アプリクーポンの集客効果と仕組み|種類・配布方法、導入のメリットや運用テクニック・注意点を解説

業種全般
公開日:2023.12.15 更新日:2026.09.18
アプリクーポンで集客力UP!運用時の注意点やテクニックも解説v

現在ではアプリ経由でデジタルクーポンを配布する方法が一般的になりつつあります。アプリクーポンはコスト削減や利用率アップなどに効果のあるクーポンです。ただしアプリクーポンにもデメリットはあるので、上手くメリットが活かせるような施策を行うべきではあります。

そこで今回はアプリクーポンの概要やメリット・デメリット、利用率を挙げるコツなどをご紹介していきます。

クーポンは、新規客の来店のきっかけづくりから再来店の促進、客単価の向上まで幅広く使える販促手法です。一方で、設計を誤ると利益を削るだけで終わってしまいます。本記事では、クーポンで集客する仕組みと配布方法の違い、利益を残す設計、効果測定の方法もあわせて解説します。

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    目次

    アプリクーポンとは

    アプリクーポンはアプリ経由で配布されるクーポンを指します。スマートフォンの利用率は増加しており、その関係でアプリを利用したコンテンツも利用率が増えつつあります。特にアプリクーポンは特典のお得さなどで利用を誘導して来店数や購入額増加などへ繋げられるのが特徴です。

    アプリクーポンの仕組み

    アプリクーポンは、「発行→配信→提示→利用処理→集計」という流れで動いています。まず店舗側が管理画面で特典内容・有効期限・利用条件・配信対象を設定し、クーポンを発行します。

    発行したクーポンはアプリ内のクーポン一覧に表示され、プッシュ通知で配信を知らせます。顧客は会計時にクーポン画面を提示し、スタッフが確認したうえで「使用済み」にする操作を行います。

    この利用処理によって、誰がいつどのクーポンを使ったかが自動で記録され、利用率や売上への影響を集計できるようになります。使用済みにする方法には、顧客の画面をスタッフがタップする方式、店舗のコードを読み取る方式、POSレジと連携して自動で処理する方式などがあります。

    クーポンが集客に効く理由

    クーポンには、来店を迷っている人の背中を押す、来店の時期を早める、1回あたりの注文点数を増やすという3つの働きがあります。とくに有効期限のあるクーポンは「今行く理由」をつくれるため、来店の先延ばしを防げます。

    新規客には初回特典、既存客には次回使える特典というように、相手によって役割を変えられる点もクーポンの強みです。

    紙クーポンとの違いは?

    紙クーポンと比較すると、アプリクーポンには次のようなメリットがあります。

    顧客が利用しやすい

    アプリクーポンはスマートフォンとアプリコンテンツさえあればすぐに提示して利用ができます。最近では政府の施策やコロナ禍などの影響によってキャッシュレスの利用が浸透してきており、現金を使わない決済の重要性が上がっています。

    このような中で、アプリクーポンはキャッシュレス決済と一緒に提示できてすぐに特典が受けられるのでマーケティング面で都合が良いコンテンツです。また紛失や家に忘れるといった紙で発生していたリスクが無くなる点もメリットになっています。

    経済産業省によると、2025年のキャッシュレス決済比率は58.0%に達しました。会計時にスマホを手にしている顧客が増えているため、同じ流れで提示できるアプリクーポンは、紙よりも使ってもらいやすい環境が整っています。

    すぐに発行できて即効性が高い

    紙のクーポンは印刷や配布に時間がかかってしまい、すぐに配布したい緊急時には利用が難しいリスクがあります。しかしアプリクーポンの場合デザインや特典内容さえ事前準備できれば即日発行・配布も可能です。

    そういった点でアプリクーポンは配布までのスピードが短く、リアルタイムで配信ができるというメリットがあるでしょう。またタイミングが最初から決まっていれば、そのタイミングで仕込んでいたクーポンが配信されるようにできる機能もあるので便利です。

    簡単に管理できる

    紙のクーポンは在庫の管理や配布の手間が必要以上にかかりやすいです。多くのスタッフを必要とする場合もあり、人件費面で気になる点が多いのもネックとなっています。

    アプリクーポンの場合、配布完了数や有効期限のチェックといった管理面での手間が減ります。具体的にはアプリの分析ダッシュボードから必要な指標をいつでも確認できるので、少ないスタッフ数で効率よく管理を行うことが可能です。

    関連記事:店舗アプリがリピーターを増やす理由!効果的なクーポンの使い方

    集客にはアプリクーポンの導入がおすすめ!

    以下のような点でアプリクーポンはマーケティング面のメリットがあるので、導入してみるのがおすすめです。

    利用データを集められる

    自社開発タイプのアプリクーポンの場合は、

    • クーポンの利用率
    • 顧客の年齢
    • 性別・購入傾向

    といったデータをカスタマイズして集計可能です。紙のクーポンだと集計が手作業になってしまい正確性の点でもデメリットがあります。

    アプリクーポンの場合、利用回数等をリアルタイムで計測して集計してくれるので、分析準備作業の負担が減少するだけでなく数値も正確性が確保され、緻密な分析が可能となっているのがメリットです。データを資産として利用したい場合はアプリクーポンの利用がおすすめです。

    顧客に合ったクーポンを配布できる

    アプリクーポンでは集計・分析結果をもとに、顧客ごとに特典内容の違うクーポンを用意できます。通常、一律に同じ内容のクーポンを配布していると利用しない層も多いので効果が限定的になります。

    1人1人に特典を変更できない紙のクーポンだとこのような問題が起きてしまいますが、アプリクーポンだと簡単にパーソナライズしたクーポンを制作して配布できるのでマーケティング面で有利です。そして施策を継続しながら改良することで、より効果のあるアプリクーポンを準備して配布することもできるようになるでしょう。

    プッシュ通知で利用を促せる

    アプリクーポンではプッシュ通知も利用できます。単にクーポンを配布するだけでは利用してもらえるかが分かりませんが、通知機能を利用して配布されたことを通知するだけでも利用率が増加します。

    プッシュ通知はメールよりも伝達効果がある手段というのが通説になっており、クーポンの存在にプッシュ通知経由で気付いてもらうことで通知からすぐクーポンを確認するように誘導することも可能なのがメリットです。

    また有効期限が近いといった機会損失直前のタイミングで通知をすることで、確実にクーポンが利用される状況を作り出すことも可能になっています。

    他店との差別化につながる

    アプリクーポンで実現できるのは、単なる割引だけではありません。たとえば店舗によっては限定キャンペーンでポイント5倍、限定グッズプレゼントといった特典が付いているものもあります。

    こういった独自性のある特典クーポンを発行して利用できるようにすることで、他店舗と差別化をしながら固定客を確保してリピーター化していくことが可能になるでしょう。割引の特典だけだと限界があることから、こういった複数の特典を考えてクーポンとして利用できるようにしておくのは重要です。

    関連記事:デジタルクーポンの導入|店舗にも顧客にも嬉しい効果多数

    クーポンの配布方法を比較|紙・グルメサイト・LINE・アプリの違い

    クーポンの配布方法はアプリだけではありません。主な方法の特徴を整理すると、アプリクーポンの位置づけが分かりやすくなります。

    配布方法

    向いている目的

    強み

    弱み

    紙(チラシ・手渡し)

    近隣への認知拡大

    スマホを使わない層にも届く

    印刷・配布の費用がかかり、効果を測りにくい

    グルメサイト・クーポンサイト

    新規客の獲得

    店を探している人に見つけてもらえる

    掲載費がかかり、価格重視の客層に偏りやすい

    LINE公式アカウント

    既存客への一斉配信

    友だち追加が手軽で、開封されやすい

    配信数に応じた費用がかかり、デザインや機能に制約がある

    自社アプリ

    再来店の促進、顧客ごとの出し分け

    会員証・ポイントと連動でき、利用データが自社に残る

    インストールしてもらう工夫が必要

     

    新規客の獲得にはグルメサイトや紙、再来店の促進にはLINEやアプリというように、目的に応じて組み合わせるのが現実的です。来店したお客様をアプリ会員へ切り替えていくことで、掲載費のかかる媒体への依存を少しずつ減らせます。

    関連記事:LINEミニアプリ開発とは?費用相場・作り方の手順と自社アプリとの使い分けを解説

    アプリクーポンの種類

    アプリクーポンには次のような種類があります。

    無料・割引クーポン

    特定の商品・サービスから値引を行い決済を行えるようにするクーポンです。無料になるタイプもあります。割引という目に見える形で特典が受けられるのでアピール力が高く、使われやすいのが特徴です。このため新規顧客の誘導や限定イベントでの配布などで使われることが多いです。

    その代わり利益が直結的に下がってしまうのが難点であり、得られる効果やコストなどをよく考えてから配布しないと損失だけが増えてしまうリスクがあります。

    たとえば「次回来店時に利用可能」「割引額は低いが、期間中何度でも使える」といった決まりのもとで配布を行うと、ただ何も内容を決めずに配布するよりも効果が高くなるでしょう。

    また割引額の高いクーポンに関しては、初回ダウンロードの他に、誕生日といったイベント時に配布するのがおすすめです。こういった特別感のあるタイミングで特典内容が豪華なクーポンを配布することで、顧客ロイヤリティの向上が行えます。

    ミニゲームクーポン

    スクラッチで特典を当てる、ビンゴで複数列ヒットを達成するといった条件で特典を配布するタイプです。このタイプではクーポンをゲットするためのミニゲームの画面を用意することが必須となります。

    ミニゲームの形式を取っているものは、ただクーポンを配布するより顧客に楽しんでもらえることがメリットです。こういったゲーミフィケーションと呼ばれるエンターテイメント性のあるクーポンは大規模なチェーン店でも配布されており、高い効果を発揮しているのもポイントです。

    挑戦タイミングとしてはたとえば「1日に1回挑戦できる」といった形にすると、顧客がアプリを開くきっかけにもつながります。特典内容はゲームの難しさやクリア達成状況などを鑑みて、達成が難しい内容であればあるほど豪華にすればコストもうまく調整可能です。

    インストール特典・誕生日クーポン

    インストールや誕生日といったタイミングで配布するクーポンです。こういった特別なタイミングでは、利用のきっかけを作るために特典を豪華にすることが多くなっています。

    これらのタイミングはほとんど来ることがなく、多少内容が豪華になってもコスト面で負担がかかりにくいのが特徴です。このため継続して来店したいと思えるようメッセージ内容や特典を調整するのが重要となってきます。できれば1人1人に内容の違うクーポンを用意できるような体制を作っておくとより安心です。

    目的別に見るクーポンの使い分け

    クーポンは「何のために配るのか」を先に決めると、内容とタイミングが定まります。代表的な目的ごとの例は次のとおりです。

    目的

    クーポンの例

    配布のタイミング

    新規客の獲得

    初回限定の割引、1品サービス

    アプリのインストール時

    再来店の促進

    次回使える割引、期間限定の特典

    会計の直後、来店から一定期間後

    客単価の向上

    セット割引、「○円以上で使える」特典

    来店の前日や来店中

    閑散時間の集客

    平日限定、雨の日限定、時間帯限定

    当日の朝や天候が崩れたとき

    休眠客の掘り起こし

    「お久しぶり」特典

    最終来店から数か月後

     

    1枚のクーポンに複数の目的を持たせず、目的ごとに分けて配信すると、どの施策が効いたのかを後から検証できます。

    関連記事:アプリのデジタルクーポンはこう使う!プッシュ通知との組み合わせで効果を最大に

    アプリクーポンを始める方法

    アプリクーポンを使うには次のような方法があります。

    クーポンアプリ

    クーポンアプリを提供している企業と契約してクーポンを掲載する方式です。この方法だと、クーポンアプリを提供しているポータルサービス企業のブランド力を借りて集客ができます。そのため新規顧客の獲得には大きな効果があります。

    その代わり掲載費用等を考えると高額になるリスクがつきまとうのがデメリットです。また継続した来店を考えると、デザイン面でカスタマイズができず、アピールに限界があるクーポンアプリだと不利になるデメリットもあるでしょう。

    スクラッチ開発

    スクラッチで開発を行い、独自のアプリを提供してその中でクーポンを配布する方法もあります。この方法ではクーポンを配布するためだけというよりも、クーポン配布を機能に持っている総合的な集客アプリを作るのが普通です。

    スクラッチ開発だと一から機能を考えられるため、クーポンデザインや機能面で自店舗の好きなようにできるメリットがあります。どうしてもクーポンの内容にこだわりたい店舗にはおすすめです。

    しかし実際にはクーポンにデザインや機能の細かい希望があるところは少ないです。そのため、スクラッチでわざわざクーポン機能を用意すると、リターンに対してコストがかかってしまうのがデメリットになっています。

    クーポン機能を搭載した店舗アプリ

    店舗アプリとしてアプリプラットフォームを使いアプリを自作して、クーポン機能を用意する方法です。この方法ではツールを使ってデザイン・機能制作等を行うので初心者でもアプリ開発が可能です。それだけでなくコスト面でもクーポンアプリやスクラッチ開発と比較すると低額になります。

    これは掲載費用が必要ない、スクラッチ開発と違い一から制作しなくてよいので効率的といった長所が関係しています。ただしデザイン・機能面ではスクラッチ開発より限定されるところがあります。

    しかし、クーポン制作ではそこまで独自性の強いデザイン・機能を取り入れることがないので、あまりデメリットに思うところはないかもしれません。

    クーポン発行システムに必要な機能

    クーポン発行アプリやシステムを開発・導入する場合は、発行画面だけでなく、運用に必要な機能がそろっているかを確認します。最低限必要なのは、クーポンの作成と配信予約、配信対象の絞り込み、使用済み処理、利用状況の集計の4つです。

    加えて、スクリーンショットの使い回しや複数回利用を防ぐ仕組みがあるかどうかも重要です。1人1回の利用制限、使用済み画面への切り替え、有効期限の自動失効といった機能があれば、不正利用による損失を防げます。

    会員証やポイント、POSレジとの連携ができれば、クーポンの利用と購買データを結び付けて分析できます。

    関連記事:電子クーポンの作成方法とは?作り方・配布手段・効果を高めるコツまで解説

    3つの導入方法の比較

    方法

    初期費用

    開始までの期間

    自由度

    向いている店舗

    クーポンアプリ(掲載型)

    低い(掲載費が継続)

    短い

    低い

    新規客の獲得を急ぎたい店舗

    スクラッチ開発

    高い

    長い

    高い

    独自機能や基幹システムとの連携が必要な企業

    店舗アプリ(プラットフォーム型)

    抑えやすい

    短い

    用意された機能の範囲内

    低コストで自社アプリを持ちたい店舗・チェーン

     

    クーポン発行システムを一から開発する場合は、開発費だけでなく、OSのアップデート対応やサーバー費用といった公開後の維持費も見込んでおく必要があります。

    関連記事:アプリ開発の費用はいくら?相場・内訳・維持費と見積もりで失敗しない方法を解説

    アプリクーポンを運用するときの注意点

    アプリクーポンを運用する際は、次の点に注意しましょう。

    インストールしてもらうためのハードルが高い

    アプリクーポンを使ってもらうには、まずアプリをインストールしてもらわないといけません。

    このため、

    • インストールに手間が掛かる
    • 個人情報の入力が面倒

    と思われると効果が出ない点には注意しましょう。

    具体的には

    • インストールする際の導線をスムーズにしてアプリも軽量にしておく
    • 入力の必要がある個人情報をこちらが必要だと思う最低限のものにする
    • 初回特典クーポンを豪華にして誘導しやすくする

    といった方法で解決することが可能です。

    レジでの声かけやPOP、レシートへのQRコード印字など、来店中のお客様にその場でインストールしてもらう案内も効果的です。店頭での案内方法は以下の記事で紹介しています。

    関連記事:アプリのプロモーション方法8選|宣伝・集客でダウンロード数を増やすコツを解説

    ただ発行するだけでは効果が期待できない

    アプリクーポンについては利用率を単に高くするだけでなく、こちらが想定している通りの効果を得られないと、配布しても意味がない点に注意すべきです。

    発行に失敗すると使ってもらえないどころか、値引といった特典によって利益効果だけが落ちてしまうこともあります。このため割引率については順次様子を見ながら調整し、そして値引以外の特典クーポンも考えて施策に入れ込む多様性が必要です。

    継続して集客を続ける必要がある

    クーポンを乱発し過ぎると「クーポンがある際にだけ買い物をしてみよう」という顧客が増える可能性があります。施策によってはクーポンを常時用意して集客している飲食店などもありますが、その場合でも割引額は少なめで、定期的に使われても問題ないように工夫がされています。

    したがって、リピーター獲得のためには施策に合わせて割引幅を調整して、たまに来るタイミングでだけ大幅な割引のクーポンを配布する工夫が必要です。

    また、リピーターを創出するためには、クーポンだけでなくキャンペーンや新着情報などをプッシュ通知で伝達して頻度を調整しながらユーザーへ働きかける必要性もあります。

    もしアプリクーポンを使った継続的な集客のノウハウがない場合は、アプリの活用方法などについてのサポート制度がある開発会社を利用するのがおすすめです。会社にノウハウを共有してもらいながらアプリによる店舗の成長を促進できます。

    「めんどくさい」と思われない利用導線にする

    アプリクーポンが使われない理由として多いのが、「アプリを開いてクーポンを探すのが面倒」「会計のときに提示の手順が分からない」といった、使う場面での手間です。

    クーポンはアプリを開いて1~2回のタップで表示できる位置に置き、会計時の提示方法はレジ前のPOPで案内しておきましょう。通知の回数が多すぎることも敬遠される原因になるため、配信は週に数回を目安にし、内容の薄い通知は控えます。

    スタッフ全員が使用済み処理の操作に慣れておくことも、会計をスムーズに進めるうえで欠かせません。

    景品表示法のルールを確認する

    クーポンの内容によっては、景品表示法の規制を受けます。スクラッチや抽選などゲームの結果に応じて特典を提供する場合は「一般懸賞」にあたり、景品の最高額は取引価額の20倍(取引価額が5,000円以上の場合は10万円)、総額は売上予定総額の2%までと定められています。

    来店者や購入者にもれなく景品を渡す場合は「総付景品」となり、取引価額が1,000円未満なら200円、1,000円以上なら取引価額の10分の2が上限です。

    また、「通常価格の半額」のように割引を強調する場合、比較対象の価格に十分な販売実績がなければ不当表示とみなされるおそれがあります。特典や表示の内容を決める際は、消費者庁の資料で確認しておきましょう。

    参考:消費者庁|景品規制の概要

    集客効果をさらにUP!アプリクーポンの運用テクニック

    ここからはアプリクーポンの運用テクニックをご紹介していきます。

    ターゲットに合わせたクーポンを提供する

    クーポンは、それを魅力的に感じる層に届けないと意味がありません。層ごとの嗜好や興味などはさまざまであり、一律に同じ内容のクーポンを配布しても効果が出ないのがポイントです。

    このため自店舗で集めた顧客データを使って分析を行うべきです。

    分析の際は、

    • 新規顧客の開拓
    • 既存顧客のリピーター化

    といったように、具体的な目的を定めてクーポンの内容を設定した上で配布し、目標通りの利用率や利益額達成などができているか確認する必要があります。

    適切な有効期限を設定する

    いつまでも使える有効期限のないクーポンは、来店を先延ばしにしてしまうリスクがあります。いつも用意して使えるようにしておくべきクーポンもありますが、基本的には有効期限を設けて想定タイミングの範囲で使ってもらえるように調整を行いましょう。

    その上で有効期限を決めるときは、平均的な来店サイクルをもとに店舗側の都合で決めることが望ましいです。たとえば平均的な来店サイクルが2〜3ヶ月に1回であれば、「2ヶ月以内に次回来店で商品20%オフ」といったように設定するとよいでしょう。

    上記の事例は美容室といった来店頻度が他の業種より長めのケースを想定しています。飲食店やスーパーなどであれば1ヶ月や1週間以内などもっと短くなるでしょう。

    割引だけを特典にしない

    他の項目でも説明した通り、割引だけを特典にするのは好ましくありません。

    • 割引だけの施策だと割引率を高くせざるを得ない状況になるリスクがある
    • 特典や条件をよく考えなければ、新規顧客の来店にはつながらない

    といったデメリットがあるため、割引以外にも限定グッズプレゼントといった特別感があり、それでいて自店舗でしか配布できないような独自性のある特典が用意できると安心です。

    ポイントの上乗せやスタンプの追加など、次回の来店につながる特典もクーポンと相性のよい選択肢です。

    関連記事:ポイントシステムの導入とは?仕組み・メリット・選び方・成功のコツを解説

    配信のタイミングを来店パターンに合わせる

    同じ内容のクーポンでも、配信する時間によって利用率は変わります。飲食店であればランチ前の11時台や夕方の帰宅前、小売店であれば買い物に出かける前の午前中や週末の前日など、来店を決める少し前の時間帯が狙い目です。

    雨の日や気温が急に変わった日など、客足が落ちるタイミングに合わせて当日限定のクーポンを配信できるのは、即日発行できるアプリクーポンならではの使い方です。曜日や時間帯を変えて配信し、利用率を比べながら自店に合った時間を見つけましょう。

    利益が残る割引率と利用条件を決める

    割引クーポンは、値引き後にいくら利益が残るかを計算してから発行します。たとえば客単価3,000円、粗利率60%の店舗が10%オフのクーポンを出すと、1人あたりの粗利は1,800円から1,500円に下がります。

    この場合、来店数が2割増えてようやく粗利の総額が以前と同じになります。「3,500円以上の会計で利用可」のように最低利用金額を設定したり、対象を粗利の高い商品に限定したりすると、利益を確保しながら集客できます。

    効果を測定して改善する

    クーポンは配布して終わりではなく、結果を数字で確認して次の施策に活かします。確認したい指標は次のとおりです。

    指標

    計算方法

    分かること

    利用率

    利用数÷配信数

    特典の魅力と配信タイミングが適切か

    利用者の客単価

    クーポン利用時の売上÷利用数

    値引きで客単価が下がりすぎていないか

    再来店率

    利用後に再来店した人数÷利用者数

    一度きりの利用で終わっていないか

    粗利の増減

    施策期間の粗利-通常時の粗利

    クーポンが利益に貢献したか

     

    特典の内容、配信の曜日や時間帯を1つずつ変えて結果を比べると、自店に合った組み合わせが見えてきます。利用率が高くても再来店率が低い場合は、値引き目当ての利用にとどまっている可能性があるため、次回来店につながる特典へ切り替えましょう。

    関連記事:販促活動とは?種類と手法一覧・進め方の5ステップと効果測定のポイントを解説

    まとめ

    今回はアプリクーポンの概要やメリット・デメリット、利用率を上げるコツなどをご紹介してきました。アプリクーポンは自店舗で制作して配布したほうが、コスト面でのデメリットを減らしながら上手く運用することができます。ここでご紹介した利用率を上げるコツなどを上手く活かしながら、施策を検討してみてください。

    クーポンによる集客を成功させるポイントは、目的を決めて内容と配信先を絞ること、利益が残る条件を設定すること、結果を測定して改善を続けることの3つです。アプリクーポンであれば、配信から利用処理、集計までを1つの仕組みで行えるため、少ない人数でもこのサイクルを回せます。

    店舗アプリで利用できるクーポン機能は機能一覧、業種ごとの活用例は導入事例で紹介しています。

    店舗アプリDX版 raitenでは、アプリクーポンを含めた多様的な施策を自在に店舗側でカスタマイズして利用可能です。低コストでチェーン店でも導入できるので、気になる方はぜひご連絡ください。

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