オムニチャネルアプリの戦略と成功事例3選|マーケティングのポイントと必要性を解説

業種全般
公開日:2019.03.14 更新日:2026.07.09
よくわかるオムニチャネル戦略&成功事例から学ぶアプリ活用

実店舗とECサイト、SNSなど、顧客とのタッチポイントは増え続けています。しかし、それぞれをうまくつなげなければ売上には結びつきません。今の時代は、顧客がチャネルを問わずなめらかに購入できる「オムニチャネル」戦略が重要になっています。

本記事では、オムニチャネルアプリの基本やマーケティング成功のポイント、セブン-イレブン・MUJI passport・POCKET PARCOの成功事例3選、そしてアプリ活用の必要性まで詳しく解説します。

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オムニチャネルとは

全チャネルでシームレスに購入できる仕組み

オムニチャネルとは、オムニ(全て)のチャネル(販促につながる顧客と店舗の接点)で、顧客が商品を買ったりサービスを使ったりできるようにする考え方です。たとえば「自店のECサイトAを見てくれた顧客に、Aで店舗イベントを告知してうまく誘導し、実店舗Bへ来店して商品を購入してもらう。Bで買ってくれた顧客には定期的に情報を発信して再びAへアクセスしてもらい、AでもBに関連する商品を買ってもらう」といった一連の流れも、オムニチャネルの一例です。

実店舗やECサイトなど複数の販売経路を持っていても、それらを連携させられなければ、実店舗でしか買えない状態でも、ネットでしか買えない状態でも、顧客は離れていってしまいます。結局のところ、実店舗とネットを行き来する顧客のカスタマージャーニー(一連の購買行動)に的確に対応しなければ、売上を伸ばすことはできないのです。

在庫の一元管理で売上拡大と効率化を両立

オムニチャネルでは一般に、店舗かECサイトかを問わず、すべての商品在庫を一元的に管理します。これにより、店舗に在庫がなくてもECサイトの分から融通するなど、顧客が欲しい商品を欲しいタイミングで確実に買える状態をつくれます。そうすれば店舗への満足度も高まり、コンバージョンを取りこぼす可能性も減らせます。

在庫を一元管理することは、店舗とECで分けていると煩雑になりがちな商品管理を、まとめて簡単にこなせるという業務効率化にもつながります。SNSやECサイトで商品を見た顧客を実店舗へ誘導して購入してもらうなど、オンライン・オフラインを問わず、顧客のカスタマージャーニーに沿って販促を行いコンバージョンまでつなげられるのが、オムニチャネル最大のメリットです。実店舗とネットの販促をうまく連携させて売上を伸ばすことが、いまの店舗に求められている動きといえます。

オムニチャネルマーケティングを成功させるポイント

ロイヤルティプログラムを統一する

店舗の売上を伸ばすには、新規顧客を獲得したあとのリピート集客でリピーターを生み出し、さらにそのリピーターに長く定期的に購入してもらう必要があります。そのためには、ブランドロイヤルティ(顧客が自店のブランドに抱く愛着の度合い)を高めなければなりません。ロイヤルカスタマー(定期的に買ってくれる優良顧客)には、ECサイトで頻繁に買う人と、実店舗で頻繁に買う人の2パターンがあります。

オムニチャネルを成功させるには、この2パターンの顧客をシームレスに扱うことが重要です。たとえばECのロイヤルカスタマーにも実店舗のロイヤルカスタマーと同じ特典をつけて誘導したり、実店舗のロイヤルカスタマーにもECで使える特典をつけたりして、分け隔てなく扱います。ECと実店舗でポイントやスタンププログラムを共通で使えるようにする、次回の実店舗・EC購入時に20%割引になるクーポンを配るなど、買う場所を問わず自店を特別な存在と感じてもらえるキャンペーンを数多く打ち、ブランドロイヤルティを高めていきましょう。

顧客データを統合管理する

顧客データの取得方法は、実店舗ではPOSレジ、ECサイトでは分析用ツールなど、さまざまです。しかしデータをバラバラに管理したままだと、たとえば実店舗では好きな商品を買えるのに、ECサイトでは商品を見つけにくくて離脱してしまうなど、タッチポイントごとに同じ購入体験を提供するのが難しくなります。実店舗でもECでも満足度の高い体験をしてもらうには、店舗の購入・来店履歴と、ECの購入履歴やアクセス頻度などを統合し、一元的に管理する必要があります。データを統合すれば、顧客に合った情報やサービスを提供しやすくなり、どの経路でも顧客がスムーズに好きな商品を買えるようになります。さらに多角的な分析もしやすくなって業務効率化が進み、データドリブンな店舗運営の基盤としても機能します。

適切なタイミングで情報を伝達する

オムニチャネルをうまく循環させるには、適切なタイミングで情報を届けることも重要です。たとえば自店付近にいる顧客をスマホのGPSで検知し、その時々のセール情報や時限式クーポンを配れば、「近くにあるし行ってみよう」と集客につなげやすくなります。また、来店してくれた顧客に後日、購入履歴をもとに好みに合いそうな新作の情報を送り、購買欲を刺激してリピート集客を図るのも有効です。配信のタイミングや内容を一人ひとりに合わせて最適化すれば、押しつけがましさのない自然な販促が実現します。プッシュ通知やメールマガジンなど複数の手段を使い分け、顧客の状況に応じた情報伝達を心がけましょう。

関連記事:アプリにポイント機能を導入するメリット|再来店や利用促進を狙ったリピート率増加のコツとは?

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オムニチャネル戦略にアプリが必要な理由

アプリで複数のチャネルを連携させやすい

オムニチャネルを実現する施策は、ECサイトと店舗の組み合わせだけでは難しい面があります。その悩みを解いてくれるのが、自店アプリを制作して活用する方法です。自店アプリを作れば、デジタルスタンプなど購入体験を高めるロイヤルティプログラムを提供でき、ECサイトへのリンクなど他媒体と組み合わせた販促も可能になります。データの取得・分析も手軽に行え、SNSと連携した情報発信や、ビーコンで自店付近の顧客を検知しての時限式クーポン・最新情報の配信もできます。

さらに、購入履歴に応じておすすめ商品をレコメンドしてリピート集客を図ったり、プッシュ通知で顧客が情報を見逃さない仕組みをつくったりと、得られるメリットは数多くあります。自店アプリを作ってこれらを活用すれば、オムニチャネル実現のハードルは大きく下がります。アプリは複数のチャネルをつなぐハブの役割を担えるため、オムニチャネル戦略に欠かせない存在となっています。

関連記事:飲食・小売業のCRM活用術|店舗の顧客管理アプリで売上を伸ばす方法を解説

オムニチャネル戦略アプリの成功事例3選

セブン-イレブンアプリ

知らない人はいない大手コンビニ「セブンイレブン」の販促アプリが、「セブン-イレブンアプリ」です。ユーザーはこのアプリから最新情報をプッシュ通知などですぐに確認できます。アプリには「セブンマイルプログラム」というロイヤルティプログラムがあり、貯めるほどランクが上がってさまざまな特典を受けられる仕組みです。さらに、おにぎりやパンの購入でプラチナまでランクが上がるプログラムも用意され、ランクが上がるほどお得なクーポンが多く届き、ブランドロイヤルティを高められるようになっています。コンビニという日常的な利用シーンとアプリを結びつけることで、自然に再来店の機会を増やしている事例といえるでしょう。

リリースから3カ月で500万人超の利用者を集めるなど、今後も注目のサービスです。アプリ上でアクションを行いランクを上げるほど特典が増え、ブランドロイヤルティを高めていく仕組みは、中小規模の店舗でも十分に参考になります。顧客のエンゲージメントを段階的に引き上げていく設計は、業種を問わず応用できる重要なヒントです。

MUJI passport

「MUJI passport」は無印良品が提供する集客アプリで、アプリ自体が会員証も兼ね、使うと「MUJIマイル」という独自ポイントが貯まります。購入後のレビューや店舗へのチェックインなど、買い物以外でもMUJIマイルを貯められるのがユニークな点です。さらに、誕生日月に500円クーポンのプレゼント、優待価格クーポンの配布、プッシュ通知での最新情報配信など、アプリを生かした施策でオムニチャネルを力強く支えています。

インストール数は1,100万を突破し、中国や韓国などアジアにも利用者がいる人気アプリです。中小規模の店舗でも、買い物以外の店舗チェックインでポイントが貯まって使えるなど、あらゆる行動を集客につなげる施策をアプリで実行すれば、オムニチャネルで成功を狙えます。「購入だけがポイントの源泉ではない」という発想は、来店ハードルを下げて顧客との接点を増やすうえで、非常に参考になる事例です。

POCKET PARCO

POCKET PARCOは、ファッションビルを展開する「PARCO」が提供する集客アプリです。PARCOスタッフのコーデを見て自分の参考にしたり、エンタメコラムで最新のファッション情報をチェックしたりと、ユーザーのさまざまなニーズに応えられるよう設計されています。ほかにも、コインという独自ポイントが貯まる、クーポンが届くなど、集客施策にも余念がありません。

中小規模の店舗でも、たとえばアパレルなら店員のコーデを見せて購入の参考にしてもらうなど、顧客に興味を持ってもらえる内容づくりは役立ちます。アプリ内で記事などのコンテンツを配信し、いつもアクティブに使ってもらう方法も有効です。コンテンツマーケティングとオムニチャネル戦略を組み合わせれば、購入意欲がまだ高くない顧客にも継続的にアプローチできる仕組みを築けます。ほかにも「メガネスーパー」や「ユニクロ」など、オムニチャネルにアプリを活用して売上を伸ばした企業の事例は数多くあります。

オムニチャネル実現なら店舗アプリDX版raiten

EC・SNS・ビーコンと連携して実現できる

オムニチャネル戦略の実現を検討しているなら、「店舗アプリDX版raiten」がおすすめです。デジタルスタンプの実装によるブランドロイヤルティの向上、SNSやECサイトと連動した情報発信、ビーコンを使った店舗周辺の顧客への最新情報・時限式クーポンの配信など、オムニチャネルの実現を力強く支える機能を備えています。リーズナブルな価格で店舗様に合わせたアプリを制作できますので、気になる方はぜひお問い合わせください。

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まとめ

本記事では、オムニチャネルアプリの基本やマーケティング成功のポイント、セブン-イレブン・MUJI passport・POCKET PARCOの成功事例3選、そしてアプリ活用の必要性を解説しました。オムニチャネルを実現すれば、これまで取りこぼしていた顧客のカスタマージャーニーに応じた販促が打てるようになり、売上アップにつながります。

また、自店アプリを制作すれば、データ収集や適切な情報発信など、オムニチャネルを実現し加速させる施策を効果的に打てます。オムニチャネル戦略やアプリ導入について詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事を監修した人

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