカード」のデジタル化、ドトールはバリューカードアプリ、中央コンタクトはレンズ切れ通知連携、コロッケ倶楽部はメンバーズカードのアプリ管理など、業種特性に合わせた独自のサービスを会員証機能と組み合わせているのが特徴です。
関連記事:アプリ会員とは?会員証アプリおすすめ15選と導入メリット・注意点を解説
中小規模の店舗がアプリで成果を出すためのポイント
大手企業の事例は参考になりますが、中小規模の店舗がそのまま真似をするのは現実的ではありません。限られた予算と人員の中でアプリを活用して成果を出すには、以下の3つのポイントを意識することが重要です。
まずは3機能に絞って始める
8つの人気機能をすべて一度に導入する必要はありません。まずはプッシュ通知・クーポン・ポイント(または会員証)の3機能から始め、運用が安定してからモバイルオーダーやスタンプ、会員ランクなどの機能を段階的に追加していくのがおすすめです。機能を増やしすぎると運用負荷が高まり、どの機能も中途半端になるリスクがあります。
アプリプラットフォームを使えば、これらの機能はあらかじめパッケージ化されているため、機能のオン・オフを管理画面から切り替えるだけで段階的な導入が可能です。最初はシンプルな構成でリリースし、ユーザーの反応を見ながら必要な機能を追加していくアプローチが、運用負荷とコストの両面から最も効率的です。本記事で紹介した大手企業の事例も、最初からすべての機能を搭載していたわけではなく、アプリのバージョンアップとともに機能を拡張してきた経緯があります。
データを活用して施策を改善する
アプリの最大の強みは、施策の効果を数値で把握できる点です。クーポンの利用率、プッシュ通知の開封率、来店頻度の変化といったデータをダッシュボードで定期的に確認し、反応のよい施策を強化・反応の薄い施策を見直すサイクルを回しましょう。紙のチラシやDMでは把握しにくかった「どの施策がどの程度売上に貢献しているか」を可視化できるのが、アプリ導入の本質的な価値です。大手企業がアプリで成功しているのは、機能の多さではなく、データに基づいて施策を改善し続けている点にあります。
店頭での声かけでダウンロードを促進する
アプリを用意しても、ダウンロードしてもらえなければ効果は発揮されません。レジ横やテーブルにQRコードを設置し、「今ダウンロードするとクーポンがもらえます」という声かけを徹底することが、ダウンロード数を増やすもっとも効果的な方法です。初回特典の魅力がダウンロード率を大きく左右するため、特典内容にはこだわりましょう。マクドナルドやユニクロの事例でも分かるように、初回特典はその後の継続利用の起点になる重要な施策です。POPのデザインやスタッフのトークスクリプトも事前に準備しておくと、店頭での案内がスムーズになります。
関連記事:来店促進キャンペーンのアイデア10選|事例とアプリ活用のコツを解説
店舗アプリの導入なら店舗アプリDX版raiten
人気機能をまとめて搭載できる
本記事で紹介したプッシュ通知やクーポン、モバイルオーダー、会員ランク、スタンプ、予約、ポイント、会員証といった人気機能を自店でまとめて使いたいなら、「店舗アプリDX版raiten」がおすすめです。さまざまな機能を組み合わせて搭載でき、初心者でもオリジナルのデザインアプリを作成できる点が強みです。各社の事例を参考に必要な機能を選び、自店のアプリで集客やリピーター育成を進められます。気になる方はぜひお問い合わせください。
まとめ
本記事では、店舗アプリの成功事例を、マクドナルド・吉野家・びっくりドンキー・ユニクロ・スシローなど大手企業の活用方法とともに、人気機能ランキング形式で紹介しました。プッシュ通知やクーポン、モバイルオーダー、会員ランク、スタンプ、予約、ポイント、会員証といった機能は単独でも効果を発揮しますが、組み合わせることで集客力やリピーター育成への効果がさらに高まります。
大手企業の事例から学べる共通のポイントは、機能の連動設計とデータに基づいた改善の継続にあります。中小規模の店舗でも、まずはプッシュ通知・クーポン・ポイントの3機能に絞って導入し、利用データを見ながら段階的に拡張していくアプローチであれば、コストを抑えつつ着実に成果を積み上げることができます。アプリプラットフォームを活用すれば、プログラミング不要で本記事で紹介した人気機能の多くを低コストで搭載できる環境が整っていますので、ぜひ検討してみてください。
アプリではさまざまな機能を提供できる分、事前のニーズ調査と機能の選定が重要です。各事例を参考に活用方法を編み出し、自店のアプリに取り入れてみましょう。アプリ導入について詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事を監修した人
店舗アプリ公式。累計1,000社以上の導入実績を誇る店舗アプリ構築プラットフォーム。 単なる集客に留まらず、リピーター創出による売上最大化を得意としている。
>>運営メディアトップへ